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Tue, 09 August 2022

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英国国境庁の廃止

今回は、英国への移民に対する滞在許可証の発給などをこれまで管轄してきた英国国境庁が、4月1日付で廃止された件について解説致します。英国の政府は、この動きについて、不法移民の締め出しなどを徹底するための改革の一環であると述べていますが、英国における入国管理の現状がうかがえる一件として、私たち在英邦人が注目すべきニュースと言えます。

● 英国国境庁廃止に至る背景

去る3月26日、メイ内相は、2008年に創設された英国国境庁を廃止するとの意向を述べました。その理由として、滞在許可証の発給業務において何十万単位での未処理案件が山積していることや、不法移民の取り締まりが十分に行われていないことなどの事例を挙げて、同庁の仕組みが然るべき形で機能していなかったと指摘しています。

これらの問題を解決するため、4月1日から、英国国境庁の業務は内務省内の2部門に分化され、これまで同庁が管轄していた「滞在許可証の発給サービス」と「不法移民の取り締まり」がそれぞれ別々の部署で執り行われることになりました。

● 移民管理をめぐってトラブルが頻発

BBCは、英国国境庁の管轄下における国内の移民管理について、これまで以下のような問題が頻発していたと伝えています。

・ 少なくとも31万2000件あると見込まれている未処理案件の山積
・ ロンドン郊外クロイドンにある本部におけるシステム・ダウンによる業務の遅滞
・ パスポートを含む、滞在許可証申請者の関連書類の喪失トラブル

実際のところ、滞在許可証の申請をめぐるトラブルに遭遇した経験のある在英邦人は決して少なくないでしょう。読者の皆様も、英国在住の知人から「滞在許可証の関連書類を提出したもののしばらく音沙汰がなく、パスポートが返却される見通しもないので、英国を出国することができない」「英国国境庁から、一度提出した資料を再提出するよう求められた」といった事例を耳にした経験があるのではないでしょうか。

● 早い段階で専門家に相談を

BBCは、英国国境庁の廃止に伴う一連の改革を経ても、英国における移民管理に関する混乱は容易には収拾できないのではないかと示唆する見解を示しています。先に紹介したようなトラブルが発生した際に、当局に対して説明や交渉など行うのは、非常に難しい作業になるということをあらかじめ理解しておきましょう。

そして、できればトラブルを未然に防ぎ、また万が一トラブルが発生した際にも慌てることのないよう、早い段階で専門家の力に頼るのが賢明です。外国での生活において滞在許可に関する不安を覚えてしまうと、精神的なストレスとなって勉強や仕事が手につかなくなり、せっかくの渡英経験を十分に生かせなくなってしまいます。また残念ながら今回実施された組織変更に伴う新たな混乱も予想されるので、注意が必要です。安心して充実した英国での生活を楽しめるようにするためにも、手続きは専門家と二人三脚で、ビザ取得のタイミングなどを熟慮しつつ、計画を立てて着実に進めることをお勧めします。

 
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参照:「サン」紙、「デーリー・メール」紙ほか

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