山本太郎参院議員の手紙問題
Such contact is taboo
日本ではタブー行為
BBC Online News 11月8日
東日本大震災の影響について記した手紙を天皇陛下に渡した山本太郎参院議員が、皇室行事への出席を禁止されることになった。天皇が政治的な役割を持たない象徴的な存在と見なされている日本では、そのような行為はタブーとされている。昭和天皇が第二次大戦の終戦時に自身が現人神であることを否定してから約70年が経過した今でも、天皇の役割については非常に微妙な問題を含んでいるのだ。一部の右翼的な政治グループは、20世紀前半の帝国主義時代のように、天皇がより多くの政治的役割を担えるようになることを願っている。
the people above the clouds
天皇陛下は雲の上の存在
「ガーディアン」紙 11月7日
福島の原子力発電所で発生した事故への関心を高めようとした新人議員が、タブーを破って大騒動を引き起こした。天皇陛下に手紙を渡したのだ。歯に衣着せぬ物言いで知られる元俳優の山本太郎参院議員による行為は、日本では失礼かつ不適切と見なされる。多くの保守派にとって天皇と皇室は今でも雲の上の存在だ。法律で定められているわけではないが、日本では天皇に気軽に話し掛けたり、許可を得ずして何かを渡したりすべきではないとされている。また携帯電話で天皇や皇室メンバーの写真を撮影することも失礼に当たる。
ほかにもこんな日本報道が…
日本の自転車文化から学ぼう
「ガーディアン」紙 10月31日
歩道での乗車を認める交通ルールや実用的なママチャリの普及など、英国も活用し得るものとして日本の自転車文化を紹介。
インフルエンザ予防に酸茎
「デーリー・メール」紙 11月6日
京都市の伝統的な漬物である酸茎(すぐき)がインフルエンザを予防する効果を持つ可能性があると報じる。
「ギターの巨匠」による挑戦
「フィナンシャル・タイムズ」紙 11月7日
「ギターの巨匠が日本国外でもビッグになるべく挑戦」と題した、ギタリストの布袋寅泰氏へのインタビュー記事を掲載。同氏によるソーシャル・ネットワーキング・サービスの活用例にも言及している。
市橋被告の描き方に怒り
「デーリー・テレグラフ」紙 11月9日
英国人女性のリンゼイ・アン・ホーカーさんを殺害した市橋達也被告を主人公とした映画「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで」が公開されたことを受けて、同映画の中で市橋被告がまるで英雄のように描かれているとして反発する声が出ていると報じる。
共通点が多いのに……
「エコノミスト」誌 11月9日
「共通点がたくさんあるのだから、日本と韓国は良きパートナーとなるはずなのだが」との序文で始まる、日韓関係の悪化についての解説記事。