英国は、言わずと知れたガーデニング大国。雨続きの冬に終わりを告げ、もうすぐ春を迎えようというこの時期に、家の庭に花を植えたり、オフィスの空きスペースに観葉植物を飾ったりしてみては? ロンドン市内にあるお勧めのガーデン・センターを紹介する。
本格派のティーハウスもあり
ピーターシャム・ナーサリーズ
放し飼いにされた牛が青々とした芝生を食む、そんなテムズ河沿いの雄大な景色の中にすっかり溶け込んだガーデン・センター。3週にわたる改築作業を経て、今月21日より新規オープンするティーハウスは、過去にミシュラン星を獲得したこともあるほどの本格派として知られている。
Petersham Nurseries
Church Lane, off Petersham Road, Richmond Surrey TW10 7AG
Tel: 020 8940 5230
月~土 9:00-17:00、日 11:00-17:00
Richmond駅
www.petershamnurseries.com
住宅地の裏でひっそりと営業
クリフトン・ナーサリーズ
近隣を運河が静かに流れるワーウィック・アベニュー駅から徒歩でわずか数分。住宅地の裏庭のような隠れ家的スペースに、そのガーデン・センターはある。陽だまりに建てられたカフェは、まだ昨年5月に新装開店したばかり。ランチやスイーツのメニューも充実している。
Clifton Nurseries
5A Clifton Villas London W9 2PH
Tel: 020 7289 6851
月~土 9:00-18:00、日11:00-17:00
Warwick Avenue駅
www.clifton.co.uk
利用者に優しいサービスを提供
カムデン・ガーデン・センター
無料の駐車スペース、配達サービス、そして耐寒性植物には5年間の保証付きと、利用者に対する手厚いサービスを用意。さらには芝刈りから造園まで請け負ってくれるというから、まさに至れり尽くせり。障害者雇用や失業者への職業訓練などを通して社会貢献にも尽力しているという。
Camden Garden Centre
2 Barker Drive, off St Pancras Way, London NW1 0JW
Tel: 020 7387 7080
月~土 9:00-17:30(水・木は19:00まで)、日 11:00-17:00
(10月から3月は営業時間が異なる)
Camden Town駅
www.camdengardencentre.co.uk
英国のメディアに頻繁に登場
アレン・パーク・ガーデン・センター
ロンドン南東部ウェスト・ダリッチにある、こぢんまりとしたガーデン・センター。英国の新聞や雑誌がガーデニング特集を組む際には頻繁に取り上げられている。英国内における中小規模の業者が育てた苗木を積極的に取り寄せていることを売りとした良心的な店。
Alleyn Park Garden Centre
77 Park Hall Road London SE21 8ES
Tel: 020 8670 7788
10:00-16:00(季節によって営業時間が異なる)
West Dulwich駅
www.alleynpark.co.uk
ガーデニングの聖地に立つ
チェルシー・ガーデナー
ガーデニングの祭典「チェルシー・フラワー・ショー」が行われる高級住宅地チェルシーにあるガーデン・センターだけあって、なかなかの高級志向のつくりになっている。英国における昔ながらの上流家庭が愛するガーデン風景を再現したいというのであれば、ぜひこの場所へ。
The Chelsea Gardener
125 Sydney Street London SW3 6NR
Tel: 020 7352 5656
月~土 10:00-18:00、日 12:00-18:00
Sloane Square駅
www.chelseagardener.com
ロンドン市内最大級の規模
ニールズ・ナーサリーズ・ガーデン・センター
ロンドン市内で最大級の広さを誇る。ガーデニング関連商品だけでなく、夏になると英国人たちがこぞって自宅の庭に友人を招いて開催するバーベキュー用の道具も豊富。ロンドン北部アレキサンドラ・パレスや郊外サリー、ハートフォードシャーにも系列店がある。
Neal's Nurseries Garden Centre
Heathfield Road London SW18 2PH
Tel: 020 8874 2037
月~土 9:00-18:00、日 10:30-16:30
Wandsworth Common駅
www.capitalgardensgroup.co.uk



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新緑とブルーベルの紫が目に優しい
妖精の帽子のような花
枯れ木が作る風景も趣がある
幻想的な森の中
ビジター・センター近くにあるモニュメント
日当たりの良い斜面
他の草花との共演も美しい
見晴らしのよい丘
ツヅジやバラも美しいガーデン
アーリントン・ブルーベル・ウォーク
アーリントン・ブルーベル・ウォーク
ホール・パーク
ホール・パーク
森には一部開けた区画があり、太陽の下で元気に咲く様子が見られる
見晴らしの良いボックス・ヒルは、地元の人々も多く訪れる
ひっそりと咲くブルーベルが大半だ
奥まった場所にあるので、スタッフに場所を聞いてから散策してみよう
クイーン・シャーロット・コテージの近く
可憐なブルーベル
熱帯植物のある温室、パームハウス
ロンドン地下鉄で行ける名所
広大なワンステッド・パーク













英国でお花見といえば、やはり薔薇……というのは、あまりにも王道すぎ。日もぐっと長くなり、日に日に初夏らしさが増してくる今でこそ楽しめる花があります。それは、まるで妖精が出てきそうな神秘的な英国の森を、一面ブルーの絨毯で覆ってくれる「ブルーベル(ホタルブクロ)」。ここでは4月の終わりから5月いっぱいまで楽しめる、ナショナル・トラストお勧めのブルーベルの群生地をご紹介します。(小野まり)

「眠れる森の美女」「シンデレラ」「白雪姫」「ヘンゼルとグレーテル」といった、世界中の子供が知っている25の童話をテーマとしたディスプレーを用意。「みにくいアヒルの子」のコーナーにある、羽毛でつくられた高級ブランドのA.F. ヴァンデヴォーストによるドレスは、実際に注文可だとか。
17世紀から19世紀にかけてのロンドンでは、冬になるとテムズ河が凍結したため、凍った河の上で「フロスト・フェア(霜市場)」なるフェアが開催され、冬だけの露店が出されたり、行事が開催されていたという。創業300年を超えるフォートナム&メイソンでは、このフロスト・フェアを再現。
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チューダー・リバイバル様式と呼ばれる黒と白の対比が鮮やかな外観で有名なリバティのテーマは「航海」。19世紀後半から20世紀前半にかけて、貿易船を通じて海外から様々な希少品を取り寄せた創業者のアーサー・リバティ氏の精神を現代に蘇らせることを意図した装飾が施されている。






