ニュースダイジェストの制作業務
Wed, 10 December 2025

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ついに政府が認めたUFOの存在?! from France

この広い宇宙のどこかに、地球と同じような知的生命体が存在するのではないのだろうか?そんな想いが「スターウォーズ」「猿の惑星」「宇宙大戦争」など数々のSF作品を生み出した。そして、世界各地からは数多くの未確認飛行物体の目撃証言が報告されているが、それらの情報はどれもタブロイド紙を賑わすゴシップ記事の範囲で真偽は定かではなかった。

そんな中、フランスの国立宇宙研究センター(CNES)は、未確認飛行物体(仏語でOVNI、英語でUFO)として国民から寄せられた目撃証言や写真などの情報を同センターのウェブサイト上で公開した。CNESによれば公的機関が未確認飛行物体の保管情報を一般に公開するのは世界初という。

同センター内に設立された「未確認飛行物体研究所 (Geipan)」のジャック・パトゥネ所長は、「科学者やUFOマニアたちの研究に役立ててもらう為に情報公開に踏み切った」としており、現在ウェブサイト上ではおよそ400件の情報が閲覧できるようになっている。あくまでも研究目的の公開ということなので、目撃者から直接送られてくるスクープ情報など曖昧なものは公開されていない。

Geipanが1954年に設立されて以来、CNESや警察に提出、保管されている情報はおよそ1600件(関連証拠品10万件)。「ルモンド」紙によれば、保管情報の約9%は立証できる現象(人工衛星や隕石の落下など)で、33%はおよそ説明のつく現象、30%は信憑性の薄い報告(偽情報、証拠不十分など)としている。つまり残る28%は信憑性があり、かつ説明不可能な情報であるということだ。

子供の頃、謎解き番組で宇宙人やUFO映像などを見た記憶がある。当時の映像を今見直してみると、明らかに合成と分かってしまうのだが、それでも夢中になって見ていたような気がする。もし本当にUFOが存在するのならば、その摩訶不思議な力を応用することで原油高騰などの現代における諸問題は回避できていると言う科学者も中にはいるが、現在の科学では立証できないことが報告されているのもまた事実。果たしてUFOは存在するのだろうか?

フランス国立宇宙研究センター、未確認飛行物体研究室:www.cnes-geipan.fr

「Le Monde」紙ほか
28% d'ovnis PROPORTION DES OBSERVATIONS D'OBJETS - QUALIFIES NON IDENTIFIES



 

ミレーヌ・ファルメール、日米合作の新曲ビデオ! from France

フランスの歌姫、ミレーヌ・ファルメールの新曲「Peut-être toi」のプロモーション・ビデオが日米合作によるアニメーションで制作されることが決定した。ミレーヌ・ ファルメールといえば、フランス人形のような美しい容姿とは対照的に、過激な歌詞と妖艶なセックス・アピールで有名。米国の人気歌手マドンナのフランス版とも言えるだろう。
カナダ、ケベック州モントリオール生まれでフランス育ちの彼女は、フランスのポップ音楽界で最も人気のあるシンガー。累積販売数で数百万枚のレコードを売上げ、仏国内で商業的に最も成功している女性音楽アーティストだ。彼女が歌うシングル「Désenchantée」は、過去最高の売上げを記録している。
6月30日付けの米国発オンライン・ニュース「ビジネスワイヤー」によれば、今回のプロジェクトは、米国のジェネオン・エンタテインメントと日本の大手アニメ製作スタジオ、プロダクション・アイジーが手掛ける。両社共同で企画・開発・制作を行なう提携合意に調印したことから、実現する運びとなった。
ジェネオン・エンタテインメントの折井栄二社長兼最高経営責任者は、「世界的に有名な一大アニメーション・スタジオ、プロダクション・アイジーと当社による共同制作は、両社が持つ創造性と資源での強みを最大限に生かすと同時に、今後さらに高品質のビデオ・プロジェクトへの扉を開くことになる」と期待に胸を膨らませている。
一方のプロダクション・アイジーは、長年にわたり高水準のアニメを企画・制作し業界内での地位を確立、世界的に大ヒットした「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」や、映画ファンにおなじみのクエンティン・タランティーノ監督作品「キル・ビルVOL1」のアニメ部分も手掛けている。
フランスの歌姫のセックス・アピールがアニメーションによりどのように調理されるのか、ファンは期待を寄せている。

6月30日付home.businesswire.com "Geneon Entertainment and Production I.G Sign Co-Production Deal to Animate New Music Video for Recording Artist Mylene Farmer"



 

グリム童話が現実に… from Germany

グリム童話の名作「ヘンゼルとグレーテル」のあらすじを覚えているだろうか。貧しいきこりの亭主とその後妻が、明日食べる物もなくなってしまったある日、口を減らそうと2人の子ども、ヘンゼルとグレーテルを森に捨ててしまうという話だ。そんなメルヘンの世界の出来事が何と現実に起きてしまった。

南西部バーデン=ヴュルテンベルク州の小さな町ウッテンヴァイラー。そこに29歳の母1人、4歳から10歳までの子ども4人の一家が暮らしていた。ある日母親は、4歳と7歳になる娘2人に向かってこう叱りつける。「部屋の片付けをしなかったら、森に連れていって、そこに置いてきてしまうよ!」

実際にその「おしおき」を行動に移したのは、その母娘のやりとりを横で聞いていた母親の恋人である24歳の男性だった。彼はある日、家族の家から数キロ離れた森に女の子2人を連れていき、毛布やおもちゃと一緒に2人をそこに置き去りにしてしまう。男性がその日の夕方、2人を連れ戻しに「現場」に再び行ってみると、2人はそこから姿を消してしまっていた。

幸いなことに2人はその夜、「現場」から少し離れた先で、散歩をしていて偶然そこを通りかかった女性に発見されていた。夜の闇が次第に深まる中、2人の少女は、寒さに震え途方に暮れていたという。女性はすぐに警察に通報、少女2人は無事保護され、母親と男性は御用となった。警察がその後、2人を家に連れて帰ると、安否を心配していた母親らはほッと胸をなでおろした様子。少女たちも、親の顔を見て嬉しそうな表情を浮かべていたというから、ひとまずは一件落着といったところか。

ドイツでは昨今、子育てを重荷に感じ、子どもを虐待したり、殺してしまうといった悲しい事件が後を断たない。そういった事件を起こす家庭には、生活保護を受ける母子家庭など経済的に豊かでない家庭も少なくなく、社会問題ともなっている。先頃ハンブルクで起きた、高層アパートの10階の部屋から父親が赤ん坊を投げ落として殺害するというショッキングな事件もまだ記憶に新しい。警察は今回の事件についても、家庭環境などさらに詳しい事情を母親と男性から聴くとしている。

「Die Welt」紙ほか
Zwei kleine Kinder von Eltern im Wald ausgesetzt



 

ラップ・ダンスは誰のもの? from UK

皆様は「ラップ・ダンス」なるものをご存知か。主に「紳士クラブ」と称するお店で提供されるサービスで、チップを渡すと踊り子さんが服を脱ぎながらお客の膝の上でクネクネと腰を振る、あのいかがわしい踊りのことである。ロンドンでは先日、このラップ・ダンスのチップをめぐる裁判があった。

争点となったのは、踊り子が受け取るチップに対してかかる付加価値税(VAT)を一体誰が払うべきか、というもの。「それは当然お店でしょ」と口火を切ったのが歳入税関庁のお役人たち。これに対して「いやいや、税金は踊り子さんに直接請求してくださいよ」と反論を展開したのが、ロンドン中心部で営業を行う紳士クラブ「スペアミント・ライノ」の経営者である。

両者の論点を整理するためにも、ひとまず同店の料金システムを確認しておこう。まずお客は入場料として受付で8ポンド(約1800円)を支払う。店内に入ると、ラップ・ダンスを見るために20ポンド、さらに気に入った女の子と1時間仲良くお話しするために250ポンド(約5万5000円)を払わなければならない。

店内には常時20~140人の女性が待機しているそうで、お店側はこれらの踊り子全員から手数料を徴収している。入場料などと合わせると店は相当な金額を稼いでいるわけで、これでは歳入税関庁が「たらふく稼いでいるのだから、あんたらが税金払いなさい!」と言うのも頷ける。

ところが経営者側にも言い分はあった。彼の弁護士によると、踊り子たちはお店に手数料を払って自分の仕事場を確保した上で働く、いわば独立したアーティスト。チップの料金を客と直接交渉する権限まで与えられた彼女たちを、自営業者として扱うべきだと主張したのだ。

さて、気になる裁判所の判断とは……。「VATは、踊り子が払うべき!」。経営者側の主張を認めた。つまり踊り子たちは手数料を経営者に納入する上に、文字通り体張って稼いだチップのうち一律17.5%を納税することが義務付けられてしまったというわけ。いやあ、ラップ・ダンサーも楽じゃないね。

「The Independent」紙ほか
Lapdancers to pay VAT after High Court battle with clubs



 

ホーキング教授、なんとインターネット頼み? from UK

ブラックホールの蒸発やタイム・トラベル不可能論などの仮説を提唱し、後天的な難病により車椅子生活を送る英国の物理学者として有名な、スティーブン・ホーキング博 士(64)。さすがの天才も、今回の難題ではインターネットの力に頼ることにしたようだ。
というのも、ウェブサイト「ヤフー・アン サーズ」の呼びかけにより「政治的、社会的、環境的に混乱に陥っている地球において、人類はこれから先100年間をいかに生き延びることが出来るのだろうか?」という質問をオンライン上で投げかけたのだ。ホーキング博士は自身を「ケンブリッジ大学の理論物理学者」と名乗り、顔写真も掲載した上で登場した。
この問いに対し、2日と経たないうちに1万6000件近い反応があった。「テクノロジーさえあれば来世紀までラクラク生きていける」という楽観的な解答や、人間がお互い上手く付き合うことに希望をつなぐものや、果ては「とにか く生殖を続けるしかない!」とうなずける解答も。
ホーキング教授自身は「地球を逃れて別の惑星へ移住すること」と解答。ただし「移住先の惑星に人類が住む方法を、科学者が考え出せば のことだが……」と付け加えるのも忘れなかった。それに対しハンドル・ネーム、サンドラさ んは「もともと完璧だった地球を破壊した私達 が、安易に別の惑星に移ったとしても、いずれその惑星も破壊しかねないのでは?」とすでに悲観的。
「ヤフー・アンサーズ」では、毎週、著名人が登場し、質問を利用者に投げかける試みを行なっており、これまでにもビジネスマンのドナル ド・ドランプや元米国副大統領のアル・ゴアが参加してきた。最近はロック・グループ、U2のボーカル、ボノが世界の貧困問題の解決法について質問した。
しかし、利用者の中にはこの企画自体に疑問 を感じる者もいるようで「スティーブン・ホー キング教授のような天才が、一体なぜこんなことを? 我ら凡人と会話をするよりもっとマシな時間の過ごし方があるのでは?」と逆に問い掛ける者も。ごもっとも。

7月8日付「The Guardian」紙  "Hawking turns to Yahoo for answers to his big question"



 

リュトリ学校を救え!Tシャツ制作で「暴力学校」の汚名返上 from Germany

生徒の校内暴力にお手上げした教師が、政府に助けを求めたことで「暴力学校」の代名詞ともなってしまったベルリン・ノイケルン地区にあるハウプトシューレ・リュトリ学校。校長が不在という状態がしばらく続いており、この間に教師への暴力や侮辱が激化。すぐ に助けを呼べるようにと、教師は携帯電話を肌身離さず持ち歩くようになったほか、校門前には警察が配置されるという事態にまで発展した。メディアはこれをこぞって取り上げ、図に乗って挑発的な態度をとる生徒らを、カメラに収めては報道していた。だが「生徒らに罪はない!」と、ベルリンで社会学を専攻する大学生、トム・ハンジンクさん(29)が同校の生徒と 協力して、Tシャツのブランドを立ち上げた。 過剰に報道するメディアによって作り上げられた学校像を払拭し、生徒自らが己を表現することで、汚名返上しようというのだ。バイエルン州出身のハンジンクさんは、ベ ルリンでも外国人が多く住むこの地区に越してきてから4年、快適に暮らしている。同学 校にまつわる問題があることは否定しないが、メディアのせいで「世間は同校の生徒について、ゆがんだイメージを抱いてしまっている」と指摘、「生徒たちは失敗した教育政策の犠牲者。彼らは方向を失ってしまっている。道し るべを作ってあげないと」と話す。そこで学友と一緒に設立したのが「リュトリ・ウエア」だ。美術の授業を利用して、生徒 らがデザインを担当。胸元に大きく「リュトリ」 の文字を入れたTシャツには、メディアの過剰報道に気後れしたり、あるいは逆に開き直ったりせず「私はリュトリの生徒です」と主張できる誇りが詰め込まれた。また企画を通して、生徒らに協調性や連帯感も生まれた。Tシャツは1枚14ユーロ。オンライン・ショップで販売し、売上金は学校に寄付される。ただでさえ就職難のこの時代、「リュトリ学 校出身」となると、どんな雇用主も相手にしてくれないという。このプロジェクトが生徒らに自信を与え、胸を張って社会へと巣立っていくことが出来るきっかけになれば何よりだ。

「Die Welt」紙 "Wir wollen keinen Ghetto-Kult" by Nicole Dolifn


 

国民的スターがベルギー国籍取得、の裏には… from France

現在スイスに居住地を移している歌手ジョニー・アリデーと言えば、フランス版矢沢永吉とも言える国民的スター。2000年に行われたミレニアム・コンサートでは、パリのコンコルド広場からシャンゼリゼ通りまでが観衆で埋め尽くされたという人気ぶりだ。「パリジャン」紙によると、彼が45年間の芸能生活で稼いだ、CD・グッズ販売の収入からCMの出演料は計1.5億ユーロ(約234億円)になるとか。

しかし、人気者につきものなのが高額納税。今年64歳を迎える彼の最大の関心事は、「いかに税金を払わずに余生を過ごせるか」だろう。

一般人から見ればジョニーは、多少の税金など屁のようなものであるはずのお金持ち。しかし彼は稼ぎもすごいが、その使い方もすごい。とても気持ちよくお金を使ってしまう浪費家でもあるということで、このへんはフランス版エルトン・ジョンといったところか。実際に彼の預金口座の残高を見たことのある会計士や税理士は最初、「あれれ、売れない歌手の口座と間違えちゃったかな?」とびっくりするとか、しないとか……。

そんな愛すべきジョニーに最近、吉報が訪れた。2005年から申請していたベルギー国籍の取得がこのほど無事認可され、今月からは「フランスのジョニー」が「ベルギーのジョニー」へと変身したのだ。国籍変更についてジョニーは「個人的でセンチメンタルな想いから、亡き父親と同じ国籍を取得でき感無量です」などとコメントしているが、だからといってベルギーに移住するわけでなし、この国籍取得劇に裏がないはずがない。実は、ベルギー国籍を取得した人は、2年後にモナコへの永住権を取得できるという仕組みなのだ。

ここまで読んで意味がわからなかった人、モナコは世界に名だたるタックス・ヘブン、つまり税金の存在しない国だということをお忘れなく。

ジョニーは現在、フランスよりも税金の安いスイスで過ごすことで高額納税を抑え、噂によればこれで年間200万ユーロ(約3億円)の節約になっているとか。さらに2年後には夢の税無し生活が待っているというわけ。

あっぱれ、ジョニー。「ベルギー人」になっても、「フランスの心」を歌っておくれ。

「Le Parisien」紙ほか
Le plan de Johnny pour ne plus payer d'impots



 

ストロベリー・フィールズいつまで? from UK

今年もウィンブルドン選手権の季節がやってきた。観客が楽しみにしているのとして試合はもちろんのこと、試合中にほお張るストロベリー・アンド・クリームがある。テニス・ファンから選手達まで、開催中の2週間で彼らの胃袋にはなんと2万7000キロのいちごと7000キロのクリームが収まるという。
ウィンブルドンの「顔」となっているいちごだが、実は議会でホットな議論の中心になっている。議論されているのは、いちごそのものではなく、いちごを始めとするベリー系の果物の栽培に利用されているビニール・ハウスだ。13年前に英国の農業に導入されて以来、ビニー ル・ハウスは害虫と不安定な気候から作物を守り、農家に豊作をもたらしてきた。しかしその一方、美しい田舎の風景が、延々と連なる白いビニール・ハウスによって覆われ、景観を破壊していると見る反対派も大勢いる。現在では、ビニール・ハウスを建設する際の手続きは各自治体によって異なるが「英国の田舎を守る会」は、ほかの一般建築と同様、全自治体にわたって建築許可の申請を義務付けるべきだと主張している。 保守党のビル・ウィギン議員は、自身の選挙民たちがビニール・ハウスの建設に対して 意見を述べる機会が与えられないのは不公平と主張、ここ4年間英国産いちごをボイコット。これに対して、国民を代表する人間が英国産いちごに背を向けたことは「無責任」であると、全国百姓組合から非難されている。
今では、ウィンブルドン選手権に英国産いちごを供給する業者までが議論に参加、ビニール・ハウス栽培をに賛成を示している。 議論の展開次第では外国産のいちごを提供することになるとあっては、彼らの主張にも一際熱が入る。おいしい英国産いちごを作るためにはビニール・ハウスは必須アイテム。建築許可が 必要かどうか? 今後のいちご談義に注目!

「The Independent」紙 "Strawberry fields forever? The polytunnel debate" by Martin Hickman


 

オンラインでドイツ文学を from Germany

ゲーテやシラーの古典からグリム童話まで、原文で手軽に読めたら…、なんて考えている世界中のドイツ文学愛好者および研究者に朗報。ネット検索エンジン最大手グーグルの蔵書デジタル化プロジェクト「Google book search」にこのほど、ミュンヘンのバイエルン州立図書館が名乗りを上げたのだ。

グーグルが2004年から進めているこのプロジェクトは、世界各国の図書館の蔵書をスキャンしてデジタル文書化し、ネット上で本の抜粋もしくは全文を閲覧できるようにするという構想。これまでに参画を決めている11の図書館には、米カリフォルニア大学(UC)や英オックスフォード大学の図書館、ニューヨーク公立図書館など有名どころが顔をそろえる。そこに今回、ドイツ語圏では初めてバイエルン州立図書館が加わる形となった。

同図書館のあるミュンヘンといえば先頃、2つの大学が国内の「エリート大学」に格付けされたところ。そこにきての今回のプロジェクト参加は、「アカデミックな町」としてのミュンヘンのイメージ躍進に一役買いそうだ。

デジタル化が予定される蔵書は100万冊以上。中には同図書館内でも閲覧条件が厳しい、希少価値の高い本もあるという。しかしデジタル化によって、1558年創立の伝統ある同図書館が誇る貴重な財産の約9分の1相当が、マウスのクリック一つで世界中のどこからでもアクセス可能となる。

ただグーグルの同プロジェクト、立ち上げからこれまでまったくスムーズに来たわけでもない。同社は著作権切れの書籍はもとより、著作権により保護されている作品についても、同権保有者の承諾の有無に関わらず、本の情報や本文の一部抜粋などをデジタル化する方針を取っているため、同じく書籍のデジタル化を進める競合マイクロソフトほか、出版社や米作家協会などから著作権侵害を訴える声が続出。一時はスキャン作業の中断に追い込まれる事態にも陥った。ちなみに今回デジタル化される州立図書館の蔵書はすべて、著作権がすでに消滅したものだという。

同問題をめぐってはしばらく熱い議論が交わされそうな様相だ。

「Die Welt」紙
Eine Million Muenchner Buecher fuer Google



 

自らの身体に傷をつけるのが流行り?フランス若者事情 from France

これからの季節、誰もがコートを脱ぎ、半袖やTシャツに衣替えする。わが子のむき出しの肌に輝く金属の輪を見つけた親は「あんた、いつの間におへそにピアスしたの!」と驚き、わめき散らす。かたや、鼻に釘を刺している若者を見た年寄りが「彼は反社会な若造だ」と嘆く。そんな場面は、いまや過去のものとなった。
フランスでは新人歌手発掘番組「Star AC」 などの影響もあり、ここ数年15歳前後の若者の間で、ピアッシング(ピアス)やタトゥー (入れ墨)、肌にわざと切り傷を作ることがブームになっている。ボルドーの青年館で働く心理学者ザビエ・ ポモーさんは、次のように語っている。「テレビや雑誌は、本当にこの現象をうまく作り上げたと思う。5年前に比べて、自分の子供が流行歌手などをまねて入れ墨やピアスをすることに対して、父兄はあまり拒否反応を起こさなくなっている。つまり、それだけピアッシングも入れ墨も日常生活に浸透していると言うことだ」。さらに「皮膚に何らかの印を刻むのは21世紀のコミュニケーション手段と言ってもいいだろう。若者達はピアスや入れ墨を見て自分の仲間を見分けているのだから」。高校生のサマンサさん(17)は「パリジャン」紙のインタビューに次のように答えている。「私がお店で2つ目のピアスの穴を開けてもらおうとしたら、お母さんが猛反対。だから自分でしたわ」。入れ墨については「私の友達は自分の大好きな音楽グループの名前の入れ墨を入れたみたい。でも、もし1年後にそのグループが嫌いになったらと思うと、私には出来ないな」。肌にわざと切り傷を作ることに至っては「それはまた別問題。あれはうつ状態になった時のものよ。私の友達も一時期はカッターナイフで色々と傷を作っていたわ」。ピアッシングとタトゥーは今やおしゃれの一部として、確固たる地位を築き上げた。果たして、あなたの子供は大丈夫?

「Le Parisien」紙 "Piercings, tatouages…ceque veulents nous dire les ados" by Florence Deguen


 
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