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TOKIMEITĒ ミシュラン星獲得のシェフが提供する
「素晴らしきかな」和食体験

TOKIMEITĒ
トキメイテ

2 June 2016 vol.1460

TOKIMEITĒ 神社仏閣や神輿 (みこし) に着想を得た店内装飾

「トキメイテ」。一度耳にしたら絶対に忘れられない店名を持つ、昨年にオープンしたばかりのロンドンの和食店を訪れた。

いつも買い物客で賑わうロンドン中心部オックスフォード・ストリート駅から徒歩5分。入店すると、日本人デザイナーの森田恭通氏が設計したという豪奢なインテリアにまず目を奪われる。オープン・キッチンを見渡す「火」の間、サロンのラウンジのような落ち着いた雰囲気の「水」の間、神社の神殿を彷彿とさせる木目と金箔に彩られた「木」の間といった具合に、それぞれ異なるテーマを掲げる空間が一つの店舗内で融合しているのだ。

TOKIMEITĒ和牛サラミなどがネタとして使われている「バラエティ握り五貫(£16)」もお勧め

この店では本格派の和食を提供している。それもそのはず、店をオープンしたのは、日本全国の農業協同組合を束ねるJA全農。京都の老舗料亭「菊乃井」本店を始めとする3店を通じて合計7つのミシュラン星を獲得している村田吉弘氏がメニューを開発した。海外でも和食が珍しくなくなった今だからこそ、日本の食文化をきちんと世界に伝えたい。海外にも和食を広めることで、日本の農家を応援したい。旬の食材が異なる海外の調理場でも、安定しておいしい和食を提供したい。メニューや調理法を始めとするこの店の細部には、そんな彼らの思いが詰まっている。

TOKIMEITĒ
「日本米ビール(£7.5)」という変わり種も。フルーティーな味がする

今回は最も気軽に試しやすい「アーリーバード・メニュー(£30、サービス料別。2名様より19時までオーダー可、2時間制)」を試食した。

前菜には茸味噌汁、ほうれん草胡麻和へ、グリーンサラダの3品が出てきた。恋占いに使えそうな可憐なエディブル・フラワーや、細く削った鰹節が載った野菜類を目にした瞬間にロンドンの中心部からワープ。出汁のたっぷり利いた味噌汁を口に含めば、京都の高級料亭にいるかのような錯覚に陥るはず。

TOKIMEITĒ看板メニューの一つである和牛タルタル

次に食した和牛タルタルは、チャイブとわさび、ゆず、ごまソースで構成された創作性の高い料理。舌の様々な箇所を刺激する明確な酸味と辛みはお酒との相性が抜群だろう。そして、メインはトリュフをふんだんに使った鶏炭火焼すき焼き。合わせて出てきた焼きおにぎりは、すき焼きの残り汁に浸けると、思わず目を細めてしまうぐらい懐かしい味がする。

デザートにはゆずチーズケーキ最中を選んだ。隣に並んだ抹茶のアイス・クリームも本格派だ。和食の真髄、この店に極まれり。

TOKIMEITĒ
最中のウエハースに入れられたゆずチーズケーキと抹茶アイス

アーリーバード・メニューは以上だが、タルタル以外の和牛各種も看板料理の一つ。牧草だけではなく、穀物を食べさせながら大事に育て上げた純国産の和牛を、高級料亭の技術を以って調理した高級嗜好品が並ぶ。独特の美しい「サシ」の入った、舌の中でとろける牛肉をステーキ、すき焼き、照り焼きなどの形で食べられるこの幸せ。予算に応じたメニューのアレンジができるので、詳しくはお問い合わせを。


レストラン・データ
店名 TOKIMEITĒ
住所 23 Conduit Street
London W1S 2XS
電話番号 020 3826 4411
営業時間 ランチ: 月~土12:00-14:30
ディナー: 月~土18:00-22:30
バー : 深夜まで
最寄り駅 tubeOxford Street駅
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(英・日本語対応可)
日本クラブ会員特典あり。
web www.tokimeite.com
 
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参照:「サン」紙、「デーリー・メール」紙ほか

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