子供とお出かけできるスポット – ロンドン交通博物館

働きつつ子育て中でもあるデザイン部の(七)から、母目線でみる「子供とお出かけできるスポット」を紹介します。
ロンドンは子育てフレンドリーな場所が多いように感じますが、いざ子供を連れて市内で遊びに行こうと思ったとき、「近場で行きやすく」、「天気を気にせず」、「多数人の子供が集まっても一緒に行ける」……など数々の条件をクリアし、最終的には子供が飽きずに楽しんでくれるスポットを探すのは簡単ではありません。

「トランスポート・ミュージアム(ロンドン交通博物館)」は、この条件をまさに全て兼ね備えている場所。
コベント・ガーデンにあり、ロンドンの交通分野に関する知識をわかりやすく吸収できるように工夫されているこの博物館は、子供から大人まで十分に楽しめます。
入場するとまず、タイムマシーンに乗り、1800年のロンドンにタイムスリップ! 早速、遊び心をくすぐられます。

リフト

リフトに表示される数字に注目!2017年から1800年へタイムスリップ

ドアが開くと、目の前には当時グリニッジとウォータールー間を結んでいた乗り物が現れます。

馬車

1800年初頭にロンドンを走っていた馬車。2階建ての車両はダブルデッカーの原型を彷彿させます

その後、歴史をたどるようにフロアを移動し、大ロンドン市を走る世界最古の地下鉄コーナーへ。
当時の工事現場の模型や、実際に地下鉄を走っていた地下鉄車両が現れます。

地下鉄の工事現場

当時の地下鉄工事現場を再現した模型

 

地下鉄蒸気機関車

実際に座ることが可能。当時は階級ごとに乗る車両も区別されていたそう

徐々に進化する地下鉄の歴史を追いながら、現在の姿が展示されている場所へ。ここでは、電車がどのように走行しているかなど、シミュレーションゲームをしながら学べます。
そして、電車コーナーを抜けると、なんと館内に信号機が! 実際に変わる信号の脇にはレトロ感たっぷりのダブルデッカーお待ちかね。

ダブルデッカーバス

バスの二階にも上がれる

一時間近く館内を見学し、そろそろ休憩タイム。遊び場のすぐ脇にあるカフェは、お茶を飲みながら子供が遊ぶ姿を見守れる工夫があります。遊具は、未就学児も楽しめる乗り物の形をしたもの。

遊具

バスの他に、タクシー、フェリーが並ぶ子供用遊具

 

トレイントラック

木製のトレイン・トラックは、子ども達に大人気

今回訪れた時はハーフ・タームということで、特別に子供向けの参加型イベントがありました。テーマは、現在工事が進められ近い将来に開通する「エリザベス・ライン」。スタッフが、歌や工作を交えて、新しい地下鉄の姿を子どもたちに教えてくれていました。

最後のコーナーは、進化し続けるロンドン交通機関の将来設計とビジョンを紹介するコーナー。実際に自分で駅の模型を組み立てて遊べる場所もありました。

駅の模型

駅の模型を組み立てて遊べる

全て見学し出口に向かうと、見ているだけでも楽しい商品が並ぶお土産さんが。このトランスポート・ミュージアムが提供する幾つかの商品には、車両の座席などで使われているモケットと呼ばれるテキスタイルを使ったスカーフやポーチ、クッション等があります。お土産にも、またプレゼントとしても喜ばれるような品々です。
終始子供も大人も楽しめるこの博物館は、1年間有効のパスポート(17.5ポンド)を購入すると、一年間何回でもいくことが出来ます。子供(18歳以下)は、なんと年間いつでも無料となっています。
シーズンによっては、折々体験イベントなどもあるようなので、ウェブサイトをチェックしてから行くのをオススメします!(七)

London Transport Museum
Covent Garden Piazza,
London WC2E 7BB
www.ltmuseum.co.uk

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