ニュースダイジェスト川柳道場~正規スタッフ編その②~

2007年7月31日 編集部員(籠)

「ニュースダイジェスト川柳道場」採点者の(籠)です。今とても困っています。

もともとは「ニュースダイジェストでの仕事」をテーマとした川柳を詠んでもらうためにこの道場を開講したのですが、出てきたのは「オフィスが暑い」「階段を上るのが辛い」「サーバーの音がうるさい」という不平不満ばかり。職場環境の改善を訴える労働組合のシュプレヒコールみたいな作品が集まってしまいました。

どうしたものかと頭を抱えていた時、私の手元に一通の手紙が届きました。宛名を見ると、元編集部スタッフ(麟)さんの名が。しかも、その手紙の中にはなんと川柳が一句添えられているではありませんか。まずはこの一句を紹介したいと思います。それでは、Tさんどうぞ。
ニュースダイジェスト川柳道場
一緒に働いていた時は私もオフィスの暑さに辟易していたけど、離れてみるとあの暑さが恋しくてたまらない、だって私は冷え性だもの。そんな切ない乙女心を詠っています。まるで風鈴の音が聞こえてきそうな、情緒溢れる作品ではないでしょうか。僕の心の琴線に触れてしまったので+20点差し上げます。

次に登場するのはデザイナーのKさん。最初の作品は、上の(麟)さんの一句に対する返歌です。
ニュースダイジェスト川柳道場
(麟)さん、これが現実に暑いオフィスで戦う者の声です。Kさんの言うことも尤もなので公平を期して+20点あげます。

次もKさんの作品です。
ニュースダイジェスト川柳道場
トイレは1つしかないので、誰かが1人入ると並ばなければいけないことになります。どうしても、という場合は別のトイレがあるにはあるのですが、階段を上り下りしなければならない。尿意を我慢するのと、階段の上り下りの面倒とどちらを私は選ぶべきか。そんな2つの選択肢に揺れる1人の人間の姿を描いた佳作です。

ちなみにKさん、下の階のトイレは男子用です。Kさんだけではなく、時々女性がこのトイレから出てきてびっくりします。作品そのものの出来は別として、男子トイレを素知らぬ顔して使用する行動に問題ありなのでー10点です。

最後の締めとして、デザイン部のTさんが寄せてくれた作品を見てみましょう。
ニュースダイジェスト川柳道場

原稿の締め切りを守って欲しい、というデザイナーならではの切なる願いですね。名指しで責めてきました。蛇足ですが川柳と一緒に「マイナス点なんかつけたら、あなたの周りに何か不吉なことが起きます」というメッセージが添えられています。怖いので厄除け代わりに+10点あげます。

そんなわけで今回の採点結果を発表。

(麟)さん……+20点 Kさん……+10点 Tさん……+10点

皆さん合格点です。良かった、良かった。

さて、3週にわたって開講してきた川柳道場ですが、とりあえず今学期は本日で終了です。皆様良い夏をお過ごしください。そしてまた来学期お会いしましょう。ごきげんよう。(籠)

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