「Flight Paths」のロンドン公演を鑑賞しました

2月9日、東アジアにルーツを持つ俳優たちによる劇団「イエロー・アース・シアター」と、視覚障害を持つパフォーミング・アーティストの集団「エクスタント(Extant)」のコラボレーション作品「Flight Paths」の公演に行ってまいりました。

その昔、琵琶法師のように音楽を奏でながら日本全国を行脚し、生計を立てていた盲目の女性たち、瞽女(ごぜ)。その生き方にインスピレーションを受けたというこの作品は、盲目のパフォーマーたち自身の体験と、かつて瞽女になるために必要だった修行の数々を織り交ぜながら物語が展開していきます。

この日会場となった、ロンドン東部ストラットフォードの「ストラットフォード・サーカス」には、視覚障害を持つ白い杖のお客さんたちの姿もありました。アクロバティックなパフォーマンスもあるというステージをどのように鑑賞するのだろうと、ドキッとしましたが、舞台が始まってみるともちろんそのような心配は無用で、なるほどそういう仕組みになっているのかと感心しました。(説明するとネタバレになりかねないので省略します)

Flight Paths

劇場でもらったリーフレットの表面には、点字が施してあります

舞台はサウンド・テクノロジーを駆使し、空中でのアクロバットも披露するなど、躍動感のあるステージ。ストーリーも、イギリス滞在ビザを延長するために猛特訓をする2人のパフォーマーという設定になっているなど、けして昔の日本の幽玄な物語ではありません。現代社会に対する皮肉が随所に散りばめられ、たくましい、もしくは、たくましくならざるを得ない人々への応援歌であると感じました。本作はこの後もロンドンを含む、レスターなど5会場での公演が続きます。ご興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。ロンドンでの公演は下記の通りです。(徒)

The Albany
3月1日(金)、2日(土)
プログラムの詳細はサイトを参照
£14~15
Tel: 020 8694 6631
https://yellowearth.org

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