JAPAN NIGHT in London初日に行ってきた

2015年07月10日 by 編集部(籠)

イギリス時間でこんばんは。英国ニュースダイジェスト編集部の(籠)です。日本のロック・バンド4組が2日にわたりロンドンで公演を行うJAPAN NIGHTに本日行ってきました。本イベントは明日も開催されますので、差し障りのない範囲で報告申し上げます。

会場となったO2は、2012年のロンドン五輪で体操競技などが行われたところです。つまり、あの内村航平選手がくるくる回っていた体育館を始めとする様々な空間が用意されている巨大施設。今回のJAPAN NIGHTはその中にあるindigoというコンサート会場で開催されました。観客はうーん、日本人が4割で現地の人が6割という感じでしょうか。あくまで目測です。僕はかなり前方の中央というベストに近い立見席を確保致しました。

初日となる本日の出演アーティストは、出演順にOKAMOTO’S、[Alexandros]、VAMPSの3組。トップ・バッターのOKAMOTO’Sは出だしからテンション高くてこちらの気分もいきなり上がりました。ボーカルのオカモトショウさんがクネクネと身体を揺すらせながら、いろいろな表情を見せてくれるんですね。あとプロの方にこんなこと言ったら逆に失礼なのかもしれないけど、4人の演奏がすんごいうまい。痺れた。

次に登場したのは[Alexandros]。ボーカルを務める川上洋平さんとベースの磯部寛之さんがMCで話す英語はネイティブとしか思えなかった。また入場口の列に並んでいたときに話した観客の中に、「どんなに落ち込んだときでも、[Alexandros]の音楽を聴くと元気になれる」と言っていた現地ファンの女の子がいたんだけど、この子が僕の左斜め前方で恍惚の表情を浮かべながら身体を揺らしていたのが印象に残りました。

あと演奏中に、川上さんのギターに何か不具合が発生してしまったようで、演奏がいったん中断されるというトラブルに見舞われてしまったんです。「海外公演でトラブルってやっぱり付き物なんだな」と思いながら見守っていると、川上さんがギターの庄村聡泰さんにたぶんコードを伝えながら、別の曲を演奏するよう求めた。これを受けてアドリブのような感じでドラムとベースが音を重ねていき、川上さんはギターの調整を行いながらこの自然発生的な演奏に合わせて歌うという神業を披露しました。さすがプロ。

最後にVAMPSです。今まで2回公演を観させていただく機会があったのだけれど、今日のが一番すごかった気がする。とにかくHYDEさんが客席を煽る、煽る、煽る。K.A.Zさんもテンション高かった気がするなあ。VAMPSのお二人が公演中、観客席の隅々から2階席までずーっとずっと呼びかけたり、物を投げ込んでくれたり、ステージから乗り出してくれるなどして観客席を沸かせていました。演奏が主でMCはそれほど多くはなかったのだけれど、パフォーマンスを通じてずっと観客とコミュニケーションを取ってくれているという気がしたんですよね。あとHYDEさんが英語で呼びかけると、現地ファンは逆に「かっこいいー!」「楽しいー!」といった日本語で応じていたのもなんか感動的だった。普通、外国語を話すときってどちらかが母国語になるじゃないですか。両方が相手側の言葉を使ってコミュニケーションを取ろうとしているという姿に心打たれてしまったんです。

本当はこんなことあまり言いたくないのだけど、惜しむらくはちょっと空席が目立ったことでしょうか。一人ひとりのアーティストだけでも満員にできるスターがそろっているのに、そして実際に海外公演で集客してきた実績を持つ方々ばかりなのに、何でだろう。オリンピックとかウィンブルドン選手権でも空席がいっぱい出ると聞くけど、本当にああいうチケットの仕組みってどうなっているのかよく分かんないな。

逆に本日JAPAN NIGHTを訪れた観客は、かなりラッキーだったと思います。あれだけのアーティストを、あんなに間近で続けざまに観られる機会ってもう僕の人生で二度と起こらないんじゃないだろうか。しかもそれぞれのアーティストがたっぷり演奏してくれたので、本当に大満足です。JAPAN NIGHTは11日(土)にも開催されます。ロンドンにいらっしゃる方は、どうかお見逃しのないよう。

それではごきげんよう。(籠)

VAMPSファン

公演中、ずっと日本語で声援を送っていたVAMPSファン


[Alexandros]の大ファン

[Alexandros]の大ファンだというの女の子(右)。
彼らの音楽を聴くと、どんなに落ち込んだときでも元気になれるという

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