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Wed, 24 May 2017

カメラ今日から試せる写真術

英国・ドイツ・フランスのニュースダイジェストが主催する第6回フォトコンテストの応募受付が始まりました
そこで、かつて弊誌で連載コラムを執筆し、本コンテストでは第1次審査を担当する写真家の前川紀子氏が、ほんのちょっとの工夫で大きな違いが生まれる写真術を改めて紹介します。

[ カメラの露出と絞りについて ]

一眼レフと呼ばれるカメラでは通常、2種類の数字をコントロールできるようになっています。一つはシャッター・スピードで、もう一つが「絞り」(「F値」とも呼びます)。「絞り」はレンズが光を通す穴の大きさを意味し、この数字が大きくなるほどレンズの穴は小さくなります。

「シャッター・スピード」と「絞り」は、露出(明るさ)を決める上で非常に重要な互いに呼応し合う2つの要素です。両者の関係はよく「水道の蛇口とバケツ」に例えられます。必要な光の量をバケツ一杯の水としてみましょう。水道の蛇口が大きく開いていると、勢いのある水はバケツにすぐに溜まります。逆に蛇口が小さく閉められていると、バケツはゆっくり満たされていきます。この蛇口の開き加減が「絞り」、バケツが水でいっぱいになるまでの時間が「シャッター・スピード」に当てはまるのです。

つまり、絞りが大きく開いた状態なら光がたくさん入るのでシャッター・スピードは速くなり、反対に絞りが小さく閉じた状態ではシャッター・スピードは遅くなります。そして絞りが絞られるほど、ピントの合う範囲(奥行き)は広がるのです。ピントの合う範囲を狭くすればするほど被写体は鮮明になる一方で背景はぼやけていき、逆に絞りを絞ることでピントの合う範囲が広くなれば被写体だけではなくその前後に至るまでがはっきりと写ります。

現在ほとんどのカメラには自動で露出を決めてくれる機能が付いているので、撮影する度に自分でシャッター・スピードや絞りを調整する必要はありません。ただし、すべての色をモノクロの白から黒のグラデーションで表した場合、中間のグレーに当たる色の反射率で写真の明るさを決めるように設定されているため、被写体の色によっては露出不足や露出過度になる傾向があります。例えば被写体が白い場合、白色は反射率が高いためにカメラは取り込む光の量を抑えることで反射した色をグレーにしようとするので、露出不足になりやすくなるのです。

カメラの露出と絞りについて
絞り値を小さくした写真(例えばf2.8やf4など)。絞りは数字が小さいほどピントの合う範囲が狭くなる。これを「深度が浅い」といい、背景などの情報をぼかすことでより被写体を際立たせられる

カメラの露出と絞りについて
絞り値を大きくした写真。景色の手前から奥の方までピントが合った状態。観光地などで背景の景色と手前の人物をどちらもはっきりと写したいときには絞り値を大きくし「深度を深く」すると良い

カメラの露出と絞りについて
写真全体に対して白の割合が多いと、カメラは明るすぎると判断し、光を抑えようとするため仕上がりは暗くなる。同じような失敗を雪景色やスケート・リンク上の撮影でもしてしまいやすいので注意

カメラの露出と絞りについて
最近ではコンピューター上での補正も簡単にできるようになっているが、撮影時に適正露出で撮影した方が元画像の画質を高いままで保持できる。特にプリントするときにその差が明瞭になってくる



前川 紀子
滋賀県出身、1998年よりフリーランスに。以後フード専門カメラマンとして食の専門誌やレシピ本を中心に仕事をする。2007年に渡英、現在はルクセンブルクに在住。本誌主催フォトコンテスト第1次審査を担当する。


 
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