ニュースダイジェストの制作業務
Thu, 25 April 2024

ケニアのエリウド・キプチョゲ選手
4月26日に開催されたロンドン・マラソン男子の部で
優勝したケニアのエリウド・キプチョゲ選手

日本の駅伝人気とマラソン選手が抱える問題

Why Japan’s long-distance runners will never win the London Marathon
日本の長距離選手はなぜロンドン・マラソンで勝てないのか

「インディペンデント」紙 4月19日

「インディペンデント」紙の電子版は4月19日、「日本の素晴らしい長距離選手たちはなぜロンドン・マラソンで勝てないのか」と題した記事を掲載した。

同記事は、日本における駅伝の人気と競技レベルの高さに注目。今年開催されたハーフ・マラソンにおいて66分以下でゴールした英国人は6人しかいないのに対して、日本では大学生を対象とした一大会で265人がこのタイムを達成していると述べた。

続いて同記事は、日本人選手はなぜ海外大会で勝利できないかとの疑問を提示。その答えとして、日本在住のケニア人ランナーによる「練習のし過ぎ」との見解の紹介に加えて、マラソンよりも圧倒的な人気を集める駅伝大会の方が優先されている現状などを挙げている。

ほかにもこんな日本報道が…

Is this the most bizarre craze ever?
史上最も奇妙な流行?

「デーリー・メール」紙 4月15日

「デーリー・メール」紙の電子版は4月15日、人気アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の影響を受けて、胸を大きく見せることを目的に身体を青い紐で巻く日本人女性が増加していると報じた。

「史上最も奇妙な流行?」と題した同記事は、「谷間をつくるために胸にティッシュを詰める時代は終わった」と主張。同アニメのヒロインを真似て、胸の下から上腕を通じて背中までを青い紐で結ぶ行為が流行中と述べている。

Arriving in time for a vodka
晩酌のウォッカに間に合う速さ

「ガーディアン」紙 4月22日

4月22日付の「ガーディアン」紙は、JR東海のリニア実験線が世界最高速度となる時速603キロを達成したと報じた。

同記事は、リニアの速度であれば、かつてシベリア鉄道で7日半を費やしたモスクワ-ウラジオストク間を15時間で移動できると紹介。「朝7時にコーヒーとともに出発し、夜10時に極東の地でウォッカを飲むのに間に合う」との表現でその速さを説明した。また英国の高速鉄道計画HS2の最高速度が時速400キロであることにも触れている。

This peculiar love affair
奇妙な蜜月関係

「BBC」電子版 4月7日

BBCの電子版は4月28日、安倍首相による米国訪問を受けて、沖縄の米軍基地問題を取り上げた。

同記事は、「原子爆弾の落下で始まった奇妙な日米の蜜月関係」は「強固」なものに見えると形容。ただし、「日本人は米軍の保護ならば受け入れるかもしれないが、米軍基地と何万人もの兵はあまり好まない」と述べている。

また同記事では、第二次大戦中に展開された沖縄戦の被災者の遺骨収集活動にも言及している。

Bridge... or rollercoaster?
橋、それともジェットコースター?

「デーリー・メール」紙電子版 4月29日

 「デーリー・メール」紙の電子版は4月29日、鳥取県境港市と島根県松江市との間にかかる江島大橋の急勾配を「ジェットコースターのような見かけ」であると紹介した。

同記事の見出しは、「橋、それともジェットコースター? 自信満々の運転手にも悪夢を与えるに十分な恐怖の道路」。桁下の中海を船舶が通航するスペースを確保するため、同橋では島根県側に6.1%、鳥取県側には5.1%の勾配が設けられていると伝えた。

Fukada skewers modern Japanese society
現代の日本社会を批判する深田監督

The Guardian Online 4月26日

「ガーディアン」紙の電子版は4月26日、深田晃司監督の映画作品「ほとりの朔子(Au revoi r l 'été)」の批評記事を掲載した。「逃避を夢見る10代の女の子の目を通して現代の日本社会を批判」する作品であるとして、「破壊的なドラマ」と表現。5ツ星を満点とする評価で3ツ星を与えている。

 

横浜のランドマーク・タワー
横浜のランドマーク・タワー。
「エコノミスト」誌は、この近代的な風景のすぐ近くに
「荒れ果てた地区」が存在すると述べている

非正規雇用とワーキング・プア

A pit stop for local Japanese on their way to destitution
貧困までの道のりにおける一時停止のための場所

「エコノミスト」誌 4月4日

4日付の「エコノミスト」誌は、日本で「ワーキング・プア」を始めとする貧困層が増加していると伝える記事を掲載した。

同記事は、日本で昨年、全国平均所得の半分以下で暮らす人々の割合を示す相対的貧困率が過去最高の16%を記録したと報道。近年では非正規雇用が増加していると述べ、これらの「質の悪い」仕事がワーキング・プアの問題を悪化させていると述べる識者の見解を引用した。

また横浜市中区寿町の現状に言及。日本第二の都市である横浜の繁華街から程近いにも関わらず、寿町は「別世界」となる「荒れ果てた地区」であり、地元の人々にとっては「貧困までの道のりにおける一時停止」のための場所であると伝えた。

ほかにもこんな日本報道が…

The world’s oldest person has died in Japan
世界最高齢の日本人が死去

「インディペンデント」紙 4月1日

「インディペンデント」紙の電子版は1日、世界最高齢としてギネス世界記録に認定されている大川ミサヲさんが117歳で死去したと報じた。

大川さんは、死去する10日前までラーメンやコーヒーといった好物の飲食を楽しんでいたという。

同記事は、日本には100歳以上のお年寄りが世界最多の5万8000人いると紹介。そのうち87%が女性であると伝えている。

Mr Inoki, known for his outsized chin
特大のあごで知られる猪木議員

「デーリー・テレグラフ」紙 4月2日

「デーリー・テレグラフ」紙の電子版は2日、日本の参議院における予算委員会で中谷元防衛相がUFOに関する答弁を行った件を取り上げた。

同記事は「特大のあごとトレードマークの赤いスカーフで知られる」アントニオ猪木議員が、自身がUFOを見たことがあるとの体験談を語るとともに、UFOが現れたときの対応について質問したと報道。「厳格な政治家」である中谷防衛相が、必要に応じて航空機を緊急発進させると答弁したと伝えた。

Sayonara to culture of long working hours
長時間労働文化にさようなら

「フィナンシャル・タイムズ」紙電子版 4月7日

「フィナンシャル・タイムズ」紙の電子版は7日、「日本企業が長時間労働文化にさようなら」と題した記事を掲載した。

同記事は、長時間勤務と深夜に及ぶ同僚との飲み会を「寿司や漫画と並ぶ日本の象徴」と紹介。長時間にわたる労働文化が健康を害し、少子化などの原因として問題視されていると指摘した。また日本で最近になって奨励され出した残業削減を目的とする一連の措置が、日本以外の国では「当たり前のこと」であると述べている。

Godzilla recruited as tourism ambassador
ゴジラが観光特使に

「ガーディアン」紙電子版 4月9日

「ガーディアン」紙の電子版は9日、日本の特撮怪獣映画に登場するゴジラが、東京都新宿区の観光特使に任命されたと報じた。

同記事は、新宿区で実施された、巨大なゴジラの頭をお披露目する式典に注目。「火を噴き、建物を踏み壊す」ゴジラが、「破壊ではなく、繁栄の象徴として歓迎された」と述べた。また式典に出席した三越伊勢丹ホールディングスの大西洋代表社長が、ゴジラを「様」付けで呼んだことも取り上げている。

In the pink
桃色に囲まれて

The Guardian Online 4月6日

「ガーディアン」紙は6日、見開き2ページを使って印象的な写真を大きく紹介する人気ページ「Eyewitness(目撃)」で、桜の名所として知られる東京都千代田区・千鳥ヶ淵の夜景写真を掲載した。記事の見出しは「桃色に囲まれて」。今年は例年より5日早く満開を迎えたとのニュースとともに、ボートに乗りながら花見を楽しむ人々の様子を取り上げた。

 
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