ニュースダイジェストの制作業務
Mon, 12 October 2026

メイド・イン・ブリテン Made in Britain 英国ブランドの物語

#62 オリジナルのプーさんの復刻版

Merrythought / Edward; Christopher Robin's Teddy Bear

メリーソート/クリストファー・ロビンのテディ・ベア「エドワード」
Merrythought / Edward; Christopher Robin's Teddy Bear

£295 18 inch
merrythought.co.uk

今回紹介するのは、英国の老舗ぬいぐるみメーカー「メリーソート」の「エドワード・ベア」。A・A・ミルンの「クマのプーさん」のモデルとなった、クリストファー・ロビンのテディ・ベアを復刻したものだ。1921年、1歳の誕生日に母ダフネからロンドンのハロッズで買ってもらったクマで、クリストファー・ロビンは「エドワード」と名付けた。その後、ロンドン動物園で人気を集めていたアメリカクロクマ「ウィニー」にちなみ「ウィニー」と呼ぶようになり、プーさん誕生へとつながっていく。

オリジナルのエドワードを作ったのは、1906年に英国初のテディ・ベアを製作したとされる玩具メーカー「ファーネル」(Farnell)。メリーソートは同社のブランドを引き継ぎ、アーカイブに残るデザインをもとに、歴史的なテディ・ベアを何種類も復刻している。エドワードもその一つで、アンティーク調のゴールド色のモヘアやウールのフェルトを使い、18インチ(約46センチ)のサイズでは、傾けるとオリジナル同様に「グロール」と呼ばれる唸り声を出す。

メリーソートの創業は1930年。英北部ヨークシャーの紡績工場を営んでいたウィリアム・ゴードン・ホームズが、上質な天然素材を使ったぬいぐるみ作りを始めるため、産業革命発祥の地として知られる英西部シュロップシャーのアイアンブリッジに工場を構えた。初期のデザインを手掛けたのは、聴覚と発話に障害がありながら活躍したデザイナー、フローレンス・アトウッド。以来、同社は4世代にわたって英国のテディ・ベアを作り続けている。

2017年には、ミルン一家を描いた映画「グッバイ クリストファー・ロビン」のためにエドワードを製作。現在もアイアンブリッジの工場で伝統的な技法を守りながら手作りされており、エドワードは同社を代表する人気商品の一つとなっている。21年には誕生100周年を記念し、11インチと18インチに加え39インチ(約99センチ)の巨大なエドワードも登場。約100年前に一人の少年に贈られたテディ・ベアは、今も英国の職人の手によって新たな世代へ受け継がれている。

 
お引越しはコヤナギワールドワイド 不動産を購入してみませんか LONDON-TOKYO 日系に強い会計事務所 Blick Rothenberg Ko Dental

Rikkyo 202610 Rikkyo 202610