ニュースダイジェストの制作業務
Wed, 10 December 2025

LISTING イベント情報

ロンドンのアイススケート・リンク

空気が冷たく日照時間も短くなり、出不精になりがちなこの季節だが、外出のモチベーションが上がる要素もある。街の名所に隣接するように各地に出現するアイススケート・リンクだ。一説によると起源はフィンランドと言われるこのアクティビティーは、16世紀のオランダで大人気に。英国では17世紀終わり、名誉革命のためオランダへ一時亡命したジェームズ2世によってもたらされ、特権階級の間で流行したのが始まりだという。エディンバラでスケート協会が発足し、その後技術の発展にともない次第に一般庶民へと普及していった。以下は幣誌が厳選したロンドンのスケート・リンク5選。期間限定だからこそ、行けるチャンスがあるときにぜひトライしてほしい。(文:稲村美紀)

ロンドンの冬の風物詩といえばココSkate at Somerset Houseサマセット・ハウス

Somerset House

古代ローマや古代ギリシャの建築スタイルから着想を得た新古典主義。その美を誇るサマセット・ハウスの中庭に設置された優雅なスケート・リンクで「これぞロンドン」なスケート体験ができる。さらに人気DJがプレイしたり、チョコレート・ショップ「ホテル・ショコラ」のポップアップ・ショップが楽しめたりと、ロンドンで一番美しく華やかと評判なのも納得だ。

~2026年1月11日(日)まで
営業時間の詳細はサイトを参照
休:12月25日(木)
大人£15~、子ども£10.50~

Somerset House
Strand, London WC2R 1LA
Tel: 0333 320 2836
Temple/Charing Cross/Covent Garden駅
www.somersethouse.org.uk/whats-on/skate-somerset-house

2022年初オープン!Glide at Battersea Power Stationバタシー・パワー・ステーション

Glide at Battersea Power Station

火力発電所が1983年に閉鎖して以来、約40年間閉ざされていたバタシー・パワー・ステーションが2022年11月ついに商業施設としてオープン。併設のアイススケート・リンクは地下鉄駅の反対側のテムズ川沿いにあり、リンク上の巨大なクリスマス・ツリーの周りを滑ることができる。カフェやバー・エリアやスイーツ・ショップのほか、メリーゴーラウンドなどのファンフェアも楽しめる。

~2026年1月4日(日)まで
休:12月25日(木)
料金の詳細は公式予約サイトを参照

Battersea Power Station
Circus Road W, Nine Elms, London SW8 5BN
Battersea Power Station/Battersea Park駅
https://glidebatterseapowerstation.co.uk

生バンド演奏が気分を盛り上げる Hyde Park Winter Wonderland ハイド・パーク

Hyde Park Ice Rink

ロンドンのど真ん中にあるハイド・パークのアイススケート・リンクは、毎年冬になるとロンドンに出現する巨大な移動式遊園地、ウィンター・ワンダーランド内にある。約10万個のライトによる華やかなイルミネーション、生バンド演奏、サーカスなど、家族で楽しめる施設が充実。特に氷で作られたアトラクション、マジック・アイス・キングダムは注目だ。

〜2026年1月1日(木)まで
10:00 - 21:00
休:12月25日(木)
大人£11.50~17.50、子ども£8.50~12.50 ファミリー£34.00〜£50.00
(ウィンター・ワンダーランドへの入場は£5~7.50※オフピーク時は無料)

Winter Wonderland
Hyde Park, London W2
Hyde Park Corner/Bond Street/Green Park/Marble Arch駅など
https://hydeparkwinterwonderland.com/attraction/ice-skating/

王様の好んだ宮殿で華麗にスピン? Hampton Court Palace Ice Rinkハンプトン・コート・パレス

ヘンリー8世のお気に入りだったことでも知られる宮殿を背景に、約1000平方メートルの巨大スケート・リンクが今年も登場。華麗にスピンを決めれば、幽霊となってたまに宮殿に現れると噂の王のお眼鏡に適うかも?

~2026年1月4日(日)まで
10:00–21:00 (最終20:00).
休:12月25日(木)
大人£18.00〜、子ども£13.50〜(3〜12歳)

Hampton Court Palace
East Molesey, Surrey KT8 9AU
Hampton Court駅(Waterloo駅から列車で約30分)
http://hamptoncourtpalaceicerink.co.uk

アイスリンク・デビューする前にこっそり練習!

スイスイ滑る人々を見て、我もいざ、と胸躍らせてスケート・リンクへ立つやいなや、尻もちをつき氷の世界の現実に直面。手すりにつかまり練習の末、ようやく慣れてきたころには終了時間……という人は、短期レッスンがオススメかも。アレクサンドラ・パレスでは、キッズから大人まで1回から可能なお手軽レッスンを提供。

参考サイト
 

ジェフリー・ミュージアムが新博物館として生まれ変わった MUSEUM OF THE HOME

17世紀から現代にいたるまでの400年にわたるロンドンの中流家庭の暮らしぶりを、当時の家具や調度品を使い再現し人気の高かったジェフリー・ミュージアム(Geffrye Museum)が、3年半に及ぶ改装を経て「ミュージアム・オブ・ザ・ホーム」(Museum of the Home)として生まれ変わった。改めて、同館の見どころやお勧めをご紹介しよう。

火~日 10:00-17:00(要予約)無料
136 Kingsland Road, London E2 8EA Hoxton
Tel: 020 7739 9893
www.museumofthehome.org.uk

MUSEUM OF THE HOME
MUSEUM OF THE HOME
MUSEUM OF THE HOME
MUSEUM OF THE HOME

もともとは救貧院だった

ミュージアムは当初、奴隷貿易で財を成した商人でシティの名誉市長だったロバート・ジェフリー(Robert Geffrye)の遺言で1714年にロンドン東部に建設された、貧しい高齢者のための救貧院だった。当時ロンドン郊外だったショーディッチに位置し、老人たちはそこで野菜や薬草を育てながらつつましく暮らした。救貧院は200年あまり続いたが、ロンドンの都市化が進み人口が増えたことから、周囲の環境が大きく変化。犯罪も多発するなど高齢者が静かに暮らすには適さなくなったため、1912年に救貧院はさらに郊外へ移動し、残された建物はロンドン市議会に買い取られジェフリー・ミュージアムへと生まれ変わった。

MUSEUM OF THE HOME

新しいスペース

ミュージアム・オブ・ザ・ホームは、これまでのジェフリー・ミュージアムの良さはそのままに、ロンドンに暮らすさまざまなバックグラウンドを持つ人々にとって「ホーム」とは何かを考えさせる要素を新たにフィーチャー。より今の時代に即したものになっている。その最たるものが、ミュージアムに入ると最初に訪れることになる、地下1階の「ホーム・ギャラリーズ」。新たにできたエリアで、救貧院時代は住人の洗濯場だったという。ここでは、シリアから英国に渡った移民の男性、在英40年になるインド人女性など、ロンドン東部を自分の「ホーム」とする住民たちの姿を紹介する。

MUSEUM OF THE HOME

二つの庭園

地下一階からは庭園にアクセスできる。一つはチューダー朝のノット・ガーデンから現代の屋上ガーデンまで、都市に暮らす住民が愛してやまない庭の移り変わりを時代ごとに区切って見せた「ガーデンズ・スルー・タイム」。そしてもう一つは、150種以上の薬草が植わったハーブ・ガーデンだ。料理だけではなく、掃除や染め物、薬や化粧品として昔から使われてきたというさまざまなハーブを前に、今の自分の暮らしに何か取り入れられる薬草はないかと考えてみるのも楽しいだろう。晴れた日はもちろんだが、小雨交じりの日にはハーブや土の香りがより一層強く感じられるので、厭わずに外へ出てみることをお勧めする。

MUSEUM OF THE HOME

リビングの移り変わり

地下から地上階に上がって見ることのできるのは、「ルームズ・スルー・タイム」。かつてパーラーやドローイング・ルームなどと呼ばれていたこともある、中流階級の人々のリビングの様子を1630年から1990年までの時系列で再現した、旧ミュージアムの中核をなしていたエリアだ。インテリアの趣味嗜好が時代ごとに異なり、家族の在り方やくつろぎ方も変化しているのがよく分かる。

MUSEUM OF THE HOME

人々の生活を一変させたもの

「ルームズ・スルー・タイム」の次には「ドメスティック・ゲーム・チェンジャーズ」と題された新エリアが現れる。ここでは、過去400年に発明された人々の暮らしが一変するような影響力を持つ物が並ぶ。古くはレンガ、フォーク、時計といったものから、セントラル・ヒーティング、マッキントッシュのコンピューター、イケアの組み立て式本棚ビリーまで。さまざまな展示品を見ながら、こうした発明品がなかったら現在私たちはどんな暮らしをしているのかを想像してみるのも楽しい。また逆に、今後このエリアにはどんな展示品が加わっていくのだろうか。グラウンド・フロアには小さなリーディング・ルームや家族向けのランチ・ルームもある。

MUSEUM OF THE HOME

話題のカフェも付属

オーバーグラウンドのホクストン駅に面したミュージアム付属のカフェ、モリーズ。ロンドン東部を起点に発展したガストロ・パブ「ホープ・アンド・アンカー」の仕掛人、ロブ・ウェスター・ショーとジョナサン・ジョーンズのプロデュースした店で、アンカーと同様のメニューが並び話題を呼んでいる。朝食、日替わりランチ、アペロが楽しめ、アルコールもサーブされる。現在は日中のみのオープンだが、新型コロナの状況が落ち着いたら夜間も営業するとのこと。メニューや営業時間の詳細はwww.mollys.cafeを参照。

MUSEUM OF THE HOME

 

今どうなっている? 人気の屋内・屋外マーケットを直撃してきた!

ソーシャル・ディスタンシングに配慮しながら再開されたロンドン各地のマーケット。
SNSで各地のリアルタイムをフォローすることはできるけど、実際のところ、遊びに行っても大丈夫?
気になったダイジェストのスタッフが現状を見に市内の4大マーケットに行ってきました。

屋外エリアを中心ににぎやかな雰囲気 Camden Market

camden market
camden market
 
 
 

屋内エリアの一部は閉まっていますが、屋外の店舗は一通り営業していました。警備員はいたものの、厳しく取り締まっている様子はなく、またハンドサニタイザーが各所に設置されていたことから、安全面の確保は客の自主性に任せているような印象を受けました。子ども連れも意外と多かったです。布製マスクの販売もありました。

Camden Lock Place, London NW1 8AF
10:00-18:00(店舗によって異なる)
Camden Town/Camden Road駅
www.camdenmarket.com

テラス席で久々にのんびりできた Brixton Village Market

Brixton Village Market
Brixton Village Market
 
 
 

屋内のマーケットですが、ほとんどの店舗がオープンしていました。それぞれの店構えが小さいため、基本的に飲食店のドアは常に開放され、テラス席から優先に客を迎え入れていました。また、食事の前後にハンドサニタイザーを持ってきてくれるなど、衛生面にかなり注意して営業している店もあり、安心して食事を楽しめました。

Coldharbour Lane, London SW9 8PR
8:00-23:30(月は18:00まで、詳細は店舗によって異なる)
Brixton駅
https://brixtonmarket.net

道幅が普段より広く快適だった Columbia Road Flower Market

Columbia Road Flower Market
Columbia Road Flower Market
 
 
 

いつもは細い道路の両端にストールが並びますが、現在は片側のみのオープン。また、ストール同士もできる限り間隔を空けて設置されていたので、距離を取れるように注力している様子が随所で見受けられました。つい美しい花に目を奪われて、図らずも他人と接近しがちなのでマスクの着用をお勧めします。

Columbia Road, London E2 7RG 日 8:00-15:00
Shoreditch High Street/Hoxton駅
www.columbiaroad.info

まだまだこれからな印象 Portobello Road Market

Portobello Road Market
Portobello Road Market
 
 
 

最も盛り上がる土曜ではなく日曜日に行ったので、少し閑散とした印象でした。ウェストウェイ高架下付近で金~日曜開催のポートベロ・グリーン・マーケットはオープンしていましたが、天気が悪かったせいか、こちらもあまり人はおらず。ノッティング・ヒル・ゲート駅付近のお店は8割ほど営業していました。

Portobello Road, London W11 2DY
8:00-17:00 (木は13:00まで。日はノッティング・ヒル・ゲート駅付近のストール出店はなくテナントのみ営業)
Notting Hill Gate/Ladbroke Grove駅
https://visitportobello.com
 

公園のさんぽはもう飽きた!
ロンドンで今行けるところ、もうすぐオープンする場所

3月に始まったロックダウンが段階的に緩和され、ついに多くの施設、サービス業が7月4日*から再開する。全面再開まであと一歩の今、現時点で遊びにいける施設や再オープンする待望の場所をまとめてみた。第2波のリスクも依然として存在しているので、出かける際はマスクをしたり、ハンド・ジェルを持ち歩いたり、十分に気を付けていただきたい。(参照: 英国政府、BBC ウェブサイト)
*イングランド地方のみ適用。スコットランド、ウェールズ、北アイルランド在住の方々は、各エリアのウェブサイトで確認を。

今行ける!

花や緑に囲まれたおうち時間を
ガーデン・センター Garden Centre

ガーデン・センター Garden Centre

ガーデン・センターとは、庭に植える草花、庭木やそれらを育てるために必要な土、鉢、また屋外用のテーブルやイスなど、庭周りの総合的なアイテムを販売している施設で、ロンドン市内にいくつか点在する。家で過ごす時間が増えた分、すでに庭や室内を花や緑で飾り、癒やしの空間づくりに精を出していた人も多いのではないだろうか。一度手を入れ始めると、いろいろ気になってくるのが人間の性。雨風に吹きさらされ傷んでしまったフェンスなど、見て見ぬふりをしていた庭周りの設備たちの大掛かりな修復作業も、これを機にやってしまおう。

ロンドン市内のガーデン・センター

Camden Garden Centre
2 Barker Drive, St Pancras Way, London NW1 0JW 
Tel: 020 7387 7080
月~土 8:30-19:00 日 10:00-17:00
Camden Town/Camden Road駅
www.camdengardencentre.co.uk

The Chelsea Gardener
125 Sydney Street, London SW3 6NR
Tel: 020 7352 5656
月~土 10:00-18:00 日 12:00-18:00
South Kensington/Sloane Square駅
www.chelseagardener.com

Clifton Nurseries
5A Clifton Villas, London W9 2PH
Tel: 020 7289 6851
火~日 10:00-16:00
Warwick Avenue駅
www.clifton.co.uk

Neal's Nurseries Garden Centre
Heathfield Road, London SW18 3HR
Tel: 020 8874 2037
月~土 9:00-18:00 日 10:30-16:30
Wandsworth Common駅
www.capitalgardens.co.uk

子どもたちを連れて行こう
ロンドン動物園 ZSL London Zoo

ZSL London Zoo

子どもが2メートルの距離を常に取るのは難しい、という保護者の心配から小学校の全面再開が9月に延期となったが、子どもたちだっていい加減外に出たいはず。ロンドンのリージェンツ・パーク内にあるロンドン動物園は、オンライン・チケットの事前予約制を採用し現在開園中だ。園内の屋内施設はクローズしているものの、先のチケット制での厳密な入場制限、一方通行の見学ルートを設けることで、安全面に配慮して運営しているので安心。動物たちの姿を眺めるのはもちろん、軽食の持ち込みも可能なので、ピクニック・エリアで久々にのびのび過ごすのもお勧めだ。

ZSL London Zoo
Regent's Park, London NW1 4RY 
Tel: 0344 225 1826
チケットはウェブサイトで事前予約が必要 
www.zsl.org/london

7月4日からオープン予定の場所

レストランやパブ

レストランやパブ

6月23日の英政府の発表によると、7月4日よりレストランやパブのオープンが認められる。他人から2メートル弱の社会的距離を取ることは引き続き継続しているので、少々緊張感を持ちながらの食事、飲酒になるかもしれないが、お気に入りの場所を金銭的にサポートするために利用できるようになった。また、この状況に合わせ、すでに公園近くのパブなどはビールやワインのテイクアウェイなど、今までなかったスタイルでドリンクの提供を行っている店も多い。ランニング後に寄ってみたり、友人たちと公園で1杯仰ぐのもまたいいかも。

ドライブ・イン・シネマ

ドライブ・イン・シネマ

夏の夜、ライド(野外プール)など国内各地の変わった場所で野外上映を行ってきたルナ・シネマが、今年はドライブ・イン映画体験を提供する。独自のワイヤレス・スピーカー・システムにより車内にいながら高品質で迫力のある音が楽しめるほか、映画に欠かせないドリンクや軽食は、携帯で注文しボンネットに届けてくれるシステムを採用。社会的距離を安全に取りながらの野外映画鑑賞はこの夏の新しいトレンドになるかも。場所はロンドンやオックスフォードなど5会場あり、「ジョーカー」などの話題作や「プリティ・ウーマン」など有名作が多数上映される。

The Luna Drive in Cinema
人気のイベントなのでチケットは早めに購入を
www.lunadriveincinema.com

他にも下記の施設の再開が認められる(一部抜粋)

  • バー、カフェ
  • ホテルなどの宿泊施設、キャンプサイト
  • 劇場、音楽ホール(ライブ・パフォーマンスは不可)
  • 映画館
  • ヘア・サロン
  • 図書館、コミュニティー・センター
  • 博物館、美術館
  • テーマ・パーク、水族館 など
 
 

Autumn Colours in England
ロンドンから気軽に行ける紅葉スポット

英国にもいよいよ秋の気配が訪れた。ロンドン市内に数えきれないほどある公園や広場でも、赤や黄金色に輝く木々を愛でることができるものの、本格的な紅葉スポットとなると、車なしで出掛けるのが大変なことも。そこで、今回はロンドン市内から公共の交通機関を利用して行くことができる、指折りの紅葉スポットをご紹介する。
*開園時間、料金など季節により変更しますので、ご注意ください

最終更新日:20 September 2023

あらゆる秋の植物が勢ぞろい
Kew Gardens
キュー王立植物園

キューガーデンズ

ロンドンで植物観賞を楽しむとなれば、まず思い付くのがユネスコ世界遺産にも指定されているキュー王立植物園。黄金色のもみじや「スモーク・ツリー」と呼ばれる落葉樹、さらにはカボチャに至るまで、秋を感じさせる植物がいっぱい。

Royal Botanic Gardens, Kew
Richmond, Surrey TW9 3AE
Tel: 020 8332 5655
最寄駅: Kew Gardens
www.kew.org
入園料、開園時間など詳細はウェブサイトを参照
※事前に予約が必要です

英国で紅葉の名所といえばここ
Westonbirt
ウェストンバート

ウェストンバート

交通は少々不便ながら、英国人に国内で最も美しい紅葉スポットを尋ねると必ず名前が挙がる、コッツウォルズ地方のテットベリーにある巨大な森林公園。秋になると赤、黄、橙色に染まる日本原産もみじのコレクションは必見。

Westonbirt
The National Arboretum, Tetbury, Gloucestershire GL8 8QS
Tel: 0300 067 4890
最寄駅: Paddington駅からKemble駅まで電車で約1時間半、同駅からタクシーで約15分
www.forestryengland.uk/westonbirt-the-national-arboretum
入園料、開園時間など詳細はウェブサイトを参照

ロンドン市内にある壮大な森
Epping Forest
エッピング・フォレスト

Epping Forest

セントラル線の東端にある、約24平方キロに及ぶ壮大な森。かつてはヘンリー8世やエリザベス1世の狩猟場であったと伝えられているこの地には、ロンドン地下鉄のゾーン内ということが信じられないほどに雄大な秋の風景が広がる。

Epping Forest
The Warren, Loughton, Essex IG10 4RW
Tel: 020 7332 1911
最寄駅: Loughton
www.visiteppingforest.org
入場無料

針葉樹林の中をサイクリング
Bedgebury
ベッジバリー

ベッジベリー

世界中から1万本以上の針葉樹を集めた松栽培園。針葉樹を生育するためには澄んだ空気と水が必要とされるが、ロンドン郊外の湿地帯につくられたこの植物園は、まさに紅葉を愛でるに最適の場所。園内ではサイクリングを楽しむこともできる。

Bedgebury National Pinetum and Forest
Goudhurst Cranbrook, Kent TN17 2SJ
Tel: 01580 879820
最寄駅: London Bridge駅からEtchingham駅まで電車で約1時間、同駅からタクシーで約15分
www.forestryengland.uk/bedgebury
入園料、開園時間など詳細はウェブサイトを参照

ロンドン北部を覆う天然林
Highgate Wood
ハイゲート・ウッド

Highgate

古の時代にロンドン市内から北部郊外まで広く覆っていたという天然林。ロンドン北部のハイゲート駅を出てすぐの場所にある。常駐の管理人に聞けば、敷地内に生い茂る木の種類などについても詳しく教えてくれ、キノコに関するガイド・ツアーもある。

Highgate Wood(Woodkeeper)
Muswell Hill Road, N10 3JN
Tel: 020 8444 6129
最寄駅: Highgate
www.cityoflondon.gov.uk/things-to-do/green-spaces/highgate-wood
入場無料

植物園内でピクニックもできる
Isabella Plantation
イザべラ・プランテーション

イザべラ・プランテーション

ロンドンに数ある王立公園としては最大となる約10平方キロの面積を誇るリッチモンド・パーク。この公園内に、「イザべラ・プランテーション」と名付けられた植物園がある。真っ赤なもみじはもちろん、ヘザー・ガーデンのエリアも美しい。

The Isabella Plantation
Richmond, London TW10 5HS
Tel: 0300 061 2200
最寄駅: Richmond
www.royalparks.org.uk/parks/richmond-park/richmond-park-attractions/isabella-plantation
入園無料

 

フォートナム&メイソンに棲む 5人の幽霊

フォートナム&メイソン

「出る」ことで知られるパブ、ホテル、劇場、公園が至るところに点在するロンドンは、世界で最も幽霊が多い都市ではないだろうか。今回は、創業1707年と300年以上の長い歴史をもつ英国王室御用達デパート、フォートナム・アンド・メイソンに出没する幽霊たちを紹介しよう。古い歴史に裏打ちされた名店ならではの不気味なエピソードは、いつも賑わう華やかな店内とは異なる、別の姿を見せてくれる。

Fortnum & Mason
181 Piccadilly London W1A 1ER
最寄駅:Piccadilly Circus
営業時間:月~土10:00-21:00、日12:00-18:00
www.fortnumandmason.com

参考サイト: https://www.fortnumandmason.com/fortnums/tales-from-the-crypt
※本文中のフロアの表示は英国式で統一しています

F&M フロアガイド
4階 ダイアモンド・ジュビリー・ティー・サロン、ザ・ドローイング・ルーム、ザ・テイスティング・ルーム
3階 紳士用小物、革製品、文具、ギフト、3アンド6バー
2階 婦人服、婦人用小物、ジュエリー、香水/化粧品
1階 キッチン用品、陶磁器/銀食器、文房具、ザ・パーラー
G 紅茶/ コーヒー、スイーツ、ザ・ギャラリー・レストラン
LG フード・ホール、ワイン、パン、ザ・ワイン・バー、ザ・クリプト

1Mr. ガイアス・バックホルダーMr Gaius Backholder

バックホルダー氏はかつて50年以上も食料品売り場で勤務していたが、現在は「ボトルのおばけ」となって地下のプライベート・ダイニングでワイン瓶を投げるなど、ポルターガイスト現象を引き起こしている。ここは店内でも最も古いエリアの一つで、木製のパネル張りの壁に囲まれ、アンティーク家具や暖炉などが並ぶ雰囲気ある小部屋。バックホルダー氏は、ここに貯蔵されているワインの品質管理をしているつもりなのではないか、と言われている。

遭遇した場合の対処法:気にしないでOK
場所:プライベート・ダイニング「ザ・クリプト」

2灰色の貴婦人 The Grey Lady

デューク・ストリート側の赤いカーペットが敷かれた階段を、悲しげに行き来する優雅な女性は、アン・フォートナムの幽霊。創業者ウィリアム・フォートナムから数世代下がった親族の一人で、現在はロンドン北部のハイゲート墓地に眠っている(はず)。彼女は自分が一生をかけて愛した兵士が1847年に死去したのを嘆き悲しみ、喪服のドレスで歩き回っているという。あまりにも深い悲しみに支配されているため、私たちの存在は目に入っていないらしい。

遭遇した場合の対処法:気にしないでOK
場所:1階の階段付近

3悪魔のようなダンディー Devilish Dandy

ビクトリア朝時代の紳士の幽霊。恐らく200年程前に近くにあるセント・ジェームズのクラブへ行く途中に店に寄ったものの、以来迷って出られなくなっているらしい。かつてデューク・ストリート側の階段は男性専用で、紳士たちはこの階段を使って地下へ行き、ワインや葉巻を購入したのだそうだ。彼は今でも葉巻を買おうと思っているのかもしれないが、たとえ道を聞かれても、これ以上長居されないためにも、地下へは案内しない方が良さそう。

遭遇した場合の対処法:出口を教えてあげる
場所:デューク・ストリート側の階段付近

4シルクハットの紳士 Stove-Hatted Gentleman

「紳士」と呼ぶにはかなり暴力的で、ゾッとするような雰囲気を漂わせている、シルクハットを被り黒いコートを着た口髭姿の幽霊。1840年代から50年代にかけて、近くのジャーミン・ストリートで起きた殺人事件と自殺騒ぎに関係していると言われる。この幽霊は相手が誰であれ、男性に遭遇すると特に「非友好的」な態度に出るとか。何人かの警備員がこのシルクハットの紳士に出会ったショックで退職しているそう。どれだけ非友好的なのかは想像するのみだ。

遭遇した場合の対処法:逃げる
場所:ヘッド・オフィス付近

5震えのくるシェフ The Shivering Chef

見た目はフレンドリーだが、実は多くの恨みつらみを抱えたシェフの幽霊。エドワード朝時代、自分の作った「ウェルシュ・レアビット」(英国の伝統料理の一つ。貴族も食すようなポッシュなチーズ・トースト)を徹底的にけなされ、キャリアの終焉を迎えたが、過去の栄光が忘れられず、夜になると厨房を歩き回っているという。もしも館内のレストランでウェルシュ・レアビットに文句がある場合は、言い方に気を付けないと「震えのくるシェフ」がテーブルにやって来るかも。

遭遇した場合の対処法:料理を褒める
場所:厨房、レストラン

 

ピンクの世界に包まれたい ロンドンの桜の名所5選

日本人にとって、春を語る上で桜はなくてはならない存在だが、うれしいことに、ここロンドンでも桜を愛でられるスポットがある。どこか神格化された日本の桜とは異なり、細い木々が連なってまるで花束のように見えるその姿は、芝生の緑との対比もあり一層華やかで幸福感に満ちあふれている。また花曇の下で見る桜も実に英国らしく、日本のお花見とは一味違ったみやびな景観を、ぜひカメラに収めてほしい。
最終更新日:16 February 2023

チェリー・ウォークで桜に出合うKew Gardens キュー・ガーデンズ

Kew Gardensパーム・ハウス前 - 2017年4月8日撮影
Kew Gardensチューリップとの共演 - 2017年4月8日撮影
Kew Gardens日本庭園にある桜 - 2017年4月8日撮影
 
 
 

多種多様な桜を楽しめる大本命は、ユネスコの世界遺産にも指定されている巨大な王立植物園キュー・ガーデンズだ。どの桜も見目美しく手入れされている様子は、さすが西洋の植物園といったところ。中でもパーム・ハウス前のチェリー・ウォークは、こんもりとした豊かな花房を持つ桜が多く、春らしい光景が広がる。他にも色の異なる桜が集まる日本庭園と、チューリップと桜並木が同時に楽しめるテンぺラート・ハウス前は、絶好の撮影スポット。忘れずに訪れたい。

Kew Gardens
Royal Botanic Gardens, Kew, Richmond TW9 3AE
最寄り駅: Kew Gardens
入場料: 大人£17〜(オンライン価格)
詳細はHPにてご確認ください
www.kew.org

ピクニックも楽しめる、高台の桜並木 Alexandra Palaceアレクサンドラ・パレス

Alexandra Palaceかわいらしい桜並木 - 2017年4月8日撮影
Alexandra Palaceピクニックの用意をして桜を楽しもう- 2017年4月8日撮影
Alexandra Palace咲き誇る桜 - 22017年4月8日撮影
 
 
 

ロンドン北部にあるアレクサンドラ・パレスは、コンサートや花火大会など、大きなイベントで市民に利用されているべニュー。その正面に広がる丘に沿って、かわいらしい桜並木がある。ロンドンの他の桜スポットと比べ規模は小さいものの、高台にあるためロンドンの景色を一望しつつお花見が楽しめるという特典付き。天気の良い日に、ピクニックで一日のんびりするのがお勧めの過ごし方だ。園内にはローズ・ガーデンもあるので、初夏まで艶やかな花々を楽しめる。

Alexandra Palace
Alexandra Palace Way, London N22 7AY
最寄り駅: Wood Green / Alexandra Palace
オープン: 24時間
www.alexandrapalace.com

日本を想起させる淡いピンクの花びらSwiss Cottage スイス・コテージ

Swiss Cottage日本の春を思い出させる - 2017年3月25日撮影
Swiss Cottageソメイヨシノ - 2017年3月25日撮影
Swiss Cottage淡いピンク色 - 2017年3月27日撮影
Swiss Cottageハムステッド・シアター側にも小さな並木がある - 2018年3月31日撮影
 
 
 

ロンドン北西部、地下鉄スイス・コテージ駅を出てすぐ、図書館とレジャー・センター方面に向かって広がる桜並木は、数ある桜スポットの中でも最も日本人に馴染み深く感じられるものかもしれない。ここにはまとまった本数のソメイヨシノが植樹されており、木々の下に立つとまるで日本にいるのかと錯覚してしまうほど。薄いピンクの花びらが風に吹かれ舞い散る様子は、えも言われぬ情緒がある。近くに公園もあり、親子連れも多く、平和な雰囲気が漂う。

Swiss Cottage
London NW3
オープン: 24時間
最寄り駅: Swiss Cottage

ロンドンの風景にマッチする桜St James's Park セント・ジェームズ・パーク

St James's Park池のほとりに咲き乱れる - 2017年3月25日撮影
St James's Parkゲートの向こうはバッキンガム宮殿 - 2017年3月25日撮影
Swiss Cottage情趣豊かな光景だ - 2018年4月14日撮影
Swiss Cottage散歩する人々で賑わう - 2016年4月3日撮影
Swiss Cottage芝生の緑に映える桜 - 2016年4月3日撮影
 
 
 

ロンドン中心部のグリーン・パークと隣接するセント・ジェームズ・パークは、市民の憩いの場であり、また多くの観光客も利用するが、春は特にさまざまな種類の花が咲き誇るとあり、いつにも増してにぎやかだ。ここではバッキンガム宮殿前の広場へ続く道の途中に桜が植えられているため、英国の風景に溶け込んだ桜が撮影できる。また桜は公園中央の湖の周りにもあり、こちらは水面に向かって枝が垂れ下がり、前者とはまた違った風情ある景観が楽しめる。

St. James's Park
London SW1A 2BJ
最寄り駅: St.James's Park / Charing Cross / Green Park
オープン: 5:00~0:00
www.royalparks.org.uk/parks/st-jamess-park

空からこぼれ落ちるように咲く桜のトンネルGreenwich Park グリニッジ・パーク

Greenwich Park艶やかなピンクの並木 - 2017年4月9日撮影
Greenwich Parkピクニックする人々も - 2017年4月9日撮影
Greenwich Park手毬のような八重桜 - 2017年4月9日撮影
Greenwich Park五分咲き程度の状態 - 2017年4月2日撮影
 
 
 

ロンドン南西部の王立公園、グリニッジ・パークには、濃いピンクの色合いが美しい桜並木がある。場所は公園の中央あたりで、ローズ・ガーデンのそばにあるジョージアン邸宅、レンジャー・ハウスに向かう道の途中だ。厚みのある八重桜が手毬のように密集して咲き、それらが頭上を覆い尽くす様子は一見の価値あり。桜の上背はそこまで高くないので、カメラを地上低くに構え、見上げるようにするとよりきれいな写真が撮影できるはず。

Greenwich Park
London SE10 8QY
最寄り駅: Greenwich
オープン: 2023年3月 6:00~19:00
*4月以降の詳細は、HPにてご確認ください。
www.royalparks.org.uk/parks/greenwich-park

桜はロンドン市内の随所で見られます

St Pauls セントポール大聖堂の桜セントポール大聖堂の桜。今年は咲き始めが早く - 2020年3月1日撮影
North Londonロンドン北部の閑静な住宅街にある桜並木 - 2019年4月21日撮影
Chelsea高級住宅街チェルシーの桜 - 2019年3月30日撮影
Whitechapelイーストロンドンの小さな広場にある八重桜 - 2019年4月10日撮影
 
 
 

ロンドンの桜 お花見スポット

行く前に知りたい桜のプチ知識

おすすめの時期

その年の気候によって異なるが、ロンドンの場合、3月の中旬から4月上旬に開花する桜が多く、遅咲きの品種は5月上旬でも咲いているものがある。ロンドンにはさまざまな桜が植樹されているので、同じ地域に咲いていてもピークが異なり、例えば日本のように、地域ごとにパッと咲いて一斉に散る、ということがない。そのため、長期間にわたり桜を楽しむことができる。各情報データに撮影日を記載したので、参考にしてみてほしい。

桜の見分け方

英国でピンク色の花が咲く木を見たとき、「多分桜だけど何となく違う気がする」と感じたことがある人は、多いのではないだろうか。恐らくそれは、アーモンドやプラムなど、見た目がそっくりの花を見ているせいかも知れない。

桜の特徴を簡単に挙げると、
①花柄(花と枝をつなぐ茎部分)が長い、
②花びらの先が2つに割れている、
③幹に縞模様がある、などがある。

これに対しアーモンドは、枝から直接花が咲き、桜より10日~2週間ほど開花時期が早い。また、プラムは花が咲くと同時に葉も芽吹く。花びらではなく、その枝ぶりや花の付き方に注目すると判断しやすい。

桜とアーモンド

桜でつながる日英の絆

桜の繁栄に貢献した英国人桜守

近年日本の各地で見られるソメイヨシノ。この桜は明治以降に主流になった品種であるが、英国ではこの桜を見る機会はあまりなく、むしろそれ以前に親しまれていた日本古来の品種が多く植えられていることに、日本人である私たちは驚いてしまう。一体誰が英国で桜を保護し、後世へ伝えたのか。その答えは、ロンドン生まれの英国人、コリングウッド・イングラム(1880~1981年)が握っている。イングラムは、日本から持ち帰った桜を自宅の庭で育てた桜の研究家で、日本国内で既に絶滅したと言われていた真っ白な大輪一重の桜、「太白(たいはく)」を1932年に日本へ里帰りさせ、再び甦らせるなど、数々の功績を残した偉大な人物だ。なお、太白桜は現在キュー・ガーデンズなどで見ることができる。

イングラム氏の興味深い人生については、阿部菜穂子さんが弊誌に執筆した「知られざる英国人桜守、『チェリー・イングラム』を追う」で詳しく紹介しています。また、阿部菜穂子さん著「チェリー・イングラム 日本の桜を救ったイギリス人」(岩波書店)の英語版「'Cherry' Ingram The Englishman Who Saved Japan’s Blossoms」が2019年3月にChatto & Windus社より発売されました。

桜の植樹プロジェクトが始動

Cherry Tree Projectこのように、桜を通じた文化交流が日本と英国の間で続けられてきたが、2019年、民間企業が中心となって行う桜植樹のプロジェクトが本格的に始動。これは、正式に国交を開いて160年以上になる日英が、これまで築き上げてきた二国の友好関係と、今後のさらなる発展を願い、2020年から2021年にかけて、スコットランド、北アイルランド、ウェールズ、イングランドの英国全域で行う試みだ。

王立公園を始め、学校や公共の場などに、一カ所につき1~100本、合計でおよそ4000本の桜が新たに植えられた。数ある桜のなかから、おなじみのソメイヨシノに加え、ピンク色が美しい八重桜の紅豊、前述のイングラムが復活させた真っ白な桜、太白桜の3品種が植樹されるという。色とりどりの桜が、英国の人々を喜ばせる存在になるまで約30年。その間、地元のコミュニティーが木々の成長を見守ることで、桜が次世代へと続く日英の友好の架け橋となる。

https://japanuksakura.org/ja/

 

心癒される
イングランドのバラ園

芝生の上で寝そべるたくさんの人々の姿、ぐんと遅くなった夕暮れ ―― 。英国における初夏の風景を彩るのがバラの花。6月から7月中旬にピークを迎えるイングランドのバラ園だが、一年をとおして人々の憩いの場となっている。世界中で高評価を受けているNetflixドラマ、『ブリジャートン家』に登場した「レンジャーズ・ハウス」も、そのひとつだ。原作ファンもドラマファンも、緑に囲まれて癒されてみては?

リージェンツ・パークのローズガーデン(2022年初夏撮影)

古代ローマ人にも愛されたバラに出合えるモティスフォント

ロンドンから列車で約2時間、現在はギャラリーとなっている18世紀の建物と広大な敷地の中にあるバラ園。ここでは十字軍によってもたらされた品種や、古代ローマ人によって育てられた濃密な香りがする昔のバラなど、500種以上が咲く美しい光景を楽しむことができる。

Mottisfont
Mottisfont
Mottisfont
Mottisfont
 
 
 

10:00-17:00
*バラの開花時期の木~土は20:00まで。
季節により開演時間が変わりますのでご注意ください。
大人£17.50、子供£8.75(ピーク時)

Mottisfont
Near Romsey, Hampshire, SO51 0LP
Tel: 0179 434 0757
Mottisfont&Dunbridge駅から徒歩約20分
www.nationaltrust.org.uk/mottisfont

壮大な歴史を有する巨大庭園ヒーバー・キャッスル&ガーデンズ

ヘンリー8世の再婚相手として知られるアン・ブーリンが幼少時代を過ごした城を、20世紀初頭になって米国人富豪が買い取り、敷地内にこの巨大かつ絢爛な庭園を建設した。同園内のバラ園には、約4000本のバラが生い茂る。

Hever Castle & Gardens
Hever Castle & Gardens
 
 
 

10:30-18:00(3月31日〜10月26日)
6月25日(火)~6月30日(日)には「ヒーバー・イン・ブルーム」を開催

オンライン・チケット:
大人£16.75、学生£14.75、17歳以下£9.40(キャッスル&ガーデン)
大人£14.15、学生£12.75、17歳以下£8.90(ガーデンのみ)

Hever Castle & Gardens
Hever, Near Edenbridge Kent TN8 7NG
Tel: 01732 865224
Hever/Edenbridge Town駅から徒歩またはタクシー
www.hevercastle.co.uk

バラの権威が作ったバラ園 デービッド・オースティン・
ローズ・ガーデンズ

英国で著名な「イングリッシュ・ローズ」と総称されるバラの育種家であるデービッド・オースティン氏が手掛けたバラ園。同氏が開発したバラを始めとする約700種が敷地内に咲く。ティー・ルームやガーデン・ショップも充実している。

David Austin
David Austin
 
 
 

ガーデン&ショップ:毎日 9:00〜17:00 入場無料
ティー・ルーム:毎日 9:30〜16:30(ランチ:12:00〜14:15)

The David Austin Rose Gardens
Bowling Green Lane, Albrighton Wolverhampton WV7 3HB
Tel: 01902 376300
Cosford/Albrighton駅から徒歩またはタクシー
www.davidaustinroses.com

バラに包まれた道を散歩できるハイド・ホール

王立園芸協会が運営する庭園。1950年代まで荒れた農場だった土地が、今は約1.5平方キロに及ぶ花園となっている。麻のロープに巻きつけられた大量のバラで囲われた「ローズ・ロープ・ウォーク」は必見。

RHS Garden Hyde Hall

10:00-18:00(3月〜10月)、10:00-16:00(11月〜2月)
オンライン・チケット:大人£10.60(5~16歳£5.31)
ファミリー・チケットあり

RHS Garden Hyde Hall
Creephedge Lane, Rettendon, Chelmsford Essex CM3 8ET
Tel: 01245 400256
Chelmsford/Wickford駅からバスまたはタクシー
www.rhs.org.uk/gardens/hyde-hall/

ロンドン市民たちが皆集うリージェンツ・パークの
クイーン・メアリーズ・ローズ・ガーデン

大都会の中心でもたくさんの緑地空間があるというのがロンドンの良いところ。数ある公園の中でも最も見応えのあるバラ園を持つのが、リージェンツ・パークだ。初夏には、円形に構成されたバラ園内でピクニックを楽しむ人がたくさんいる。

Queen Mary's Rose Garden
Regents Park
Regents Park
Regents Park
 
 
 

5:00-21:30(5〜7月)
*季節により開園時間が変わりますのでご注意ください。
無料

Queen Mary's Rose Garden
Inner Circle, The Regent's Park London NW1 4NR
Tel: 0300 061 2300
Baker Street/Regent's Park駅
www.royalparks.org.uk/parks/the-regents-park

世界遺産指定の庭園でバラ観賞 キュー・ガーデンズ

ロンドンで花を愛でる場所と言えば、やはりユネスコの世界遺産にも指定されているキュー・ガーデンズ。テムズ河畔にあるこの広大な植物園のバラ園は、パーム・ハウスと呼ばれる温室のすぐ側に位置している。

Royal Botanical Gardens, Kew
Royal Botanical Gardens, Kew
 
 
 

月-木 10:00-19:00、金-日・祝 10:00-20:00(5〜7月)
*7月9日〜14日は、17:00まで。季節により開園時間が変わりますのでご注意ください。
大人£16.50 / 4〜16歳以下£4.50

Royal Botanic Gardens, Kew
Richmond, Surrey TW9 3AE
Tel: 020 8332 5655
Kew Gardens駅
www.kew.org

自分でもガーデニングしたくなったらピーターシャム・ナーサリーズ

英国各地に咲くバラを見ているうちに自宅の庭でもガーデニングを試したくなったという方におすすめなのがこのガーデニング・ショップ。バラの苗を購入できるほか、敷地内にあるカフェやレストランでの食事も楽しむことができる。

Petersham Nursries
Petersham Nursries
Petersham Nursries
 
 
 

月〜土 9:00-17:00 / 日・祝 11:00-17:00
(カフェやレストランの時間はウェブサイトで確認を)
無料

Petersham Nurseries
Church Lane, Off Petersham Road, Richmond, Surrey TW10 7AB
Tel: 020 8940 5230
Richmond駅から徒歩35分または65番のバス
https://petershamnurseries.com

レストランガイド:Petersham Nurseries

Netflixドラマ『ブリジャートン家』の撮影スポットグリニッジ・パークのローズ・ガーデン

王立公園グリニッジ・パークの東側にあるローズ・ガーデン。エレガントなジョージアン邸宅「レンジャーズ・ハウス」を背景に、半円形に植えられたバラの数々を楽しむことが出来る。

Greenwich Park
Greenwich Park
Greenwich Park
 
 
 

6:00-21:00(5月)、6:00-21:30(6〜7月)
*季節により開園時間が変わりますのでご注意ください。
無料

Greenwich Park
London SE10 8QY
Cutty Sark駅(DLR)
www.royalparks.org.uk/parks/greenwich-park

 

6 Best Beaches Near London
ロンドンから日帰りできるビーチ

英国は海に囲まれた国。だが英国在住の日本人は、英国の海とビーチが結びつかず、夏のホリデーを海外で過ごしがちではないだろうか。でも実はロンドンからちょっと足を延ばせば、魅力的なビーチがたくさんある。この夏は地元の人たちと共に、裸足で波打ち際を歩いてみては? 最近では、国内のビーチの混み具合をリアルタイムで調べることができる「Beach Check App」もあるので、人の少ない時間帯を狙って訪れることも可能だ。

砂漠が間近に迫るビーチ
Camber Sands
キャンバー・サンズ

キャンバー・サンズ

イングランド南東部にあるライの街の西に位置するキャンバ―・サンズは、英国でも珍しい、砂丘のある海岸。エキゾティックな雰囲気を醸し出し、映画のロケに使われることもあるとか。7世紀に建てられた廃墟のようなキャンバ―城も観光スポットとなっており、ビーチ以外でも楽しめる。干潮時間には沖まで行かないと泳げなくなるのでサイトで確認を。

Camber, Near Rye, East Sussex TN31 7QS
ロンドンのSt. Pancras駅からRye駅まで約1時間10分、同駅からバスで約20分
www.visit1066country.com
www.rother.gov.uk/cambersands

完璧な砂のお城が作れる
Sunny Sands
サニー・サンズ

サニー・サンズ

砂浜のコンディションの良さを誇るこのビーチでは、毎年「砂のお城コンテスト」が開催される。静かな海を臨むビーチには、カフェ、トイレ、パブ、ギフト・ショップ、パブなどが一通りそろっているので安心。海岸近くの高台からの眺めも素晴らしい。波打ち際にはマーメイドの彫像があり、海水浴客と共に波に洗われている。

Near Folkestone, Kent CT19 6AA
ロンドンのSt. Pancras駅からFolkestone Central駅まで約1時間
www.visitfolkestoneandhythe.co.uk/attractions/sunny-sands-beach-2578/
www.visitkent.co.uk/attractions/sunny-sands-beach-2578

知名度No.1のリゾート
Brighton
ブライトン

ブライトン

ビーチは砂ではなく、丸くて大きな石ころで出来ているのが他所と異なるところ。ロイヤル・パビリオンやパレス・ピアといった19世紀の建造物がある一方で、砂浜に沿ってバー、レストラン、ナイトクラブなど娯楽施設も並ぶ。国内には珍しい、公式のヌーディスト・ビーチがケンプタウン地区の南東部分に指定されている。

City of Brighton and Hove, East Sussex BN2 1TW
ロンドンのVictoria駅やLondon Bridge駅からBrighton駅まで約1時間
www.visitbrighton.com

白亜の崖が見守る静かな入り江
Botany Bay
ボタニー・ベイ

ボタニー・ベイ

イングランド南東部の街マーゲートとラムズゲートの中間にある静かな入り江で、ゴールデン・サンドと称賛される砂浜が続き、その先にはいくつもの白亜の崖がそびえる。移動遊園地などもなく、ビーチそのものを楽しむのに最適。満潮時と干潮時の差が激しいので、もし海水浴をする場合は注意が必要だ。マーゲイトまで2時間半海辺を歩くツアーもある。

Broadstairs, Kent CT10 3LG
ロンドンのSt. Pancras駅やVictoria駅からBroadstairs駅まで約1時間30分
www.visitbroadstairs.co.uk
www.visitkent.co.uk/attractions/botany-bay-1891

引き潮なら沖まで歩いてみよう
Tankerton Beach
タンカートン・ビーチ

タンカートン・ビーチ

砂ではなくて砂利のビーチ。干潮時はかなり沖まで歩いていける。浜辺に並ぶカラフルなとんがり屋根の海の家(ビーチ・ハッツ)が砂浜にアクセントを加えている。ヨット・ハーバーなどもあり、寝そべるよりは、犬を連れて散歩するのに適している。第二次世界大戦の遺物として知られるマンセル要塞も遠くない。

Whitstable, City of Canterbury, Kent CT5 2BD
ロンドンのSt. Pancras駅やVictoria駅からWhitstable 駅まで約1時間30分、そのあと砂浜まで約6.5キロ
www.canterbury.co.uk
https://explorekent.org/activities/tankerton/

新鮮な魚介類を食べたくなったら
Mersea Island
マーシー・アイランド

マーシー・アイランド

エセックス州の古い町コルチェスターにある、江の島のような出島。北海のグレーの色合いはホリデーには向かなそうだが、プランクトンの豊富なこの海域は、魚介類がおいしいことで知られる。特に、この島は牡蠣(かき)で有名。ロック・オイスターならRのつかない時期も1年を通して食べられる。海岸すれすれまで草原地帯があるのでピクニックもOK。

Borough of Colchester, Essex CO5 8QD
ロンドンのLiverpool Street駅からColchester Town駅まで約1時間10分、
同駅からタクシーで20分ほど。Colchester駅からバスで1時間のルートもある
www.visitessex.com
www.visitmerseaisland.co.uk

 
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