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ギャお客さんと警察は、敵?味方? パウロ、捕まる! の巻 |
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8 May 2008 vol.1146
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コメディアン仲間の一人に、パウロという青年がいる。強烈なキャラクターで、いつもすごい勢いで派手に登場してくる。いきなりお客さんにスプレーをかけまくったり、10倍速で歯磨きを始めたり、手足をばたつかせ着ているジャケットを動かし、「ジャケットに犯されているー! 助けてくれー!」と騒いだり。つかみはOK!? お客さんの反応は!? ひきまくり~!!
ところが、ステージではどんなムチャでもやるパウロが、ストリートではなかなか勇気が出ない。というのも以前、サウスバンクでピエロの格好をし、水鉄砲を使ってコメディーをしていたところ、調子に乗ってロンドン・アイに行列するお客さんを水鉄砲で脅したらしい。すると、テロの直後だったせいもあり、警察官がたくさん駆けつけ、なんと捕まってしまったのだ。かわいそうなパウロはその日、赤い鼻のピエロの格好のまま一晩警察に泊る羽目に。それからというもの、その「事件」がトラウマとなって、サウスバンクにたくさん道具を下げて行っては、何もせずに帰ってきていたそうだ。
サウスバンクは、コベントガーデンと違ってライセンスがいらないぶん、警察の目が光っていて、すぐにチェックにやって来る。いつどこでも始められて気軽なので、私も昔はよく行っていた。でも、カバンをひろげた途端、警官がやってきて、「ここで物を売ってはいけないよ」とジロリ。「物なんか売りません。パフォーマンスです」と言っても、「宗教活動もだめだからね」と釘を刺される。「だから、パフォーマンスをしにきたんです!」といっても半信半疑。彼らは少し離れたところで、ず~っと私を見張っているのだ。
でも考えてみると、なんてラッキー。ボディー・ガードつきではないか! ストリートでは、酔っ払いに絡まれたり、悪ガキが小石を投げてきたりけっこう危ないので、警察も味方につけておくと便利!? 日本ではまずお客さんを味方にして、私は危ない者ではないですよ~と安心させてから笑わす。英国では、危険性を出したほうがウケる。といってもパウロ、ほんまにお客さんと警察まで敵にまわしたらあかんって!
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