ビジネス日本語スピーチ・コンテストに行ってきた

2015年02月12日 by 編集部(梅谷)

こんにちは。インターン梅谷です。「最後に大勢の人前で話したのはいつだろう」と考えても思い出せないほど人前でスピーチをすることとは無縁の私ですが、今回はそのスピーチを「ビジネス」という内容で、しかも外国語でするという、参加しろと言われたら鳥肌が立ってしまいそうな大会が開かれるということで、見学して参りました。

2月10日にロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)にて開かれた今大会は、なんと開催25周年。決勝進出者8名のスピーチに加え、25周年記念として、ジェトロ・ロンドン事務所長の有馬純氏など、日英のビジネス界を代表する4名の方々によるパネル・ディスカッションも行われ、会場は盛り上がりました。

各国から集まった出場者たちは皆ハイレベル! 難しいことわざや俳句、日本の歴史なども織り交ぜながら、なめらかな日本語で自らのビジネス考察を話していきます。ずっと聞いていると、「この人、ほんとは日本人なんじゃないのか!」と疑いたくなるほど。表情やしぐさまで、なんだか日本人らしいのです。

このコンテスト、スピーチの内容や日本語能力、質疑応答能力などを競うのですが、スピーチ後に行われる、質問がなんとも厳しい! 日本人の私でも戸惑ってしまいそうな、するどい質問が飛ばされるのですが、さすがの決勝進出者たち。そんな質問なんて、なんのその、堂々とした姿で的確に答えていきます。

そしてもうひとつ驚いたのが、どの出場者たちも笑いを織り交ぜていたこと。「ビジネス・スピーチ・コンテストなんて、お堅そうだな」と勝手に想像していたのですが、皆が笑ってしまうようなエピソードが盛り込まれていて、飽きるどころか思わず聴き入ってしまいました。外国語で笑いを取る、というのは新しい言語を学ぶときのひとつのハードルのように思うのですが、そのハードルを皆さん軽やかに越えていて「自分も見習わなければ」と、奮い立たされたのでした。まずは日本語で笑いを取れるようになりたいと思います(笑)。

個人的には、コンテスト後のレセプションで日本食がたくさん出されたのも感動的でしたが(笑)、なによりも日本、英国で活躍するビジネスマン、ウーマン(または私のような見物人)が一堂に集まって意見を交わす、日英の交流をひしひしと感じられる素晴らしい一日となりました。

ハイレベルな戦いとなった今大会、来年はそれを上回るどんな人々が現れるのか。素晴らしいスピーチの数々を期待して、第26回は聴きに行ってみては?

今年の優勝者となったミン・ジョンさんによるユーモアあふれる優勝スピーチはこちら

第25回ビジネス日本語スピーチコンテスト優勝者ミン・ジョンさんの優勝スピーチ

日本国籍を持たない欧州連合加盟国在住者による「ビジネス日本語スピーチ・コンテスト」。今年の優勝者となったミン・ジョンさんによるユーモアあふれる優勝スピーチです。

Posted by Eikoku News Digest on Tuesday, 10 February 2015

 

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