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日経電子版 春割り
Sun, 21 April 2019

ghostフォートナム & メイソンに棲む
5人の幽霊

fortnum mason「出る」ことで知られるパブ、ホテル、劇場、公園が至るところに点在するロンドンは、世界で最も幽霊が多い都市ではないだろうか。今回は特に、創業1707年と300年以上の長い歴史をもつ英国王室御用達デパート、フォートナム・アンド・メイソンに出没する幽霊たちを紹介しよう。古い歴史に裏打ちされた名店ならではの不気味なエピソードは、いつも賑わう華やかな店内とは異なる、別の姿を見せてくれる。

floor guide

Fortnum& Mason
181 Piccadilly W1 1ER
Piccadilly Circus駅
月~土10:00-21:00、日12:00-18:00
www.fortnumandmason.com

参考サイト: www.fortnumandmason.com/fortnums
※本文中のフロアの表示は英国式で統一しています

1Mr. ガイアス・バックホルダー

バックホルダー氏はかつて50年以上も食料品売り場で勤務していたが、現在は「ボトルのおばけ」となって地下のプライベート・ダイニングでワイン瓶を投げるなど、ポルターガイスト現象を引き起こしている。ここは店内でも最も古いエリアの一つで、木製のパネル張りの壁に囲まれ、アンティーク家具や暖炉などが並ぶ雰囲気ある小部屋。バックホルダー氏は、ここに貯蔵されているワインの品質管理をしているつもりなのではないか、と言われている。

遭遇した場合の対処法 気にしないでOK

場所 プライベート・ダイニング「ザ・クリプト」

2灰色の貴婦人

デューク・ストリート側の赤いカーペットが敷かれた階段を、悲しげに行き来する優雅な女性は、アン・フォートナムの幽霊。創業者ウィリアム・フォートナムから数世代下がった親族の一人で、現在はロンドン北部のハイゲート墓地に眠っている(はず)。彼女は自分が一生をかけて愛した兵士が1847年に死去したのを嘆き悲しみ、喪服のドレスで歩き回っているという。あまりにも深い悲しみに支配されているため、私たちの存在は目に入っていないらしい。

遭遇した場合の対処法 気にしないでOK

場所 1階の階段付近

3悪魔のようなダンディー

ビクトリア朝時代の紳士の幽霊。恐らく200年程前に近くにあるセント・ジェームズのクラブへ行く途中に店に寄ったものの、以来迷って出られなくなっているらしい。かつてデューク・ストリート側の階段は男性専用で、紳士たちはこの階段を使って地下へ行き、ワインや葉巻を購入したのだそうだ。彼は今でも葉巻を買おうと思っているのかもしれないが、たとえ道を聞かれても、これ以上長居されないためにも、地下へは案内しない方が良さそう。

遭遇した場合の対処法 出口を教えてあげる

場所 デューク・ストリート側の階段付近

4シルクハットの紳士

「紳士」と呼ぶにはかなり暴力的で、ゾッとするような雰囲気を漂わせている、シルクハットを被り黒いコートを着た口髭姿の幽霊。1840年代から50年代にかけて、近くのジャーミン・ストリートで起きた殺人事件と自殺騒ぎに関係していると言われる。この幽霊は相手が誰であれ、男性に遭遇すると特に「非友好的」な態度に出るとか。何人かの警備員がこのシルクハットの紳士に出会ったショックで退職しているそう。どれだけ非友好的なのかは想像するのみだ。

遭遇した場合の対処法 逃げる

場所 ヘッド・オフィス付近

5震えのくるシェフ

見た目はフレンドリーだが、実は多くの恨みつらみを抱えたシェフの幽霊。エドワード朝時代、自分の作った「ウェルシュ・レアビット」(英国の伝統料理の一つ。貴族も食すようなポッシュなチーズ・トースト)を徹底的にけなされ、キャリアの終焉を迎えたが、過去の栄光が忘れられず、夜になると厨房を歩き回っているという。もしも館内のレストランでウェルシュ・レアビットに文句がある場合は、言い方に気を付けないと「震えのくるシェフ」がテーブルにやって来るかも。

遭遇した場合の対処法 料理を褒める

場所 厨房、レストラン

 
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