(ロンドン 5月19日 時事)英与党・労働党の地方選大敗で同党を率いるスターマー首相が退陣圧力に直面するなか、英国の欧州連合(EU)離脱に関する論争が再燃しつつある。保健相を辞任し次期党首への意欲を公言するストリーティング氏が16日に「(EU離脱は)破滅的な過ちだった。英国の未来は欧州と共にある」として復帰を主張したためだ。2020年1月の離脱以来「タブー」(英メディア)だった議論が再び活発化する可能性がある。
EU離脱を巡る16年6月の国民投票から間もなく10年となるが、世論は依然として離脱派と復帰派で割れており、近年の首相は論争を蒸し返さないよう離脱問題に触れるのを極力避けてきた。EUとの関係再構築を唱えるスターマー氏も復帰には踏み込んでおらず、ストリーティング氏の発言は国家の「古傷を開いた」(フィナンシャル・タイムズ紙)形だ。
ストリーティング氏と同じく党首選出馬を狙うバーナム・マンチェスター市長は「長期的に(復帰は)あり得るが提唱しない」と立場をあいまいにしている。党首選は下院議員でなければ出馬できない。同氏は6月にも行われる下院補選に向けて準備を進めており、離脱問題の争点化が選挙戦に不利に働くとみているようだ。
一方、離脱運動を主導した右派ポピュリスト政党リフォームUKのファラージ党首は「労働党はEUに近づき、国境を開こうとしている」と復帰の議論を批判している。
Sun, 24 May 2026



パン柄トートバック販売中








