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Wed, 10 December 2025

LISTING イベント情報

Da Marioロンドンのピカイチ・パスタ

14 September 2006 vol.1062

コベント・ガーデンというロンドンの繁華街にありながらも、家庭的な雰囲気溢れるチャーミングなイタリアン・レストラン。一見何でもない普通の店だけれども、通の間では「ロンドン1のイタリアン」と密かに語り継がれている影の名店だ。

この居心地の良いレストランを切り盛りするのは、南イタリア出身のコラードさん&マリアさん夫婦。パスタのほかにも肉料理、魚料理が数多く並んだ本格的メニューは、どれを選んでも正解だけれど、マリアさんが丹念に手作りする特製ホームメード・パスタ(グルテン・フリー)とデザートは特におすすめ。一度こ このパスタを口にした人は必ずこの店に戻ってくるという伝説が生まれてもおかしくないくらいの絶品だ。

数あるパスタの中でも是非是非試してもらいたいのが、エビの風味が漂う「Linguine con Gamberoni (£7.10)」。ソースの味付け、パスタのゆで具合、具の新鮮さとどれをとってもパーフェクト。スターターでは、ホタテ、マッシュルーム、ベーコンの取り合わせが絶妙な「Capesante con Funghi & Bacon (£6.90)」をお試しあれ。食事のお供には、コラードさんが選んだ今月のワインをどうぞ。

パスタなど
左)一度食べるとクセになる「Linguine Con Gamberoni」は、おすすめ中のおすすめ 
中)風味豊かなイタリア茸、ポルチーニの入っ た幅広パスタのパパデーレは、通常メニューのトマト・ソースをバターに変えてもらったもの。色々なアレンジに対応してくれる
右)「Capesante con Funghi & Bacon」はシンプルな味付けが、家庭料理のヒントになりそう

たとえ食事でお腹がいっぱいになったとしても、デザートをためらうことなかれ。ティラミス、パンナコッタなど舌の上でまろやかにとろけるデザートが、至福の時を美味しく締めくくってくれる。バニラ・アイスをコーヒーでトッピングした「Affogato al Caffe (£3.50)」もおすすめ。

総じて、日本人好みのシーフード系のパスタが豊富で、ソースはあっさりとしたシンプルな味付けが主流。名皿が並ぶ「本日のおすすめ」は、壁のボードに記されているので、チェックするのをお忘れなく。自分の好みを 伝えれば、メニューにないものにも対応してくれることがあるので、躊躇せずフレンドリーなスタッフに話し掛けてみよう。


左)大きなエビをチリ、ガーリック・ソースで和えた「Gamberoni al Diavola(£10.90)」。ナイフとフォークでも食べやすく細工された殻に、細やかな心配りを見る
中)まろやかな舌触りの自家製パンナコッタは、フルーツ・ソースと共に
右)温かいピンクの壁が心地良い店内

実は、ダイジェスト社員はこの店のリピーター。秘密にしておきたい気持ちをこらえて、美味しいレストランをお探しの読者のために今回紹介に踏み切りました。お手頃価格の本格的イタリアンなら、迷わずダ・マリオへ。 本当に、お・す・す・めです。カジュアルなレストランだけれど、混み合うので予約を入れた方がベター。


レストラン・データ
店名 DA MARIO
住所 63 Endell Street London WC2H 9AJ map
TEL 020 7240 3632
営業時間 月~金12:00-14:30、18:00-23:15 / 土12:00‐23:15
Budget £20~
最寄り駅 Covent Garden 駅
 

Masala Zone-マサラ・ゾーンMasala Zone-マサラ・ゾーン

31 August 2006 vol.1060

インド料理には欠かせないスパイスを意味する「マサラ」という言葉を店名に持つ「マサラ・ゾーン」。本国インドの味はそのままに、懐に負担を掛けずに楽しんでもらおう(1人平均13ポンド!)というコンセプトの下、5年前にオープン。地元付近に勤める英国人から人気に火がついた。

前菜やメインを単品で楽しむことも可能だが、色々 な味を少しずつ試したい、という時におすすめなのがタリ。これは大盆に栄養バランスを意識したカレーや野菜の小皿料理を乗せて出すもので、インドではごく一般的な食事の仕方。レギュラー・サイズのタリのほか、今回注文した、通常のカレー・メニューから2種類を選ぶ「コンビネーション・タリ」がある。ボリューム満点で、食欲旺盛な方におすすめだ。

カレーの脇には、野菜、ポテト、ダル(レンズ豆)料理とヨーグルトを使用した、ディップ「ライタ」が入った4つの小皿が並ぶ。その日に入荷した新鮮な食材を使用し調理されるため、内容は毎日変わり、2日として同じ組合せになることはないという。


左)チリ・マーク1つの「バター・チキン」。トマト味のソースにスパイスが効いている
中)カレー2種が乗った、豪華な「コンビネーション・タリ」。チャパティ、ライス、パパダムが付いてくる
右)レンズ豆とほうれん草が材料の、ダル料理。お口直しにどうぞ

カレー・メニューには、辛さに応じてチリの絵が1つ(ミディアム)または2つ(モア・スパイシー)付いており、それよりマイルドな味は無印で表記。チリ・マーク2つの「Goa Prawn Curry」は真っ赤な色でいかにも辛そう。辛い食べ物には自信があったが、味より辛さが先行しているこのカレーには一口で降参。対して、無印の「Prawn Malai」は数段マイルドで口当たりが良かった。


左)「色々なお客様とお話が出来て楽しい」と話す、ムンバイ出身のウェイトレス、ジャンビエーブさん
中)デザートの「グラブ・ジャムン」。手前は蜂蜜がたっぷり染み込んでおり、ほわんと温かい。添えてあるアイスクリームと一緒に絶妙の味

通常、インド・レストランではデザート・メニューは乏しいものと決まっているが、思いの外、ここでは充実しているのでお試しあれ。インド人系英国人だけでなく、本場インドからの旅行客も絶賛の一軒で擬似インド体験をどうぞ。

店名 Masala Zone <Soho店>
住所 9 Marshall Street, London W1F 7ER map
TEL 020 7439 8434
営業時間 月~金 12:00-14:00、17:30-23:00
土 12:00-23:00、 日 12:00-15:30、18:00-22:30
WEB www.realindianfood.com
最寄り駅 Oxford Circus駅
ほか、イズリントン(80 Upper Street, London N1、Tel: 020 7359 3399)、アールズ・コート(147 Earl's Court Road, London SW5、Tel: 020 7373 0220)にも姉妹店有。※アールズ・コート店では、デリバリーも受け付けている(Tel: 0870 084 1330、毎日17:30~22:00、配達可能地区: SW5, SW7, SW3, W8, SW6, SW10, W6, W14)
 

17 August 2006 vol.1058

世界最古の文明、メソポタミアに残る叙事詩の主人公の名前を冠したこの店は、まるでメソポタミアの宮殿に足を踏み入れたかのような錯覚を起してしまう、豪華絢爛なインテリアがご自慢。エントランスからゴージャスな仕掛けがたっぷりで期待が高まる。カムデンにロンドン最大のレストランを作ろうというプロジェクトのもと、テーマを求めリサーチにいそしむスタッフが、大英図書館で「ギルガメッシュ叙情詩」を見つけたのがきっかけという。

店の外観、インテリアなどから中東料理レストランだと思ってしまうが、メニューに並ぶのは、意外にもスシ・テンプラをベースにした日本風料理と飲茶やタイ・カレーなど……。しかし、料理を担当するのが、ノッティング・ヒルの「E & O 」、ナイツブリッジの「Pengelley's」を成功させたイアン・ペンジェリーと聞いて納得。オリエンタル系料理をアレンジしたフュージョンが得意なペンジェリーらしいメニューだ。

おすすめは、サッパリしたドレッシングとカリカリベーコンが美味しいツナのタタキ「Sear Tuna, Pancetta, Baby Onion Dressing(£11.00)」と大きなエビが圧巻の「Green Tiger Prawn Curry, Thai Basil(£15.60)」。


左)細長いお皿にキレイに盛り付けされたツナ。ウズラの卵やトマトで彩りよく 
中)巻寿司には、マヨネーズ・ソースで書かれた漢字「花」が添えられていた 
右)ダックの春巻きは北京ダック風にホイシン・ソース(海鮮醤)でいただく

グリーン・カレーは、通常のものよりもかなりクリーミーで辛さ控えめ。エビも見かけだおしではなく、たくさん入っていてうれしい。ただ、チリがまるごと入っているので気を付けて。デザートは、メニューに載っていない「本日のおすすめ」のマンゴー・シャーベットがかなりヒット。注文前にスタッフにおすすめを確認することを忘れずに。


左)大きな海老の殻が鎮座したグリーン・カレー。まろやかでコクのある味わい
中)サービスで出てきたスイカのシャーベット。シャリシャリした舌触りが暑い日には天国
右)とても美味しかったマンゴー・シャーベット。メニューに載ってない「本日のおすすめ」

全体的にメニューの品数が少ないため、しっかり食べたい時にはちょっと物足りなさを感じてしまうかも。バー・ラウンジでも料理をつまめるので、酒の肴程度に料理を注文するのが賢い利用法かもしれない。現在工事中のティー・ラウンジにも期待したい。

店名 Gilgamesh
住所 The Stables, Chalk Farm Road, Camden, NW1 8AH map
TEL 020 7482 5757
営業時間 月~金18:00-0:00、
土・日12:00-0:00(バーは2:30まで)
WEB www.gilgameshbar.com
最寄り駅 Camden Town駅
 

3 August 2006 vol.1056

南ポルトガル料理とバーベーキューをリバー・サイドで楽しめるオープン・エアのバー&ダイニング・スペー ス。タイム・アウトなどのレストラン情報誌で絶賛されているパブ「The Gun」のオーナーが屋外のデッキ・ スペースを利用して夏限定で始めた試みがこの「A Grelha at the Gun」だ。

店へ向かう道すがらからバーベーキューの良い香りが辺り一帯に漂ってきて、食欲を刺激されながら目的地へ。夏らしいデッキ・スペースには、まるで海の家のような簡易バー・スペースとバーベキュー・エリアがあり、そしてテムズ川の向こうにはミレニアム・ドーム。気心の知れた友人たちとのんびりリラックスしながら一日を過ごすのにピッタリの場所だ。

バーベキュー・メニューのおすすめは、ポルトガル名物のピリ辛チキン、その名も「チキン・ピリピリ(£12.50)」。まるごとの鶏一匹を使っているかのようなボリュームに目を見張ること請け合い。すぐ近くの魚市場ビリングズゲートから毎日仕入れているという魚介類バーベキューもこの店の目玉。新鮮な魚を提供するため、魚メニューは日替わり。日本人としては、魚を魚としてシンプルに食べられるのが素直に嬉しい。気取らない店なのでお醤油を持参して、日本の焼き魚風にいただくのもアリ。


右)ガーリックとパセリを和えたイカ (£5.50)。欲を言えばもう少し歯ごたえがあってもマル 
中)1人前でもボリューム満点の フィッシュ・カタプラーナ。カタプラーナは蓋付きの鍋のこと 
右)フィッシュ・カタプラーナにお米を入れたシーフード・ライス (1人前£15、2人前£28)

たっぷりの魚介類や野菜をトマト・ベースのスープで煮た「フィッシュ・カタプラーナ(1人前£15、2人前£28)」は、サッパリしたトマト味にほんのりとスパイスが効いていて、暑い夏場でも美味しくいただけるシチュー。このレシピの起源は、インドのスパイスを求め交易が盛んだった大航海時代にまで遡るという。フレンドリーなポルトガル人ス タッフが自国の黄金期を振り返るように教えてくれた。

夏を思い切り楽しめるこの場所で、太陽の真下で美味しい食事をどうぞ。サングラス、日焼け止めを忘れずに。


左)常に肉や魚を焼いているので、あたりには良い匂いが立ち込めている
中)魚は、ケースに並んで いるものから自分で選べるのがうれしい
右)太陽がさんさんと降り注ぐ南向きのテラス

店名 A Grelha at the Gun
住所 27 Coldharbour, Docklands, London E14 9NS map
TEL 020 7242 9122 / 020 7515 5222(予約)
営業時間 水~日11:00~23:00(フードは22:00まで)
*雨天の場合は、店に確認を
*週末は込み合うので予約をおすすめ
*9月半ば頃に終了予定(天候次第では延長あり)
Budget £25~
最寄り駅 South Quay / Canary Wharf 駅
 

Su La Korean Restaurant - スー・ラー・コリアン・レストラン Su La Korean Restaurant - スー・ラー・コリアン・レストラン

20 July 2006 vol.1075

韓国人の町として有名になりつつある、ロンドン南西部のニュー・モルデン。今回潜入したのは、韓国レストランが建ち並ぶこの界隈でも特に人気のあるレストラン。取材は平日の昼だったにも関わらず、常連と見られる韓国人客がひっきりなしに訪れその人気の高さを示していた。

店名の「スー・ラー」というのは、韓国語で「王宮の饗宴」を意味すると言う。約100品目が並ぶという充実のメニューには、焼肉、ビビンバ、クッパ、チゲなど定番韓国料理がズラリ。それ以外にも、刺身の盛り合わせや魚のチリソース和えなど、ちょっと珍しい品もたくさん並び、まさに「饗宴」の様相。

お店のオーナー夫人のジュリアさん(左の写真)が「この店のメニューは豊富だから、肉を食べたいという人も魚を食べたいと言う人も、ベジタリアンの人もみんなが満足できるはず」と言うように、何度通っても飽きることはないだろう。また「王宮」の名の通り、一人一人の客を王宮へのゲストのように扱うサービスを心掛けていると言う。

このレストランの素敵な所は、1品頼むと必ず7種類の小皿セットがついてくること。韓国では当たり前というこのサービスだが、ロンドン近辺の韓国レストランではとても稀。このお得なサービス小皿には、塩ゆでした野菜をごま油で和えたナムルやキムチなどが数種類ずつ並び、小食の人ならこれだけでお腹いっぱいになるかも?!

■
(左)エイヒレのチリソース和え(£16.50)は、韓国人が良く注文するメニューだとか (中)日本人客に人気という海鮮丼。野菜の下に刺身、さらにその下にごはんがしかれている (右)必ず付いてくる7種類のキムチ&ナムル・セット。これだけで充分満足しそう

人気の韓国風お好み焼きチジミには、刻まれていないネギがまるごと数本入っていてヘルシー感が高い。また、他店よりも濃い目のタレが美味。

清潔な店内には15名収容の素晴らしい座敷が2つあり、パーティーの際にも重宝すること間違いなし。ロンドン中心部からは少し遠いのがたまに傷だけれど、ウィンブルドンやリッチモンド方面に行った時には是非寄ってみることをおすすめしたい。


店名 Su La Korean Restaurant MAP
住所 79-81 Kingston Road, New Molden,
Surrey KT3 3PB MAP
最寄駅: New Molden駅
TEL 020 8336 0121
Opening Hours:
月~土 12:00-15:00, 18:00-23:00(日は休み)
Budget: ランチ£8~, ディナー£15~
 

Cafe des Amis - カフェデザミ

6 July 2006 vol.1052

賑やかなコベント・ガーデンにありながらも、細い路地に面しているため、ちょっとした隠れ家的な雰囲気を味わえるカフェ・レストラン。インテリアなど全てがモダンで新しい印象だが、実はなんと創業25年というから驚き。創業時からずっと、劇場関係者やファッション関係者などコベント・ガーデンに集う人々に愛されてきた伝統ある店なのだ。

地階を含めレストランは計3フロアにわたるが、通常のダイニング・エリアはグラウンド・フロア(地階はバー、上階はプライベート・ダイニング)にある。ここでは、天気の良い日には路地にはみ出す形でテーブルが並べられ、ちょっとしたオープン・エアな雰囲気を味わえるのも心地良い。

料理は、フレンチ風ヨーロピアンがメイン。魚料理も肉料理も豊富だけれど、ベジタリアンには選択肢が少ないのが玉にキズ。ランチ・タイム(11:00-15:00)、プレ・シアター(17:00-19:00)、ポスト・シアター(22:00-23:30)の時間帯に注文できるセット・メニューはおすすめ(2コース£14.50、3コース£16.50)。

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(左)ボリュームのあるラムの骨付き肉。精米玉麦で作ったリゾットを添えて。
(右)エイヒレ(スケート・ウィング)をムニエル風にしたこの一品は、濃厚でユニークな味。

■
(左)ストロベリー・チーズ・ケーキからはイチゴの香りが漂う。
(右)外側をあぶったマグロは、アボカドとお醤油のソースでどうぞ。ちょっぴりのチリがアクセント。

そんなにお腹は空いていないけれど、オイスターやチーズをちょっとだけつまみたいという時には、地階のバーを利用してみては?

ロイヤル・オペラ・ハウスのすぐ隣という立地からか、このバーには、オペラ&バレエの殿堂で活躍するスターたちの写真が上品に飾られている。たまにオペラ歌手のプライベート・コンサートも開催されるというから、オペラ・ファンは特に要チェックしたいところ。

深夜1時までオープンしているので(フードのラスト・オーダーは11:30、ドリンクは0:30まで)、シアター帰りにちょっと1杯という時にもきっと重宝するに違いない。覚えておいて損はない一軒だ。

店名 Cafe des Amis MAP
住所 11-14 Hanover Place (off Long Acre)
London WC2E 9JP MAP
TEL 020 7379 3444
Opening Hours: 月~土 11:30~翌1:00
Budget: ランチ£18、ディナー£25
Email: このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください
http://www.cafedesamis.co.uk/
 

22 June 2006 vol.1050

ロンドン市内にある4店舗の他にも世界中に支店を抱えるこのレストランは、チェーン店でありながらも、それぞれの店舗によってインテリアが少しずつ違うのが魅力。タイの宮殿を思わせるような店内からすっきりした店内まで様々だけれど、「お洒落なモダン・アジアン風」は共通項だろう。

この日訪れたのは、落ち着いたインテリアのサウス・ケンジントン店。ちょっぴりスパイスのきいたタイ風アイス・ティーを飲みながら、メニューを選ぶ。

グリーン・カレーやパッタイ・ヌードルなどといったお馴染みのタイ料理ももちろん並ぶが、ここでしか食べられないような少し凝ったものを選びたい。


(左上)生春巻きのセット。見た目が美しいだけでなく、味も保証。
(右上)ソフト・シェル・クラブの揚げ物の存在感が目立つグリーン・マンゴのサラダ。
(左下)豚肉にショウガ風味のドレッシングがかけられている新登場のメニュー。
(右下)シーバスのフライ。写真奥のマンゴー・サルサを是非試してみて。

まずはタイの伝統的スープ「トム・ヤム・クン (£6.75)」をいただく。さっぱりした中にもほんのりとしたまろやかなコクがあり中々のお味。そしてその後は、エビ、ダック、カニ肉がそれぞれ入った「生春巻きの盛り合わせ(£8.50)」に挑戦。香辛料がほど良く効いていてサッパリとしているので何個でも食べられそう。「グリーン・マンゴーのサラダ(£8.95)」はさくっと揚げられた美味しいソフト・シェル・クラブが添えられている。付け加えると、ほんのりと塩分の効いたソフト・シェル・クラブは主役のサラダがかすんでしまうぐらいの美味しさだった。また、2種類のマンゴ入りのサルサがまろやかな「シーバスのフライ、マンゴー・サルサ添え(£15.95)」もおすすめ。お店の人によると、今はマンゴーの季節なので特に美味しいとのこと。

ランチ時には、セット・メニュー[ 2コース(£11.95)、3コース(£14.95)]がお得。どちらもセットにしては、幅広い選択肢があるのが魅力的だ。

上品でありながらもリラックスした雰囲気の中で、美味しいタイ料理を食べてみませんか。

店名 PATARA MAP
住所 181 Fulham Road, London SW3 6JN MAP
TEL 020 7351 5692
Opening Hours: 毎日12:00-15:00, 18:30-22:30
Budget:
Lunch£15~, Dinner£28~
ロンドン市内に他3店舗を展開
●Knightsbridge店- 9 Beaucahmp Place, SW3 (Tel) 020 7581 8820
●Oxford Circus店- 7 Maddox Street, W1 (Tel) 020 7499 6008
●SOHO店- 15 Greek Street, W1 (Tel) 020 7437 1071
 

Le Bistro Savoir Faire - ル・ビストロ・サボワール・フェール

8 June 2006 vol.1048

「ロンドンの外食は高くて……」とぼやいている人にお勧めしたいのがこの店。

プレ・シアター、クイック・ランチなどお得なセット・メニューが揃っているが、味の方ももちろん太鼓判つき。いつも大勢の人で賑わっている店内には洒落た絵やオブジェが飾られ、小粋なパリのブラッセリーのよう。

地下には、昔はソーホーまで延びる地下道に繋がっていたというアルコーブがあり、こちらはパーティーなどに利用されている。サボワール・フェール自体の歴史は10年程だが、昔からこの場所には常にカフェがあり、オスカー・ワイルドやジョージ・オーウェルなどといった文豪も通ったという。 温かい人柄が滲み出ているオーナーがイチオシだったのが、ガーリックとたっぷりのバターでグリルされたムール貝「The Grilled Mussels with Garlic and Pernod Butter(£4.60)」。たこ焼き器のような器が現れた時は、思わず目を丸くしてしまったが、バターの豊かな風味がまったりとしてとても美味。 あっという間に平らげた後には、これまたこの店の目玉商品だというリブ・アイ・ステーキ(£12.90)が登場。

マーケットで仕入れたばかりという牛肉は柔らかくジューシーで、付け合せのペッパー・ソースとの相性も抜群。

家庭的な雰囲気をウリにしているだけあって、このレストランでは、パン、ソースからアイスクリームに至るまですべてのものが手作り。また季節に合わせた材料を楽しめるようにと、冷凍された材料の仕入れはしないし、人工甘味料や化学調味料などは一切使用しないというポリシーを貫いている。食材の新鮮さを大切にする姿勢は、週代わりのメニューにも反映されている。

大勢でワイワイと楽しむのも良し、1人でふらりと入るのも良し。通い詰めて常連になりたいレストランだ。

1) このお皿から「たこ焼き」を連想してしまうが、実は美味しいムール貝。レモンをかけてどうぞ
2) 柔らかくとろけるようなステーキ。添えてある手作りペッパー・ソースも美味
3) 迫力あるシーバスは、もちろん、マーケットで仕入れたて
4) プライベートな食事にピッタリのアルコーブ。壁の絵が可愛らしい
5)フレンドリーで美人揃いのスタッフ

店名 Le Bistro Savoir Faire MAP
住所 42 New Oxford Street, London, WC1 A1EP www.savoir.co.uk
TEL 020 7436 0707
毎日 12:00-23:00
Budget: ランチ£8~、ディナー£15~
 

Roast - ロースト

25 May 2006 vol.1046

週末になるとにわかに活気付くバラ・マーケット内にあるブリティッシュ・レストラン。ブリティッシュとは言っても、ガラス張りのテラスから差し込む日差しが英国料理に付きまといがちな暗さを否定し、どことなく大陸風のエスプリが漂う。

フレッシュな食材が揃うマーケットをお膝元に抱えるためか、メニューには素材そのものの味を活かした「ロースト」料理が並ぶ。英国料理を謳っているだけあって、パイやプディングなども得意料理の範疇だ。

メニューには、食材仕入れ元のリストも掲載されていて新鮮な材料へのこだわりを示している。

スタッフのお勧めに従って、前菜には「イングリッシュ・アスパラガス・スペアーズ(£9.50)」そしてメインには「ベークド・ホール・シーブリーム(£18.00)」を選択した。歯ごたえのあるアスパラガスとたっぷりのバターが添えられたとろけるようなマッシュルームは、口の中で絶妙なハーモニーを奏でながら消えてゆく。

軽い口当たりの前菜で胃が良い感じに刺激されたらいよいよメインの登場だ。シー・ブリーム(鯛)は、真鯛よりかなりスリムではあるが鯛の姿焼きが登場。

魚肉は身がぎゅっと締まっていながらもしっとりとジューシー。薬草としても使用される少し癖のある味のフェネルと爽やかなオレンジが、淡白になりがちな魚肉にほどよいアクセントをつける。

そしてこれらの食事に華を添えるものは、やはりワイン。
ソムリエはもはや珍しい存在ではないが、彼らの的確なアドバイスは大いに参考にしたいもの。

この日料理に合わせて選ばれたワインも豊かな風味がありながらもすっきりと軽く、料理の味を引き立てていた。

変わりゆく英国料理の新天地を求めて、行ってみたい一軒。

1) 丸ごとの魚の背中部分には、フェネルをオレンジで味付けされたものが詰められている
2) ソムリエお勧めのワイン。料理にあわせたものを選んでくれるので遠慮なく尋ねて
3) クレイフィッシュのサラダ
4) シャキっとした歯ごたえのアスパラガスにマッシュルームが添えられて
5) しっとりとしたホワイト・チョコレートのムース
6) モンクフィッシュはデリケートな味

店名 Roast MAP
住所 The Floral Hall, Stoney Street, London, SE1 1TL
TEL 020 7940 1300
Opening Hours ブレックファースト:月~金 7:00-10:00、土 8:00-11:00、ランチ:月~金 12:00-15:00、土 11:30-16:00、日 12:00-16:00、ディナー:月~金 17:30-23:00、土 18:00-16:00
Budget 朝食£12、ランチ£25、ディナー£45(フル・コース)
www.roast-restaurant.com
 

Bi Won - ビ・ウォン

18 May 2006 vol.1045

「大英博物館からすぐ」という便利な場所にある韓国レストラン。韓国料理というのはなぜか時々無性に食べたくなることがあるものだが、安く、気軽に、そして美味しい韓国料理が食べられる場所をお探しなら、この店がおすすめ。

特にランチ・タイムには、セット・メニューが5ポンドからあり、とってもお得。

お店のスタッフが、特に日本人に人気とおすすめだったのは、ホタテ、イカ、エビ、ネギの入った韓国版お好み焼きチジミ(シーフード・パジョン(£6.00))、春雨の炒め物チャプチェ(£5.90)。シーフードのだしが効いたサクサクの歯ごたえのチジミは、たれにつけて食べると、口の中でモチモチとした食感に変わり美味。

チェプチェは、弾力性がある韓国産春雨を使用しているので、プリッとした食感がたまらない。辛くないので、辛いものが苦手な人も食べられる人気韓国メニューのひとつ。

これらでお腹を慣らしたら、次は焼肉。テーブルの鉄板でお肉を焼いてくれるサービスはやはりうれしいもの。目の前で焼かれる肉に食欲を刺激されるがままにいると、テキパキとした店員によってお皿に肉が盛られていく。そして「韓国ではこうやって食べるのよ」と、手際よくレタスに焼肉、ネギ、自家製キムチを乗せ、コチジャンをかけ、ぐるっと丸めて渡してくれた。

韓国の焼肉の良い所は、野菜も一緒に食べるのでとってもヘルシーなこと。驚くほど柔らかい牛タン(£6.50)、秘伝のコクのあるタレでマリネされたブルコギ(£6.20)を是非お試しあれ。

さて、韓国料理の定番と言えば石焼ビビンバ。これを食べずして、韓国レストランを去ってはいけない。たとえお腹がいっぱいだとしても、ジュージューと音を立てた石焼きビビンバが運ばれてくると、とたんに食欲が湧くから不思議。卵、野菜、肉の彩りも良く、こねこねと混ぜる作業もこれまた楽しい。もちろんお味の方も大満足ゆくこと請け合い。

スタミナいっぱいの韓国料理に元気をもらいに行ってみませんか。

1) マリネされてしっかりと味のついたブルコギ。スタミナがたっぷりつきそう
2) 目の前でジュージューと音を立てながら焼かれる牛タン
3) 韓国料理と言えば、これ。ビビンバをお忘れなく
4) サクサクしたシーフード・パジョンとキムチに箸がすすむ
5) カラオケがある2階には30名が収容可能。焼肉をつつきながらカラオケ・パーティーはいかが

店名 Bi Won MAP
住所 24 Coptic Street, London WC1A 1NT
TEL 020 7580 2660
Opening Hours 毎日 12:00-23:00
Budget(1人あたり)Lunch £6~、Dinner £15~
 
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