ロンドン近郊で開催される
音楽フェスティバル - 日帰りできる野外フェスも紹介!

音楽好きにとっての、
英国の魅力の一つといえば野外フェスティバル。
夏時間を迎えたころから次第に増え始め、英国中の至るところで大小様々な規模で開催される。
今回はロンドンを中心に、注目したいフェスティバルをご紹介。人気アーティストが参加している場合、すぐに売り切れることが多いのでチケットの確保はお早めに!(文: 稲村美紀)
ロンドン市内でサイケな週末はいかが?
Raw Power Festival
サイケデリック・ミュージックを中心に、アンダーグラウンド・シーンで話題のアーティストが世界中から集まる屋内フェスティバル。実験音楽、アバンギャルド系のジャンルが好きな人はぜひ。アシッド・マザーズ・テンプルのメンバーを含む3人の日本人アーティストにより構成されたユニットで、欧州での活動も多いジャパニーズ・ニューミュージック・フェスティバルが土曜日にプレイする。
2017年5月26日(金)~28日(日)
金19:00-0:00、
土&日 13:00-翌2:00
金・土・日通しチケット £60、
土&日通しチケット £50、
金£17.50、土&日 各£25
The Dome Tufnell Park
2 Dartmouth Park Hill,
London NW5 1HL
Tufnell Park駅
www.dometufnellpark.co.uk
注目のインディーズをチェックできる
Camden Rocks Festival

250組のインディーズを中心とするバンドがカムデン地区に集結し、25カ所の会場でプレイするイベント。購入チケット1枚ですべてのフェスティバル会場に入場することができるが、人気の公演は入場制限を行う場合があるので、早めに会場入りすることをお勧めする。今年は1990年代から活躍するフィーダーがヘッドライナー、また、ザ・ライフルズやザ・コーラルも参加を決め、話題を呼んでいる。
各公演の開始時間や会場は下記ウェブサイトを参照
2017年6月3日(土)
£39.50
Camden Town駅
http://camdenrocksfestival.com
クラブ・ミュージック系が好きならココ!
We are FSTVL
2013年よりロンドン東部のアップミンスターにあるエアロドームで毎年開催されているクラブ・ミュージック・フェスティバル。実験的かつグルービーな音と映像の両方で、常に観客を魅了するエレクトロ音楽のベテランたちが今年もヘッドライナーに。カール・コックス、クレイグ・デービッド・プレゼンツ・TS5、ベースメント・ジャックス、ディジー・ラスカルなどを一度に堪能できる貴重なチャンスだ。
2017年5月26日(金)~28日(日)
10:00–16:00までに入場(ヘッドライナー登場時間予定は22:00)
キャンプ・サイト: 金12:00–21:00、土8:00–21:00
金・土・日通し( キャンプ付) £169.50~、
土&日通し(キャンプなし) £139.50、土£69.75、日£67.50
Damyns Hall Aerodrome
Aveley Road, Essex RM14 2TN
Upminster駅
www.wearefstvl.com
注目度 & ユニークさで一度は体験したい
Field Day

2007年の開催以降、着実に知名度を上げているフェスティバル。エイフェックス・ツインやアラブ・ストラップなど魅力的なアーティストのラインアップはもちろんだが、綱引きや二人三脚などのアウトドア・ゲームを楽しめる「ビレッジ・メンタリティー」のエリアは本フェスティバルならでは。今年はドッペルゲンガーや異次元世界をコンセプトにした、一風変わったフィールド・ゲームが期待できそう。
2017年6月3日(土)
11:30–23:00(最終入場は20:30)
£64.50
Victoria Park
Grove Road, London E3 5TB
Mile End/Hackney Wick駅
http://fielddayfestivals.com
大注目のテクノ・フェスティバル
Junction 2 Festival
今年で2回目を迎えるテクノ専門のフェスティバル。森林や小川の美しい自然の中にそびえるコンクリート打ちっぱなしのM4高速道路下が会場。この周りに設置された5つのステージで、英国内外から人気・実力の両方を兼ね備えたDJが集結しプレイする。スウェーデン出身のアダム・ベイヤー、今日のテクノを語る上で不可欠なベルリン出身のベン・クロックなどが名を連ねた、注目必至のフェスティバルだ。
2017年6月10日(土)
12:00-22:30(最終入場は20:00)
£55(18歳以下は入場禁止)
Boston Manor Park
London TW8 9JX
Boston Manor駅
www.junction2.london



在留届は提出しましたか?
今からわずか50年前まで、男性の同性愛は違法だった。イングランド及びウェールズで男性の同性愛が条件付きで非犯罪化されて今年でちょうど50年。英各地の美術館では、LGBTQ*(性的少数者)関連のエキシビションが開催されている。LGBTQの歴史や、様々な性的指向を持つ芸術家たちの作品を通して、性の多様性を見つめ直したい。















本場オルニーで開催されているレースの告知板
オルニーのパンケーキ・レースで全力疾走する子どもたち
レモンがアクセントの英国式パンケーキ




ファリンドン








OPEN HOUSE LONDON 2016
ゴシック・リバイバル建築のセミデタッチド・ハウスに付いていた殺風景なサンルームを取り払い、そこへ2階建ての木製エクステンションを合体させた。木のもつ明るさや軽さ、そしてボートの建築法を取り入れたという柔らかな曲線などが、オーガニックな美しさを見せている。英国王立建築家協会(RIBA)賞にもノミネートされた。
1960年代に造られた何の変哲もないテラスド・ハウスを、当時の素材をなるべく生かしながらリフォームした。ガラス・キューブや天窓、そして骨組みにステップを載せただけの階段と、徹底して光を取り入れることに成功。キッチンにつなげるように庭側に増築されたスペースは、レンガと木材を組み合わせつつ明るく仕上げている。
英国の住宅協会の中でも最も歴史の古い「ピーボディー」のためにデザインされた67戸のフラット。鉄道が目の前を走るような、騒音を伴うエリアにいかに低価格で快適な空間を作り出すか考え抜かれた建築で、昨年のRIBA賞を受賞した。デザインはピットマン・トーザー・アーキテクツ。
2階建てのテラスド・ハウスを家族向けのホームに改築。外観は目立たせず周囲の建物と調和させたまま、内部を明るく開放的な空間にした。各所に明るい木材を使ったデザインは、この建物がもつ新旧それぞれの良さを引き出しているよう。
昔は厩(うまや)として使われていた長屋形式の住宅、約250平方メートルのスペースを、4階建ての住宅に大改造。地下はリビングのほかにナイト・クラブ風のダンス・フロアやプールも併せ持つ。それを取り囲むように滝の流れる池の付いた中庭があり、周囲への騒音対策も万全。住人で建築デザイナーのイアン・ホーガス氏がガイドをしてくれる。
横幅がわずか8.5メートルという限られた空間を最大限に利用した建築。ガラス張りの開閉式屋根で暗くなりがちな部分にも自然光が溢れる。建築家のリチャード・パクストンとハイジ・ロカー夫婦が、元々は自らの仕事場兼私邸用にとデザインした。オフィスとプライベートな空間がうまく隔てられている。
2012年に開催されたロンドン五輪・パラリンピックのメイン会場にビーチが出現。このビーチで、主な五輪競技が生中継される。また乗り物などのアトラクション施設(写真)が用意されるのに加えて、音楽やダンスといったパフォーマンスの披露もあり。丸一日をのんびり過ごせるはず。
テムズ川のほとり、ロンドン市庁舎のすぐ横にある広いスペースを「ザ・スクープ」と呼ぶ。この一角にて「サマー・フェスティバル」なる催しが現在、実施中。先だってテニスのウィンブルドン選手権の生中継や名作映画の上映を行っていたが、8月はリオ五輪中継が主となる。
タワー・ブリッジ近くのマリーナにも大型スクリーンが設置。日光浴がてら五輪観戦をどうぞ。五輪とは別に、クリケットのイングランド対パキスタン戦やヨット・レース「アメリカス・カップ」の模様の中継も行う。また五輪終了後は名作映画の上映会が実施される。
最近、急速に再開発が進んでいる、パディントン駅北側の水辺。この一角に近隣住民たちの憩いの場となっている芝生エリアがあり、ここに特設スクリーンが設置される。開会式前日となる4日の昼間には、開催地にちなんでサンバのライブ演奏やカポエラのレッスンなどが実施。
金融街シティ界隈で働く人々に朗報。リバプール・ストリート駅近くにある大きな広場でも五輪の模様が放映される。昼食や仕事終わりのビールを飲みながら観戦すれば、良い息抜きとなるはず。天気が良い日は日光を浴びようとたくさんの人々が殺到する人気エリアでもある。
ロンドン第二の金融街としての発展が著しいカナリー・ワーフ。オフィス街であるだけに近隣には高級レストランやスーパーが点在しているので、仕事の打ち合わせや買い物帰りにふらっと寄るのに適しているかもしれない。ランチ・タイムや夕方に名作映画の上映も行っている。






