きゃりーぱみゅぱみゅのロンドン公演に行ってきた

by 編集部員(籠)

いやあ、すごかった……。あっ、すみません。感動に浸っておりました。イギリスで発行されている日本語情報誌「英国ニュースダイジェスト」の編集部で働いている(籠)です。本日、きゃりーぱみゅぱみゅのロンドン公演に行って参りましたので、その模様をレポート致します。

きゃりーぱみゅぱみゅと言うと、イギリスのメディアでも大々的に取り上げられるくらい大変な人気でありまして。去年は同じく取材に行った編集部の(扇)さんがチケット入手できなかったという経緯もあり、今年はチケット発売開始後ほぼ秒速で購入したわけであります。ちなみに今年も売り切れになってしまったらしい。

ちょっと余談になるのですが、本日、ロンドンでは地下鉄のストライキが行われておりまして。普段乗りなれていないバスを乗り継いでいこうと思ったら乗り換え途中でどのバス停から乗ればいいのか分からなくなってしまって(ロンドン在住歴10年超えるのに情けない)、そのバス停の辺りにいた、コスプレと言っていいような派手な服装の女の子たちに尋ねたらやっぱり彼女らもきゃりーぱみゅぱみゅのコンサートに行くというので、一緒に連れてってもらいました(いい年して本当に情けない)。

エイミーさん

マーブル・アーチ駅近くのバス停からコンサート会場まで嫌な顔一つせず僕を案内してくれたエイミーさん

でまあ気を遣ってくれたのか、彼女たちには地下鉄ストの影響を受けて大混雑のバスの中でのしばし歓談にまで付き合ってもらったんですが(本当に僕は駄目男です)、この写真に写っているエミーさんは、普段はわりとハードなロックが好きなんだそうです。でも友人からきゃりーぱみゅぱみゅの映像をまとめたYouTubeのリンクを紹介してもらって、すぐにはまっちゃったんだとか。輸入CDを購入するだけのお金はないからはなるべくiTuneからダウンロードしたりとか、インターネットで日本語の歌詞を探して一生懸命覚えたりとかしてるんだそうです。あと彼女はロンドンから電車で2時間のノリッチというところから来ていて、終電を逃さないようにするためには、本日の交通の混乱ぶりを鑑みるともしかしたらライブを最後まで観られないかもと言っていました。ロンドン地下鉄は、こういう人がいるということも知っておいてほしい。

そんなこんなでようやく着いた会場は、Perfume布袋寅泰葉加瀬太郎雅-MIYAVI-といった日本の名だたるミュージシャンによるロンドン公演の舞台となってきたO2 シェパーズ・ブッシュ・エンパイア。この会場が4階席までびっちり満員になってた。いわゆるコスプレ的な派手な格好をしている恐らく10代後半もしくは20代前半の女の子の存在が目立ったけど、タトゥーにボンバヘッドみたいな野郎や、親子連れも結構いらっしゃいました。日本人もパラパラいたけど、エネルギーが充満していたのはイギリス人を中心とする現地在住者たちだったと思う。

で、いよいよきゃりーぱみゅぱみゅがステージに登場すると、会場からすごい悲鳴。最初の数十秒くらい、歌声がかき消されてしまって聞こえないほどでした。ファンたちの「待ってました」感がいやすごい。「We love you Kyary!(英語で「きゃりー」ってこうスペルみたいです)」と叫んだり、観客席から一生懸命きゃりーぱみゅぱみゅに向かって手を振ってたり。

さらに、ファンたちが彼女の曲のほとんどを日本語で口ずさんでいてビビった。きゃりぱみゅもMCの半分以上を日本語で通してたのが逆にすごい。むしろファンの方がくらいついて日本語を理解しようとする気迫のようなものを見せていました。あと「つけまつける」とか「ファッション・モンスター」とか代表的な曲の振付を観客は皆覚えいて、コスプレの女の子集団と、タトゥーの野郎と、小さなお子様を連れたお母さんが皆一緒にそろって踊っている光景はかなりの壮観でした。あの会場全体のテンションの高さと一体感はまさにカタルシス。

会場内が撮影禁止だったので、写真をお見せできないのが残念。英国ニュースダイジェストのフェイスブックにはロンドンの会場に来ていたファンたちの写真を集めているので、良かったら見てください。

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