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Croft Castle
クロフト・キャッスル
~波乱の時代を生きた城~
クロフト・キャッスルはイングランド中西部、ヘレフォードシャーにある歴史的建造物です。お天気の良い日にはウェールズとイングランドの国境も含め、14の県を見渡せる素晴らしい景観地にあります。 この城の起源は11世紀。当時は広大な敷地に2つのマナーハウスと3つの教会、そして4つのパークランド(公園)がありました。いずれも、今なおこの地に住むクロフト一族のものでした。 その地に現在の城が建造されたのは14世紀のこと。隣国ウェールズが血で血を洗う権力闘争を繰り返し、イングランドでも数々の内乱や百年戦争が勃発するなど、まさに波乱の時代でした。 かつてはウェールズからの攻撃に備えたノルマンディの拠点ともいわれ、そのせいか、英国内に数多くある歴史的建造物のなかでも、一際「砦」のような威厳さを兼ね備えています。 やがて17世紀には、居住のための大邸宅へと修復。さらに1746年には財政的な理由からクロフト一族はこの地を手放します。 しかし1923年、再びクロフト家の人々がここを買い取り、現在もその家族が暮らしています。ここがナショナル・トラストの保護下になったのは1957年でした。以来、1000年以上もの歴史を重ねてきたこの土地の大修復作業が続いています。スケッチのためにここを訪れた日は休園日でしたが、運良くヘッド・ガーディナー直々のガーデン案内となりました。もう5年も前の話になりますが、何もない一面芝生のガーデンを歩きながら、「ここが花壇、ここがウォール・ガーデン……」と熱心に案内してくれます。そう、この城が最も威厳を放ち、華やかだった時代までさかのぼり、当時の姿そのままに復元させようという試みを始めたばかりの時だったのです。 現在では、そのウォール・ガーデンも見事に復元され、この地方一番の美しさを誇っているそうです。 (文責・小野まり)
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