王室ともゆかりが深い旧海事都市
グリニッジに繰り出そう!
ロンドンの南東部、世界遺産にも登録されているテムズ川沿いの町、グリニッジ。天文台や子午線であまりにも有名だが、そのほかにも見どころが満載だ。その昔、海洋都市として栄えた由緒あるグリニッジを散策してみよう。
グリニッジへのアクセス
DLR Cutty Sark for Maritime Greenwich駅
ナショナル・レール Greenwich / Maze Hill駅
ロイヤル・ミュージアムズ・グリニッジ
❶~❹ に関する詳細は
Royal Museums Greenwich www.rmg.co.uk
Tel: 020 8858 4422
複数の見どころにアクセスできる割引きパスなどが用意されている。
❶ グリニッジ王立天文台
Royal Observatory
グリニッジ・パークの丘の上に威風堂々と建つ、グリニッジの象徴の一つでもある王立天文台。現在は国立海事博物館の一部となり、グリニッジ標準時にまつわる望遠鏡や時計、天文学を研究していたころの航海術に関する道具や資料やなどが展示されている。また敷地内には、プラネタリウムや、直径28インチ(約71センチ)の巨大なレンズを持つ望遠鏡が設置されているドームなどもあり、子供も大人も楽しめる。
Royal Observatory
Blackheath Avenue, London SE10 8XJ
開館時間: 10:00-17:00
入場料: 大人£16、子供£8(要予約)
https://www.rmg.co.uk/royal-observatory
❷カティー・サーク
Cutty Sark
インドから届けられる紅茶が国民的な人気を博していた19世紀の後半、紅茶輸送のためにティー・クリッパーと呼ばれる快速船が多数建造された。現在、グリニッジのテムズ川沿いに居を構え、一般公開されているカティー・サークは、現存する唯一のティー・クリッパー。2007年不慮の火災が発生し多くを焼失したが、後に修復され、12年、エリザベス女王によって再公開の式典が華やかに行われた。
Cutty Sark
King William Walk, London SE10 9HT
開館時間: 10:00-17:00
入場料: 大人£15、子供£7.50(要予約)
https://www.rmg.co.uk/cutty-sark
❸クイーンズ・ハウス
Queen's House
1616年から1635年にかけて、ジェームズ1世の妻、クイーン・アン・オブ・デンマークのために建てられた、英国で初めてイタリアのルネッサンス様式を取り入れた宮殿。完成前に王妃が亡くなったため、息子であるチャールズ1世の王妃の住居となった。ハウス内の「チューリップの階段」と称される螺旋階段は圧巻だ。また、華やかなりし当時を彷彿させるオリジナルの大理石や天井も必見。
Queen's House
Romney Road, London SE10 9NF
開館時間: 10:00-17:00
入場料: 無料(要予約)
https://www.rmg.co.uk/queens-house
❹国立海事博物館
National Maritime Museum
旧海事都市として知られるグリニッジを訪れたなら、ぜひ足を運びたい博物館。館内には船の模型や海図、大航海時代に使われた道具などが一堂に会し、英国の海洋史をつぶさにたどることが出来る。最先端のシミュレーション・システムを備えた船の操縦体験コーナーは、子供たちに人気だ。また、トラファルガーの海戦の英雄として有名な、ネルソン提督に関する展物も興味深い。
National Maritime Museum
Park Row, London SE10 9NF
開館時間 : 10:00-17:00
入場料 : 無料(特別展は£10)要予約
https://www.rmg.co.uk/national-maritime-museum
❺グリニッジ・マーケット
Greenwich Market

旧海事都市として知られるグリニッジを訪れたなら、ぜひ足を運びたい博物館。館内には船の模型や海図、大航海時代に使われた道具などが一堂に会し、英国の海洋史をつぶさにたどることが出来る。最先端のシミュレーション・システムを備えた船の操縦体験コーナーは、子供たちに人気だ。また、トラファルガーの海戦の英雄として有名な、ネルソン提督に関する展物も興味深い。
Greenwich Market, London SE10 9HZ
開催時間: 10:00-17:30
https://www.greenwichmarket.london
❻グリニッジ・パーク
Greenwich Park
英国王室が管理するロイヤル・パークの一つであり、74ヘクタールの広大な敷地に、ローズ・ガーデンやボートに乗れる池、アカシカを擁するディア・パークなどが配されている。王立天文台のある丘の上から、遠方に見えるテムズ川を背景に、旧王立海軍学校や国立海事博物館を望む景色は格別。公園内には、瀟洒なカフェもあり、伝統的なクリーム・ティーも楽しめる。
Greenwich Park, London SE10 8QY
https://www.royalparks.org.uk/parks/greenwich-park
都会のオアシスで動物と触れ合おう ロンドンのシティ・ファーム
ロンドンから少し外に出るだけで、羊や馬、ヤギなどが草をはむ牧歌的風景の広がる英国。車窓から見える羊を数えるのもいいけれど、ときにはロンドン市内の農場「シティ・ファーム」で動物たちと触れ合うのはいかが。人間と動物が共存するオアシス的な空間。泥んこになってもOKな靴で、お気に入りの動物に会いに行こう。
牧場の向こうにカナリー・ワーフ マッドシュート・パーク & ファーム

ロンドン東部の新開発ビジネス・エリア、ドックランズにあるシティ・ファーム。ロンドンでも最大の規模を誇り、まさに「農場」という感じ。牛やラマがのんびり歩くその向こうには、遠くカナリー・ワーフの高層ビル群が見えるというシュールな光景が広がっている。小さな売店では、農場に暮らすニワトリの産んだ卵などが販売されている。
Mudchute Park & Farm
9:00-17:00 入場無料 Pier Street, Isle of Dogs, London E14 3HP Tel: 020 7515 0749 DLR Crossharbour駅から徒歩5分 www.mudchute.or
線路を見下ろすヤギの親子たち ケンティッシュ・タウン・シティ・ファーム

ロンドン北部、ゴスペル・オーク駅近くを歩く人たちは、まさか上の方からヤギが自分を見ていようとは夢にも思わないだろう。ひっそりとした入口の、かなり線路に近いシティ・ファーム。スペースは小さいけれど、ボランティアたちに大事に育てられ、できる限りの自由を与えられたヤギやジャコブ羊、ブタたちは、みんな「いい顔」だ。
Kentish Town City Farm
木~土 11:00-15:00、日 12:00-14:00 入場無料(要予約) 1 Cressfield Close, off Grafton Road, London NW5 4BN Tel: 020 7916 5421 オーバーグラウンド Gospel Oak駅から徒歩5分 http://ktcityfarm.org.uk
斬新なヘアスタイルのラマに会える ボクソール・シティ・ファーム

羊、アヒル、ウサギ、ラマ、ニワトリ、小さな鳥たちが、見学に来た家族連れに交じって堂々と澄ました顔でいる都会派ファーム。ファームの外では、小さなスペースで乗馬のクラスも開かれ、毎週日曜日の午後2時からは初心者のための45分クラスもあり。(現在、休止中)
Vauxhall City Farm
火~日 10:30-16:00 入場無料 165 Tyers Street, London SE11 5HS Tel: 020 7582 4204 Vauxhall駅から徒歩5分 http://vauxhallcityfarm.org
エコロジーについても学べる ハックニー・シティ・ファーム

ケンティッシュ・タウン・シティ・ファームを参考に、1984年に出来たシティ・ファーム。ブタ、ロバ、ヤギ、ウサギ、ニワトリなど、普段はケントの農場で暮らしている動物たちが、ローテーションを組んでハックニーのシティ・ファームにやって来るのだそう。ここで産み落とされた卵や、ハチミツなどがショップで販売されている。
Hackney City Farm
火~日 12:00-15:00 入場無料 1a Goldsmiths Row, London E2 8QA Tel: 020 7729 6381 Bethnal Green駅から徒歩5分 http://hackneycityfarm.co.uk
川辺散策のおまけ付き サリー・ドックス・ファーム

ロンドン東部、テムズ川岸のリバーサイド・ファーム。子ブタもヤギも皆フレンドリーで、人間に向かって近づいてくる。こぢんまりした菜園もあり、ボランティアたちが楽しげに働く。ショップにはここで作った野菜のほか種なども売られており、自分でも何か育ててみたくなる。木造のカフェでは親子連れがランチを楽しみ賑やか。
Surrey Docks Farm
月~金 13:30-16:30(冬季は16:00まで) 入場無料 Rotherhithe Street, London SE16 5ET Tel: 020 7231 1010 Canada Water駅からC10のバス www.surreydocksfarm.org.uk
ブリック・レーンの隠れたオアシス スピタルフィールズ・シティ・ファーム

賑やかなブリック・レーンから歩くこと数分。動物たちの暮らす小さなファームが現れる。入口近くには、かつてワトソンという相棒のいた愛想のない黒ブタ、ホームズがお尻を向けており、奥には古い電話ボックスの中に入り込んでいる羊も。工事のロードコーンで遊ぶロバもいて、それぞれの寝床にはふかふかの藁が敷かれている。菜園もあり。
Spitalfields City Farm
火~日 10:00-16:30 入場無料 Buxton Street, London E1 5AR Tel: 020 7247 8762 Shoreditch High Street駅 www.spitalfieldscityfarm.org
ロンドン中心部から電車で1時間以内に行ける
郊外の子供連れお出掛けスポット
小さなお子さんを持つ家庭では、お子さんが長期休暇に入ったときに、一緒に外出する機会も増えることだろう。せっかくの貴重な休みだから、ちょっと遠出して大人も気分転換したい。そこで今回は、子供と一緒に日帰りで行ける、ロンドン郊外のお出掛けスポットを紹介する。
蒸気機関車に乗れる!
ブルーベル・レイルウェイ

一度は廃線となってしまった、昔ながらの蒸気機関車を再生させた保存鉄道の一つ。煙突から煙を吐き出す蒸気機関車に乗車することができる。年代ものの制服に身を包んだ駅員さんがいて雰囲気たっぷり。車窓からのぞくロンドン郊外の田園風景も美しい。
Bluebell Railway
Firbank Way, East Grinstead, West Sussex RH19 1DD
Tel: 01825 720800
East Grinstead駅(Victoria駅から電車で約1時間)
www.bluebell-railway.com
料金と時間は下記ウェブサイトを参照
絶叫マシーンもあり ソープ・パーク

10代の少年少女を対象とした、いくつもの絶叫マシーンを設置。水しぶきを上げて進む乗り物や、水上で激しく回転するゴム・ボートは迫力満点。多くの乗り物に身長制限がある。
Thorpe Park
Staines Road, Chertsey, Surrey KT16 8PN
Tel: 0871 663 1673
Staines駅(Waterloo駅から30~50分)
www.thorpepark.com
£49.99(オンライン事前予約割引、グループ割引等あり)
ハリポタの世界を堪能 ワーナー・ブラザース・スタジオ・ツアー

人気児童小説「ハリー・ポッター」の映画撮影が行われたこのスタジオ内部では、物語の舞台となったホグワーツ魔法魔術学校などのセットを見学可。ほうきにまたがり写真撮影をしたり、ナイト・バスが出迎えてくれるなど、楽しい仕掛けがいっぱい。
Warner Bros. Studio Tour London
Studio Tour Drive, Leavesden WD25 7LR
Watford Junction駅(Euston駅から電車で20分)
同駅からシャトルバスあり(有料)
www.wbstudiotour.co.uk
大人£41、子供£33
レゴだらけの世界へ レゴランド・ウィンザー

組み立てて遊ぶプラスチック製のブロック、レゴのテーマ・パーク。トラファルガー広場やロンドン東部カナリー・ワーフの高層ビルなどの観光名所のミニチュアがレゴでつくられており、乗り物アトラクションも数多くある。2~12歳の子供が対象。
Legoland Windsor
Winkfield Road, Windsor SL4 4AY
Tel: 0871 222 2001
Windsor & Eton Central 駅 / Windsor & Eton Riverside駅
(Paddington駅またはWaterloo駅から電車で30分~1時間)
両駅からシャトルバスあり(有料)
www.legoland.co.uk
£36〜(オンライン事前予約割引あり)
10:00‐17:00又は18:00
動物園と遊園地が合体 チェシングトン・ワールド・オブ・アドベンチャーズ・リゾート

英国で動物園と言えばリージェンツ・パーク内にあるロンドン動物園が有名だが、郊外のサリー州にあるこの施設は、動物園、水族館、遊園地が一体となり、ライブ・パフォーマンスも行われている。遊園地の乗り物の多くは小さな子供向け。
Chessington World of Adventures Resort
Leatherhead Road Chessington Surrey KT9 2NE
Tel: 0871 663 4477
Chessington South駅(Waterloo駅またはWimbledon駅から約30分)
www.chessington.com
大人£50(オンライン事前予約割引あり)
地下30メートルの洞窟 チズルハースト洞窟

地下30メートルの深さにある洞窟。ケルト人、サクソン人、ローマ人などがこの区域からチョークや火打ち石の成分を採掘した結果、この洞窟ができあがったという。大戦中は防空壕としても利用された。ツアーに参加する形で見学可。
Chislehurst Caves
Caveside Close, Old Hill, Chislehurst, Kent BR7 5NL
Tel: 020 8467 3264
Chislehurst駅(Charing Cross駅またはLondon Bridge駅から約30分)
www.chislehurst-caves.co.uk
大人£6、子供£4
水~日10:00‐16:00(夏休み期間中は毎日開催)
生きた伝説と謎の眠る地へ 英国ファンタジーの故郷を訪ねて
ロンドンから足を延ばして訪れたい、伝説と謎が眠る英国のファンタジー・スポットをご紹介。(取材・文: 山岸 早瀬)
「ダ・ヴィンチ・コード」謎解きのハイライト ロスリン礼拝堂
 映画「ダ・ヴィンチ・コード」で謎解きに登場したロスリン礼拝堂
 礼拝堂の天井に刻まれたグリーン・マン
スコットランドの閑静なロスリン村にたたずむロスリ ン礼拝堂は、1446年にテンプル騎士団に所属していたウィリアム・シンクレア伯爵の命で築かれた。以来、地下室にキリストの頭部のミイラが隠されているとも、テンプル騎士団の宝、あるいは聖杯が隠されているとも言い伝えられる。近年では、2003年出版のベストセラー小説「ダ・ヴィンチ・コード」の謎解きの舞台として使われ、同映画のロケ地としても重要な役割を果たした。原作者ダン・ブラウンは、その魅力を「世界で最もミステリアスで、魔術的な礼拝堂」と語っている。騎士やドラゴン、ケルトの豊穣のシンボル、グリーン・マンの石彫が四方に刻み込まれた内部は圧巻。それらと対峙しながら「暗号の解読」に挑戦してみたい。
Rosslyn Chapel Chapel Loan, Roslin, Midlothian EH25 9PU Tel: 0131 440 2159 月~土 9:00-17:10、日 12:00-16:50 £9.50 (事前予約必須) www.rosslynchapel.com
列車でLondon Euston駅かKings Cross駅からEdinburgh Waverleye駅へ移動した後、市内から車か、路線バス37番を使いA701経由で約45~60分
魔法の道具を展示する珍しいミュージアム 魔術と魔法博物館
 コーンウォール半島に位置する魔術と魔法の博物館
 薬草と魔術の展示室
英南西部に伸びるコーンウォール半島は、各地にアーサー王伝説や妖精伝説が残る、ファンタジーゆかりの地の代表格だ。特にボスキャッスル(Boscastle)という小さな漁村に実在する、魔法にまつわる博物館は見もの。英国で魔術師や魔女と呼ばれてきた人々やその子孫によって寄付された品を一般公開している、世にも珍しい博物館だ。コレクションは、大釜、ほうき、水晶、パワーストーン、ずらりと並ぶ薬草の瓶など、映画や小説で描かれる魔術のイメージ通りのものもあれば、呪いに使われた動物のミイラといった少し怖いものまで。魔女狩りに実際に使われたという拷問器具には背筋が凍る。どれも英国の民間の知恵や、隠された歴史を今に伝える、貴重な品々だ。
Museum of Witchcraft & Magic The Harbour, Boscastle, Cornwall PL35 0HD Tel: 01840 250111 5月17日~10月31日(2021年) 月~土 10:30-18:00、日 11:30-18:00(最終入場は17: 00) £7(事前予約必須) http://museumofwitchcraftandmagic.co.uk
車でA303、A30経由で約4時間。または列車でLondon Paddington駅からBodmin Parkway駅に移動した後、タクシーで30分ほど
伝説の島「アバロン」という説も グラストンベリーの丘
 英国最大のパワースポットと称されるグラストンベリーの丘
 アーサー王の墓跡が残る、グラストンベリー修道院
サマセットの小さな町、グラストンベリーのランドマークである、小高い「グラストンベリーの丘」は、アーサー王が最期を迎えた伝説の島アバロンではないかとされる。かつてこの一帯は湿地帯だったため、丘はまるで島のように浮いて見えたという。1191年には、この丘でアーサー王と王妃グウィネビアの遺骨が見つかったという言い伝えがあり、1278年、街の中央に位置するグラストンベリー修道院(Glastonbury Abbey)に墓が作られると、多くの巡礼者が訪れた。現在廃墟となっている修道院跡では、中世の格好をしたガイドが、伝説とともに歩んだその歴史を語ってくれる。丘の裾野の庭園内に流れる、聖杯から湧き出る井戸だと言われる「チャリス・ウェル」も必見。
Glastonbury Tor Glastonbury, Somerset www.glastonbury.co.uk
Glastonbury Abbey Magdalene Street, Glastonbury, Somerset BA6 9EL 10:00-18:00 £11 www.glastonburyabbey.com
車でM3、A303経由で約3時間、または列車でLondon Paddington駅からBristol Temple Meads駅まで移動した後、路線バス376番で約1時間半
アーサー王伝説とのつながりも噂される ストーンヘンジ
 ストーンヘンジは魔術師マーリンによって作られた?
 高さ7メートルを超える巨石群
紀元前3000年ごろに作られたという巨石群ストーンヘンジは、世界遺産にも登録されている、言わずと知れた英国の一大観光名所だ。天文学や太陽信仰とのかかわりや、ブリテン島最大の神殿だったという説がささやかれてきたが、アーサー王伝説に登場する魔術師マーリンが作った、という説もあることはご存知だろうか。アーサー王の伯父の記念碑を建てるためにと、マーリンが魔法で巨石を運んだのだとか。実際、ストーンヘンジを調査してみたところ、内側に敷かれた比較的小ぶりの石(ブルーストーン)は、240キロ以上西のウェールズから運ばれてきたものだと予想されるそうだ。マーリンと言えば、ウェールズ生まれ。それぞれの関連を追ってみるのも興味深い。
Stonehenge Near Amesbury, Wiltshire SP4 7DE 9:30-17:00 £21.50 www.english-heritage.org.uk/visit/places/stonehenge
車でM3、A303経由にて1時間45分、または列車でLondon Waterloo駅からSalisbury駅に移動した後、ツアー・バス「The Stonehenge Tour」で約30分
協力:英国政府観光庁 www.visitbritain.com/jp/ja/
11月24日、新たにオープン! 新デザイン・ミュージアムに関する 5つの豆知識
 旧コモンウェルス・インスティテュートを改装した、デザイン・ミュージアムの名にふさわしいビルディング
20世紀以降のデザインや建築に特化した英国唯一の博物館として人気を博すデザイン・ミュージアム。ロンドン西部のハイストリート・ケンジントンで準備が進められていた新施設がついに11月24日にオープンする。1960年代建築の代表例と評価されながらも長年放置されていた旧コモンウェルス・インスティテュートを、最先端のデザイン技術及びデザイン空間を意識して改装。新企画を含め、今まで以上に期待が高まるこのミュージアムを、ひと足お先に紹介する。(文: 稲村美紀)
Design Museum 224-238 Kensington High Street, London W8 6NQ 10:00-18:00 Tel: 020 3862 5937 http://designmuseum.org
1創設者はテレンス・コンラン
 英デザイン界の巨匠、テレンス・コンラン
1989年、ロンドン南東部のタワー・ブリッジ近くにオープンしたデザイン・ミュージアムの創設者はテレンス・コンラン。日本では主にコンラン・ショップの全国展開で名を馳せるが、1950年代に家具デザイナーとしてのキャリアをスタートさせて以来、時代を先導するインテリア・デザイナー、ライフスタイル・ショップ経営者などとして英国デザイン界、レストラン業界に大きな影響を与えた偉大な人物だ。90年代のテムズ川南側の発展から近年のロンドン東部ショーディッチの変貌も同氏の力があってこそ。デザイン・ミュージアムはそんなコンラン氏のデザインに対する信条と思いが詰まったミュージアムなのだ。
2建築デザインはミニマリストのジョン・ポーソン
 ミニマリズム建築家ジョン・ポーソン
尖った屋根から続く勾配を利用し、ラインを強調させたユニークな天井部分。そこから入る柔らかな光が美しい新施設のデザインを手掛けたのは、装飾性を排したミニマリズム建築で知られるジョン・ポーソン。カルバン・クラインのフラッグシップ・ストアやキャセイ・パシフィックの香港国際空港ラウンジといったコマーシャル色の強いものから、チェコ共和国の僧院までデザインするポーソンは、建築家になる前、日本で伝説のデザイナーとして世界に知られる倉俣史朗のスタジオに滞在していたこともあるそう。 ポーソンによる建物のドローイング
3デザイナー・メーカー・ユーザーとは?
今回の移転をきっかけに、デザイン・ミュージアムは常設展を無料化。本館の目玉となる常設展「デザイナー・メーカー・ユーザー」では、20世紀以降に生まれた様々なデザイン1000点近くが、デザイナー、メーカー(製造者)、ユーザー(利用者)のエリアに分けてディスプレーされる。例えばデザイナー・エリアでは、パリのポンピドゥー・センターの建築で有名なリチャード・ロジャーズ、メーカー・エリアでは2012年ロンドン五輪聖火のデザイン製造過程、そしてユーザー・エリアではウォークマンやミニディスク、iPhone などの政治、音楽、ファッションへの影響力などがそれぞれ紹介されている。マルチな視点からデザイン・建築の世界を探求する機会を与えてくれそうだ。
4注目の展示品
「デザイナー・メーカー・ユーザー」に並ぶ、1000点近い展示品の中でも特に注目されるのは、イタリア発のスクーターVespa の1946年モデル、世界中に影響を与えたとされるジョック・キニアとマーガレット・カルバーのデザインによる英国の道路交通標識、木原信敏氏によるソニーの初代ウォークマン、バラク・オバマ米大統領の大統領選ポスター、世界最初のラップトップなど。一方、有料特別展も定期的に開催される。オープニングとなる「Fear and Love: Reaction to a Complex World」の詳細はこちらを参照。
5今年で9回目、デザインズ・オブ・ザ・イヤー
 ノミネートされているイケアの難民キャンプ
デザインズ・オブ・ザ・イヤーとは、毎年その年の最も優れたデザインに与えられるアワードで、デザイン・ミュージアムが主催。建築、ファッション、グラフィックス、デジタル、プロダクト、トランスポートの6部門があり、今年ノミネートされているのは、テート・モダンのスイッチ・ハウス、イケアによる難民シェルター、デービッド・ボウイの最後のアルバムのジャケット・デザインなど。芸術性、機能性、実用性など様々な観点からノミネートされた作品が展示される。スポンサーは米保険会社のビーズリー。
Beazley Designs of the Year 11月24日(木)~ 2017年2月19日(日) 料金: 大人 £10
ロンドンの美術館の「この一点」
ロンドンには美術館がいっぱい。ほとんどの場合、無料もしくは良心的な入館料で世界有数のコレクションを観賞できる。それぞれの美術館を訪れたときにこれだけは見逃したくないという一点を、各常設展から紹介する。
最終更新日:21 October 2016
The National Gallery ジョージ・スタッブス 「ホイッスル・ジャケット」 Whistlejacket, about 1762 / George Stubbs
2000点以上に及ぶナショナル・ギャラリーのコレクション から選ぶ「この一点」は、ジョージ・スタッブスの「ホイッスル・ジャケット」。ほぼ独学で美術を学んだというスタッブスが、馬の身体を解剖しながら研究し尽くした末に描き上げた。
The National Gallery 入場無料 10:00‐18:00(金は21:00まで) Trafalgar Square, London WC2N 5DN Tel: 020 7747 2885 最寄駅: Charing Cross www.nationalgallery.org.uk
Tate Britain ジョン・エヴァレット・ミレー 「オフィーリア」 Ophelia, 1851–2 / John Everett Millais

英国人画家の作品が多数並ぶ常設展の中でも、一際大きな人気を集めるのが「オフィーリア」。英国が生んだ文豪シェイクスピアの代表作「ハムレット」に登場するヒロインを描いたこの作品は、ヴィクトリア朝時代の芸術の最高傑作と言われる。 ミレイの傑作「オフィーリア」の正体とは - エリザベス・シダルの人生 「ミレイの傑作『オフィーリア』の正体とは」余話
Tate Britain 入場無料 10:00‐18:00 Millbank, London SW1P 4RG Tel: 020 7887 8888 最寄駅: Pimlico www.tate.org.uk/visit/tate-britain
The Courtauld Gallery エドゥアール・マネ 「フォリー・ベルジェールのバー」 A Bar at the Folies-Bergère, 1882 / Édouard Manet

印象派の中心的人物エドゥアール・マネが完成させた最後の作品の主題は、抜け殻のような表情を浮かべるバーメイド。マネが売春の暗喩として好んだオレンジが描かれていることから、この女性が売春婦としても働いていたとの解釈もある。
The Courtauld Gallery £8.50*(18歳未満は無料、学割あり) 10:00‐18:00 Somerset House, Strand, London WC2R 0RN Tel: 020 7848 2526 最寄駅: Temple / Charing Cross www.courtauld.ac.uk/GALLERY
The Wallace Collection フランス・ハルス 「微笑む騎士」 The Laughing Cavalier, 1624 / Frans Hals

「オールド・マスター」と呼ばれる巨匠たちの作品を中心に展示するウォレス・コレクション。オランダ人画家フランス・ハルスの作品「微笑む騎士」は、当時では珍しい笑顔を描いた肖像画。モデルの正体は騎士ではない可能性が高いという。
The Wallace Collection 入場無料 10:00‐17:00 Hertford House, Manchester Square, London W1U 3BN Tel: 020 7563 9500 最寄駅: Bond Street / Marylebone www.wallacecollection.org
Dulwich Picture Gallery レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン 「窓辺の少女」 Girl at a Window, 1645 / Rembrandt Harmensz van Rijn

「光の魔術師」との異名を持つオランダ人画家レンブラント・ハルメンス・ファン・レインの名作「窓辺の少女」。この作品の購入者が自宅に飾ったところ、通行人たちが本物の女の子が窓辺にいると何度も勘違いしたとの逸話が残っている。
Dulwich Picture Gallery £7(18歳未満は無料) 火~日10:00‐17:00(土・日は11:00から) Gallery Road, London SE21 7AD Tel: 020 8693 5254 最寄駅: West Dulwich / North Dulwich www.dulwichpicturegallery.org.uk
*本ページで紹介した作品は、ほかの美術館に貸出中などの理由で時期によっては常設展から外される可能性があることをあらかじめご了承ください。
Last updated: Sunday, 23 October 2016 12:26

気象庁によると、今年の英国は記録的な猛暑となる見込み。冷房機能が充実していないロンドンという街で迎える猛暑の夏は、日本独特の蒸し暑さよりも不快なものになる可能性がある。そこで、気軽に遊びに出掛けることができるロンドン市内のビーチ・リゾートや避暑スポットを紹介する。
太陽を目一杯浴びたい編
ロンドン中心部にビーチが出現 カムデン・ビーチ
普段はコンサート会場などとして利用されているカムデン地区のラウンド・ハウスにビーチが出現。150トンの砂を敷き詰めた900平方メートルの敷地が一般開放される。敷地内にはシーフード・レストランなどもあるので、夏気分を満喫できるはず。
Camden Beach
無料 2014年 7月26日(土)~8月23日(土) 12:00‐23:00(月は17:00 から) Roundhouse, Chalk Farm Road, London NW1 8EH Tel: 0300 6789 222 www.roundhouse.org.uk/whats-on/2014/camden-beach-2014
水上スポーツを体験できる ロイヤル・ヴィクトリア・ドック
ロンドン東部のケーブル・カー、エミレーツ・エア・ラインの北側の発着駅であるロイヤル・ドックスのすぐそば。マリーナ施設の一画にデッキ・チェアやバーを備えたビーチがある。水上スキー、ウェークボードなどのウォーター・スポーツが体験可。
Royal Victoria Dock 無料(ウォータースポーツは有料) 営業期間・時間は利用するサービスによって異なる Royal Victoria Dock Watersports Centre Tidal Basin Road, London E16 1AD Tel: 020 7511 2326 www.royaldockstrust.org.uk/summerwaterleaflet.pdf
ロンドン五輪の砂でビーチ・バレー ウィンブルドン・パーク
テニスのウィンブルドン選手権会場の真向かいにあるウィンブルドン・パーク内に、ロンドン市内では珍しいビーチ・バレーのコートがある。同コートの砂とネットは、2012年開催のロンドン五輪で使用されたものを再利用しているのだという。
Wimbledon Park £16(1時間) 9:00‐18:00
Home Park Road, Wimbledon, London SW19 7HX
Tel: 020 8879 0611
www.merton.gov.uk/environment/openspaces/parks/ parks_in_the_wimbledon_area/wimbledon-park/beach-volleyball.htm
水辺や氷で涼みたい編
そこにあるのは氷点下の世界 アイスバー
スウェーデン北部から運んできたという氷を使って壁からテーブルまでをつくり上げた、言わばミニチュア版の「氷の祭典」。室内の温度は一年を通じてマイナス5℃に維持。訪問者は防寒着を借りて入場し、40分間を極寒の世界で過ごすことができる。レストランも併設している。
Icebar £13 ~
営業時間は下記のウェブサイトを参照
31-33 Heddon Street, London W1B 4BN
Tel: 020 7478 8910
www.icebarlondon.com
天然の遊泳池で泳ごう ハムステッド・ヒース
ロンドン北西部の巨大な公園であるハムステッド・ヒース内にある天然池は、実は遊泳エリアとなっている。男性専用、
女性専用、そして男女共用の3種類があり、女性専用の池は外部から見えにくい構造となっているので、女性でも安心して利用することができる。
Hampstead Heath £2 営業時間は下記のウェブサイトを参照
Hampstead Heath, London NW5 1QR
Tel: 020 7485 3873
www.cityoflondon.gov.uk/things-to-do/green-spaces/hampstead-heath/swimming/Pages/default.aspx
小さな子供も一緒に楽しめる ダイアナ・メモリアル・ファウンテン
1997年にパリでの交通事故で死去したダイアナ元妃を偲ぶためにつくられた噴水。花こう岩を素材として流線型に模られた噴水彫刻の中を、水がゆったりと流れている。噴水内に入ることが事実上許されているため、夏の暑い日に小さなお子さんと水遊びを楽しむにはぴったり。
Diana Memorial Fountain 無料 10:00‐20:00(9月以降は営業時間が変更)
Hyde Park, London W2 2UH
Tel: 0300 061 2000
http://www.royalparks.org.uk/parks/hyde-park/hyde-park-attractions/ diana-memorial-fountain
過去の関連記事より
6月17日に新館がオープン テート・モダンに関する5つの豆知識

テート・モダンの新館(手前)。右手後方にあるのは旧館。
大英博物館やナショナル・ギャラリーと並ぶロンドンの巨大文化施設であるテート・モダンが、今月17日に新館をオープンさせる。ピカソ、ウォーホル、デュシャンといった現代アートの巨匠たちの作品を多数そろえた同美術館の新館は旧館の目の前に位置し、パフォーマンス・アートに特化した10階建ての施設となる予定だ。今改めて注目を集めるテート・モダンについての豆知識を紹介する。
Tate Modern
Bankside, London SE1 9TG
10:00-18:00(金・土は22:00まで)
Tel: 020 7887 8888
London Bridge/Southwark駅
www.tate.org.uk/visit/tate-modern
1世界で最も人気のある現代美術館
テート・モダンの来訪者数はなんと年間500万人。単純計算で一日当たり1万3000人強が訪れていることになる。この数はニューヨーク近代美術館の訪問者の2倍に相当し、現代美術館としては世界最多。約半数は旅行者で、ロンドンの主要な観光名所の一つとなっている。
世界のアート施設入場者数ランキング(2015年)
1. ルーブル美術館(パリ)
2. 大英博物館(ロンドン)
3. メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
4. バチカン美術館(バチカン)
5. ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
6. 故宮博物院(台北)
7. テート・モダン(ロンドン)
8. ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントンD.C.)
9. エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)
10. オルセー美術館(パリ)
2現代美術史に革新をもたらした存在
 5層吹き抜けとなった「タービン・ホール」 の設計も革新的な試みの一つ
2000年に開館したテート・モダンは、現代美術界に革新をもたらした存在として知られている。今では決して珍しくなくなったが、美術作品を年代別ではなく、「市民と国家」「物質界」といったテーマごとに並べるという展示法は開館時はまだ異色だった。また南米や中東といったこれまであまり注目されてこなかった地域における現代アート作品の収集においても時代を先行。英国の主要メディアも「美術館という概念を変えた(「フィナンシャル・タイムズ」紙)」、「すべてはテート・モダンから始まった(「エコノミスト」誌)」とその功績を称えている。
3最多動員はマティスの切り絵展

大きな反響を呼んだアンリ・マティス
の切り絵展で展示された一作品
入場無料の常設展とは別に、テート・モダンでは有料の特別展も随時開催されている。これまでの特別展の中で最も人気を集めたのは、2014年に開催されたアンリ・マティスの切り絵展。総計で56万人もの人々を集客し、特別展としての最多動員記録を更新した。
テート・モダン開催特別展の最多動員数ランキング
1. アンリ・マティスの切り絵展(2014年)
2. アンリ・マティス & パブロ・ピカソ展(2002年)
3. ダミアン・ハースト展(2012年)
4. エドワード・ホッパー展(2004年)
5. ポール・ゴーギャン展(2010-11年)
6. フリーダ・カーロ展(2005年)
7. マーク・ロスコ展(2008-09年)
8. ロイ・リキテンスタイン展(2013年)
9. パウル・クレー展(2013-14年)
10. ジョアン・ミロ展(2011年)
4火力発電所から現代美術館に変身
テート・モダンの建物は、かつて火力発電所として利用されていた。この建物を設計したのは、ロンドン名物の赤い電話ボックスをデザインしたことでも知られる20世紀の建築家ジャイルズ・ギルバート・スコット。この発電所を現代美術館へと作り変えるべく、設計案を世界中から募るため、国際コンペが開催された。2020年東京五輪の新国立競技場設計案のコンペで審査委員長を務めた建築家・安藤忠雄氏もコンペに参加したが、あえなく落選。スイスの建築家ユニットであるヘルツォーグ & ド・ムーロンの案が採用された。ちなみに、今回お披露目される新館を手掛けたのも同ユニットだ。
5角砂糖の製造業者がつくった美術館
19世紀に角砂糖の製造などを通じて一財を成したリバプール出身の事業家ヘンリー・テート氏が、自身の美術コレクションをロンドンのナショナル・ギャラリーに寄付しようとしたところ、「スペースがない」という同ギャラリー側の都合で受け取りを拒否されてしまった。それならばと、私財を投じて新しい美術館を建設したというのが事の始まり。コレクションが増えていくにつれ、当時は「テート・ギャラリー」と呼ばれていたこの美術館(現在のテート・ブリテン)のスペースも埋まってしまったために、拡張案の一つとして現代美術に特化した「テート・モダン」を建設するに至った。
ピクニックの季節に和の自然美を堪能 ロンドンにある日本庭園
季節はいよいよ初夏。英国では一年で最も美しいとされるこの季節は、お弁当やビニール・シートを持ってピクニックに出掛ける機会が増えるだろう。その際の選択肢の一つとして在英邦人読者にお勧めしたいのが、ロンドンにある日本庭園への訪問。異国の地で和の自然美を堪能できるスポットを紹介する。
ロンドンで最も有名な日本庭園の一つ ホランド・パーク

ロンドン西部の閑静な住宅地に広がるこの公園内の京都庭園は、1991年に英全土で開催されたジャパン・フェスティバルを記念して造られたもの。また2012年には隣接する位置にも日本庭園を新設。英国からの震災支援に対して感謝を示すため「福島庭園」と名付けられた。
Holland Park Ilchester Place, London W8 6LU Tel: 020 7602 2226 Holland Park / Kensington High Street / Notting Hill Gate駅 www.rbkc.gov.uk/leisure-and-culture/parks/holland-park
京都・西本願寺の唐門を再現 キュー・ガーデンズ

世界遺産に登録されているこの王立植物園内にも、5000平方メートルに及ぶ日本庭園がある。園内には、天皇の意思を伝える使者が出入りする際に使う勅使門が。1910年にロンドンで開催された日英博覧会向けに造られたもので、京都・西本願寺の唐門のレプリカだという。
Royal Botanic Gardens, Kew Richmond, Surrey TW9 3AB Tel: 020 8332 5655 Kew Gardens駅 www.kew.org
バラ園のすぐそばに日本庭園が リージェンツ・パーク

在英邦人にはおなじみのリージェンツ・パークにも日本庭園がある。バラ園で有名なクイーン・メアリーズ・ガーデンのすぐそば。初夏になると、池にかかる木製の橋に藤の花がからみつくように咲いている。滝や石灯籠もあって、なかなかの風情が感じられる場所だ。
Regents Park Chester Road, London NW1 4NR Tel: 0300 061 2300 Regent's Park/Baker Street駅 www.royalparks.org.uk/parks/the-regents-park
公共スペースでは最古の日本庭園 ハマースミス・パーク

旧BBC テレビジョン・センターのすぐ近くにある公園がハマースミス・パーク。1910年の日英博覧会の会場としても使われた。英国内の公共スペースにあるものとしては、最古の日本庭園とされている。公園の入り口近くにある石庭には、ツルとカメをイメージした巨石が置かれている。
Hammersmith Park South Africa Road, London W12 7PA White City / Shepherd's Bush Market 駅
知る人ぞ知る天空の日本庭園 ブルネイ・ギャラリーの屋上庭園

日本語教育における豊富な実績を持つロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)のキャンパス内にある屋上庭園。仏像やタペストリーなど東南アジア関連の歴史的資料を展示している地階のエキシビション・スペースを通過するとたどり着く。天気の良い日にはここで昼寝をとる人の姿も。
Brunei Gallery School of Oriental and African Studies(SOAS) 10 Thornhaugh Street, London WC1H 0XG Tel: 020 7898 4046 Russell Square駅 www.soas.ac.uk/gallery
英国各地などから集めた石で造った石庭 三輪精舎

福岡県にある浄土真宗の寺院「正行寺」がロンドン西部に建てたのが、英語で「Three Wheels」と記されるこの三輪精舎。その敷地内にある日本庭園には、湖水地方、スコットランド、ウェールズ、アイルランドなどから集めた石を使って造られた美しき石庭がある。
Three Wheels 55 Carbery Avenue, London W3 9AB Tel: 020 8248 2542 Acton Town駅 http://threewheels.org.uk
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