ケルト文化の影響から神話や妖精などの不思議な話がいまだに語り継がれているアイルランドには、聖なる「パワー・スポット」が数多く存在します。今回は、3月17日に迎えるアイルランド最大の祭日セント・パトリック・デーを記念して、同国に点在する数多くの神秘の場所の中からお勧めのスポットをご紹介します。エメラルドの国、アイルランドで心のエステをしてみませんか。(池田マキ)
スピリチュアル度満点
神秘の国アイルランド
北大西洋上でまるで英国に寄り添うように位置するアイルランドは、人口400万人ほどの小さな国。一歩郊外に出れば緑が延々と続くのどかな農業王国です。近年は好景気に沸き、人々の生活の都市化も進んでいますが、現在でも国中の至るところに神聖なパワーの宿る「パワー・スポット」が手付かずの状態で点在しています。
5世紀頃にキリスト教への改宗が行われる前のアイルランドでは、ケルト人の土着宗教であるドルイド教の影響から、アイルランド神話にあるような太陽の神や大地の神などのケルトの神々や女神たち、そして自然の中に存在する妖精などの精霊などを自然崇拝していました。そのため、ケルト式礼拝などに使われた「聖なる礼拝のためのスポット」は、現在でも「パワー・スポット」として自然の中に残っていることが多いのです。
またキリスト教への改宗が行われた際に、多くのアイルランド人たちが自分たちの本来の自然礼拝を継続するために、あえて元々のドルイド式の聖なるスポットを、キリスト教の聖なるス ポットに形式的に置き換えた場合も多いということです。つまり、古代からの聖なるスポットが現在はキリスト教の教会などの宗教的地点となって親しまれていることもあるのです。
こうした聖なる「パワー・スポット」は、アイルランド政府が把握しているだけでも国内に5000以上点在すると言われており、今なおその場所にエネルギーを秘めています。
| ダブリン・ツーリスト・インフォメーション St Andrew's Church, Suffolk Street, Dublin 2 Tel: +353 1 605 7700 http://www.discoverireland.ie/ |
ヘリテージ・オブ・アイルランド Brúna Boinne Vistor Centre Donore, Co Meath Tel: +353 41 988 0300 http://www.heritageireland.ie/ |
古代アイルランドの政治の中心地
タラの丘 / Hill of Tara
アイルランド最強のパワー・スポットとして知られている丘。古代アイルランドの時代には、このタラの丘は霊的な聖地、そして政治の中心地とされていた。アイルランド王の決定がこのタラの丘で行われていたと言われ、将来のアイルランド王になるべき人物がここに集められ、丘にそびえる「運命の石」を触った際に石が震えた人物をアイルランド王に選定したと言われています。
また、ここはその聖なるエネルギーから、妖精が姿を現すスポットとしても知られていて、この丘の近くにある「聖パトリックの泉(Holy Well)」の水は、聖なるパワーが宿った聖水として有名になっています。
5 月中旬〜9月中旬までの観光時期には、敷地内のビジター・センターがオープン。それ以外の時期でも敷地内の見学は自由なので、いつでも気軽に訪れることができます。丘の上からは、アイルランド全土の4分の3を見渡せるので、スピリチュアルに興味のない人でも、この絶景を見るために足を運ぶ価値大ありです。
「聖なる泉」と書かれた看板(中央写真) の側では、水が湧き出ている(右)
ダブリンから送迎ツアー有り。
詳しくは、ダブリンのツーリスト・インフォメーションまで。
車で: ダブリンから約40分。ダブリンからN3でNavanに向かって北上し、Dunshaughlinという町を過ぎた後に左折。
神々とつながる聖なる儀式の場
巨人のテーブル / Poulnabrone Dolmen
約4000〜5000年前の新石器時代の古墳には、ドルメンと呼ばれる「石のテーブル」が数多く残されている。アイルランド国内には、300以上のドルメンが存在すると言われていて、日本の神社にある鳥居のように、スピリチュアルな世界への扉を意味しているそう。数多いアイルランドのドルメンの中でも、このアイルランド西部のBurrenにあるものは巨人のテーブルという愛称で親しまれていて、天と繋がるための最高のスポットとしても知られています。
車で:ダブリンからまずはN6でGalwayを目指し、
そこからN67でBallyvaughanへ向かう。
Ballyvaughanに着いたら、Carranを目指しR480を走っていると右手に見えてくる。ダブリンからは4時間。
Galwayからは、1時間ほど。
ユネスコの世界遺産にも登録
ニューグレンジ / Newgrange
アイルランドだけでなく、ヨーロッパの重要な遺跡としても挙げられるニューグレンジは、ユネスコの世界遺産にも登録されている巨大古墳です。
紀元前3200年に作られたというこの遺跡は、1年に1度冬至の日にだけ、入口から入り込んだ太陽光が曲がりくねった19メートルの通路を通り抜け、一番奥の墓室にまで射し込むように設計された不思議な建造物です。また、ニューグレンジは単なる死者の埋葬地ではなく、太陽の神、月の女神、豊穣の女神などに祈りを捧げるための聖なる儀式の場だったとも言われています。
現在では「Bruna Boinne Vistor Centre」が運営を管理していて、ガイド付きのツアーが楽しめます。このビジター・センターでは、ニューグレンジのみならず、「カレンダー・ストーン」という月のサイクルを記した石の遺跡のあるナウス(Knowth)の見学もできるので1日時間を取ってゆっくりと楽しみたいスポットです。
ダブリンから送迎ツアー有り。
詳しくは、ダブリンのツーリスト・インフォメーションまで。
車で: ダブリンからN2で北上し、約40分ほど。ダブリン北のDroghedaという町から南東に向かってすぐ。
子宝に恵まれる石
ラビー・ストーン / Labby Stone
有名なアイルランド神話であるダームットとグローニャの物語に登場するのがこの巨大なドルメンの石。神話ではこのドルメンの石の下で眠ったダームットとグローニャが子供を授かったということからも、このラビー・ストーンは子宝に恵まれる聖なるスポットとしても知られています。ダームットとグローニャはこの石の下で眠ったそうですが、現在ではこの石に触ることによって赤ちゃんを授かるパワーがあると言われています。
車で: ダブリンから車N4でSligo方面に北上し約2時間進み、その後Castlebaldwinという村に着いたら、Cromleach Lodgeというホテルを目指して、案内に沿って田舎道を進む。ホテル駐車場に着いたら車を停めて、ハイキング・コースを進みます。
強力なパワー・スポットの泉
キランの泉 / St. Kieran's Well

聖なる泉と呼ばれるパワー・スポットはアイルランド中に数知れずあるけれど、最もパワーが強いのはこの聖キランの泉に違いない。小さな農村の田舎道沿いに突然出てくるこの泉は、現在はキリスト教の泉とされていますが、昔はドルイド教の聖なる儀式が行われたスポットとのこと。敷地内には、頭痛、歯痛、腰痛が癒されるという数種類の湧き水があり、そのパワーは8月の第1日曜日に最も強くなると言われています。
ダブリンからは、バスでKellsまで行き、
そこからタクシーで約20分。
車で: ダブリンからN3で北上し、Kellsへ向かう。KellsからR163でOldcastle方面へ。田舎道を走りCarnarossへ。そこからは小さな案内板に従って進む。ダブリンから約1時間半。
七不思議の奇跡の村
フォー・ ビレッジ / Fore Village

時代から取り残されたようなForeという村の中にたたずむパワー・スポット。ほとんどが森の中に点在していますが、7世紀頃にキリスト教の聖人によって作られた教会の周辺には儀式のための聖なるスポットがあります。またここには「フォーの七不思議」と呼ばれている沸騰しない水や燃えない木などの奇跡の言い伝えが残っており、現在でも多くの人々が祈りを捧げにやってきます。木に色々な物が結び付けられているのは、アイルランドでは神木崇拝の文化の影響で、こうした「聖なる木」に白い布や紙などを結び付けて祈りを捧げるのです。
車で: ダブリンからN4でSligo方面に北上。
Mullingarに着いたらR394でFore Monastic Site方面に進む。
ダブリンから車で約1時間半。
神秘の国アイルランドには、サイキックとして親しまれている占い師がたくさんいます。インタビューに応えて頂いたエイデン・ストーリーさんは、エンジェル・セラピー・プラクティショナーとして知られていて、アイルランドのみならず米国などでも人気があるサイキックです。今回は、エイデンさんにエンジェルや妖精についてお聞きしました。
Aidan Storey(エイデン・ストーリー)
ダブリン在住のサイキック(占い師)、エンジェル・セラピー・プラクティショナー。アイルランドのみならず、英国や米国にも根強いファンを持つ人気のサイキックで、常に3カ月先まで予約で一杯。勇気付けられるような優しい鑑定で、エンジェルや守護霊からのメッセージを伝えつつ、未来の方向性を示してくれます。
メール:
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www.aidanstorey.com
エイデンさんは、天使や妖精の世界を見ることができるそうですが、どのような感じなのでしょうか。
天使の世界の場合、もちろん目でも見えますが、天使からの声が聞こえることが多いと思います。もちろん、美しい愛に満ちた天使の世界を見せてくれることもありますが、視覚的に「見る」というよりもメッセージで伝えてくれることが一般的です。反対に妖精たちの世界は、とても視覚的だといえます。まるでおとぎの世界のような感じですね。
そういった世界が実際にどのように見えるのか、具体的に教えていただけますか。
私がよく目にするのは、まるで蛍のように光り輝く小さな生き物が、庭などの緑の中に飛び交っている様子です。妖精の存在などには興味のない私の姉が、私の家に遊びに来た際に夕暮れの庭先を眺めながら不思議そうに言ったのです。「庭に小さい灯があちこちにポツポツと見えるような気がするんだけれど、私の目がおかしいのかしら」と。私が笑いながら「それは妖精たちだよ」というと、姉はとても信じられないといった顔をしていましたが(笑)。そんな風に、妖精たちはよく姿を現します。妖精たちが庭に現れると、まるでそこの空気だけ周りと違う空間かのように、その辺りの空気が澄んで透明感があるように見えます。そして彼らのいたずらっぽい笑い声なども聞こえることがあります。
妖精を見るためのスポットなどはありますか。
自然さえあれば、妖精を見ることができます。部屋の中に飾った植木鉢にも妖精はいるのです。でも妖精が見えやすいスポットというのはあります。例えば、パワー・スポットなどの聖なる場所では、妖精も見えやすいですね。ダブリンの近くならタラの丘など、朝早くや夕暮れ時などに現れやすいようです。
妖精を見るための秘訣などはありますか。
妖精は自然の精霊ですから、オープン・マインドで心の中で自然に語りかけたり、植物の手入れをしたりしていると、ある日突然妖精が視界に入ってくることがあるでしょう。キラキラしたものが飛んでいたり、灯のようなものが飛んでいるように感じるのなら、それが妖精だと思っていいでしょう。
エイデンさんに鑑定してもらいました!
体験者: Iさん
エイデンさんに観てもらったのは、約10カ月ほど前です。主に仕事のこと、恋愛のことなどを観てもらったのですが、その時には、言われたことで「当たってる!」とピンとくることは全くありませんでした。しかしその翌日に、エイデンに言われた通りの仕事のオファーが舞い込んできたのです。この仕事は自分の専門とは異なる分野の仕事で、自分では全く予測できないような内容だったので驚きでした。仕事面では、その後も何もかもといっても過言ではないほど、エイデンに言われた通りになっています。恋愛面では当分動きはなくて、2007年の4月と8月に何かがあると言われましたが、こればかりはまだ未来のことなので……。どんなことがあるのか楽しみです。
手が全てを語っている
エスナ・サンプル
Eithne Semple
話をするよりも手を観ただけですぐに全てがわかるというのは、今年80歳になるエスナおばあちゃん。人の手相からその死までも見通してしまう彼女は、一時期は手相を鑑定するのが辛くて止めていた時期もあったそう。でも、病気を事前に察知して予防のためのアドバイスを与えることもできるということに気付き、それからはまた手相を観るようになったのだとか。とにかく、驚くほど当たります!
伝統的なサイキック
パトリシア・マーフィ
Patricia Murphy
ダブリンの街中に店を構えるサイキックの中でも、特にお勧めなのがパトリシアさん。アイルランドの伝統的サイキックの彼女は、手相、タロットカードなど様々な鑑定に熟練していて、希望の鑑定法を選んで観てもらえる。何も話さなくて、いきなり彼女が的確に要点を伝えてくれるという方式なので、鑑定時間は短くても満足すること間違いなし。
アイリッシュらしさ満点!
Devondell B&B
Galwayの街中から徒歩圏にあるこのB&Bは、チャーミングな女主人、バーナが作る美味しくヘルシーな朝食がご自慢。毎年彼女の宿を訪れるというファンが世界中にいるほどの人気を誇っている。昔ながらのアイリッシュ・ホスピタリティを満喫するには最適の宿。
47 Devon Park, Salthill, Co. Galway
Tel: +353 91 528 306
*春〜晩秋まで営業
www.iol.ie/%7Edevondel
パワースポット至近の料理宿
The Station House Hotel

タラの丘に程近いこのホテルは、もともとあった鉄道の駅を改造して作られた家族経営のフレンドリーな宿。田舎っぽくて温かいホスピタリティと美味しい料理に心が癒されるよう。可愛らしい庭園もあるロマンティックな環境なので、カップルや女性におすすめ。
Kilmessan, Co. Meath
Tel: +353 46 902 5239
http://www.stationhousehotel.ie
ダブリンの定宿に!
Marble Hall B&B
ダブリン市街の住宅地にある宿。ホテルなどのサービスをチェックする機関で働いていたという女主人のシーラが切り盛りしているので、かゆい所に届くサービスが期待できる。部屋数の少 ない小さな宿だけれど、アフタヌーン・ティー、美味しい朝食などリーズナブルに最高のもてなしをエンジョイできる。清潔でとても綺麗な部屋もポイントが高い。
81 Marlborough Road, Donnybrook, Dublin 4
Tel: +353 1 497 7350
*春~晩秋まで営業
homepage.eircom.net/~marblehall
味もボリュームも満点
Avoca Cafe
アイルランドに昔からある毛織物のお店が始めたカフェ。1号店が出来たのは約10年前のことだけれど、今ではアイルランド国内8カ所に支店を構える人気店に成長した。自然でヘルシー、そ して当たり前だけれど美味しいのが人気の秘密。スイーツもインテリアもとても可愛らしく、特に女性に大人気のカフェです。ダブリン市内、そして郊外にも支店有。
ダブリン市街店: 11-13 Suffolk Street, Dublin 2
Tel: +353 1 677 4215
www.avoca.ie
アイルランドらしさにこだわる
O'Connell's Restaurant

この店のこだわりは、なんと言ってもアイルランドらしさ。アイルランドの伝統料理に精通したシェフがシンプルな調理法と新鮮な食材を用いて作り出す料理は、ヘルシーでボリューム満点。食材の風味も生きていて本当に美味しい。リーズナブルでカジュアルなのに味は一流店にも負けず劣らず。ぜひお試しを!
Bewleys Hotel Merrion Road, Dublin 4
Tel: +353 1 647 3304
oconnellsrestaurant.com
アイリッシュ・ブレックファスト
アイルランドではどこの宿に泊まっても、ものすごいボリュームの朝食がでてくる。フルーツに始まり、シリアル、ヨーグルト、ハム、スモーク・サーモン、そして最後にベーコンや卵などがてんこ盛りになった温かいメイン料理がでてくるのだから、まるでコース料理!普通の胃袋にはなかなか過酷だが、これはもともと農業などの肉体労働の仕事に備え、1日の始まりにしっかり食べる習慣の名残だという。こんな朝食を食べたらランチは不要かも?
*本文は掲載当時のものです。



パン柄トートバック販売中
















Iain Duncan Smith - 1954年4月9日生まれ、エディンバラ出身。2001年9月12日から保守党党首。2003年10月29日に行われた信任投票に敗れ8日後に党首の座を明け渡す。2005年12月7日、デービッド・キャメロン保守党党首に任命され「Social Justice Policy Group」議長に。保守党党首時代は痛烈な批判にも全く動じないことから「Quiet Man」などのニックネームで親しまれた。

高級感溢れるレストラン。ここでは店員が賭けの注文を取ってくれる(?)ので、わざわざレースごとに犬券を買いに行く必要もない。6週間前には予約が必要というほど土曜日には大混雑だそう。
1階にポツンとある小さなカフェ。トラックには面していないので、観戦には適していないと思いきや、常連っぽいおじさんたちがモニターとパンフレットを見つつ、ひたすら賭けに興じている。ここには何やら真剣な雰囲気が……。
広々としたバー & レストランは、最も多くの人たちが集まる場所。チケット売り場も設置されている。お酒の種類は豊富だが、レストランにはホット・ドッグ、フィッシュ・アンド・チップスなど数種類しか置かれていないのがちょっと寂しい……。
ゲートは2カ所。レースの距離によって場所が変わる。
このウォルサムストウ・スタジアムは1933年にオープンした老舗のドッグ・レース場。規模も英国最大級、いえヨーロッパでも指折りのスケールの大きさです。とは言っても英国以外、ヨーロッパにドッグ・レース場はそれほどありませんけどね(笑)。レースに使われているのはすべてグレイハウンド。その他1年に1回、チャリティー・イベントを開催しています。過去にはグレイハウンドの小型版とも言えるウィペットや、アフガン・ハウンドを使ったレース、近年ではポニー(ジョッキー付)・レースもやりました。
19時45分。さあ、いよいよレース開始だ。ちなみにレース場は月、火、木、金、土曜日オープン。火、木、土は18時30分開場、19時45分レース開始(土のみ19時30分)で、月曜日は13時15分開場、14時18分開始。金曜日は10時30分開場、11時11分開始となっている。最終レースまでの約3時間で計13〜14レースが十数分置きに行われる。通常、このレース場で行われるのはグレイハウンドの6頭立てレースのみ。中にはハードル・レースもあるのが驚きだ。
賭け事と名の付くものは一切やったことのない私たち2人。まずはパンフレットを見て勉強をすることに。ポールさんに簡単な見方を教わる。レースごとに6頭の犬たちの名前、過去数レースの順位とタイム、そして各ページの左上にはレースのレベルも記されている。数字が少ないレースほどタイムの速い犬が揃っているのだとか。観客はこのパンフレットをにらみつつ、トラックを試し走りする犬を眺めて賭け方を検討する。
賭ける犬を決めたら今度は実際にチケットを購入。チケットの購入方法は2通りある。1つは「Tote Betting」というレース場正規の窓口で買う方法。そしてもう1つがトラック前に陣取っている予想屋から購入する方法だ。予想屋の場合は賭け金や配当が定まっていないし、最低賭け金が5ポンドからと高めだったので、初心者としては前者を利用することにする。ちなみにTote Bettingでの最低賭け金は20ペンス。重くなった小銭を減らす感覚でレースに参加できるのが嬉しい。
トラックに置かれている巨大掲示板や至るところに設置されているモニターを見て、刻一刻と変化するオッズをチェック。上図を例にとってみると、第4レースの1番人気は2の犬。この時点では「ウィン」で10ペンス賭けると配当金が21ペンスになるという具合だ。
50ペンスとはいえ勝利は勝利、とにかく換金だといそいそとTote Bettingへ。チケット購入だけではなく、現金を受け取るのもこの窓口だ。チケットを渡すとジャラジャラとコインを渡される。50ペンスが2ポンド75ペンスへ。もう少し賭けておくんだったとちょっと後悔しつつも、喜びを隠し切れない私たちなのであった。その後もう1レース、今度は「リバース・フォーキャスト」にチャレンジしたもののあえなく敗退。やはりビギナーズ・ラックは1回切りだった……。

さあいよいよ挑戦だ、と今度は窓口で質問攻めにする。窓口の男性はとてもフレンドリーで、賭け方や種類、賭け率などを詳しく説明してくれた。「どれかすぐ結果が分かるものをやってみたいんだけど」と伝えると、ホース・レースを勧められた。大きなレースだと事前に買う人もいるが、大体みんな当日になって馬の調子や様子を見て買うらしい。
常連のおじさんにインタビュー
カジノと聞いた時、どのような光景を思い浮かべるだろうか。米ラスベガスのゴージャス・カジノ? それとも犯罪の匂いがプンプン漂う怪しげな小部屋? 英国カジノの歴史はやはりというべきか、上流階級の人々の集う「紳士クラブ」から始まった。
あらゆる階層の人々に愛され続けているギャンブル。ギャンブルに関しては寛容であることで知られる英国だが、その背景には政府のせつないまでの試行錯誤があった。政府は一昨年の賭博法改正でギャンブルの規制緩和を打ち出したが、英国ギャンブルの歴史はこれまで規制、緩和、規制、緩和をひたすら繰り返しているのだ。















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各スーパーのオリジナル商品についてもいくつかピックアップして(やはり勝手に)比較検討。今回は、ドリンクからデザートまで£10で収まる



サバの燻製のにぎり、カニカマとアボガド、ツナのカリフォルニア・ロール2種、にんじんと大根など細巻き2種。ガリ、わさび、しょう油、お手拭つき。日本では考えられないスシ。でもご飯はこの中で一番美味しいかも。ご飯率58%と具の割合が多く、寿司と見なさなければそれなりに美味しい。ただやはり、野菜のスシは日本人にはムリがある。
ミニ・サイズのスシ。サーモン、サーモン・トラウト、白身魚のすり身、卵焼きのにぎりが計6つときゅうり巻きが3つ。ガリ、しょう油付き。一番日本の寿司に近い。ご飯がちょっと硬めで、あまり味がついていないが、具とのバランスがよく食べやすい。一番美味しい。
サーモンにぎりが2貫、エビにぎり、サーモンとツナのカリフォルニア・ロール2種に、きゅうりやパプリカの野菜細巻きが3種入っている。ガリ、わさび、しょう油付き。にぎりのサーモンはひたすら薄っぺらい。カリフォルニア・ロールはハーブの利いたアジア風味というか、なんだか不思議な味がする。
スモーク・サーモンにぎり、エビにぎり、ツナのカリフォルニア・ロール、スモーク・サーモン細巻き2コ、きゅうり細巻き。ガリ、わさび、しょう油、箸付き。ご飯をやわらかく炊きすぎたのか、成型の圧力で半分モチ状態。でも、寿司飯っぽい味付けになっているのはすごい。値段から考えるとお買い得商品。
一番値段が高い。しかし、バターの層が細かく均一で、一番美しく見える。サクッと焼けていて、皮の部分は一番美味しい。中身もバターたっぷりなのか、しっとりしていて美味しい。ちなみにM&Sで作られる食品で卵を使用するものは全てフリーレンジの卵使用らしい。
一番安い! ツヤ出しの卵がたっぷりかかっていて(かけ過ぎ?)、テカテカして見える。中身も卵とバターたっぷりなのか、他社製品と比べて黄色い。外の皮が硬く、中身もスカスカしているというか、なんだかいまひとつバターが感じられず、正直一番美味しくない……。ちょっとがっかりの一品。
形はM&Sに似ているが、巻き方が左右均一ではない。見た目にシナシナ感がありサクサク度ではM&Sに及ばず。でも、中身はきめ細かくしっとりしており、バターが感じられて美味しい。
紙箱入り。水煮で比較したかったのだが、M&Sにはトマトソース煮しかないという。(やはりバリエーションが少ない!)そして高い。肝心の中身は、身が崩れやすい。個人的な好みの問題だろうが、あまり美味しくない。
紙箱入り。なかなかかわいらしいパッケージである。そしてなんと言っても安い! 他社製品はイワシの皮が部分的に剥げていて見た目がちょっと悪いものが多かったが、ウェイトローズのものはキレイだった。ちょっとあっさり目で美味しい。
これもレトロ調のお洒落な缶。他社製品の材料には塩が加わっているのに対し、こちらはイワシと水だけとなっている。そして、その分味がない。調理用に買うと良いのか?
実際ウェイトローズと並んで一番安いのだが、見た目に一番安っぽい。イワシが小さいためか(他社の製品が3匹入りのところ4匹入っていた)、身に締りがあって新鮮さを感じる。ウェイトローズより味が濃い気もするが美味しい。
パッケージは一番高級感がある。もちろんフリーレンジ卵使用。表面に近い部分(2ミリくらい)は、「す」が入っていて、舌触りが悪いが、全体的には滑らか、優しい卵味が美味しい。
イタリア製。とにかく濃厚。クリーミーで舌触りはいいが、かなり甘い。ちょっとクドイかも。セインズベリーの商品と比べて、糖分、脂肪、塩分、(当然カロリーも)全て上回っている。甘党の方にどうぞ。
イタリア製。カラメル・ソースの割合が一番多い。塩分は一番低い。クリーミーで、ウェイトローズの商品と比べるとさほど甘くなく美味しい。パッケージには「リサイクル紙を99%以上利用」との記載あり。
パッケージ表側に分かりやすく栄養表示アリ。原料の記載が一番大ざっぱ。M&Sより軽い感じだが、あまり大差はない。より滑らかな食感で美味しい。
一時帰国にも本帰国にも、おみやげを欠かせないのが日本人の悲しい性。ハロッズやフォートナム&メイソンの高級紅茶もいいけれど、スーパーで、あげて楽しい、もらってうれしい、そしてちょっと差がつく(比較的安価な)おみやげを探してみよう。
M&S








6カ国対抗戦、といった本来の大会趣旨とは別に、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドの英国を構成する4カ国には、大会中にどうしても勝ち取らなければならないタイトルがある。その主たるものが、イングランド対スコットランド戦の別称「カルカッタ杯」、イングランド対アイルランド戦の「ミレニアム杯」だ。さらにはウェールズも含めて自国以外の英国その他3カ国から勝利を収めると、「トリプル・クラウン」を達成したとして国中が大騒ぎとなる。つまり、たとえフランスとイタリアとの対戦に敗れ3位以下が決定的になったとしても、残りの3カ国に勝てればファンは万々歳、といった仕組みになっている。ちなみに欧州参加国含めたどのチームであれ、5カ国全てに対して勝利を収める完全優勝は「グランド・スラム」と呼ばれている。










やがて主流となっていったケンブリッジ大学派とラグビー校派の2つのルールをさらに統一しようと、ロンドン全体の「フットボール」を管轄するアマチュア・クラブ協会が乗り出した。しかしここで問題となったのが、「ハッキング」と呼ばれる選手が手に持ったボールに対する膝蹴りに対する見解。危険なので一切禁止すべきとするケンブリッジ大学派と、膝蹴りこそがこのスポーツの最大の魅力とするラグビー校派の主張はお互い相容れないままに決裂した。

かつてラグビー選手には、2つの階層が存在しました。1つは、イングランド北部の労働者階級に属する兼業選手。彼らには生活がかかっているので、試合出場の際に給料の支払いを要求しました。それに反発しアマチュアリズムを標榜したのが、オックスフォード大学やケンブリッジ大学に代表されるエリート階級であり、こちらが後の英国におけるラグビーを先導することになります。



1997年11月13日、ナショナル・ロッタリーが778万ポンド(約17億円)を再開発資金として提供することを発表し、バースの街は歓喜に沸いた。それから、約9年の歳月を費やして2006年8月にようやく完成したのが、このテルメ・バース・スパ。新しく完成したニュー・ローマン・スパは、プールが3つ(内1つはトリートメント用のプライベート)に、アロマセラピーを施したスティーム・ルームが備え付けられていたモダンなスパ・リゾートだ。目玉はなんといっても40種以上のミネラルを含んだ「天然の温泉」。ここでは毎日約100万リットルもの湯が湧き出しているのだ(源泉は45℃だが、スパでは36℃程度に薄められている)。屋上には、バースの絶景を眺められるプールがある。 ここで、プカプカ身体を浮かばせながら空を眺めているとまさに極楽。ストレス解消にもってこいの場所だ。
この日受けたのは、ワツという聞きなれないトリートメント。ワツはカリフォルニアに住む指圧師によって編み出されたと言う水中の指圧(Water Shiatsuが語源らしい)のことだそう。トリートメントは、昔から医療施設として使用されてきたという地階のプール、ホット・バスで行われる。天窓から降り注ぐ日差しが爽やかな直径10メートル程のこの円形プールはワツ専用。1度に施術を受けられるのは1人で、施術中はこのプールに他の人が立ち入ることはないという。なんて贅沢。
担当のセラピスト、ジョアンナさんは、いかにもセラピストといった感じの柔らかい雰囲気の女性。ジョアンナさんからワツの説明を受けた後ホット・バスに入り、彼女の腕に頭を乗せ身体を水中に浮かせる。それから後はすべてセラピストまかせ。水中で、まるで揺りかごで揺られているような浮遊感を全身に感じながら受ける軽い指圧マッサージが最高に心地良かった。身体よりも心に効きそうなトリートメントで本格的なマッサージとはまた違うが、この水中を漂う海藻感覚がなんとも深いリラクゼーションに導いてくれるのだ。施術後は、ただただ脱力。出されたハーブ・ティーを抱えたままの放心状態が続き、しばらく現実に戻れませんでした。

英国生まれの自然派化粧品エレミスが手掛けたエキゾチックなスパは、ドアを開けたその瞬間から、時の流れが止まったような静寂さに包まれる空間。静けさの中にほのかに漂うエッセンシャル・オイルの香りに嗅覚が刺
このエンザイムが働いている間、腕、首、肩を念入りにマッサージしてくれたのですが、これがもう最高。力加減が絶妙で、身体がとろけるような極楽気分を味わいました。寒くないようにと、マッサージが終わった部位から大きなタオルに包んでくれる心遣いもさすが(終了時には蚕のようになっていました)。この後、あまりの気持ち良さに少しウトウトしてしまったのか、気付いた時には、3段階最後のエンザイム(レモン)を浸透させ終わった後。
トリ・エンザイム・リサーフェーシング・フェイシャルの発売を記念して、フェイシャル・ウォッシュ、リサーフェシング・セラム、リフレッシング・ナイト・クリームの3点が含まれたフェイシャル・セット(£200相当)を1名様にプレゼントします。プレゼント応募方法は
英国初のジェントルマン専用スパ。散髪、髭剃りと言った床屋的な作業から、男性のためのマニキュア(爪の手入れ)、日焼け用のサンベッドそして全身マッサージといったトリートメントまで、ここ一軒でグルーミングのすべてが済んでしまう画期的な場所だ。
男性専用スパと聞いて、どんな人が通うのだろうと想像が膨らんだが、待合室にいたのは、アルマーニのスーツを着た恰幅の良い初老の男性を始め、ビシッとスーツで決めたビジネスマン風の男性がほとんどだった。ここは、むしろ紳士クラブ的な役割を持った場所なのかも知れないと思った。

名門ホテル、マンダリン・オリエンタルご自慢のラグジュアリーなスパ。一歩足を踏み入れると、そこは街中の喧噪が嘘のように静寂が漂う空間だ。究極のリラックスを提供するに相応しい禅をテーマとしたスッキリとしたインテリアは、日本人建築家デュオAZUMIによるデザイン。室内はキャンドル・ライトで薄暗く照らされ、そこにいるだけでスーッと気持ちが静まるのが実感できる。
水の力を徹底的に利用したハイドロセラピー(水治療法)が充実しているスパ。英国で最も素晴らしいスパに贈られる「デイ・スパ・オブ・ザ・イヤー」を何度も受賞していることからも、その実力がうかがえよう。6つの温泉プールの中でも、幻想的なインテリアが施されたフローテーション・プールは是非試して欲しい場所。21種類のミネラル成分を含む死海の塩を利用したこのプールにフワフワと体を漂わせると、日頃のストレスがスーと消えていくから不思議だ。アンチ・エイジングなど各種ビューティー・トリートメントのほか、関節炎、筋肉痛、リハビリなど体調に合わせたトリートメントを提案してくれるので、男性にもお勧めしたい。メディテーションなど心に働きかける講座も提供しており、心身共にリフレッシュできること請け合い。
ウェストミンスター区の運営する公共スパ。自治体運営とはいえ、ターキッシュ・ホット・ルームズ(ターキッシュ・バス)が3つ、ロシアン・スティーム・ルームが2つにフィンランド式サウナと冷水プールがある本格派。インテリアもアール・デコ・スタイルを取り入れたエレガントなものなので、優雅な気分を味わえるはず。曜日によって、男性専用、女性専用、カップル専用と分けられているので、予約時の確認を忘れずに。ボディ・スクラブ、全身パック、マッサージなどの各種トリートメントは別料金(要予約)で受けられる。














フラワー・ショップ、ギフト・ショップも備えたサロン。全面ガラス張りの明るい店内には、マッサージ用のチェアが並べられ、気持ち良さそうにマッサージを受ける人の姿が見受けられることも。これらのエナジャイジング・チェア・マッサージは10分10ポンドからあり、ちょっと疲れた時に気軽に寄れるのが魅力。奥では、ストーン・セラピーなどの本格的トリートメントを行っている。 
スパなどのサロンより敷居が低いので、疲れた時に気軽に立ち寄れるのが嬉しいリフレクソロジーの店。お値段も25ポンドからと良心的。経験豊富なリフレクソロジストが揃っているので、店を出る頃には疲れが溜まっていた足が軽くなること請け合い。65ポンドから出張サービスの依頼も可能(詳細はTel: 07958 088 044)。
映画「Miss Potter」(邦題:ミス・ポター)
「Miss Potter」では、湖水地方ならではの美しい風景のカットがストーリーの合い間で効果的に使われている。その1つが、1929年にポターが購入したターン・ハウズと呼ばれる小さな湖と、その周りを囲う広大な敷地。遠景には山々が連なっており、その他の観光スポットとは一線を画した険しいぐらいの野性味溢れる景色が広がっている。この辺りまで来ると観光客の数もぐんと減るので、湖水地方のまた違った顔を発見することができるかもしれない。特にターン・ハウズを取り巻く周囲約2.5キロの散歩道はのどかで美しい。
後にポターの夫となる事務弁護士ウィリアム・ヒーリス氏の事務所として撮影に使用されたのは、ちょっと意外な場所。ここはかつてラム酒貿易で栄えたホワイトヘブン地区の歴史をテーマとしたエンターテイメント施設なのだ。施設内にはこのラム酒貿易で莫大な資産を築いたジェファーソン一家のオフィスがあるのだが、「Miss Potter」撮影のためにわざわざ改築が施されたという。かつては貿易に関わる作業について細かい指示を出し、また労働者たちの監視を行ったといういわば司令塔が持つ独特の気高い雰囲気が、当時の事務弁護士が働いた事務所の再現に一役買っている。
ロンドンの実家を離れて湖水地方に住まいを移したポターが、ヒル・トップと呼ばれる自宅の庭で楽しそうに農作業を行うシーンがある。その撮影が行われたのがこのユー・トゥリー・ファーム。実際ここは、地元の再開発計画から守るためにポターが購入した農場の1つであった。さらにはこの敷地を使って当時はまだ珍しかったB&Bの経営に乗り出し、アフタヌーン・ティーがたしなめる喫茶室まで作ったという。当時の面影はそのまま残っており、敷地の狭さから撮影が見送られた本物のヒル・トップに代わってロケ地としての役割を見事果たした。
「Miss Potter」のストーリー後半で、レニー・ゼルウィガー演じるポターが湖畔で佇む姿を捉えたシーンが度々出てくる。このロケ地に多く使われたのが、湖水地方の巨大な国立公園の一部となっているダーウェント湖。実際この界隈には、ポター自身が41歳になるまで家族と一緒に休暇を過ごした別荘があった。ポターはこの地において目にした木々や庭、その他の風景を描いた多数のデッサンを残しており、特に「ベンジャミン・バニーのおはなし」や「ティギーおばさんのおはなし」などの物語の舞台として知られている。
ロンドンに住んでいた幼き頃のポターが湖水地方へと家族旅行に出掛ける時、また大人になったポターが両地間を移動する際と、2回にわたって大きく映し出されるのが高架橋。英国北部の田園地帯という見晴らしの良い風景の中を、蒸気機関車が走っていく姿は圧巻だ。ロケ地として使われたのは、今でも運行を続けるセトル・カーライル・レイルウェイの線路上。イングランド中央部のリーズからスコットランド近郊カーライルまで北上しながら、英国の田舎に残る美しい風景を車窓に次々と映し出す、希少な路線である。
こちらはポターが湖水地方での生活の拠点とした本物のヒル・トップ。家の庭には、彼女が描いた物語の場面そのままの光景が残っている。
絵本に登場するキャラクターの展示するなど、絵本の中の世界をできるだけ忠実に再現した博物館。小さなお子さんなどは、ここに来ればまず間違いなく喜ぶはず。
小さい頃に受けた英才教育のお陰で、風景画の教養と技術も持ち合わせていたポター。ここでは絵本の世界とはまた一味趣の違った水彩画などが展示されている。
当時ヒル・トップに住んでいたポターが購入した別荘。ここで「カルアシ・チミーのおはなし」や「こぶたのピグリン・ブランドのおはなし」を描いたとされる。
まだコンピューターが存在しない時代。当時そのままの状況を保存したこの博物館において、印刷所を訪れたポターが厳しく注文を付けるシーンが撮影された。

19世紀の英国を舞台とした「Miss Potter」では、上流階級出身のポターが馬車を使って移動する場面が多く見られる。これらの撮影の大半が行われたのが、ご存知ハイド・パーク。
撮影のため、2006年に湖水地方を訪れた
「そもそもマドンナの家で働くようになったきっかけは、まだ赤ん坊だった彼女の長男の離乳食作りだったんです。普段の住み込みシェフが10日間、休暇を取る際の代理を探していて。私は当時クシ・インスティテュート(米国にあるマクロの教育機関)で料理講師をしていたので、ほんの短期出張のつもりで」。
マクロの学校に入るにはまず英語が必要とボストン大学の語学コースをとったはいいが、貯金が底を尽き始め、途方に暮れていた頃、久司道夫氏の書生と親しくなった夫に付いて久司家に遊びに行ったのを機に、一家の住み込み料理人の座を得る。
マクロと出逢い、その道を進むと決めて以来、西邨さんが目指してきたものはただ1つ、「マクロを世界に広げて、人類の平和を実現させる!」。マクロの父、桜沢如一の夢をそのまま継いでいる。途方もなく大きな夢に思えるが、西邨さんは、着実に一歩ずつ前進している。マクロを勉強し、今度はそれを教える立場になり、我が子の通う学校でマクロ・ランチを販売する、ということもやってのけた。マドンナのシェフになったのは「有名人に実践してもらうことで、マクロが一層広まることを期待して」。2005年末には初の著書を出版。次のステップは、と聞くと「そうね、マドンナのおかげで私も少しメディアに注目してもらえるようになったので、便乗して(笑)あと数冊本を出したいです。それから、今まで食が専門だったけれど、マクロのもっと根本的な『宇宙の法則』について、英語で講義してみたい。そうそう、自然農法も普及させたいので、指導できる人たちと1年ごとに、必要とされる国を移動していくのもいいわね」……とプランは尽きない。







「野菜、魚などその度に買うナマモノは、あまりローカル栽培やオーガニックにこだわりすぎなくていいけれど、料理の基本となる調味料、主食の穀物、乾物などは、必ず『いいもの』を使ってほしいですね」。毎日使うものだけれども1度買えば長期保存できるから、買える時に買っておけばOK。





英国人男性の憧れと言えば、ジェームズ・ボンド。そして、そのボンドの愛車として有名なのがアストン・マーチンだ。映画007シリーズ「ゴールドフィンガー(1964年)」ではアストン・マーチン社(1913年設立)の「DB5(1963-65)」が、主人公ジェームズ・ボンドの駆る「ボンド・カー」として初登場している。同ブランドは、当時から高出力スポーツカーとして名高く、「DB5」には直列6気筒・排気量4リッターのエンジンを搭載、282馬力を発生した。その後も「リビング・デイ・ライツ(1987年)」に、英国発のスーパーカーといわれる「V8-Vantage(1977-89)」(V型8気筒、5.3リッター、315馬力)が、「ダイ・アナザー・デイ(2002年)」では「V12-Vanquish(2001-)」(V型12気筒、5.9リッター、430馬力)が登場している。このような速くてかっこいいアストン・マーチンは、サッカー選手のデービッド・ベッカムを始めとする多くのセレブリティが所有していることでも有名だ。
オースティン社の「A30(1951-56)」を見てみよう(写真右上)。日産自動車が1963年に発売を開始した「初代ブルーバード310型」(写真右中央)との関係がわかるだろうか。日産自動車は戦後、技術的な遅れを取り戻すため、オースティン社と技術提携を結び、1953年から「A40」、1955年からは「A50」を生産した。そして10年後の1963年に満を持して登場したのが「初代ブルーバード310型」だった。このほか、いすゞ自動車は英国のヒルマン社(1907-76)から「ミンクス(1932-66)」の提供を受け、その名も「いすゞヒルマンミンクス」(写真右下)として販売していたが、これはすでに忘却の彼方の出来事となってしまった。その後、日本車メーカー各社は、高度成長期(1950〜70年代初頭)を通じて独自の道を歩んでいくため、古き良き時代の英国車の面影は無くなってしまうが、「A30」のようなルーツがあったことは記憶にとどめておきたい。
世界3大レースのひとつ「ル・マン24時間耐久レース(1926-現在)」は、戦後間も無く再開された。英国車では、ジャガー「Dタイプ(1954-57)」などが活躍し、戦後10年間で6勝を挙げている。しかし、1959年の勝利を最後に英国車メーカーは勝利から遠ざかり、1988年に再びジャガーが勝利するまでに30年もかかった。こうした記録からも、英国自動車業界の戦後の浮き沈みを窺い知ることが出来るだろう。

ロンドン北方にあるシルバーストーン・サーキットでは、ロータス・イクシージでトレーニングを受けることが出来る(半日コースで155ポンド〜)。しかも、半日集中トレーニング・コース(275ポンド)なら日本人インストラクターがいるので、言葉の心配いらず。爽快で質の高いアドバイスを受けながらのドライビング体験ができること確実(事前に、インストラクターの中納さんに直接予約要)。その他、ケントにあるブランズハッチ・サーキットでもフォーミュラ車などのドライブ体験ができる。
ソールズベリーの西に位置する英国最大の自動車博物館。外見的にはビューリーにやや劣り寂れた感じもするが、一度館内へ立ち入れば、その品揃えには圧倒されること間違いなしだ。ヨーロッパの赤いクルマばかりを一堂に集めたコーナーでは、英国とイタリアの名車を堪能できる。敷地内にはショート・サーキットを併設しており、イベントの無い日には、自分のクルマを走らせることも可能だ。
マナーハウスと併設されるビューリー自動車博物館は、サウスコースト「サザンプトン」近郊にあるテーマ性の高い施設だ。1890年代の車から最近のレース・カーまで幅広く取り揃え、映画007に登場した様々な自動車を展示するコーナーもある。施設内には、モノレールやラジコン・コーナーなどもあり、奥様やお子様連れにも優しい。また、春から夏にかけては「オート・ジャンブル」や「ボート・ジャンブル」と呼ばれる催し物が定例となっており、大陸からの出展者もいる賑やかな雰囲気を楽しむことも可能だ。今すぐ、ホームページをチェックしてみよう。

英国の「あったか料理を愛する人」代表は、14世紀のイングランドを支配したリチャード2世。彼は下層階級から莫大な税金を徴収する一方、自身は華麗な服装に身を包み道化師と戯れながら、毎晩のように1万人に及ぶゲストを招待して宴を催す、中世における典型的なお祭り好きの王として知られていた。当時英国で一番のグルメでもあった彼は、宮殿内に2000人もの料理人を雇用。後の歴史家からは「キリスト教圏にある王の中では、歴史上一番の大食漢」と呼ばれるほどだった。
1671年4月、太陽王ルイ14 世が隆盛を極めるフランス。重職から外された年老いた英雄コンデ大公は、国王に再び取り入ろうとシャンテ ィイ城において後世に伝わる 3日3晩の饗宴を開いた。この時ヴァテールは、料理人としてコンデ公に仕えていた。
ドイツ代表は19世紀に統一ドイツ初代の首相であり、鉄血宰相として世界史の教科書などでもすっかりお馴染みのオットー・フォン・ビスマルク。いかめしい顔付きからはなかなか想像がつきにくいが、かなりの美食家だったようだ。朝夕食はそれぞれ5品のフルコース・メニューで、朝食には卵16個、夕食には生牡蠣を一度に175個も食べ、「軽い」昼食でもキャビアや燻製うなぎをメインに食べていたというから、64歳で体重124キロを超え、医者から厳しいダイエット を申し渡されたというのも無理はなかろう。


























































