「ぶぉっくす・ぽっぷ」におい ても、捕鯨国日本と反捕鯨国の急 先鋒である英国の意見の相違がく っきりと対照的に表れた。捕鯨が 日本の文化であれば、動物愛護が英国の文化。一方は 「生態系が乱れる」から反捕鯨かと思いきや、もう一方 は「生態系のバランスを守るために」捕鯨は必要と説く。 「クジラを食べる必要がない」と言えば「食べてはいけ ない理由がない」、「捕鯨は残酷」と来れば「鶏や豚を 殺すのだって残酷」・・・・・・。双方から顰蹙 ひんしゅく 買うのを覚 悟して言うならば、まさにあー言えばこー言う状態に 陥っているのがこの捕鯨論争なのだ。 圧倒的多数を占めた英国の捕鯨反対派は「クジラが 絶滅の危機に瀕している」ことを主な理由として挙げ ているが、これには「種類によっては逆に増えすぎて 生態系を乱している」との反論が待ち受けている。本来客観的な数字データで示すことが出来る生存数につ いてさえ、立場によって見解の大きな相違が見られる ことが13ページのインタビューで分かった。これで は、議論はすれ違っていくばかりだろう。5月17日に 掲載した「『クジラを食べるな』その理由」と題した特集に対しては、「実際に捕鯨について英国人と口論に なったことがある」と書いた手紙を複数頂戴したが、 この状況を見れば頷ける。ウーム、このままいけば捕鯨問題は日英摩擦のきっかけとなるのだろう か・・・・・・。 ただいわゆる文化論はとりあえず置いといて、少な くとも捕鯨活動がクジラとその周りを取り囲む環境に どのような影響を与えているのか、という問題につい ては判断を誤れば深刻な結果を生むことになるはず。 人間同士の言い争いを知ったら、クジラは一体何て思 うのだろう?
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