国会議事堂の裏から発する光の正体

2014年8月05日 by 編集部(籠)

2014年8月4日の夜。第一次大戦に英国が参戦してから100周年を迎えたことを記念して英各地では消灯イベントが実施されるというので、消灯を行う建物の目玉の一つである国会議事堂に行ってきました。

Ryoji Ikeda: spectra

すごい、真っ暗なビッグ・ベン。あれ? 後ろに光が……


なんだかとっても気になったので、吸い寄せられるように、光の出所と思しきところまで歩いみることにしました。で、たどり着いたのは「ヴィクトリア・タワー・ガーデンズ」と呼ばれる、国会議事堂のすぐ横にある広場。
Ryoji Ikeda: spectra

すっげえ光出ている


もっと近寄ってみましょうか。
Ryoji Ikeda: spectra

かなり眩しいです。手をかざすと結構熱かった


しかも、消灯イベントによって辺りは真っ暗。上空を見上げると、地上から放たれた光が天まで届いている。なんだか、とても神聖な気持ちになりました。

「これ一体誰がつくったんだろう?」と思いながら側にあった説明書きを見てびっくり。

Ryoji Ikeda: spectra

パリ在住の日本人アーティストである池田亮司氏の作品なんです


相当に強い光線だから、たぶんロンドン市内にあるほとんどの家からこの光を確認できるはず。8月11日まで、日没から日の出までの時間にこの光の芸術を公開しているそうです。

周囲では、「すごい!」と興奮して叫ぶ人もいれば、芝生に寝転がってぼーっと光を見つめている人もいました。残り1週間、ロンドンの人気スポットとなりそうです。お時間あれば、ぜひ。(籠)

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