「エコノミスト」誌の電子版は17日付で、「日本の野党はなぜここまで駄目なのか」と題した記事を掲載した。
同記事は、経済の低迷や安倍首相の人気低下に加えて、選挙そのものが大きな関心を集めることができなかったという状況にあったにも関わらず、今回の衆院選では野党第一党の民主党や次世代の党などが十分な票を獲得できなかったと説明。「なぜ野党はこれほどまでに無力なのか」との疑問を投げ掛けている。
この問いに対して、同記事はまず野党側に非があると回答。とりわけ100以上の小選挙区において候補者を擁立できなかった「民主党の準備不足ぶりは自由民主党をも驚かせた」と述べた。
また「統一された党というよりも競合勢力の寄せ集め」である自民党内の一部の派閥が、野党の機能を果たしているとも解説。安倍首相にとって有能な敵は自由民主党内のリベラル派であると述べた上で、「自由民主党が右派と左派を押さえているときに、野党として活動するのは難しい」と伝えている。
Thu, 28 March 2024