小林賢太郎さんの「ポツネン氏の奇妙で平凡な日々」、 ロンドン公演を観てきました!

先日、ロンドンのプリント・ルームで行われた小林賢太郎さんの「ポツネン氏の奇妙で平凡な日々」、ロンドン公演を観てきました。

劇場は、ロンドン西部のノッティング・ヒル・ゲート駅からすぐの場所にあり、19世紀末に劇場としてオープンし、その後に映画館として使用されていたこともある、とても歴史のある建物です。

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クラシックな雰囲気のある劇場内の通路や誰かの書斎にお邪魔したようなバー。その雰囲気がポツネン氏の世界観とぴったりで、さらに公演が楽しみになってきました。客席へ移動すると、日本人以外の方も多く、観客席はびっしり埋まっています。

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セピア調のイラストの映像で物語が始まって、ぐっとポツネン氏の不思議な世界に引き込まれたところに、効果音とともに小林賢太郎さん演じるポツネン氏が舞台上に登場。観客も大盛り上がりです!

映像や効果音などを使って展開していくストーリーは、言葉が必要ないので、日本人以外の方にも受け入れやすく、またジャンルを忘れて楽しめます。

私の両隣りは一人で来たと思われる外国人の女性でしたが、身を乗り出して熱中していて、絶え間なくクスクスと笑っていました。

「ポツネン氏の奇妙で平凡な日々」には、不思議な生き物たちが登場しますが、それが一見、不気味なのに何とも可愛らしく、どこか可笑しくて憎めません。

パントマイムやマジックもさりげなく仕込まれていて、盛りだくさんの内容。最前列で観ていた私にも、全く仕掛けが分かりませんでした。ポツネン氏の息遣いや滴る汗も間近で感じられます。

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当日は、ロンドンらしからぬ晴天で気温も高く、冷房設備がないため劇場内もかなり暑かったのですが、観客も汗をかきながら、あちらこちらに散りばめられた笑いを逃さないよう必死(!?)だったように感じます。

カーテン・コールでは、黒子を務めていた南さんの紹介も。公演3日目のこの日がちょうどお誕生日でした。ポツネン氏こと小林さんからお祝いの言葉と観客からの大歓声!喜ぶ南さんの余韻を遮り、「はい、戻ってください」と舞台裏へ戻す厳しい小林さん。ここでも笑いを誘います。

笑いだけでなく、アートや映像などの舞台美術が素晴らしく、驚きや感動もあり、場内の熱気は終始高いままでした。

また、ロンドン公演の機会を楽しみにしています! (楽)

小林賢太郎インタビュー「ポツネン氏の奇妙で平凡な日々」2回目のロンドン公演
http://www.news-digest.co.uk/news/features/16491-kentaro-kobayashi-interview.html

小林賢太郎 インタビュー 「ポツネン氏の奇妙で平凡な日々」ロンドン公演
(22 January 2015)
http://www.news-digest.co.uk/news/features/13140-kentaro-kobayashi-interview.html

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