念願のロイヤル・アスコットに行ってきた ~前篇~

2016年06月16日 by(籠)

「ウ~~ニット・ラブリー♪」。さあ、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の名曲「Wouldn’t it lovely」のナンバーから始まった今回の編集日記。この物語の名場面の舞台となった、英国王室が主催する競馬の祭典「ロイヤル・アスコット」に行ってきたのでご報告申し上げます。

ロンドンのウォータールー駅から電車で約1時間。確かに毎年この時期にはウォータールーの駅前でおめかししている人をたくさん見かけますよね。アスコット競馬場の最寄駅となるアスコット駅に着くと、既に「おめかしした人たちのラッシュ」状態。

ロイヤル・アスコット

電車はアスコット来場者で貸切状態

そう、よく言われることなのですが、日本で競馬というとうらぶれたおじさんが好む趣味というイメージがありますが(うらぶれてない競馬ファンの皆さん、こんな言い方してほんとにごめんなさい)、英国では競馬、とりわけ王室主催のロイヤル・アスコットと言えば「貴族たちの社交場」。だからマイ・フェア・レディの花売り娘イライザも、アスコット競馬場で社交界デビューを果たしたんですよね。男性はタキシードを着用して、女性は帽子を被って(安い席だともうちょっとカジュアルな格好で良い)、レースを楽しむ。馬が走っていない間は、芝生の上でシャンパンを飲みながら優雅にピクニック。これぞ英国流の競馬観戦術。イライザじゃないけれど、僕も一世一代の社交界デビューを前にして、僕もご自慢のポール・スミスのスーツでビシッと決めつつ、若干緊張しながら会場に赴きました。

結論から言うと、緊張なんてする必要は全くなかったです。あのね、来場者の皆さん、全般的に上機嫌。というか飲み過ぎ。もっと言うと、酔っぱらい過ぎ。

なんか日本のお花見の雰囲気にちょっと似てるかも。僕が買った入場券が一番安いやつだったというのも理由の一つだと思う(「ウィンザー・エンクロージャー」というゴールから最も遠いエリアで、食堂とかトイレとか掘立小屋だった。開催日の数日前に購入して34ポンド。全5日間行われる日程のうち、職場よりお休みをもらって水曜日に行きました)。周囲では絶えず「スポン、スポン」とシャンパンの栓を抜く音が聞こえて、その度に林家パー子風の「ハッハッハー」みたいな笑い声というか奇声が聞こえる。ふらついている女性にハイヒールで2回も足を踏まれた(あれは凶器です)。

ロイヤル・アスコット

僕が買ったのは一番安いエリア。ロイヤルな人たちは柵の向こう側に……

ロイヤル・アスコット

この日はエリザベス女王も観戦。私はスクリーンを通じてしかお見かけしなかったですけれども

ロイヤル・アスコット

馬が走っていない間はこんな感じで食べたり飲んだり

ロイヤル・アスコット

シャンパン持って優雅に競馬観戦しているマイ・フェア・レディみたいな人も本当にいた

後編に続きます。(籠)

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