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Sun, 24 September 2017

英国発ニュース

英貿易交渉官、規制緩和をFTA交渉の材料に-企業や閣僚は懸念

 (ロンドン 9月11日 時事)11日付の「タイムズ」紙は、欧州連合(EU)を離脱する英国で今後、諸外国との自由貿易協定(FTA)交渉に取り組むクロウフォード・ファルコナー首席貿易交渉官が、交渉で合意を得るため英国の規制を大幅に緩和することを視野に入れていると報じた。

 英国は米国や日本のほか、中国、インドなどとFTAの締結を目指しており、規制を各国並みの水準に近づけることで交渉を有利にしたい考えとみられる。ただ、過度に規制を緩和すれば食品やモノの品質、安全性が低下し、医療サービスなどにも影響が及ぶ恐れがあり、同紙は「企業経営者や、『規制の底辺への競争』は認めないと訴える閣僚の反発を受けている」と指摘している。

 ファルコナー氏はニュージーランド人で、同国の首席貿易交渉官や世界貿易機関(WTO)担当大使を務め、8月に現職に就任した。英国はこれまでEUに通商交渉を委ねていたため、貿易に詳しい人材が足りず、高額の報酬を提示して同氏を迎えたという。

 同紙によれば、ファルコナー氏は強硬なEU離脱に賛同しており、上司のフォックス国際貿易相と考え方が近い。強硬離脱を支持するシンクタンク「レガタム・インスティテュート」が設けた貿易問題の委員会にもメンバーとして関与。この委員会は4月、英国にEUの関税同盟と単一市場からの離脱を促し、「ほかの国々との交渉のテーブルに我が国の国内の規制を乗せる」ことを提唱するリポートを発行していた。

 強硬離脱に反対する団体「オープン・ブリテン」の幹部は同紙に対し、「英国の首席交渉官が大部分の企業が望まないこの手の過激な規制緩和の信奉者だということは、多くの企業に懸念を抱かせるだろう」と批判した。
 
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