newsdigest
HOME

t_euro.gif

「世界一の交通機関」を海外にアピール! from UK

「世界一の交通機関」を海外にアピール!
 昨年のインド訪問時には1億円以上を使った
 リビングストン市長
 Picture by: Manish Swarup/AP/PA Photos
昨年、某旅行サイトが企画した「世界一の交通機関」投票でロンドンの交通網が「世界一」に選ばれ、鼻高々だったケン・リビングストン・ロンドン市長。目立ちたがり屋の同市長が今回、よせばいいのに「世界一」の素晴らしさを世界にお披露目しようと、オリンピックとロンドン交通機関を無理矢理結びつけるという大プロジェクトを立ち上げた。ちなみにこの「オリンピック」とは、2012年のロンドン五輪ではなく、今夏開催される北京五輪である。

市長が考案したプロジェクトとは、ロンドンから北京までを、ロンドン交通機関の「アイコン」とも言えるダブルデッカーで走破しようというもの。出発予定は6月。8月の北京五輪の閉会式に間に合うよう、3カ月の行程で陸路を行く。気になるご予算は何と45万ポンド(約9200万円)なり!この費用は、ロンドン交通局(TfL)とロンドン五輪関係者が負担するという。予算が足りないといっては毎年運賃値上げを断行するTfLと、当初より4倍近く膨れ上がった予算に非難轟々(ごうごう)のロンドン五輪。一体どこにこんなお金を出す余裕があるのだろうか……。

当然のことながら、このお祭り計画には「時間と金の無駄使いだ」との声が続々。影のオリンピック相、ヒュー・ロバートソン氏は「くだらないPRに金を使うくらいなら、ロンドンにおける草の根スポーツの振興活動に使った方がずっとましだ」と断罪。環境政党、緑の党ロンドンのダレン・ジョンソン氏は、「ロンドン五輪でロンドンにやって来る人たちをどうやって飛行機ではなく、列車で来させるかを考えるべきだ」とエコの視点から批判した。

しかし、何を言われてもめげない、というより馬耳東風なのがリビングストン市長。「深まりつつある英国と中国の文化的、経済的絆を称えるのに、世界に誇る我々の交通機関を利用することほどピッタリの方法はないだろう?」と、自らのアイデアにすっかりご満悦だ。毎日何かしらの交通トラブルに見舞われても、驚くべき忍耐力で耐え続けるロンドナーたち。果たして今回も、じっと忍の一字なのだろうか……?

「Evening Standard」紙
"£450,000 to drive bus to Beijing"



おばあちゃんのついた嘘 from France

おばあちゃんのついた嘘
 嘘と分かった後も人気の「少女ミーシャの旅」
 ©BAC FILM / Vera Belmont
「実話を基にしている」が売りだったフランス映画「少女ミーシャの旅」の原作者ミーシャ・デフォンスカさんがこの度、なんとこの話が作り話だったことを白状した。原作によると、少女ミーシャは第二次大戦時にユダヤ人の両親の下に誕生。強制収容所に送られた両親を探すため、彼女は狼と共同生活をしながら、徒歩で東欧を旅する……。

ところが現実は、彼女の両親はレジスタンスではあったがユダヤ人ではないし、彼女の名前も偽名だったというからビックリ。狼との共同生活についても、動物好きな彼女の空想上の話に過ぎなかった。しかし時既に遅し。この話を基にした本は、世界8カ国で翻訳出版。フランス国内でも本の出版に続き、今年1月に映画が公開になり、観客動員数は60万人を突破した。この話に涙を流した読者、観客は数知れず。

「少女ミーシャの旅」を監督したフランス人のヴェラ・ベルモントさんも、この騒動にびっくり仰天。「ミーシャに出会ったとき、彼女は本の内容は全て事実だと断言しました。そればかりか、アウシュビッツの強制収容所に送還された彼女の両親の足跡をたどるために、戸籍調査までさせられたのです」と怒りを隠せない様子。

現在、米国のボストンで暮らしている74歳の原作者は、「裏切られたと感じている人がいたら申し訳ない」と謝罪をする一方で、「この本、この話は私のもの。事実に基づいてはいないけれど、私にとっての現実なのです」と、釈明とも開き直りともとれる発言もしている。幼少の頃に両親と別れ、親戚の家で不幸な少女時代を送ったミーシャさんは、自らをユダヤ人の姿に重ね合わせていたとも。また、彼女の弁護士によると、この話を全くの実話として発表しようとしたのは、この本を出版した米国人女性編集者だったらしい。

面白いのは、この騒動の後でもパリでは本作の映画人気が続いていることだ。騒動の責任の所在がどこにあるのかは気になるところだが、嘘と分かっていても人々を惹きつけてやまないこの作品、やっぱり感動を呼ぶ傑作といえるのかも!?

「Parisien」紙
"C'est bien une supercherie Hubert Lizé" ほか



シロクマ・ブームの裏に潜む金銭争い from Germany

シロクマ・ブームの裏に潜む金銭争い
 シュタイフ社からもクヌートのぬいぐるみ
 が限定発売された
その愛らしさで万人を魅了し、ドイツだけでなく日本にまでシロクマ・ブームをもたらしたベルリン動物園の「クヌート」。今や立派に成長して「愛らしい」面影はなくなってしまったうえ、ニュルンベルク動物園とシュトゥットガルト動物園で昨年末、「フロッケ」と「ヴィルベア」という若き強力なライバルが誕生したが、なんのその。ドイツではドキュメンタリー映画「クヌートとその友達(Knut und seine Freunde)」が封切られるなど、元祖の人気は今も健在だ。でもこの裏で、金銭をめぐるドロドロの争いが繰り広げられていようとは……。

事態の全貌を掴むには、まずクヌートの生い立ちから。クヌートは2006年12月、ベルリン動物園内で父親ラースと母親トスカの間に生まれた。同園でシロクマの赤ちゃんが誕生したのはなんと33年ぶり。そして母トスカが育児を放棄、飼育係のトーマス・デルフラインさんが育てることになったことも相まって、世界中から注目を浴びることになった。

クヌートの愛らしさに惹かれて殺到した来園者は、これまでに約300万人。入場料のほか、キャラクター・グッズの販売などでクヌートが稼いだ金額は、ざっと500万ユーロ(約7億9000万円)にもなるというから恐れ入る。

そして時をさかのぼること1999年、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州ノイミュンスター。当地の動物園がベルリン動物園に雄のシロクマを貸し出した。雄のシロクマはそこで運命の相手に出会い、子どもに恵まれる……。

もうお分かりだろう。雄のシロクマはラース、そう、クヌートの父親だったのだ。そこでノイミュンスター動物園が、同園もクヌートの所有者であると主張。クヌートの稼ぎの一部を得る権利があるとして、分け前を要求しているというわけだ。

これだけの大金を前に欲が出てしまうのは人間の性……と言いたいところだが、愛らしい子グマの笑顔も台無しとなってしまう、なんとも醜い争い。ドキュメンタリー映画のヒットは確実。そして4月にはクヌートの記念切手も発売されるという。さらなる利益をもたらすこと必至なクヌートをめぐる争いは、ブームとともに続いてしまいそうだ。

「SPIEGEL ONLINE」
"NEUMÜNSTER VS. BERLIN Millionenstreit um Eisbär Knut geht weiter"



「サルでもわかる(!?)」聖書マンガが登場 from UK

「サルでもわかる(!?)」聖書マンガが登場
 マンガがキリストの「救世主」となるのか!?
ある日、不思議な男が突如街に現れた。気難しいが、世界を救うという目的のため数々の奇跡を起こしていく……。ヒーローもののストーリーの雛形をそのまま再現したような書き出しで始まるこのマンガの主人公の名は、イエス・キリスト。そう、世界的ベストセラーである聖書が、ついに英国でもマンガで登場したのだ。

シクの名で知られるナイジェリア出身の男性が手掛けたこの聖書マンガは、創世記から旧約聖書、黙示録、そして新約聖書に至るまでの膨大な内容をたった200ページで網羅。その中身はと言えば、聖書にまつわるストーリーが若者好みのストリート・カルチャー風に仕立てられ、キリストが軽い文体の口語で話すのはもちろんのこと、洗礼者ヨハネに至っては、コンピューター・ゲームから飛び出した戦士のように扱われている。

マンガ聖書など、真面目なクリスチャンからは眉をひそめられそうな印象があるが、英国国教会はこのマンガを大絶賛。「大切なのはどう伝えるかでなく、何を伝えるかだ」と述べ、どのような形であれ聖書のメッセージが多数の人々に伝わることを歓迎している。さらには、カンタベリー大主教からも「聖書を新たな視点から捉えた傑作」というお墨付きまでもらっているのだとか。それもそのはず、近年では聖書離れが急速に進んでおり、それを食い止めるために若い世代にも受け入れられる「新」聖書の登場が切望されているのだ。

このようにキリスト教関係者からは大歓迎されているマンガ聖書。ところがマンガ関係者からは「マンガなのに文字数が多すぎる」という辛らつな批評を浴びているというから皮肉なことだ。ともあれ、シリーズ化される予定のこのマンガ版聖書、作者は既に次の作品に着手している。気になる次回作は、キリストの生涯を300ページに収める「マンガ・キリスト」。作者は「キリストはバットマンのようにクセのあるキャラクターなので、ヨハネやペテロをうまく使いユーモアを取り入れていくのがこれからの課題」としている。マンガが、若者へのアピール力が薄れつつある宗教の救世主となり得るのか!? 乞うご期待。

「タイムズ」紙 "Religious superheroes come back fighting in a Manga comic Bible"



孤独な警察官が詐欺で御用! from France

孤独な警察官が詐欺で御用!
 いつの時代も女性は占いが大好き
 ©Photo.com
ブティックやお洒落なカフェで賑わうパリ5区、カルチエ・ラタンで、警察官として働く女性が詐欺で捕まった。勤務中に取り締まった被疑者たちのカード番号を控えておき、それを使ってインターネット有料サイトのネット・サーフィンや電話を楽しんでいたのだというからなんとも大胆不敵。少なくとも3万ユーロ(約483万円)を浪費していたというこの犯人は、その大金の大部分をネットの占いサイトに費やしていたという。今から約1年前に海外県アンティル諸島から都会のパリにやってきた35歳のこの女性、どうやら慣れない都会暮らしに戸惑い気味だったよう。心の平安を求めて占い中毒になったのだろう、とは同僚の弁だが、いったい何をそんなに占っていたのだろうか……。

そもそも人間は、古代より占いという存在に頼らずにはいられない生き物であった。見えない未来を予測するために、我々は太陽や月、はたまた動物の内臓を使うなど、さまざまな手段で未来を予知する方法を編み出してきた。時代は変わって21世紀になっても、占い熱は衰えを見せるどころか、さらに勢いを増している。フランスもその例外ではなく、現在国内には約10万人もの占い師がおり、フランス人女性の約2割は占い師に鑑定を頼んだことがあるという。国内で占いに費やされる金額たるや、年間約30億ユーロ(約4831億円)に上るとも言われているのだから、件の女性が横領した3万ユーロも、それに比べれば微々たるものに思えなくもない。

今回の詐欺事件、警官が他人のお金を使って占いに興じていたというだけでも驚きなのだが、さらに衝撃の事実がある。被害者の1人が、不審な引き落としに気付いて警察署に届けを出したことから事件が発覚したのだが、初めに対応したのがこの詐欺犯本人だったというのだ。その時は淡々と被害届に情報を入力し、後になって消去したというが、その心中やいかに……。待てど暮らせど調査が進まないのに業を煮やした被害者の再三の催促によって事態が明るみになったが、どんなに霊感の鋭い占い師であっても、さすがにこんな珍事は予想できなかったことだろう。

「Le Parisien」紙ほか "La policiere arnaquait... les gardes a vue Benoit Hasse"



<< 最初 < 前 1 2 3 4 5 6 7 8 次 > 最後 >>

RESULTS 28 - 36 of 150

土門さん著書プレゼント
eBOOK THIS WEEK
PROMOTION
リッチモンド・ファーマコロジー 治験ボランティア
from News Digest
ご意見・ご感想
リンクダイジェスト
定期購読のお申込み

英国ニュースダイジェストに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
 Copyright ©2005-2010 Eikoku News Digest Ltd. All Rights Reserved. Do not duplicate or redistribute in any form.