(カイロ 6月7日 時事)ロンドン大学を拠点とする調査機関フォレンジック・アーキテクチャー(FA)は6日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザの住民に避難勧告を出した多くのケースで、勧告当日か翌日には避難先の地域に攻撃を加えていたと報告した。勧告が出された地域とその後の攻撃地点を分析した結果として公表した。
FAによれば、イスラエル軍が戦闘を再開した3月18日から6月3日までに出された避難勧告は34回。軍が4月7日にガザ中部デイルバラの住民に南西方向の地域に避難するよう呼び掛けたケースでは、同日と翌日に同地域の3カ所を攻撃したという。
一方、イスラエル軍は7日、ガザ最南部ラファで前日に行った作戦で、タイ国籍の男性の遺体を収容したと発表した。男性は、イスラム組織ハマスが主導した2023年10月のイスラエル奇襲の際に、ハマスと共闘する別の武装組織に拉致され、その後死亡したという。
Thu, 12 June 2025