上野賢一郎厚生労働相は18日、厚労省で取材に応じ、ハンタウイルスに関連し、政府が備蓄している抗ウイルス薬「アビガン」を英国に提供したことを明らかにした。大西洋航行中だったクルーズ船での集団感染の疑いで、同国は日本人乗客らを受け入れている。
厚労省によると、両政府の覚書に基づいて英国から要請があり、15日に提供した。日本国内の備蓄に影響はないという。
アビガンは日本の製薬会社が開発し、国内ではインフルエンザなどの治療薬として承認されている。ハンタウイルスは治療薬がなく、アビガンの人に対する臨床実験データはないが、動物実験で生存率が向上した。英国は、濃厚接触者の発症予防に使用するとしている。
上野氏は、英国が日本人乗客1人を受け入れ、健康観察していることに謝意を表明。「感染拡大防止に向け、国際社会と緊密に連携していく」と述べた。
一方、世界保健機関(WHO)がコンゴなどで発生したエボラ出血熱の流行で公衆衛生上の緊急事態を宣言したことを受け、「国内で患者が発生するリスクは低いと考えている」と冷静な対応を呼び掛けた。
エボラ出血熱は、オオコウモリや感染者の血液などから感染する。発熱などの症状で致死率は25~90%。国内で患者の確認はない。国立健康危機管理研究機構(JIHS)は、主にコンゴの紛争地域で発生しており、日本との往来は限定的で、国内に持ち込まれる可能性は低いと評価した。
Mon, 18 May 2026


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