英国ゆるニュース

9月7日から12日まで続いたロンドン地下鉄の全面ストライキは、市内に大きな混乱をもたらした。特に、普段は自転車を利用しない多くの人々が、この期間に初めてレンタル自転車を使って通勤したため、ストライキとサイクリストをかけた「ストライキリスト」という造語まで生まれたと「メトロ」紙は伝えている。

同紙によれば、不慣れなサイクリストが一斉に自転車レーンにあふれたことで、舗道は混雑し危険な状態に陥った。信号無視や急な横断、自転車レーン内での割り込みなど、ルールを無視した無謀な行動が目立ったという。あるサイクリストはソーシャル・メディアに「趣味で自転車に乗ることはよくあるが、通勤中のサイクリストにはエチケットがほとんどないことに驚いた」と投稿している。マナーの欠如は乗り方だけにとどまらなかった。帰りに確実に自転車を利用できるよう、レンタル自転車のペダルを外して保管する人まで現れ、街中ではペダルのないライム（Lime）の自転車が数多く目撃されたという。

一方で、大手レンタル自転車会社ライム（Lime）は、ストライキ開始以降、電動自転車の需要が58パーセント増加したと発表。配車アプリ「ボルト」（Bolt）も、前週の月曜日と比べて昨日の利用が685パーセント増加したとしている。さらにサンタンデールの自転車レンタルも、利用が70パーセント以上増加したと報じられている。

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