日本タウン誌・フリーペーパー大賞で英国ニュースダイジェストが最優秀賞を受賞いたしました!
Thu, 14 December 2017

英国発ニュース

英EU離脱相、「EUとの規制連携、英全体で」

  (ロンドン 12月6日 時事)英国の欧州連合(EU)離脱交渉で懸案のアイルランド国境問題をめぐり、税関の復活を回避するためにメイ政権がまとめた規制面でのEUとの連携策について、デービスEU離脱担当相は5日の下院で、アイルランドと国境を接する英領北アイルランドにとどまらず、英全体に適用することを想定していると明らかにした。これが実現すると、英国は離脱後にEUへの従属が強まる可能性があり、今後、反EUを標榜する欧州懐疑派の一部議員らによる反発も予想される。

 デービス氏は規制連携について「英全体に当てはめることを想定して(EUやアイルランドと)議論した。連携は(規制)調和でも、(英国がEUと)全く同じ規制を持つことでも、(英国が)単一市場にとどまることでもない」などと説明。その上で、英国はEUと同等のルールを自主的に維持したり、英・EU間に相互認証制度を確立させたりすることを目指すと指摘した。

 メイ政権とアイルランドのバラッカー政権は4日、アイルランドと北アイルランドの間に税関を復活させないため、「規制連携」を図るとの妥協案で一致。これを受けてメイ首相はユンケル欧州委員長との会談に臨んだが、少数与党のメイ政権に閣外協力している北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)が「北アイルランドが英国本土から切り離される」との懸念を強めて同案に反対したため、合意は見合わせられた。

 しかし、規制連携が北アイルランドだけでなく英全体に適用されるのであれば、DUPが振り上げたこぶしを降ろす可能性はある。デービス氏は議会で「交渉の第一段階を終え、将来の通商関係についての話し合いに移行する時期は近づいている」と改めて強調し、14、15両日のEU首脳会議で妥結は可能との認識を示した。

 メイ首相は1月、離脱とともにEUの単一市場と関税同盟から脱退する方針を表明。一方でアイルランド国境に「ハード・ボーダー(税関などの国境インフラ)」を復活させない考えも再三述べてきた。この2つを両立させるには、①北アイルランドに特別な制度を導入し、英本土の間に事実上の国境を設ける、②管理を実質的に断念する、③北アイルランドを含む英全体がEUのルールを自主的に採用する、などの選択肢が想定されていた。

 昨年6月の国民投票で離脱派のキャンペーンを主導したジョンソン外相は「(EUから英国に)コントロールを取り戻そう」と連呼して合い言葉となり、国民の共感を呼んだ。しかし、英国が離脱後も金融や工業製品、食品安全などの各分野でEUの規制を自主的に受け入れ続ければ、大胆な規制緩和を断行して米国や中国などと野心的な自由貿易協定(FTA)を結ぶことは困難になる。また、離脱後はEU加盟国の一員として意思決定に影響力を行使できなくなるため、EUが決めたルールを唯々諾々と甘受しなければならない厳しい現実が待っていそうだ。





 
 
  • Facebook

日本タウン誌・フリーペーパー大賞で英国ニュースダイジェストが受賞いたしました! 2018年 カレンダー販売
バナー キャリアコネクションズ 習い事&スクールガイド ヘルス&ビューティーガイド
バナー バナー

暮らしの手引き ロンドン・レストラン・ガイドブログJapan Digestゲンダイゲストハウスライター&翻訳者募集

UK便利ガイド検索

カテゴリ選択
City / County
エリア