ニュースダイジェストの制作業務
Wed, 10 December 2025

LISTING イベント情報

現代の日本文化や文学を英国に伝えるイベント
JAPAN NOW
www.japannow.co.uk

今年で3年目!英国に現代の日本文化や文学を伝える目的で始められたイベント「Japan Now」。毎年、日本の作家やアーティストを迎え、様々なトピックでトークが行われる。3回目となる今年はロンドンだけではなく、英国各地でも開催。ここではロンドンとシェフィールドのイベントを紹介する。

ロンドンの大英図書館を会場に開催されるトーク・イベントでは、作家やアーティストなど9人の日英ゲストが「日本は今、何を考えているか?」をテーマに、1日を通して対談を行う。

英中部シェフィールドでは、SOAS ロンドン大学に次いで日本研究の中心となっているシェフィールド大学が、「Japan Now North」と題し、トークだけではなく映画上映など現代の日本文化にまつわる様々なイベントを開催。日本文化を英中部に広めることを目的に、同大学SEAS (School of East Asian Studies)の研究者たちが選んだ、日本の映画と都市生活に焦点を当てたプログラムが並ぶ。

「Japan Now Touring」は、2月24日から27日までの4日間にマンチェスター、ニューキャッスル、ノーリッジ、ノッティンガムの4都市で行われるトーク・イベント。ロンドンのイベントにも参加する5人のゲスト、永井真理子、リチャード・ロイド・パリー、古川日出男、星野智幸、岡田利規が出演する。

(共催: 国際交流基金・University of Sheffield・Modern Culture)

Sheffield

JAPAN NOW NORTH
2月21日(水)~3月3日(土)

シェフィールド各地で8つのイベントが開催される。ここではエキシビションや映画など、4つの主要イベントをピックアップ。ほかにもドキュメンタリー映画のワークショップやディスカッションなど、興味深いイベントが並ぶ。詳細やチケットの予約は下記サイトを参照。
www.sheffield.ac.uk/seas/news/japan-now-north-1.755863

Exhibition
環境と人間の関わりがテーマ
From Place to Place

ディック・ウィッティントン

東京を拠点に活動するアーティスト、スザンヌ・ムーニーのエキシビション。自然や人工的な環境と、人々の関わりをテーマにした写真を展示する。ムーニーは東京という都市の生活に関し、シェフィールド大学の研究者らとも共同研究を行うなど、シェフィールドと関係が深いアーティスト。

2月21日(水)~3月3日(土)水~土 12:00-18:00
※22日(木)18:00-20:00にトークあり

Bloc Projects
71 Eyre Lane, Sheffield S1 4RB
www.blocprojects.co.uk

Talk
蜷川実花が自作を語る
Visualising Japanese Idols

ディック・ウィッティントン

1990年代に活動を始めて以来、日本内外で精力的に活動を続ける写真家・映像作家の蜷川実花。安野モヨコの漫画作品を映画化した「さくらん」や、沢尻エリカ主演の「ヘルタースケルター」ほか、アイドル・グループAKB48のプロモーション・ビデオなど、自身のこれまでの作品とその世界観について語る。

2月24日(土)15:00-17:00

Sheffield Town Hal(l Council Chamber)
Surrey Street, Sheffield S1 2HH
www.sheffield.gov.uk

Film
捕鯨問題を考える
A Whale of a Tale

ディック・ウィッティントン

映画監督の佐々木芽生(めぐみ)による、国際的な論争が続く捕鯨問題に正面から取り組んだドキュメンタリー、「おクジラさま ふたつの正義の物語」の上映。イルカの追い込み漁で知られる和歌山県太地町を取材し、反捕鯨運動家や漁師、行政の職員などの異なる視点からこの問題を描く。上映後に監督のQ&Aあり。

2月26日(月)18:00-20:30
£8.80

Showroom Cinema
Showroom & Workstation
15 Paternoster Row, Sheffield S1 2BX
www.showroomworkstation.org.uk

Film
日本人の女性観を浮き彫りに
Tokyo Idols

ディック・ウィッティントン

アイドルを目指す女性たちとそのファンの日々を追った、三宅響子監督によるドキュメンタリー。2017年には米サンダンス映画祭でも上映された。アイドルの柊木りおに2年間密着取材することで、女性アイドルが日本の社会に果たしている役割や、日本人の女性観を浮き彫りにした作品。上映後に監督のQ&Aあり。

2月27日(火)20:00-22:00
£8.80

Showroom Cinema
Showroom & Workstation
15 Paternoster Row, Sheffield S1 2BX
www.showroomworkstation.org.uk

London

大英図書館のトーク・イベント
What's Japan Thinking?
2月25日(日)11:00-17:30

11:05-12:15
スザンヌ・ムーニー(アーティスト)&
リチャード・ロイド・パリー(ジャーナリスト)&三宅響子(映画監督)

東京で活動するアーティストのスザンヌ・ムーニー、「タイムズ」紙のアジア地域・主任特派員リチャード・ロイド・パリー、映画監督の三宅響子による対談。彼らが作品を作るうえで、現代の日本社会からどのような影響を受けたかを語る。

12:35-13:45
星野智幸(作家)&岡田利規(劇作家・演出家)

「われら猫の子」や「俺俺」の著者、星野智幸と、「わたしたちに許された特別な時間の終わり」の岡田利規。平成という時代とそのジェネレーションを描き出す2人の作家が、現代の日本について対談する。

▶︎ 演劇ユニット「チェルフィッチュ」主宰 岡田利規 インタビュー

14:45-15:45
古川日出男(作家・劇作家)&永井真理子(作家)

東日本大震災の記憶を基に書いた「馬たちよ、それでも光は無垢で」など、実験的な作風で知られる古川日出男が、詩、写真など様々な分野で活躍する作家の永井真理子と対談。フィクションと歴史の融合の可能性を考える。

16:00-17:15
蜷川実花(写真家・映像作家)&
サイモン・ベーカー(テート・モダン・キュレーター)

写真から映画、ビデオ、そしてインスタレーションまで、様々なメディアで世界的に活躍する蜷川実花。今回は、テート・モダンのキュレーター、サイモン・ベーカーを聴き手に、自身の出発点ともなった写真について語る。

チケット:£20
The British Library(Knowledge Centre)
96 Euston Road, London NW1 2DB
Tel: 01937 546 546(チケット問い合わせ)
www.bl.uk

 

2020年上半期
英国イベント・ガイド 2020年上半期英国イベント・ガイド

四季折々の様々な行事が行われる英国。毎年恒例のものを中心に、2020年1月から6月までの主要イベントをご紹介しよう。人気のイベントはチケット購入をお早めに。
(文: 宮田さち)

最終更新日:22 January 2020

1月

Burns Night
バーンズ・ナイト

スコットランドの国民的詩人であり、日本でも「蛍の光」で知られるロバート・バーンズの誕生日。パブやレストランでスコットランド名物料理ハギスとスコッチを楽しみながら、バーンズの詩の朗読に耳を傾けよう。

1月25日(土)

英国各地

Chinese New Year
チャイニーズ・ニュー・イヤー

Chinese New Year

春節とも呼ばれる旧正月は今年は1月25日。アジア圏外で最大級といわれる祝典が週末のロンドンで開催される。パレードや各種イベントがトラファルガー広場ほかチャイナ・タウン周辺を彩る。

1月25日(日)
パレード等は1月26日(日) 見学無料

チャイナ・タウン周辺
Leicester Square駅

2月

London Fashion Week Festival: Insiders
ロンドン・ファッション・ウィーク・フェスティバル・インサイダーズ

世界四大コレクションの一つ、ロンドン・ファッション・ウィークに伴い今年から新たに開催されるファッションの祭典、インサイダーズ。キャットウォークや人気デザイナーのトークが観覧でき、トレンドを肌で感じる絶好のチャンスだ。

2月14日(金)・18日(火)
£135~245
詳細はウェブサイトを参照

The Store Studios
180 Strand, London WC2R 1EA
https://londonfashionweekfestival.com

Pancake Day in London
パンケーキ・デー

イースター前の40日間の断食期間が始まる前日は告解の火曜日(Shrove Tuesday)、別名パンケーキ・デーと呼ばれる。レストランや家庭でパンケーキを楽しむほか、各地ではパンケーキ・レースが開催される。

2月25日(火)

ロンドン各地

3月

St Patrick's Day
セント・パトリックス・デー

アイルランドの聖人、聖パトリックを祝うセント・パトリックス・デー。パレードのほか、トラファルガー広場中心に関連イベントが開催される。加えて、各地のアイリッシュ・パブが盛り上がるのは間違いなし。

※ このイベントは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止になりました。

3月17日(火)
見学無料

Trafalgar Square トラファルガー広場ほか
www.london.gov.uk/events

The Cancer Research UK Boat Races
ザ・ボート・レース

毎年恒例、オックスフォード大学対ケンブリッジの大学対校のボートレース。第1回は1829年にさかのぼるという長い歴史を持つ。ロンドン西部パットニー・ブリッジから郊外のモルトレイクまでの6.8キロを争う。

3月29日(日)
男子・女子の部ともに観戦無料

テムズ川(Putney‐Mortlake間)
Putney Bridge/Ravenscourt Park/Chiswick駅
http://theboatrace.org

4月

Virgin Money London Marathon
ロンドン・マラソン

Virgin Money London Marathon

1981年の開始以来、毎年開催されている世界的マラソン大会。トップ・レベルのアスリートからチャリティー・ランナーまで、4万人以上がロンドン市内を駆け抜ける。ユニークなコスチュームの走者にも歓声が上がる。

4月26日(日)
観戦無料

ロンドン市内
www.virginmoneylondonmarathon.com

5月

RHS Chelsea Flower Show
チェルシー・フラワー・ショー

RHS Chelsea Flower Show

世150年以上の歴史を誇り、世界のガーデニング・ファンを魅了する、王立園芸協会主催のガーデン・ショー。同ショーの常連メダル受賞者で、昨年は2部門で金メダルを受賞した石原和幸さんの作品もチェックしたい。

5月19日(火)~23日(土)
£30~76
詳細はウェブサイトを参照

Royal Hospital Chelsea
Royal Hospital Road, London SW3 4SR
Sloane Square駅
www.rhs.org.uk

The Emitrates FA Cup Final
FAカップ決勝

1871年の創立以来毎年行われているサッカー・トーナメント、FA杯。世界最古のサッカー協会「フットボール・アソシエーション」に登録している全チームに参加資格がある。昨年の優勝はチェルシーだが、果たして2020年頂点に輝くクラブは?

5月23日(土)決勝戦
詳細はウェブサイトを参照

Wembley Stadium
Wembley, London HA9 0WS
Wembley Park/Wembley Stadium/Wembley Central 駅
www.thefa.com

6月

Trooping the Colour
トゥルーピング・ザ・カラー

エリザベス女王の公式誕生日を祝う式典。女王の誕生日は4月だが、天候の良い6月に「公式誕生日」がある。当日はバッキンガム宮殿からホース・ガーズ・パレードまで華やかなパレードが行われ、英空軍による飛行機ショーも開催される。

6月13日(土)10時~
ザ・マル、もしくはセント・ジェームズ・パークからの立ち見は無料、ホースガーズでの座席は£35(販売は2月末まで)
詳細はウェブサイトを参照

Horse Guards Parade
Whitehall, London SW1A 2AX
Charing Cross/Embankment駅
www.householddivision.org.uk/trooping-the-colour

Royal Ascot
ロイヤル・アスコット

Royal Ascot

300年以上もの伝統を誇る、英国王室主催の競馬の祭典。世界トップ・クラスの馬と騎手が出場する一方、観覧にドレス・コードがあるため、きらびやかなドレスやユニークな帽子に注目が集まることでも知られる。

6月16日(火)~20日(土)
£27~87
詳細はウェブサイトを参照

Ascot Racecourse
High Street, Ascot SL5 7JX
Ascot駅(Waterloo駅から列車で約50分)
www.ascot.co.uk

 

英国の冬の恒例イベント
クリスマス・ショーで盛り上がろう!

パントマイム、英国では略して「パント」と呼ばれる舞台は、出演者と観客の掛け合いも楽しい家族向けの芝居。有名なおとぎ話や寓話をモチーフに、派手な衣装でコミカルに演じるものが一般的だ。ここでは、パントを始め子供も大人も楽しめる6つのショーを紹介しよう。(Text: Miki Yamanouchi)

実話に基づくロンドン・ドリーム
Dick Whittington
ディック・ウィッティントン

ディック・ウィッティントン

田舎の少年が冒険の末、ロンドン市長になる立身出世の物語。豪華な舞台とキャストでパントの王道をゆく演目だ。ミュージカルのベテラン女優エレイン・ペイジがネズミの女王を演じる。コメディアン、ジュリアン・クラリーの妖精がハマリ役。

2017年12月9日(土)~ 2018年1月14日(日)(月、12月25日、1月1日を除く)
上演時間はウェブサイトを参照
£22.50~125

London Palladium
8 Argyll Street, London W1F 7TE 
Tel: 020 7087 7747 
Oxford Circus駅
www.reallyusefultheatres.co.uk

小わざの効いたワイルドぶり
Wilde Creatures
ワイルド・クリーチャーズ

ワイルド・クリーチャーズ

「幸福な王子」など、劇作家オスカー・ワイルドのおとぎ話の登場人物を4人のパフォーマーが歌とユーモアで紡ぎ合わせる。いわゆるパントの派手さはないが、「ザ・グラファロ」でオリビエ賞候補になった演出家が手掛ける温かな舞台に好感。

12月15日(金)~ 31日(日)(12月18日、25日を除く)
上演時間はウェブサイトを参照 
£12.50~23.50

Vaudeville Theatre
404 Strand, London WC2R 0NH 
Tel: 0330 333 4814
Charing Cross駅
www.nimaxtheatres.com

哀愁漂うコミカルな舞台
Slava's Snowshow
スラバズ・スノーショー

スラバズ・スノーショー

ロシア出身のベテラン芸人スラバが演じる哀愁漂うピエロと仲間が、次々と繰り出すギャグ・パフォーマンス。大吹雪に見舞われ、観客も巻き込まれるクライマックスは壮観だ。世界ロングラン公演中の舞台が、ロンドンに再上陸する。

12月18日(月)~ 2018年1月4日(木)(12月25日、31日を除く)
上演時間はウェブサイトを参照 
£20~105

Royal Festival Hall (Southbank Centre)
Belvedere Road, London SE1 8XX 
Tel: 020 3879 9555
Embankment/Waterloo駅
slavasnowshow.co.uk

奇跡が起きる聖夜を信じて
A Christmas Carol
クリスマス・キャロル

クリスマス・キャロル

強欲なスクルージ爺のもとにイブの夜、3人の精霊が訪れる……。出版1週間で6000部を売り、今も版を重ねるベストセラー。社会派作家でもあったディケンズは、当時の読者を大いに啓蒙した。クリスマスの記念碑的作品を味わおう。

2018年1月20日(土)まで(日、12月24日、25日、2018年1月1日を除く)
上演時間はウェブサイトを参照 
£8.50~125

Old Vic
The Cut, London SE1 8NB
Tel: 0844 871 7628
Waterloo駅
www.oldvictheatre.com

もう一人の白雪姫って?
Snow White & Rose Red
スノー・ホワイト・アンド・ローズレッド

スノー・ホワイト・アンド・ローズレッド

グリム兄弟が編纂したおとぎ話の一つ「しらゆきべにばら」。物静かなしらゆきと、お転婆のべにばら姉妹の冒険物語で、「白雪姫」とは異なる。ディズニーの実写版映画の企画もあるという、知る人ぞ知る名作に触れるチャンス。

12月30日(土)まで(月、火、12月25、26日を除く)
上演時間はウェブサイトを参照 
£12.50~22

Battersea Arts Centre
Lavender Hill, London SW11 5TN 
Tel: 020 7223 2223
Clapham Junction駅
www.bac.org.uk

少年よ、時空を旅せよ
The Box of Delights
ザ・ボックス・オブ・デライツ

ザ・ボックス・オブ・デライツ

両親を失ったばかりの少年ケイが、クリスマス休暇で故郷に向かう列車内で託された「喜びの箱」をめぐる物語。暗黒の魔術師に立ち向かう少年の冒険は、クリスマス版ハリポタといった趣だ。1935年出版のファンタジー小説が原作。

2018年1月6日(土)まで(日、12月24日、25日、1月1日を除く)
19:30(火、木、土は14:30もあり) 
£15~35

Wilton's Music Hall
1 Graces Alley, London E1 8JB 
Tel: 020 7702 2789
Tower Hill駅
www.wiltons.org.uk

 

深まる秋、ジャズの息吹も色づくフェスティバル
EFG ロンドン・ジャズ・フェスティバル
http://efglondonjazzfestival.org.uk

11月10日(金)~19日(日)の10日間にわたり、350のセッションが繰り広げられるロンドン・ジャズ・フェスティバル。25周年を迎える今年も、新進の若手からシーンを牽引する中堅、伝説の大家が集結。ジャズの過去、現在、未来を織り交ぜた、様々なリズムが街に響く。(文: Miki Yamanouchi)

開幕は名曲に乗って
Jazz Voice - Festival Opening Gala

Jazz Voice - Festival Opening Gala

毎年オープニングを飾り10年目になるジャズ・ボイス。その記念碑的舞台を8人のスター・シンガーが彩る。注目は、フランク・シナトラなどをカバーしたアルバムがこの日リリースされる、シンガー & ソングライターのシール。

11月10日(金)19:30
£15~65

Royal Festival Hall
Belvedere Road, London SE1 8XX
Waterloo/Embankment駅

アンニュイに、メランコリックに
Carminho sings Jobim

Carminho sings Jobim

ポルトガルの哀歌ファド歌手のカルミーノが、ボサノバの生みの親、トン・ジョビンの名曲を歌う。ジョビンの息子と孫がバンド演奏でサポート。2カ国の独特の調べがクロスオーバーする、刺激的な一夜になりそうだ。

11月17日(金)20:00
£15~40

Barbican Hall
Silk Street, London EC2Y 8DS
Barbican/Moorgate駅

前へ前へと、弾ける鍵盤
Bigyuki + Butcher Brown + Rohey

Bigyuki + Butcher Brown + Rohey

米バークレー音楽大学を経て、ブルーノート東京でも凱旋公演を果たした日本人キーボード奏者、ビッグユキ。ヒップホップやダンスなどジャンルを超えた前衛的セッションで知られる。米国で活動する彼の音楽に触れるチャンス。

11月18日(土)20:00
£20

Rich Mix
35-47 Bethnal Green Road, London E1 6LA
Shoreditch High Street駅

聴覚と視覚が花開く感覚
On Mass with Angelique Kidjo

On Mass with Angelique Kidjo

若手とベテラン・アーティストのコラボで新たな創造を図るイベント。今回は世界の180人の若手が、音楽はもとより、サーカスの分野からも参加。「アフリカのディーバ」と呼ばれるグラミー賞常連の歌手、キジョーと共演する。

11月12日(日)19:30
£15~17.50

Roundhouse
Chalk Farm Road, London NW1 8EH
Chalk Farm駅

熱気あふれる、ガチンコ勝負
Courtney Pine featuring Omar

Courtney Pine featuring Omar

今年3月の完売コンサート以来、再びタッグを組むジャズの王者とソウルの覇者。今回は作曲も共作したステージをなる期待が高まる。コートニーは10年ぶりのテナーサックス演奏となる。

11月13日(月)19:30
£15~39.50

Bridge Theatre
3 Potters Fields Park, London SE1 2SD
Tower Hill駅

ジャズの巨人を網羅する
Thelonious Monk At 100 #3

Thelonious Monk At 100 #3

ジャズ・ピアノの巨匠セロニアス・モンクの作品すべてを、3公演に分け1日で演奏する。トリを飾るのは、1959年に行われたタウンホール・ライブの再現。名トランペッターのチャールズ・トリバーが伝説の一夜を再構築する。

11月19日(日)19:30
£22.50〜35

Cadogan Hall
5 Sloane Terrace, London SW1X 9DQ
Sloane Square駅

 

第61回 ロンドン・フィルム・フェスティバル
BFI London Film Festival 2017
4-15 October 2017 www.bfi.org.uk/lff

毎年多くの観客を動員するロンドン・フィルム・フェスティバル(LFF)。61回目を迎える今年は、世界67カ国から242作品が集結する。12日間にわたってロンドン各地の映画館で上映される様々な作品の中から、話題作をピックアップしてご紹介。

今年のハイライト

Opening Night Gala

愛と勇気が不可能を可能に
Breathe

Breathe
(UK 2017 / 114分)
監督: Andy Serkis / 出演: Andrew Garfield, Claire Foy, Hugh Bonneville ほか

今年のオープニング作品に選ばれたのは、「ロード・オブ・ザ・リング」や「猿の惑星」シリーズなどのモーション・アクターとして知られるアンディー・サーキスによる初監督作品。アフリカでポリオに感染しながらも、人工呼吸器を付け世界を旅した実在の男性、ロビン・キャべンディッシュの生涯を描く。出演は、ロビン役にマーティン・スコセッシ監督作「沈黙―サイレンス」でロドリゴ神父を演じた、アンドリュー・ガーフィールド。

ハンサムで将来有望な青年ロビンは、物怖じしない女性ダイアナと出会い恋に落ちる。やがて結婚した2人は新天地アフリカへ。だがそこでロビンはポリオに感染し、医師から数週間の命と宣告されてしまう。夫を助けたい一心のダイアナは、医師のアドバイスを無視し、車椅子を発明した大学の教授や自分の兄弟の協力のもと、ロビンを自宅に連れて帰り……。

10月4日(水)19:00 Odeon Leicester Square
10月4日(水)20:30 Embankment
10月5日(木)11:30 Odeon Leicester Square

Closing Night Gala

現代米国の姿を浮き彫りに
Three Billboards Outside Ebbing, Missouri

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri
(UK 2017 / 115分)
監督: Martin McDonagh / 出演: Frances McDormand, Woody Harrelson, Sam Rockwell ほか

2012年のLFFでは「セブン・サイコパス」が作品賞にノミネートされた、ロンドン出身のマーティン・マクドナー監督による犯罪コメディー。本作は、今年のベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、脚本賞を獲得した。主演は、フランシス・マクドーマンド。コーエン兄弟の「ファーゴ」で1996年のアカデミー主演女優賞を受賞したほか、2011年にはトニー賞、2015年にエミー賞と、米国の3大演技賞を獲得した実力派だ。ほかにもウディ・ハレルソンやサム・ロックウェルといった個性派俳優が顔をそろえる。

娘が殺害されてから7カ月。捜査は進展せず、犯人が捕まる気配は今もない。母親ミルドレッドの悲しみは、次第に警察に対する怒りへと変化する。警察に抗議をするため、ミルドレッドは地元ミズーリのエビングに3枚の巨大な広告板を設置するが、それが保守的な周辺住民や警察との軋轢を呼ぶ。

10月15日(日)19:00 Odeon Leicester Square
10月15日(日)20:30 Embankment

American Express Gala

性別間の戦いをユーモラスに描く
Battle of the Sexes

Battle of the Sexes
(USA 2017 / 121分)
監督: Valerie Faris, Jonathan Dayton / 出演: Emma Stone, Steve Carell, Andrea Riseborough ほか

1973年、花形女子テニス選手だったキング夫人と、現役を引退した元選手ボビー・リッグズにより実際に行われた男女対抗試合の模様を描いたコメディー。キング夫人ことビリー・ジーン・キングを演じるのは、昨年「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞主演女優賞に輝いたエマ・ストーン。対するリッグズ役には「40歳の童貞男」の大ヒット以来、コメディー俳優として活躍するスティーブ・カレルが扮する。監督は「リトル・ミス・サンシャイン」のジョナサン・デイトンとバレリー・ ファリス夫妻。

キャリア・グランドスラムを達成したキング夫人は、男女の賞金格差に常々疑問を抱いており男女同権を訴えるが、全米テニス協会は聞く耳を持たない。そんな彼女のフェミニスト的な行動を好ましく思わない、当時55歳になっていた往年の名選手リッグズがキング夫人に男女対抗試合を申し込む。

10月7日(土)18:00 Odeon Leicester Square
10月9日(月)14:20 Odeon Leicester Square
10月14日(土)20:45 Mayfair

話題の英国作品

Headline Gala

究極の状況における人間の行動
Journey’s End

Journey’s End
(UK 2017 / 107分)
監督: Saul Dibb / 出演: Sam Claflin, Asa Butterfield, Toby Jones ほか

R・C・シェリフの同名戯曲を映画化した戦争ドラマ。第一次大戦末期における兵士の日々を生々しく描く。1918年3月18日、スタンホープ大尉の率いる小隊は最前線へ進軍するが、大尉はこの任務に生存の可能性のないことを知っていた。出演は、「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」のサム・クラフリン、「縞模様のパジャマの少年」で主役を務めたエイサ・バターフィールドほか。

10月6日(金)18:00 Odeon Leicester Square
10月7日(土)11:00 Odeon Leicester Square
10月14日(土)13:00 Ciné Lumière

The May Fair Hotel Gala

2人の俳優の信頼関係を描く
Film Stars Don’t Die in Liverpool

Film Stars Don’t Die in Liverpool
(UK 2017 / 105分)
監督: Paul McGuigan / 出演: Annette Bening, Jamie Bell, Julie Walters ほか

1950年代のハリウッドで活躍した女優が、数十年のブランクを経て、イングラ ンド北西部の小劇場に出演。しかし滞在先のホテルで病に倒れてしまう。彼女は以前恋人だった若い俳優に助けを求め……。実在のハリウッド女優グロリア・グレアムと英俳優ピーター・ターナーの物語を、ターナーの回想録を基に映画化。グレアム役をアネット・ベニング、ターナー役をジェイミー・ベルが演じる。

10月11日(水)19:15 Odeon Leicester Square
10月12日(木)11:30 Odeon Leicester Square
10月15日(日)20:30 Ciné Lumière

人気監督の最新作

Headline Gala

男たちのロード・ムービー
Last Flag Flying

Last Flag Flying
(USA 2016 / 125分)
監督: Richard Linklater / 出演: Steve Carell, Bryan Cranston, Laurence Fishburne ほか

イラクで戦死した息子を葬るため、ベトナム戦争で共に戦った2人の仲間と旅に出る男性をコミカルに描く。「6才のボクが、大人になるまで。」や「スクール・オブ・ロック」のリチャード・リンクレーター監督作品。

10月8日(日)18:00 Odeon Leicester Square
10月9日(月)11:15 Odeon Leicester Square
10月10日(火)20:45 Hackney Picturehouse

American Airlines Gala

不思議な生物との言葉のない愛
The Shape of Water

The Shape of Water
(USA 2017 / 123分)
監督: Guillermo del Toro / 出演: Sally Hawkins, Michael Shannon, Richard Jenkins ほか

独特の世界観を持つ作品で知られるギレルモ・デル・トロ監督の最新作。今年のべネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。孤独な女性と、水中で生きる奇妙な生物との交流を描いたダーク・ファンタジー。

10月10日(火)19:15 Odeon Leicester Square
10月11日(水)11:30 Odeon Leicester Square
10月13日(金)20:45 Hackney Picturehouse

Dare Gala

セクシャリティーとアイデンティティー
Amant Double (L’Amont Double)

Amant Double (L’Amont Double)
(France-Belgium 2017 / 107分)
監督: François Ozon / 出演: Marine Vacth, Jérémie Renier, Jacqueline Bisset ほか

「8人の女たち」や「17歳」などで知られる、フランスの鬼才フランソワ・オゾン監督による官能的なサスペンス。精神分析家と恋に落ち一緒に暮らし始めた女性が、次第に彼の秘密に気付き始める。

10月6日(金)18:30 Chelsea
10月8日(日)15:10 Mayfair

Special Presentation

皮肉でスタイリッシュなホームドラマ
Happy End

Happy End
(France- Austria-Germany 2017 / 107分)
監督: Michael Haneke / 出演: Isabelle Huppert, Jean-Louis Trintignant, Mathieu Kassovitz ほか

2013年にカンヌ国際映画祭の最高賞に輝いた、「愛、アムール」のミヒャエル・ハネケ監督作品。難民キャンプのあるフランス北部の港町カレーを舞台に、ある中流フランス人一家の暮らしを皮肉を交えて描く。

10月9日(月)18:30 Chelsea
10月13日(金)14:30 Odeon Leicester Square

注目の日本作品

 

木村拓哉が主演の時代劇
Blade of the Immortal
無限の住人

無限の住人
(Japan-UK 2017 / 140分)
監督: 三池崇史 / 出演: 木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰 ほか

呪いにより永遠の命を与えられ、死ぬことができないでいる男の前に、あるとき両親を殺された少女が現われ、仇討ちの手伝いを依頼する。沙村広明原作の人気時代劇コミックを実写映画化した、多作で知られる三池崇史監督の100本目の作品。

10月8日(日)20:15 Embankment Garden Cinema
10月9日(月)11:00 Embankment Garden Cinema
10月9日(月)18:15 Soho(トーク・イベントのみ)

 

新しい家族のかたち
Close-Knit
彼らが本気で編むときは、

彼らが本気で編むときは、
(Japan 2017 / 127分)
監督: 荻上直子 / 出演: 生田斗真、柿原りんか、桐谷健太 ほか

「かもめ食堂」や「めがね」の荻上直子監督による最新作。性的少数者(LGBT)や家族の在り方を、編みものを通して描く。母が恋人と家を出てしまい、叔父の元に身を寄せた少女は、彼がトランスジェンダーの女性と暮らしていることを知る。

10月14日(土)18:00 Ciné Lumière
10月15日(日)13:00 Rich Mix

チケット入手方法

オンライン
公式ウェブサイト(www.bfi.org.uk/lff)から直接申し込む。
電話
Box Office Tel: 020 7928 3232(毎日10:00~20:30)
会場にて直接
BFI Southbank(毎日11:00~20:30)
Leicester Square Ticket Office(10月4日~15日の毎日10:00~20:30)
チケット再販売 / スタンドバイ・チケット
運悪く売り切れの場合にも諦めないこと! 9月28日(木)から更にチケットが販売されるので、ウェブサイトをチェック、または Box Office に問い合わせを。なお新しいチケットは連日出る可能性があるので、最後までチャレンジして。それでも購入できなかった場合には、当日各会場で上映開始45分前からキャンセル待ちの行列に並んでみよう。

チケット料金

スタンダード・チケット
ウェスト・エンド以外: £12.95~
ウェスト・エンド: £16~
平日マチネ(17:00以前に上映開始): £9~12.95
ガラ & 特別上映
Galas & Special Presentation Premiere: £17~29
Opening and Closing Night Galas: £40
Screen Talks: £18
割引料金
16歳未満: £1(ファミリー作品。ファミリー・ガラ作品の場合は子供 £6。大人はともに£10、大人1人につき子供券は最高3枚まで購入可能)
学生 / 高齢者など(身分証明書必須。平日17:00以前に上映開始): £6.50
学生イブニング & 週末(身分証明書必須。ガラを除く): £9
 

その不慮の死から20年 メモリアル・トレイルで
ダイアナ元妃ゆかりの地を訪ねよう

ダイアナ元妃

1997年8月31日に交通事故で36歳の短い生涯を終えたダイアナ元妃。チャールズ皇太子との結婚後、不倫や離婚のスキャンダルで世間を騒がせつつも、その美しさと、幅広い慈善活動に象徴される人柄は多くの人を魅了した。「人々のプリンセス」と呼ばれ、今も人気の高いダイアナ元妃の没後20年を機会に、そのゆかりの地を訪ねてはいかがだろうか。関連エキシビションも併せて紹介する。
(取材・文: Sachi Miyata)

美しい緑の中にダイアナ元妃を探す
The Diana Princess of Wales Memorial Walk

メモリアル・ウォークのプラークロンドン中心部のケンジントン・ガーデンズ、ハイド・パーク、グリーン・パーク、セント・ジェームズ・パークを結ぶ11キロのルートを歩く、ダイアナ元妃のメモリアル・ウォーク。ルート上には、ダイアナ元妃の名前とバラが刻まれた90個のプラークが設置。プラークを追うことで、ダイアナ元妃に関連する場所を訪ねることができる。家族で楽しめるエリアもあり。
www.royalparks.org.uk

地図

ファンタジーの世界に遊ぶ
Diana Memorial Playground

Diana Memorial Playground
Diana Memorial Playground
 
 
 

2000年6月にオープンした、ケンジントン・ガーデンズ内に位置するプレイグラウンド。「ピーター・パン」をテーマに、ビーチのような砂場の中心には登って遊べる巨大海賊船が設置
され、ファンタジーの世界が広がる。子供が遊具で遊んでいる間、大人はベンチでリラックス?

Broad Walk, London W2 2UH
5月~8月 10:00-19:45、4月・9月 10:00-18:45、
3月・10月前半 10:00-17:45、2月・10月後半 10:00-16:45、
11月~1月 10:00-15:45
入場無料 
最寄駅: Queensway
www.royalparks.org.uk

ダイアナ元妃に愛でられた花々が咲き誇る
The White Garden

The White Garden
The White Garden
The White Garden
 
 
 

ダイアナ元妃が15年を過ごしたケンジントン宮殿内のサンケン・ガーデンが、没後20年を記念し衣替え。エルビス・ドレスと呼ばれた有名な白いドレスにちなんで、ホワイト・ガーデンと名付けられ、元妃の好んだワスレナグサを始め、白バラやコスモスなど、その生涯やライフスタイルにインスパイアされた花々で埋められている。見ごろは9月まで。

Kensington Palace
Kensington Gardens, London W8 4PX
12月31日(日)まで 10:00-18:00 
公道からの見学は無料、ケンジントン宮殿入館料 £15.50 ~ 17
Tel: 020 3166 6000 
最寄駅: High Street Kensington
www.hrp.org.uk

優しい水の流れに触れて
Diana Memorial Fountain

Diana Memorial Fountain
Diana Memorial Fountain
Diana Memorial Fountain
 
 
 

ハイド・バークに2004年に建設された長い環状の噴水。米国人造園家キャサリン・グスタフソンによる斬新なデザインは、ダイアナ元妃の精神と子供たちへの愛を表現しているとのこと。流れる水に座って足を浸し、モダンで親しみやすい人柄で愛された元妃に思いを馳せてみては。

Hyde Park
West Carriage Drive, London W2 2UH
8月10:00-20:00、9月10:00-19:00
入場無料
Tel: 020 7298 2000
最寄駅: Knightsbridge
www.royalparks.org.uk

英国貴族のゴージャス・ライフ
Spencer House

Spencer House

ダイアナ元妃の先祖、初代スペンサー伯爵によって18世紀に建てられた豪華な新古典主義様式のタウンハウス。ノーサンプトンに屋敷を持つスペンサー伯爵が、ロンドン訪問の際の別邸として利用していた。現在はダイアナ元妃の弟の第9代スペンサー伯爵が所有しており、一般企業や結婚式などのイベントに貸し出されている。

27 St James’s Place, London SW1A 1NR
毎日曜日にガイド・ツアーあり(8月を除く)
10:00-16:30
入館料: £12(子供の入場は10歳から)
Tel: 020 7514 1958
最寄駅: Green Park
www.spencerhouse.co.uk

現在開催中のダイアナ元妃を知るエキシビション

ファッションで追うダイアナ元妃
Diana: Her Fashion Story

初々しいロマンティックなドレスから、上品ながらも大胆でグラマラスな大人の女性の装いまで、ファッション・アイコンとしても注目されたダイアナ元妃が着用していた様々なドレスを展示中。

Kensington Palace
Kensington Gardens, London W8 4PX
10:00-18:00
2018年2月18日(日)まで 
£15.50(チケットはケンジントン宮殿入館料に含まれる) 
Tel: 020 3166 6000
最寄駅: High Street Kensington
www.hrp.org.uk

王子たちのダイアナ元妃への思い
A tribute to Diana, Princess of Wales

ダイアナ元妃の愛用品を紹介する特別展。元妃が使っていた机の上に、写真立てやバレエシューズを始めとする、ウィリアム、ヘンリー両王子が選んだ思い出の品々が公開されている。

Buckingham Palace
London SW1A 1AA
10月1日(日)まで 
8月 9:30-19:30、9月&10月1日 9:30-18:30 
£23.00(チケットはバッキンガム宮殿入館料に含まれる) 
Tel: 0303 123 7300
最寄駅: Green Park / St. James Park
www.royalcollection.org.uk

美しさを永遠に切り取って
Diana, Princess of Wales

ロンドンから電車で1時間半、ダイアナ元妃の生家であるノーサンプトンのオルソープ・ハウスにて、1997年、著名写真家マリオ・テスティーノが雑誌「ヴァニティ・フェア」のために
撮影したダイアナ元妃の15点のポートレート写真が展示中。

The Althorp Estate
Northampton NN7 4HQ
10月8日(日)まで(8月30日まで毎日、9月は毎日曜日)12:00-17:00 
£18.50(チケットはオルソープ入館料に含まれる) 
Tel: 01604 770107
最寄駅: Long Buckby/Northampton
http://spencerofalthorp.com

 

世界陸上2017をロンドンで応援!
8月4日(金)~13日(日)ロンドン・スタジアム

世界陸上2017ロンドン

ロンドンを舞台に世界のアスリートたちがしのぎを削る、第16回世界陸上競技選手権大会が8月4日(金)~13日(日)にロンドン東部のロンドン・スタジアム(旧オリンピック・スタジアム)で開催される。日本や英国の選手たちがベストの結果を出せるよう、会場で、路上で、テレビで、応援しよう!

世界陸上って?

1983年から始まった陸上大会。オリンピックよりも参加する国や地域の総数が多く、陸上競技大会の中でも人気が高い。現在は奇数年に開催されており、今年で16回目を迎える。英国での開催は初めて。ちなみに日本はフィンランドやドイツと並び、1991年(東京)、2007年(大阪)と、これまで2回、大会のホストを務めている。2019年はカタール、2021年は米国で開催される予定だ。

今回の見どころは?

これで見納め!ボルトが現役引退

世界最速と言われるジャマイカのスーパースター、短距離走のウサイン・ボルト選手が、この大会を最後に現役引退する。ボルト選手の出場する競技は男子100メートルと4×100メートル・リレー。

ユセイン・ボルト選手
ロンドン五輪・男子200メートル決勝で余裕の走りを見せるボルト選手

モーのトラック・レースもこれが最後!

ロンドン五輪で大活躍し、モーの愛称で国民から親しまれている英国の長距離走者モハメド・ファラー選手も、この大会を最後にトラック種目から引退。今後はマラソンなどのロードレースを中心に活動するそう。今回、そんなファラー選手が出場する競技は男子5000メートル、1万メートルだ。

モハメド・ファラー選手とボルト選手
ロンドン五輪で、ファラー選手のポーズを真似るボルト選手(写真右)と、
ボルト選手が得意とするポーズを真似るファラー選手(同左)

激戦が予想される? 男子4X100メートル・リレー

昨年のリオ五輪の男子4×100メートル・リレーで銀メダルを獲得した日本チーム。今回の4×100メートル・リレーでは、桐生祥秀、飯塚翔太、藤光謙司、多田修平、サニブラウン・ アブデル・ハキーム、そしてケンブリッジ飛鳥が代表に選ばれている。

桐生選手とケンブリッジ選手
リオ五輪の陸上男子4×100メートル・リレー決勝、桐生選手(写真左端)からバトンを託されたアンカーのケンブリッジ選手(同左から2人目)

俊足サニブラウンに注目!

ガーナ人を父に持つ日本の短距離走者、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手は、現在日本で1番早いと言われる。2年前の世界ユース陸上では、ボルト選手が同じ年代のころに残した200メートルの大会記録を更新した。サニブラウン選手が出場するのは、男子100メートル、200メートル、4×100メートル・リレー。

女子はマラソンと1500メートルに期待

女子マラソンは、今年の大阪女子マラソンで1位を獲得した重友梨佐選手の健闘が予想される。また、女子1500メートルでは英国の国内記録保持者ローラ・ミューア選手にメダルの期待がかかっている。

世界陸上を応援する3つの方法

会場で応援チケットの買い方

IAAF World Championshipsのチケット専用サイトでアカウント登録し、ログインするとチケット購入ページへ飛べる。競技にもよるが、まだチケットは購入可能。競技や座席によって値段が異なるものの、£12.91~ £155といったところ。売り切れの場合でも、払い戻されたチケットが再販売されることもある。
https://tickets.london2017athletics.com

そのほかにも下記サイト内で購入できる「ホスピタリティー・チケット」というパッケージがある。高額ながら、様々な競技を観戦できる1日券、週末券、10日券などがそろう。
https://hospitality.london2017athletics.com

街頭で応援マラソンのルート

男女マラソン 8月6日(日)
開始時間: 男子10:55 女子14:00

タワー・ブリッジ → ビクトリア・エンバンクメント → 国会議事堂 → セント・ポール大聖堂 → タワー・ブリッジ、のコースを4周する(授賞式はロンドン塔の前で開催)。
ルートの詳細はウェブサイトを参照。
www.london2017athletics.com/iaafworldchampionships/marathon

テレビで応援BBC1 & BBC2

競技の模様は毎日、BBC1とBBC2で放送されるほか、BBC iPlayerでも視聴が可能。
ここでは先述の注目選手の出場が予定されている競技のスケジュールを紹介する。

  • 男子100メートル
    予備予選 8月4日(金)19:00 / 予選 20:20 / 準決勝 5日(土)19:00 / 決勝 21:45
  • 男子1万メートル
    決勝8月4日(金)21:20
  • 女子1500メートル
    準決勝 8月4日(金)19:35 / 決勝 7日(月)21:50
  • 男女マラソン
    8月6日(日)男子 10:55 女子 14:00
  • 男子4×100メートル・リレー
    予選 8月12日(土)10:55 / 決勝 同日21:50
  • 男子5000メートル
    予選 8月9日(水)20:05 / 決勝 12日(土)20:20
 

ロンドン南部のオアシス的存在
開館200年を迎えた
ダリッジ・ピクチャー・ギャラリー
Dulwich Picture Gallery

ダリッジ・ピクチャー・ギャラリー

ロンドン南部にあるダリッジ・ピクチャー・ギャラリーは1817年、イングランドで初めて一般市民に向けて開かれた美術館。所蔵コレクションの充実度もさることながら、自然光を取り入れたその建築は、美術館デザインにおける秀作と言われている。今月、開館200年を迎えるダリッジ・ピクチャー・ギャラリーの魅力を紹介。

ダリッジ・ピクチャー・ギャラリーが出来るまで

17~18世紀の欧州の絵画を集め、1817年に一般市民に向けた美術館として出発したダリッジ・ピクチャー・ギャラリーだが、開館までは紆余曲折があった。

ダリッジ・ピクチャー・ギャラリーが出来るまで

18世紀末、ポーランド・リトアニア共和国のポーランド王の依頼で、フランス人画商とともに絵画の収集を担当していたスイス系英国人画家のフランシス・ブルジョワは、5年をかけて欧州の名画を集めたが、1795年にポーランドが分割され、コレクションは行き先を失う。売却先が決まらぬまま共同経営者の画商が死去し、ブルジョアはすべてのコレクションを1人で抱えることに。自分の亡き後は、教育施設だったダリッジ・カレッジ内のギャラリーへコレクションを寄付するよう遺言を残した。当時ここにはカレッジ創設者エドワード・アレンやコレクターのウィリアム・カートライトによる絵画コレクションが存在していたが、ほこりをかぶっている状態だったという。ブルジョアは、このギャラリーを新装し、デザインは友人の建築家ジョン・ソーンが担うよう指示していた。

新古典主義の建築家として名高いジョン・ソーンは、友人の遺志を継いで1811年にギャラリーの新装に取り掛かる。1817年に一般公開されるが、天窓から自然光を取り入れるスタイルは、20世紀の米モダニズム建築家フィリップ・ジョンソンに「ソーンは我々に絵画の展示方法を教えてくれた」と言わせしめ、後に続く美術館建築に大きな影響を与えた。

200年記念のパビリオンがオープン

6月2日、ギャラリーの中庭にテンポラリー・パビリオンがオープン。これは開館200年を記念して建築されたもので、デザインは新鋭建築家向けコンペティションによって決定された。入賞したのは、ロンドン南部カンバーウェルのデザイン会社「IF_DO」。ガラスや半透明の素材を多用し、周囲の景色に溶け込む空間を作り上げた。このパビリオンは夏の間、イベント・スペースとして利用される。最終日は10月8日(日)で、入場は無料だが18時以降の入場はオンラインで事前予約が必要になる。

200年記念のパビリオンがオープン
夏の夜空に浮かび上がるあパビリオン

また、バー・エリアには南ロンドンのガストロ・パブ「ザ・カンバーウェル・アームス」が出店。カクテルなどとともに、手作りハムやソーセージ、スモーク・サーモン、アイスクリームなどが楽しめる。

200年記念のパビリオンがオープン
シェアにもぴったりなバー・メニュー

開催中のエキシビション
ジョン・シンガー・サージェントの水彩画展

19世紀末から20世紀初頭にかけて、英国を始め欧州で活躍したイタリア生まれの米国人画家、ジョン・シンガー・サージェントの水彩画を80点近く集めたエキシビション。「マダムX」などの肖像画や、幻想的な油絵「カーネーション・リリー・リリー・ローズ」で知られるサージェントだが、このエキシビションではサージェントが1900~1914年に欧州やトルコなどを旅した時期に描いた、より自由でカラフルな風景画がメインとなっている。

Sargent: The Watercolours

Sargent: The Watercolours
2017年6月21日(水)~10月8日(日)
イベント情報

Dulwich Picture Gallery
火~日 10:00-17:00
£7(特別展込みだと£15.50)
Gallery Road, London SE21 7AD
Tel: 020 8693 5254
West Dulwich/North Dulwich駅
www.dulwichpicturegallery.org.uk

 

野外パフォーミング・アーツの祭典
Greenwich+Docklands International Festival
グリニッジ・アンド・ドックランズ・インターナショナル・フェスティバルFestival Details

今年で21回目を迎える「グリニッジ・アンド・ドックランズ・インターナショナル・フェスティバル」の季節が再びやってきた。 太陽の下で音楽を聴いたりビールを飲んだりするのが楽しくなるロンドンの短い夏。太陽が沈んだあとも、光と音楽とアートに溢れるこのテムズ川沿いのフェスティバルに、夕涼みがてら足を運んでみてはいかが?( 文: 宮田さち)

6月23日(金)~7月8日(土)
Tel: 020 8305 1818 
www.festival.org/festival/overview/15/2017

テムズの夜風に吹かれて観劇としゃれ込もう
A View from the Bridge

Camden Rocks Festival

米劇作家、アーサー・ミラーによる「橋からの眺め」の英語公演。1994年に設立された、演出家不在というベルギー出身のユニークな4人組の演劇グループ、デ・ルーバーによる新解釈で、アメリカン・ドリームを夢見る港湾労働者と不法移民たちのドラマが、テムズ川を背景に展開する。

6月22日(木)~25日(日)
21:00(約90分)
£15(枚数限定で当日無料のスタンバイ・チケットもあり)
Meridian Quays, Greenwich Peninsula, London SE10 0QE
North Greenwich駅

白く光り輝く馬たちが織りなすファンタジー
FierS à Cheval

Camden Rocks Festival

フランス発ストリート・パフォーマンス・グループ、カンパニー・デ・キダムによるファンタジー・ショー「誇り高き馬」。昨年の六本木アート・ナイトでも公演が行われ、人気を博した。カティ・サーク号の下で白馬たちによる幻想的な世界が繰り広げられる、家族でも楽しめるイベントだ。

6月23日(金)
22:00(約60分)
無料
Cutty Sark Gardens, Greenwich, London SE10 9HT
Cutty Sark for Maritime Greenwich駅

本物そっくりの月を間近で観察
Museum of the Moon

Camden Rocks Festival

ブリストルを拠点にするアーティスト、ルーク・ジェラムによる直径7メートルの迫力満点な月のインスタレーションが、英作曲家ダン・ジョーンズの曲とともに楽しめる。23、24両日は、夜のグリニッジ・パークを楽しむ稀な機会。24日の夜間のショーではダンス・デュオ、ヒューマンフッドの公演も。

6月23日(金)~25日(日) 
23日 22:00、23:00 
24日 13:00-19:00、22:00、23:00 
25日 12:00-17:00(約40分)
昼間は入場無料、夜間は£10
The Old Royal Observatory Gardens, Greenwich Park, London SE10 8QY
Cutty Sark for Maritime Greenwich / Greenwich駅

ドイツからやって来た優しい巨人
Sense of Unity

Field Day

ロンドン東部のローマン・ロードをステージに、光と音の大行進が繰り広げられる。ドイツからやって来た巨大操り人形ダンドゥと、英国のパーカッション・グループ、ワールドビーターズの初の共演。西アフリカの弦楽器コラやドラムのリズムに乗って、光り輝く優しい巨人ダンドゥがベイビー・ダンドゥと巡り会う様を追いかけてみよう。

7月1日(土)
21:45(約45分)
無料
昼間は入場無料、夜間は£10
Roman Road, Bow, London E3
Mile End/Bow Road駅

トップ・クラスのストリート・パフォーマンスを
All Roads Lead to Woolwich

Field Day

グリニッジの東に位置する、ウーリッジで開催される4つのポップアップ・パフォーマンス。なかでも見逃せないのがロージー・ケイ・ダンス・カンパニーによる、ダンスの公演「5 Soldiers」。5人の男女が、実際の兵士たちの経験を基に、前線での生活を躍動的な踊りで表現する。

7月6日(木)~8日(土) 
無料
「5 Soldiers」7月7日(金)、8日(土) 
時間の詳細はサイトを参照(約25分)
St George's Garrison Church, 5 Mill Lane, Woolwich, London SE18 6XJ
Woolwich Arsenal駅

フォトジェニックな世界が広がる
Festival Finale - The Colour of Light

Field Day

フェスティバル最終日の夜は、ウーリッジの通りを軽やかに進む大小数々のカラフルな巨大車輪のパレードとともに迎える。フランスのパフォーマンス集団カンパニー・オフの大掛かりな仕掛けに、インドの伝統音楽と現代音楽を融合させる作曲家、シュリ・スリラムのサウンドトラックがからむ。

7月8日(土)
21:00(約90分)
無料
ロイヤル・アーセナル内のピーター・バークのインスタレーション
「Assembly Statues」からスタート。
Artillery Square, Royal Arsenal, Woolwich, London SE18 4DX
Woolwich Arsenal駅

 

天井画を至近距離から観られる
旧王立海軍学校
「ペインテッド・ホール」天井ツアー

ペインテッド・ホール天井ツアー

壮大な天井画で有名な、グリニッジの旧王立海軍学校の「ペインテッド・ホール」。4月に2年の予定で本格的な修復工事に入り、それとともに館内に設置された高さ約18メートルの足場に上って天井画を間近に観るというユニークなツアーが始まった。修復期間中のみの稀有なチャンスをお見逃しなく。

ガイド・ツアーに参加

ツアーガイドさんがペインテッド・ホールの歴史や天井画に描かれた人物の意味などを解説しながら案内してくれる。ツアーの所要時間は約1時間。約15人のグループにまとめられた見学客の1人1人にヘルメットと蛍光ジャケット、そしてインカム用のヘッドフォンが配布。そして見学客はこれらを着用して足場を上り天井画の近くまで行く。階段は70段ほどあるので、ヒールの高い靴は止めておいたほうがよさそう。手荷物は鍵付きロッカーに預けられる。写真撮影はOKだがフラッシュは禁止。天井画には触れないように言われるが、背の高い英国人男性でもない限り、まず届かない。

Painted Hall Ceiling Tours
料金: 10ポンド
(修復期間中は毎日開催される予定。
2018年8月現在、2018年9月30日まで予約可能)
Old Royal Naval College
Greenwich, London SE10 9NN
Tel: 020 8269 4799
最寄駅: Cutty Sark for Maritime Greenwich
www.ornc.org/painted-hall-ceiling-tours-tickets

ペインテッド・ホールとは?

17世紀後半に活躍した英建築家で、セント・ポール大聖堂なども手掛けたクリストファー・レンがニコラス・ホークスムアと共に王立海軍病院の中に設計したバロック様式のホール。天井ばかりか四方の壁にも絵画が描かれた様は、英国版のシスティーナ礼拝堂と形容され、300年にわたり華麗な内装で多くの訪問客を惹きつけてきた。当初は病院の退役軍人が利用するダイニング・ルームとして造られたものの、日常的に使うには華やか過ぎるという理由で、有料で一般公開されるようになったとか。その後、紆余曲折を経て、1939年から97年までは、海軍訓練生のためのダイニング・ルームとして使用された。

ペインテッド・ホール
左)天井の絵画 右)修復前のペインテッド・ホール内部

描かれているのは偉人ばかりではない

イングランド、スコットランド、アイルランドの3王国を共同で統治したウィリアム3世やメアリー2世など、当時の有力な王侯貴族や、ギリシャ神話の神々を散りばめた天井画は、大英帝国が世界に自国の力を誇る政治的メッセージでもあった。ただし、その中に一人、ジョン・ウォーリーという白髭の退役軍人の姿が描きこまれている。ソーンヒルは絵の上で四季を表現したが、ウォーリーは冬のシンボルとして描かれた。70年にわたり海軍を勤め上げたウォーリーは、80代という年齢にもかかわらずトラブルメーカーとして知られ、ソーンヒルは彼をおとなしくさせておくためにモデルに選んだのだとか。

描いたのはジェームズ・ソーンヒル

クリストファー・レンと同時期に活躍し、セント・ポール大聖堂のドームにも絵を残した、バロック画家のジェームズ・ソーンヒル。1707年にペインテッド・ホールの天井画の委託を受けたソーンヒルは当時30歳。以後19年という長い年月をかけて天井画を完成させた。1718年にはジョージ1世に仕える宮廷画家となり、やがて英国人の芸術家として初めてナイトの称号を授与された。

描かれているのは偉人ばかりではない左)ジェームズ・ソーンヒル(画面右下) 右)ジョン・ウォーリー

昔の修復師のイタズラを発見

ペインテッド・ホールの天井画を修復する人々は、代々その絵のどこかに自分の名前と日付を残す習慣があるそう。もちろん皆、目立たないところにサインをするのだが、1797年の修復師は、メアリー2世の胸のふくらみにサインしているという。また、冬のシンボルとして、老人とともにジャガイモやニンジンなども描かれており、ツアーでは地上からは絶対気付かない巨大な絵画のディテールを観ることができる。

昔の修復師のイタズラを発見

天井ツアー

天井ツアー

イベント情報:グリニッジの旧王立海軍学校「ペインテッド・ホール」の天井ツアー

 
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