芸術の秋にロンドンで映画観賞 その2

by 編集部員(籠)

「芸術の秋にロンドンで映画鑑賞」のその2です。今回紹介する作品は、是枝裕和監督の「そして父になる(英題: Like Father, Like Son)」。カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞するなどして、日本でも大ヒットしている映画ですよね。

そして父になる(英題: Like Father, Like Son)

福山雅治、リリー・フランキーなどが出演しています
Photo: Maven Publicity

既にご存知の方も多いかと存じますが、是枝監督はロンドン映画祭に参加するため、つい先日、渡英されました。上映会場となったレスター・スクエアの映画館にも登場して観客から拍手大喝采だったそうです。

僕は、サウスバンクのBFIで行われた是枝監督のトーク・ショーへ。かなりコアなコレエダ・ファンが集っていて、質疑応答の時間には、同監督の過去の作品はほとんど観たことがあるんだな、とうかがえる聴衆の方たちからの質問が飛び交っていました。

で、「Like Father, Like Son」についてです。僕はサンプルのDVDを観させていただいたのですが、観ながら泣きすぎで苦しくなって、2回ほど一時停止ボタンを押してしまいました(過呼吸気味になったみたい)。

一晩寝て、翌朝シャワーを浴びながらまた泣いちゃって(自分の頭の中で名場面が走馬灯のように蘇ってきてしまって)。

さらに、その日に自宅からロンドン市内に出ようとナショナル・レールに乗って車窓から外の景色を眺めたときにも泣いちゃった(ゆっくり動く景色にやられた)。

まあ泣くとか泣かないとかで感動を売りにされるのは、もしかすると是枝監督の本意ではないかもしれません。それぞれの登場人物の過去や周囲の人間関係まで想像が及んでしまうような端的で深いセリフにしびれた。あと男の僕から観ても福山雅治はカッコ良い。

そして父になる(英題: Like Father, Like Son)

福山雅治って、僕が小学生ぐらいのときから変わらずカッコ良い Photo: Maven Publicity

Like Father, Like Sonは、10月18日(金)よりピカデリー・サーカス駅付近のOdeon Panton Streetや、バッキンガム宮殿から程近いICAなどで上映されます。

また是枝監督とのインタビューは、近日中に英国ニュースダイジェストに掲載される予定です。お楽しみに!

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