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Wed, 22 August 2018

英国発ニュース

メイ政権、決裂リスク強調-EU離脱交渉で焦りの色

 (ロンドン 8月7日 時事)足踏みを続ける欧州連合(EU)離脱交渉をめぐり、英国に焦りの色が見え始めた。メイ政権の主要閣僚らは「交渉決裂の可能性が高まっている」などと警告。来年3月の離脱が欧州に大きな混乱をもたらすリスクを強調することで、EUから譲歩を引き出そうと躍起になっている。

 「交渉事である以上、物別れに備えるのは当然だ」。メイ首相は7月下旬、BBC放送にこう明言した。目標とする10月までの妥結は不透明感が増している。政府は食料の確保や、医薬品の備蓄といった有事対策の検討に着手した。

 交渉が不調に終われば、離脱に伴って英EU間の貿易には関税が課され、税関検査などが必要になる。英小売協会(BRC)の推計によると、英国は輸入食料品の約8割をEUから調達しており、ドーバー海峡の両岸には、通関手続き待ちの貨物トラックで長蛇の列ができそうだ。

 離脱交渉は英領北アイルランドの国境管理をめぐるEUとの溝が埋まらず、今春から停滞。メイ政権は7月、事態の打開を目指してEUとの協調路線を打ち出したが、バルニエEU首席交渉官は「大きな問題や疑問が残っている」と慎重姿勢を崩していない。

 これに対しフォックス国際貿易相は、英紙とのインタビューで「EUのかたくなな態度が(交渉を)決裂に向かわせている」と猛反発。ハント外相も「いずれ英国はひるむと考えている人がEUに多いが、そうはならない」とくぎを刺し、離脱交渉は国のプライドを懸けた「チキン・レース(度胸試し)」の様相を呈している。 

 

◇英EU離脱をめぐる動き

2016年 6月 英国民投票で「EU離脱」多数

   17年 6月 英EU、離脱交渉スタート

      12月 「手切れ金」など交渉の「第1段階」で合意

   18年 3月 20年末まで加盟国並みの状態を続ける「移行期間」で合意

    7月 英、離脱方針を親EU路線に軌道修正

 

 
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