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Wed, 23 October 2019

本当に使える会計

経営において会計は身を守る防具だけでなく、勝ち抜くための武器にもなります。英国日系企業の経営者が知っておきたい会計トピックを、会計のプロが分かりやすく解説。

第32回: 英国での不動産投資Q&A

最近、英国の不動産を購入する東アジアの投資家が増えているとよく耳にしますが、英国の不動産が現在それほど魅力的なのはなぜですか。

これまでにも東アジアの人が当初は留学する子供の住居用として大学の近くに不動産を取得し、その後、投資利回りが優れていると判断してその不動産を長期にわたり保有するということがありました。現在ではポンド安に加えてユーロ圏の債務危機問題があるため、英国の不動産に対する投資に関心が高まっています。

もう一つの要因として、英国への移民の増加があります。保有する住居があれば、ビザ申請に役立つからです。

英国で不動産を購入したいのですが、私は外国籍です。外国人による不動産購入に何か制限はありますか。

いいえ、英国では土地購入に関して国籍による制限はありません。

土地の所有権には異なる形態があると聞きました。

英国ではすべての土地が形式上は王室の所有となっています。しかし土地の所有権は購入できます。土地の所有権には大きく言って「フリーホールド」と「リースホールド」の2種類があります。

なるほど。では両者の違いは何ですか。

「フリーホールド」は無制限の所有に相当し、永久的な所有です。不動産を全面的に自分のものにできるため、この所有形態を選ぶ投資家が多いようです。「リースホールド」は一定期間にわたる地所の所有で、リースの期間には1〜2年といった非常に短期のものから、999年という実質的にはフリーホールドと見なすことができる長さまであります。

金銭面の条件ではどういった違いがありますか。

フリーホールドの所有者は賃借料を支払う必要はありません。これに対して、リースの賃借人は通常、リース期間に賃借料を支払います。支払いの金額や期日は数々の要因で決まります。短期リースでは年間の賃借料だけというのが普通ですが、長期リースで多いのは最初にまとまった資金を支払い、その後は年間の賃借料を払うというものです。  

外国人投資家が最も関心を持つのは、たいていはフリーホールドまたは長期のリースホールドの不動産です。

フリーホールドや長期のリースホールドの不動産を購入した場合、その不動産を貸し出すことはできますか。

できます。ただ制限を受けることもありますので、何らかの取り決めを交わす前に常に専門家のアドバイスを受けるべきでしょう。通常はリースまたはサブリースを与えるか、占有ライセンスを供与することになります。リースの方が一般的で、一定の法定上の権利を与えることになります。占有ライセンスはあまり一般的ではありませんが、占有者に与える権利は限られます。

「法定上の権利」とはどういったものなのですか。

賃借人の権利は1954年地主・賃借人法で守られています。法規は地主と賃借人を公平に扱うよう定めています。例えばリース期間の最後に賃借人にはリースを延長する権利が与えられ、一部の例外として地主がリースの更新を拒否すれば、貸借人は補償金を受け取ることができます。英国におけるこの分野の法規は複雑なため、こうした事柄を専門とする適切な弁護士に相談するのが良いでしょう。

ニック・ニコラウ ニック・ニコラウ
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税務パートナー。国境を越えて展開する日系企業や駐在員への税金アドバイスなど、国際税務を専門とする。税金はコントロール可能な経費、というのが持論。初孫と遊ぶのが週末の楽しみ。

 

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