ロンドンのゲストハウス
Mon, 16 July 2018
5 July 2018 vol.1510

英EU離脱法が成立へ
メイ政権、親EU派を切り崩す

メイ首相
6月28日から29日まで、ブリュッセルで開催された欧州連合(EU)首脳会議に出席したメイ首相

(ロンドン 6月21日 時事)メイ政権が昨年7月に提出した欧州連合(EU)離脱法案が6月20日、上下両院を通過した。

この日の下院では、EUとの交渉の決裂回避に向けて与党・保守党内の親EU派が提出した同法案の修正案を賛成少数で否決した。造反を恐れたメイ政権が親EU派に譲歩を示すとともに、土壇場で切り崩しに成功した。親EU派には、政権崩壊の引き金を引くことになりかねない最大野党・労働党との共闘にためらいがあった。

採決結果は賛成303、反対319と小差だった。一部の親EU派は賛成票を投じたもようだ。

修正案は、来年3月末に予定される離脱の約2カ月前までにEUとの交渉で合意できなかったり、合意しても議会で否決されたりした場合の対応について、政府に下院の承認を得るよう指示。一方、政府案は議会の発言権を大きく制限する内容で、メイ首相が日頃から「下手な合意より決裂の方がましだ」と繰り返してきたこともあり、親EU派は「経済の混乱を招く決裂を止める手だてがない」と不安を募らせていた。

こうした中、政府はデービスEU離脱担当相の声明案を提示。EUとの交渉が暗礁に乗り上げた場合、「議会は自由に動議を提出し、審議できる」との立場を明確化した。これを受け、ドミニク・グリーブ議員らを中心とする親EU派は修正案を断念、政府案を受け入れるに至った。少数与党のメイ政権は支持基盤が弱く、親EU派が支持しない法案の通過は困難なことが浮き彫りとなった。EU関税同盟からの脱退の是非など、今後の議会審議でも難航が予想される。

英EU離脱交渉「10月合意」に黄信号、進展なく焦り

(ブリュッセル 6月29日 時事)欧州連合(EU)首脳会議は6月29日、英国のEU離脱交渉をめぐり大きな進展なく閉幕した。メイ政権の内輪もめを背景に、交渉が事実上ストップしているためだ。来年3月末の離脱を混乱なく迎えるには、英EUが10月までに合意することが重要とされる。しかし、双方からは「残り時間は少ない」と焦りの声が上がり、目標達成に黄信号がともっている。

「我々には交渉加速の用意がある」。メイ首相は初日の会議を終え、懸命に訴えた。閣内では親EU派とEU懐疑派が互いに反目。EUとの経済関係を維持するか、米国や中国との貿易促進にかじを切るか、議論は平行線が続いている。

 
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