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| ギャラはランチクルーズ「2コースはVIP待遇!?」の巻 |
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今年のアタマまで連載していた鶴笑師匠の「がんばり漫談」をバトンタッチさせていただくことになった弟子の笑子です。初回ですから師匠との想い出話をさせていただきましょう。 以前、関西系のビジネスクラブの集まりで、「芸を披露してくれませんか?」とお誘いを受けた。同郷のよしみとして、「ギャラはお任せします」と余裕をかまして承諾。ベタなネタでけっこう喜んでいただき、さぁ、いくらもらえるんやろ!?と、わくわくしながら大きな封筒を開けると……。「テムズ川ランチクルーズ」のバウチャーが2枚。「現金では少なすぎて申し訳ないので……」ということらしい。あれれぇぇ? しかし、せっかくだからと師匠と2人、ちょっとお洒落してはりきって出かけた。バウチャーは「2コース」となっており、しかも目立つように蛍光ペンがひかれている。「やった~、師匠、私らのために特別、2コースにしてくれはったんですよ!」。が、その「特別」待遇、まずは白ワインを2グラス頼むと、「はい、8ポンドです」と無愛想な答え。え?ドンリンクは別料金?まぁ、しゃあないかと支払い、食事も終了。ふと周りのテーブルを見ると、すでにデザートがきている。私たちのところはまだだったので、「エクスキューズミー!」。みんな一斉に振り返ったが気にしない。芸人は声が大きいのだ。師匠は恥ずかしそうだが、私は強気でクレームをつけた。「デザートがまだなんですけど?」。ウェイターは、「バウチャーを見せてください」と冷静沈着。他の乗客たちは何もやることがないのかそんな一連のやりとりをじーっと見ている。私は、誇らしげに蛍光ペンでハイライトされた部分を示し、「ほ~ら、2コースよ!」と胸をはった。ところが、「お客様は2コースですが、他のお客様は3コースのバウチャーをお持ちです」。 涼しい顔で去ってゆくウェイター。残された師匠と私。テーブルの上には、すでにパンもドリンクもさげられ、何もない。手持ち無沙汰だ。気まず~。時間がすごく長く感じられた。腹話術の人形か玉すだれでも持ってきたらよかった。芸のギャラで恥をかいたぶん、芸で身を助けられたのにぃ~。 |
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