母との三都物語~ロンドン→パリ→ロンドン編

2008年9月16日 By 編集部員(籠)

いつも私事ばかりで申し訳ございませんが、母と過ごすロンドン、パリ、ギリシャを周遊する親子三都物語の旅からようやく戻ってまいりました。結構長く休暇をいただいてしまったので、旅のハイライトを2回に分けてご報告申し上げます。

母が予定よりも1日早く到着

「金曜日に着くからちゃんと迎えに来てね」とメールで何度も確認していた母が、ヒースロー空港に着いたのは木曜日。そう、24時間早く到着してしまったのです。そしてオフィスでのんびりと仕事していた僕の元には、母から突然怒りの電話がかかってきました。

母「今空港にもう着いているんだけど、早く迎えに来てよ」

僕「母さん、予定より1日着くの早いんだけど」

母「だって金曜日に着くってあれほど言ったじゃない」

僕「いや、今日木曜日だから」

母「えっ……。いいから早く迎えに来なさい!」

どうやら時差の計算を間違ってしまったようなのですが、しかし「逆ギレ」とはよく言ったものです。「恥ずかしいから親戚の人たちにはこのこと言わないで」と僕に懇願していましたが、熟慮の末、編集日記で公開することにしました。十分に反省してください。

母一人でロンドン観光へ

「母が予定よりも早く着いてしまったから」といって会社から急に全休をもらえるわけでもなく、翌日僕はいつも通りに出社。ということで、母はロンドン市内を一人で観光することになりました。「大英博物館と、ナショナル・ギャラリーと、テイト・モダンに一人で行ってみる」と朝はかなり意気込んでいましたが、さすがに移動に際しては随分と迷ってしまったようです。たぶん、迷いすぎて訳が分からなくなっていたのでしょう、「Mind the Gap」という駅で降りた、と言っていました。それは駅名じゃないよ、お母さん。

大英博物館

一人でなんとか辿り着いた大英博物館。写真がなぜか斜めっています

従妹を訪ねてパリ観光へ

実は最近になって分かったことなのですが、母にとっての従弟に当たるKおじさんが、昨年からパリに駐在されていたのです。ということで、Kおじさんを訪ねにパリへとレッツ・ゴー。

優しいKおじさんは、ユーロスターが到着する北駅までお迎えに来てくれました。そしてオランジュリー美術館やセーヌ河の河下り、はたまたパリ郊外までドライブに連れていってもらったりと、まさに至れり尽くせり。お陰様でかなり贅沢な2日間を過ごさせていただきました。

しかも、泊まった場所は高級マンションの一室。Kおじさんの家には一つ空きのダブルベッドがあったのでそこで親子揃って寝るように言われたのですが、この提案に母がありがたくも過剰な拒絶反応を示してくれました。ということで、ロンドンの自宅に続いて、僕はここでもソファで就寝することになりました。

エッフェル塔

お世話になった家は、エッフェル塔近くの高層マンションの中にありました

ロンドンに戻る

数日前の火災の影響で、なんだか現在は運行が滞っているらしいユーロスターですが、我々がパリへの往復に利用した際にはまだスイスイ走っていました。

パリを夜9時ちょっと前に出て、ロンドンのセント・パンクラス駅に着いたのが夜10時頃。まだパリ時間に合わせたままの時計と見比べ「あの時計は狂っている!」と叫ぶ母。この場に及んで、まだ時差という概念を覚えていないのです。帰りの飛行機の出発時間を改めて確認しなくちゃな、と不安を覚えつつも、我々は翌々日に、今度はギリシャに向けて出発したのです。(続く)

セント・パンクラス駅

ロンドン時間夜10時ちょっと過ぎを指すセント・パンクラス駅の時計

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