
| 景気後退に備えて |
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10年超続いた不動産価格の上昇もとうとう天井を打ち、株式市場の低下、失業率の上昇など英国景気がどんどん減速しているようです。今回は景気後退に備えてのお話です。 現在勤務している会社の業績が落ちていまして、いつ解雇されるか心配です。英国政府が提供する失業保険について教えてください。会社に勤めていて、ナショナル・インシュランスの必要額を支払っていれば「Job Seekers Allowance」という失業保険がもらえるかもしれません。受給資格があると判断されれば、次の仕事が見つかるまで25歳以上の方は週60.50ポンド(約1万2000円)が支給されることになります。受給資格の有無などにつきましては、Jobcentre Plusに問い合わせてみましょう。連絡先は以下の通りです。 失業した際に、一定の収入を保障する保険などはありますか。失業時に住宅ローンの返済を通常時で最高1年間代行してくれる保険があり、これをMortgage ProtectionInsuranceといいます。例えば、40歳の方が月1000ポンド(約20万円)の保険金(保険金申請より31日後の支払い)を受け取るためには、月24.5ポンドの保険料を払う必要があります(参考: www.moneysupermarket.com)。ただ自分から会社を辞めた場合には保険金は下りませんので、ご注意ください。また申請者の職種など、様々な条件により保険料は異なります。 収入額は全く変わらないのに、食品などの支出ばかりが増えて困ります。何か簡単にお金を増やす方法はありませんか。残念ながら簡単な回答はないでしょう。お金を増やすには、 キャッシュISAのベスト金利表をご参照ください。銀行を選ぶ際は、金利だけではなく、信用力も考慮するようにしましょう。また3~5年の満期元本保証で、株式市場が上昇した分だけ利率がつくプランなどもあります。預金金利より高い利回りを狙うときに良いかもしれません。短期の価格変動を許容でき、資金を長期保有できるのでしたら、株式や公社債なども検討されるといいと思います。これらの資産には、インフレーション抵抗力がある傾向があります。
節税の方法としてはどのようなものがありますか。まずは、ISA(Individual Savings Account、非課税* の投資貯蓄口座)を毎年利用することをお勧めします。本税年度は一人7200ポンド(約144万円)まで(キャッシュISA(預金)での3600ポンド(約72万円)を含む)利用可能です。次にもし奥様やご主人の収入がなかったり、低収入であったりする場合は、その方の名義で貯蓄をすることで税率を下げることができます。配偶者同士の譲渡は英国では非課税です**。 また在英期間が6年以下でしたら、オフショア(英国外のタックスヘイブン、ジャージーやマン島など)での貯蓄や投資も検討の価値ありです。私たち英国に居住する外国人は「Non-Domicile」と所得税上定義されておりまして、在英6年間まで、英国外で生じた利子などの所得はそれを英国へ持ち込まない限り非課税です。尚、株式などの売却益にかかるキャピタルゲイン税は専用の控除額があり(現行年9600ポンド(約192万円))、また本税年度より税率が一律18%となりました。利子などにかかる所得税が20%、40%と累進課税であることとは対照的ですね。最高税率納税者の方は、所得税の対象となる資産を、キャピタルゲインを生むような資産に徐々に移行していくのも一案です。もちろんリスクなどを許容できれば、のお話です。
モーゲージの安い金利期間がもうすぐ終わってしまいます。どうしたらよいでしょうか。信用収縮に加え、モーゲージの返済遅延率が上昇しているので銀行は非常に慎重になっています。しかし今まで信用履歴が良く、また不動産に対するローンの比率が低い(75%以下など)場合は、低めの金利を提示してくれる銀行が多いというのも事実です。特に既に取引のある銀行は、申請者本人やその方が所有されている不動産のことを熟知しているため、競争力のある金利を提示する可能性が大です。また既存モーゲージの金利を変更するのみなので、他の銀行からモーゲージを借りる(Remortgage)際にかかる様々な手数料も節約できます。 もし現在モーゲージを提供している銀行が競争力のある金利を提示しない場合は、独立した見地から相談に乗ってくれるアドバイザーにご相談なさることをお勧めします。モーゲージ・マーケットの状況を熟知していますし、利用可能な様々な商品の中からベストのモーゲージを勧めてくれます。 年金が目減りしているようなのですが、対策はありますか。年金の運用は定年までの長期間にわたるものなので、通常は株式中心の運用に設定されています。従いまして、運用成績はマイナスの年もあればプラスの年もありますが、長期保有すれば平均すると銀行預金などより良い利回りとなる傾向があります。しかしやはり懸念を感じられたり、また定年までの期間が5年弱など比較的に短かったりする場合は、国債や預金などの価格安定性の高い資産に徐々に変更されるといいでしょう。通常ですと、運用内容の変更は無料かわずかの費用で可能です。 一方、市場平均と比べて極端に運用成績が悪かったり、年金プランのコストが高い場合は、他の年金プランに移管することを検討してみる価値があります。英国の年金制度はとても柔軟で、年金プランの移管は通常自由に遂行可能です。ただし、とても複雑な仕組みとなっているので、必ず専門家に相談するようにしましょう。 FTSE100が20%も下落しましたね。買い時ですか。こればかりは誰にも分かりません。しかし資産運用の専門家は景気減速、株式市場の低迷がしばらく続くと見て、慎重なスタンスを取っているようです。もし長期保有できるのであれば株を購入するチャンスといえるかもしれませんが、短期的に価格がさらに下がる可能性も、もちろんあります。 毎月少しずつ購入していく累積投資はこのような市場で効果を発揮します。毎月投資することによって、価格が高いときも低いときも購入することになり、購入価格を全体的に平均化させることができるのです。
* 配当支払いの際に差し引かれるタックス・クレジットを除く。 当コラムは2008年6月時点の法制と税制に基づき一般的なガイダンスのために作成されており、皆様のご理解を深めるために内容を簡素化してある場合もあります。ご自身のファイナンシャル・プラニングに関しましては専門家にご相談なさることを強くお勧めいたします。 |
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和枝 ドゥルーリー FPC 日本人ファイナンシャルアドバイザー(FA)。 十数年間の米英系投資銀行勤務を経て、FAとして独立。日英両方の資格を有する。大手独立系FA会社に所属。 e-mail: info@kazuedrury-ifa.co.uk URL: http://www.kazuedrury-ifa.co.uk |






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