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オープン・キッチンを囲むカウンター席。料理人の見事な手さばきに思わず見入ってしまいます。
フランス料理の概念を覆すような創造性あふれる料理を出すレストラン、ラ・テリエがレスター・スクエア駅から徒歩3分程の所にあります。路地を一本入った場所にある同店は、一瞬にして都会の喧騒を忘れさせてくれる静寂感に包まれた不思議な空間。値段は決して安くないものの、お昼時も優雅に食事を楽しむビジネス・マンやミセス達で賑わっています。 オープン・キッチンを囲むカウンター席で、調理の実演を観賞しながらの食事は乙なもの。スペイン産の食材を多く使用していることもあってか、それを象徴するかのようにキッチンに陣取ったスペインの生ハムJamónの固まりが食欲をそそります。あれもこれも食してみたいので、Small Tasting Dishesの中からシェフおすすめの料理を注文しました。
まず運ばれて来た「La Lisette」(£10)に、「わぁ、綺麗!」と隣席のお客さんまでもが感嘆の声。鯖のペーストを乗せ、軽く焼いた薄いタルトにパルメザン・チーズとオリーブを乗せた料理。和風の食器に盛られたそれは、日本の会席料理のように繊細で、お皿に描いた絵画のよう。最初は崩さないようにと少しずつナイフを入れていたけれど、鯖というよりアンチョビに似た味がハンガリー産の白ワインとあまりにも相性が良いものだから、あっという間にお皿は真っ白に。 そして、とっておきの一品は夏野菜とキャビアの旨味が器いっぱいに満ちたテリーヌ「L'Aubergine」(£12)。軽く燻製にしたキャビアが微かに辛味を感じるトマト・ソースに溶け込んだ瞬間の味は絶品! うん! 型破りな発想の料理の美味しさに、思わず唸ります。