
10 January 2008 vol.1129
チャリング・クロス駅のすぐ側という賑やかな場所にありながら、地下にあるそこは、昼間でも落ち着いたムードの漂うワイン・ビストロ。ほどよく高級感、ほどよくカジュアル感のある店内は、友達と軽く1杯から、グループで食事、恋人とデート、ビジネス・ミーティングまで、どんな使い方にもしっくりきそう。はたまた、仕事の合間にこっそりランチ・ワインなんてのもいいですね!
ワインの種類の豊富さは、もちろん言うまでもなし。フランスやイタリアをはじめ、チリ、ブラジル、南アフリカ、スペイン、オーストラリア、ちょっと変わったところでは、ハンガリーやイングランドなど、他ではなかなか味わえない厳選のワインが揃っています。正規のルートで世界中から集めてきているだけに、嘘偽りはなし。でありながら、ボトルで平均£25前後と値段のつけ方も良心的です。
| スターターに「ステーキ・タルタル」 | ほうれん草とポーチド・エッグが乗った「クリスピー・フィッシュケーキ」 |

| 英国の伝統料理「シェパーズ・パイ」 | 美味なるソースでいただくサーモン |

世界各国からセレクトされた
充実のワインがずらり
そんなワインをさらに美味しくいただくために、ここではフード・メニューにも妥協がありません。フランスと英国の伝統料理を中心に、食事のためだけに来ても満足できるクオリティの高さです。たとえば、スターターの「Steak Tartare」(£8.50)。塩コショウで薄味をつけたみじん切り牛肉と卵黄を混ぜていただくクラシック・フレンチの一つですが、これがまたワインにぴったり!「Home Cured Salmon Gravalax」(£7.50)も、香草の効いた自家製レムラード・ソースとサーモンとの相性が絶妙で、どんどん食が進んでしまいます。また、メインの「Bedford & Strand Shepherds’ Pie」(£9.50)は、店名の冠をつけているだけあって、ここの自慢料理の一つ。熱々のパイ生地をサクッと破ると中にはじっくり煮込んだラムが。これだけを食べに来ても価値あり!の絶品です。ワインにしても料理にしても、気軽に行けるお値段の上に、ほどよくフォーマル感があってうれしい限り。ここはひそかな行きつけにしたいですね!
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| 店名 | Bedford & Strand |
| 住所 | 1A Bedford Street London WC2E 9HH |
| TEL | 020 7836 3033 |
| 最寄り駅 | Charing Cross |
| 営業時間 | 月~金12:00~0:00 / 土17:00~翌1:00 |



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夜は夜でさらにムードが高まりそうなここ、木・金・土はレイト・ナイトとして午前3時までオープン。11時を過ぎたらどこも行くところがなくなってしまう(!?)ロンドンにおいて、これはうれしい発見ですね!
料理、雰囲気、サービス、どれをとっても申し分のないレベルで、セレブリティもお忍びで訪れるというここ、なんでも「毎晩、誰か来ている」そうなので、誰に出会えるかお楽しみ! ちょっと敷居が高いかしら? なんて心配な人は、まずはお得なセットもあるランチ・タイムに出かけてみてはいかが?





ちょっと小腹がすいたときにぴったりの選択が、飲茶。小籠包や餃子、炒飯など、数々の点心をのせてテーブルまで回ってくるトローリーを目の前に、「これとそれ。あ、これも美味しそう!」なんて選ぶ瞬間は、回転寿司にも似ていてワクワクします。つい欲張ってたくさん取ってしまうのですが、とくに、ここニュー・ワールドの点心は、欲張りがいがあるほどの絶品なのだから仕方ありません! どれを取っても、具がいっぱい詰まっていてプックリ。なかでも、「蝦餃」や「賣」(各£2.60)などは、噛んだ瞬間のプリプリとした大きな蝦の食感が最高。しかも、ピリ辛のお味噌をつけると、蝦の甘味が一層引き立つから何個でも入ってしまいます。











タイ料理と聞くと、ナンプラーの独特な風味が好きになれないという方もいるかも知れません。そんな中、誰の味覚にも合う味を追求しているのがタイ・ポット。チャリング・クロス駅近くに位置し、その周辺で働くサラリーマンにも大人気のタイ料理店です。店内に一歩足を踏み入れた瞬間、家庭にでも帰ったような安らぎ感を覚えるから不思議。その理由はきっと、店員の優しい笑顔にあるのかも知れません。
お腹がペコペコの時はまず、スターターとして海老と鶏肉の入った揚げシュウマイToong Tong(£5.25)を海老の風味が効いた甘辛ソースに潜らせ頂くのがお薦め。メイン料理が運ばれるまでの空腹をしのいでくれる一品です。
サイド・ディッシュには焼き牛肉のサラダYam Nua(£7.25)を。厚切りのジューシーな牛肉にたっぷりの野菜を、レモン汁と魚醤(ぎょうしょう)にニンニク、タイ・ハーブを合わせたピリ辛ドレッシングで和えたもの。焼き肉の香ばしさを生かす微かな酸味との絶妙な味の組み合わせは、ビールとの相性が最高! ついつい飲酒量が進んでしまうのが悩みかも。
メインは魚料理のPla Rard Prik(£8.50)を注文。控えめな甘醤油味にニンニクと唐辛子のアクセントが、淡白な味の鮭を見事に生かした逸品。上に乗った魚のクリスプスも脇役として香ばしさをしっかりと演出しています。そして、最後に欠かせないのがカレー。
今回はチキン・レッド・カレーのGang Ped(£6.75)を注文。真っ赤なスープは、一見していかにも辛そう。でも、ココナッツ・ミルクが辛味を優しく包み込み、そのマイルドさが更に食欲をそそる大満足の味!

英国で食べるパスタはいつも茹ですぎ……この常識を覆してくれるのが、ここチャオ・ベッラ。淡いブルーの配色で統一された店内には、往年の映画スターのポスターや、イタリア各地のワインがずらりと並んでいる。ワインの充実したレストランはお値段も高級なのでは?と、そんな心配はご無用!ラッセル・スクエアからほど近いこのイタリア料理店は、旬の食材を使ったこだわりの料理が手軽に楽しめる、アットホームなレストランだ。






