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日経電子版Pro
Tue, 24 November 2020

英国発ニュース

監禁事件の被害者の身元が明らかに-一人はエニグマ解読者の娘

ロンドン南部ブリクストンで21日、30年にわたって監禁されていたとされる女性3人が救出された事件において、被害者の一人が第二次大戦時にナチス・ドイツが使用していた暗号機「エニグマ」の解読などを行う政府機関に所属していた暗号解読者、故ジョン・ヘリヴェル氏の娘であると国内各紙が報じた。

 被害者の一人がチャリティー団体に連絡し、その後同団体が警察に通報したことで発覚した本事件では、69歳のマレーシア人女性、57歳のアイルランド人女性、30歳の英国人女性の3人が30年にわたり「奴隷」として拘束されていたとして、国内各メディアが連日、大々的に報じている。容疑者は元毛沢東主義者のインド系の夫(73)とタンザニア系の妻(67)で、21日に逮捕されたが、その後保釈されている。

 民放テレビ局ITVによると、同局が1997年に放映したドキュメンタリー番組内で、容疑者の男とともに被害者3人のうち2人と思われる女性の姿が映し出されていた。同番組は、容疑者2人が運営していた毛沢東主義の共同体で暮らしていた女性(当時44)が96年12月24日に家のバスルームの窓から落下し死亡した事件を追ったもの。「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)によると、今回発覚した監禁事件の被害者のうち、アイルランド人女性が、第二次大戦時に政府暗号学校で暗号解読に従事したジョン・ヘリヴェル氏の娘であることが明らかになった。また、マレーシア人女性は1968年に奨学金を獲得してロンドンに留学したものの、毛沢東主義共同体に属するようになり行方が分からなくなったという。なお、生まれたときから監禁状態に置かれていたとされる英国人女性は、96年に転落死した女性の娘とみられており、死亡した女性の家族がDNA検査による身元確認を要求している。

 
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