Mill Hill International オープンデー
Sat, 21 April 2018

英国発ニュース

国境問題、解決策見えず-英EU離脱交渉

 (ロンドン 4月9日 時事)英領北アイルランドの行方は英国の欧州連合(EU)離脱交渉でも懸案の一つだ。英国とEUは、北アイルランドとEU加盟国アイルランドの地続きの国境を現在の開かれた状態のまま保つ方向で努力しているが、離脱が来年3月に迫る中、まだ解決策は見つかっていない。

 英国とアイルランドは1973年、EUの前身に当たる欧州共同体(EC)に加盟。93年に単一市場が発足すると、EU域内でモノの自由な移動が確立された。アイルランドと北アイルランドの間にあった税関が廃止され、経済の一体化が加速。98年の和平合意につながる下地が形成された。

 ところが、2016年の英国民投票では「EU離脱」が多数を占め、メイ首相は離脱に伴って単一市場から脱退する方針を決定。その結果、国境をまたいだ自由な往来が制限され、和平の土台が揺らぎかねないと不安視されている。

 国境検査が強化されると、地域経済の分断を招くだけでなく、密輸などの闇取引が息を吹き返し、北アイルランド和平に反対する過激分子の資金源となる恐れも指摘される。そうなれば、血塗られた紛争への逆戻りも現実味を増しそうだ。

 メイ政権は、税関や検問所などの国境インフラを指す「ハード・ボーダー」を復活させない妙案を必ず見つけると強調する。一方、国際貿易の専門家らは「国境(設備)は必要になる」「離脱で国境の開放度が低下するのは避けられない」と警告しており、楽観する状況には程遠い。


 
  • Facebook

バナー 編集者募集
キャリアコネクションズ ヘルス&ビューティーガイド
バナー バナー

日本タウン誌・フリーペーパー大賞で英国ニュースダイジェストが受賞いたしました!

UK便利ガイド検索

カテゴリ選択
City / County
エリア