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Thu, 28 March 2024

新国立競技場の建設問題

It always feels like Sunday afternoon
日曜の午後のような空間が変わる

「タイムズ」紙 6月30日

イチョウの木、野外カフェ、ハイヒールでよろめきながらプードルの散歩をする婦人。木の葉に囲まれた子供の遊び場と、石の壁と円形状の屋根に覆われた絵画館もある。いつ訪れても、日曜日の午後を過ごしているかのような感覚にとらわれる場所だ。ここはイングランド中部バースでもチェコのプラハでもフランスの田舎でもない。東京の中心なのだ。もし計画通りに進めば、世界一の巨大都市にあるこの静かで緑にあふれたオアシスが、鋼鉄とコンクリートとプラスチックの塊によって変えられてしまうことになる。

The stadium will be a white elephant
無用の長物になる

「エコノミスト」誌 7月12日

拝金主義と虚栄、不透明な決定が都市構造を食い物にし、社会的事情に配慮することなく仰々しい建築物をつくり上げた北京五輪は文化的には大失敗だった。地球上で最も文明化された都市である東京でも同様の事態が発生し得る。7月5日には、ザハ・ハディド氏による新国立競技場の設計への抗議デモが実施された。このままでは、バブル期につくられた多くの建築物と同じく無用の長物となるだろう。東京五輪に関連した俗物根性とも呼ぶべき現象は、築地市場の移転やホテルオークラの建て替え計画にも見られる。

ほかにもこんな日本報道が…

号泣はヨーデルのよう

「タイムズ」紙 7月2日

政務費300万円を使い、1年間に195回の出張を繰り返していたことが発覚した野々村竜太郎兵庫県議会議員が、記者会見で号泣したと報道。野々村県議がうめき声を上げる様子をヨーデルのようだと描写した。

日本の科学教育を批判

「エコノミスト」誌 7月10日

独立行政法人理化学研究所の小保方晴子氏がSTAP細胞の検証実験に参加したことを受け、「でたらめな科学」と題した記事を掲載。日本で高い水準にある大学が質の悪い博士号取得者を大量生産する現状を嘆く関係者の見方を伝える。

BABYMETALは不可抗力的な現象

BBCニュースビート 7月10日

日本のアイドル・グループであるBABYMETALがヘヴィメタル音楽業界で旋風を起こしていると紹介。同グループが「不可抗力的なものになった」とする音楽関係者の発言を引用している。

AKB48は日本社会の象徴

「インディペンデント」紙 7月14日

日本のアイドル・グループであるAKB48の日本での人気ぶりについて。またAKB48が海外で成功する可能性に対して否定的な音楽業界関係者が、同グループの音楽形態は「グループの調和と平凡さを重んじる日本社会の特徴を如実に表している」と述べたと伝える。

 

アベノミクスの「3本目の矢」

This time it will hit the target
今度は目的を達成する

「エコノミスト」紙 6月28日

安倍首相が、アベノミクスの「3本の矢」における3番目の政治的方針である成長戦略に再び着手した。2013年6月に発表した構造改革計画は失敗に終わったが、今回は目的を達成すると考えられるだけの理由がそろっている。第一に、今やほぼすべての日本人が何らかの改革が必要であると認識する段階に達した。第二に、安倍首相は変化を必要とするほぼすべての経済分野を網羅する規模の構想を掲げている。この成長戦略の規模は驚異的であり、日本を再生させる絶好の機会を提供することになるであろう。

Abe’s third arrow is more like 1000 trial needles
3本の矢というより1000本の針

「フィナンシャル・タイムズ」紙 6月18日

安倍首相が日本経済を再生するための戦略として3本目の矢を放った。だが、標的に当たる音が響くことはなかった。構造改革について言えば、安倍首相はウィリアム・テルのような弓の名手にはなれない。むしろ、1本か2本は効き目があるのではないかと願いながら、1000本の針を刺す鍼師の見習いを彷彿とさせる。3本目の矢がもたらすものは、安倍首相が望むより少なく、懐疑派が想像するよりも多いと思われる。いくつかの針は何ら役に立たず、数本は有害かもしれない。ただ残りの何本かは有益な影響を生み出すだろう。

ほかにもこんな日本報道が…

ゴミを片付ける日本人サポ

「メトロ」誌 6月16日

サッカーのワールド・カップ(W杯)ブラジル大会の日本対コートジボワール戦後に観客席のゴミを片付ける日本代表サポーターの姿を紹介。

クール・ジャパンはクールではない

「エコノミスト」紙 6月16日

日本政府が主導する対外文化宣伝・輸出政策である「クール・ジャパン」を「クールではない」と批評。「何をクールと感じるかという点で日本政府は混乱している」とした上で、日本の漫画やアニメは「可愛いものとわいせつまたは見苦しいものの混ぜ合わせ」であり、クールというより奇妙なものが少なくないと述べる。

日本代表は眠そう

「ガーディアン」紙 6月20日

サッカーW杯の日本対ギリシャ戦において、ハーフタイム直後の日本代表が「眠そう」と表現。また「はっきり言おう。この試合はひどい」と述べたり、67分のフリーキック時の本田圭佑選手の動きを「見事なまでに無駄」などと批判した。

都議会で女性蔑視のやじ

「インディペンデント」誌 6月25日

東京都議会で塩村文夏議員に対して、自由民主党の鈴木章浩議員らが女性蔑視のやじを飛ばしたと報道。また富裕国の中では、管理職に就く女性の数が

 
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