長い冬を前にして、英国の秋は駆け足で過ぎていきます。気候が違うため日本と同じような色彩は望めませんが、それでも秋らしい美しい紅葉をゆっくり散策しながら楽しめるのは、雄大な自然公園が多い英国ならではの醍醐味。木々の香りやマイナス・イオンが満ちた素敵な場所で、しばし日常を離れ、あなただけの「秋」を見つけてみませんか。(うまごえ尚子)
最終更新日:24 October 2022
イロハモミジを堪能しよう
Westonbirt ウェストンバート

ヨーロッパの紅葉は、日本に比べて色のグラデーションが楽しめないとよく言われます。たしかに黄色く色づく樹が多く、燃えるような赤を見かけることは少ないようです。でも、ウェストンバートは別格。世界的にも紅葉で有名なこの植物園は、美しい田園風景とかわいらしい街並みが広がるコッツウォルズ地方のテットベリーの南にあり、年間35万人が訪れます。その人気の理由は、すばらしい樹々のコレクションにあります。
19世紀中ごろに貴族のロバート・ステイナー・ホルフォードによって創設されたこの植物園は、息子のサー・ジョージに引き継がれ、次第にその敷地は広がり、1956年には森林委員会に引き継がれました。彼ら親子は初めての植樹の時、秋の色をテーマに樹を選んだのですが、その中にジャパニーズ・メイプル(イロハモミジ)が含まれていました。これが有名なナショナル・ジャパニーズ・メイプル・コレクションの始まりです。2人の植樹技術とデザイン・センスは大変素晴らしく、優れた樹の種を集め、それを繰り返し育てることでさらに品質を向上させ、その中から最高の樹を1番適切な場所に植樹することで植物園を造り上げました。それだけに、ここの樹々の美しさは賞賛に値するものがあるのです。まさに2人の植物への愛情の結晶と言えます。
そして近年脚光を浴びているのは、ロータリー・グレード。植物園とロータリー・クラブ・オブ・サウス・コッツウォルドが共同で始めたこの活動は、2005年の同クラブの100周年を記念したもので、今後10年間で、世界最高のメイプル・コレクションを作ることを目的としています。この特別な区域のデザインは秀逸で、ゆったりと配置された小道を美しい樹々を眺めながら歩くことで、心も体もリフレッシュできるように設計されています。時にはウサギ、鹿などに会う素敵なハプニングも起こるとか。ウェストンバートならではの美しい日本の紅葉と時間を、ぜひ楽しんでください。

見どころ
樹々が最も美しく色づき始める季節であり、11月中旬までは見事な紅葉を楽しむことができます。そのカラー・バリエーションは、黄、橙、赤、赤紫と実に多様で、特にナショナル・ジャパニーズ・メイプル・コレクションの独特の響きあう色彩の妙をじっくりと堪能できます。1年を通じてイベントも多いので、家族でもカップルでも楽しめます。植物センターの在庫も豊富ですから、あなただけのガーデンを自宅で作ることも可能です。メイプルズ・レストランでは、屋内とオープン・エアーの好きな場所で、美しい自然に囲まれながら食事を楽しめますし、結婚式や会議のための施設も充実しています。
| 住所 | The National Arboretum, Tetbury, Gloucestershire GL8 8QS |
|---|---|
| TEL | 0300 067 4890 |
| 開園時間 | 9:00~17:00(要事前予約) |
| 入園料 | 季節によって入場料は異なります(5歳未満無料) |
| 行き方 | 車で:M5に乗り、Junction13からA419(Stroud方面へ)。A46へ入り、Tetbury方面のA4135へ。Tetburyに入ったらA433へ。Doughtonを過ぎて約5キロ |
| website | www.forestry.gov.uk/westonbirt |
英国で日本庭園を愛でる
Giggle Alley ギグル・アレー

カンブリア州の西にある英国で2番目に高い山、スコ-フェルの麓にある、かわいらしくて不思議な魅力のある小さな森、それがギグル・アレーです。ここには実は日本庭園がひっそりとたたずんでおり、訪れる人々をその魅力でとりこにしています。この日本庭園は、貴族のリーに委託されたトーマス・マーソンズと彼のデザイン・グループが1914年に設計しました。中心には池が点在し、その周りを美しい竹、マグノリア、カエデが囲んでいます。注目したいのは大きなカエデ。秋になると燃えるような赤に紅葉し、その美しさには目を見張るものがあります。小道を緋毛氈(ひもうせん)のように艶やかな色で彩るもみじや、カラー・バリエーションを誇る樹々に囲まれて散策していると、「紅葉狩り」という和語を、久しぶりに思い出すことでしょう。
現在公園は森林協会と地方団体に所属するボランティアの方々によって管理されており、1年を通じて無休で訪れる人々を温かく迎え入れています。また、ここには近年数が減少している希少動物である英国原産の赤リス、ノロ(鹿の一種)、アナグマなどが生息しており、スタッフはこれらの種の保存にも尽力しています。穏やかな丘がなだらかに続く地形なので、小さい子供連れや年配の方々の散歩にも適してい ます。
見どころ
日本庭園が色づき始めます。赤、オレンジ、ゴールドに煌めくカエデが池に映る美しい風景を堪能してください。早朝のバードウォッチングを始め、ウォーキング、自然観察など、子供から年配の方々までが楽しめるさまざまなアクティビティーを用意しています。レストランでは地元料理を味わうこともできます。
| 住所 | Giggle Alley, Eskdale Green, Cumbria |
|---|---|
| TEL | 01768 778 469 |
| 開園時間 | 常時 |
| 行き方 | 車で:A595からEskdale Green方面へ。 Eskdale Green Park内の郵便局100メートル東に駐車場あり 電車で:最寄駅Ravenglass(駅から西へ約1キロ) |
| website | https://www.facebook.com/GiggleAlley |
針葉樹に癒されよう
Bedgebury National Pinetum and Forest
ベッジベリー国立松栽培園

国立針葉樹コレクションとしてベッジベリー国立松栽培園が創設されたのは1925年。その後、今日に至るまで世界でも有数の松栽培園として知られています。広大な敷地には世界中から集めた1万本以上の針葉樹が茂っており、貴重種や絶滅しかけている種も数多くあります。
針葉樹の生育には澄んだ空気が必要とされるため、大気汚染が進むロンドン近郊やキュー・ガーデンなどでの栽培は難しく、栽培園として清澄な空気と水が豊富な湿地帯であるベッジベリーが選ばれました。1919年に当地が購入され、1925年と1926年にキュー・ガーデンで育てられた樹が古くからの樹々と共生させるべく植樹されたのです。この園に最も貢献したのは、ウィリアム・デイリームーアです。キュー・ ガーデンを1936年に退職した後も、彼のたゆまない努力は続けられました。適切な樹を地形を活かしながらバランスよく配置する腕は、まさに天才的でした。そのおかげで、わたしたちは今、素晴らしい樹々の色のハーモニーと景観との見事な調和を堪能することができるのです。
さらにこの園では、様々なアクティビティーを楽しむこともできます。サイクリングやマウンテン・バイクでのツーリングを禁止している植物園が多い中で、ここは異色の存在です。針葉樹というと落葉・黄葉しないというイメージがありますが、ここでは見事に紅葉した樹と深い緑のままの針葉樹の美しいコントラストを楽しむことができます。

見どころ
美しい色彩のコンビネーションが沼地に映える光景を楽しめます。針葉樹が生育する地域にしか見られない様々なきのこを発見することができるのもこの時期です。針葉樹ときのこは、お互いに依存しながら育っています(採取はお控えください)。そんな生命の不思議な繋がりを身近に感じてみてください。
| 住所 | Goudhurst Cranbrook, Kent TN17 2SJ |
|---|---|
| TEL | 01580 879820 |
| 開園時間 | 8:00~ ※閉園時間は季節により異なる (公式サイトの情報をご確認ください) |
| 行き方 | 車で:M25に乗り、Junction 5でA21へ入りHastings方面へ。B2079へ入り、Flimwell の手前。 |
| website | www.forestry.gov.uk/bedgebury |
ロンドンで見つける私だけの秋
出かける時間と余裕がなくても、あなただけの秋は見つけられます。いつもの通勤時や通学路からちょこっと寄り道するだけで、そこには素敵な紅葉との出会いが……。
都会のオアシスで優雅なひととき
The Regent's Park
リージェンツ・パーク

410エーカーにも及ぶロンドン最大のこの王立公園は、ロンドナーの自慢。1811年に、後のジョージ4世であるリージェント皇太子が、都市計画の一環として、もともと狩猟場だった場所を建築家ジョン・ナッシュに公園に改造させた。バラ園や人造湖が有名だが、オープン・エア・テラスやロンドン・ズー、レストランなど、さまざまな施設が充実している。
| 開園時間 | 05:00 - 17:00 ※閉園時間は季節により異なる (公式サイトの情報をご確認ください) |
|---|---|
| 最寄り駅 | Baker Street、Regent's Park、Great Portland Street、St John's Wood、Camden Town |
| website | www.royalparks.org.uk/parks/the-regents-park |
ダイアナ妃と紅葉のコラボ?!
Hyde Park
ハイド・パーク

4000本もの木々が350エーカーの敷地に生育するこの場所は、ロンドンのど真ん中。ヘンリー8世がウエストミンスター寺院から1536年に取得したのが始まりだ。公園の一角には2004年7月6日に故ダイアナ妃を偲ぶモニュメント、ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ・メモリアル・ファウンテンがお目見え。この場所の黄葉はとくに人気が高く、秋の日差しと紅葉を楽しむ人が多い。
| 開園時間 | 05:00 - 00:00 ※閉園時間は季節により異なる (公式サイトの情報をご確認ください) |
|---|---|
| 最寄り駅 | Lancaster Gate、Marble Arch、Hyde Park Corner、Knightsbridge |
| website | www.royalparks.org.uk/parks/hyde-park |
世界で最も有名な植物園
Royal Botanic Gardens, Kew
キュー王立植物園

ロンドン中心部から南西に約10キロ足を伸ばしたところにある王立植物園は、1759年に宮殿併設の庭園としてその歴史が始まった。1840年には国立植物園となり、改修を重ね、現在の300エーカーの広さに。2003年にはユネスコ世界遺産にも認定されている。長い歴史を重ねた当園は、世界で最も有名な植物園として700万種以上もの植物を有しており、また、貴重かつ膨大な資料を誇る。平成7年には勅使門の修復と日本庭園の築造が日本の協力によって行われ、文化交流に役立っている。
| 開園時間 | 10:00~ ※閉園時間は季節により異なる (公式サイトの情報をご確認ください) |
|---|---|
| 最寄り駅 | Kew Gardens |
| TEL | 020 8332 5655 |
| website | www.kew.org |
宮殿を遠景に紅葉狩り
St. James's Park
セント・ジェームズ・パーク

ウエストミンスター、セント・ジェームス、バッキンガムと3つの宮殿に囲まれたロンドン最古の公園は、1532年にヘンリー8世によって買い取られた歴史を持つ。もともと沼地だったため、アヒルや鴨の楽園としてだけでなく、昆虫や鳥が多いことでも知られている。映画の撮影も多く、最近封切られたウッディ・アレンの「マッチ・ポイント」も、ここがロケ地。黄色く染まった公園は、映画鑑賞のあとの散歩にうってつけかも。
| 開園時間 | 05:00 - 24:00 ※閉園時間は季節により異なる (公式サイトの情報をご確認ください) |
|---|---|
| 最寄り駅 | St James's Park、Westminster、Green Park、Victoria |
| website | www.royalparks.org.uk/parks/st-jamess-park |
英国ならではのプラント・ガイド
英国暮らしをしていて気付くのは、自然や植物が実に忠実に気候や緯度に支配されているという事実です。たとえば街路樹や公園の樹々も、日本とは微妙に違っていることに気付いていましたか。身近な樹々の種類の違いは、人々の歴史の違いをも物語ります。建物や家具、彫刻などの素材が違えば、当然ながら表現方法や作り出される創作物も異なり、それが文化の違いへと発展するのです。ここでは、英国やヨーロッパで多く見かける樹々を紹介します。あなたの通勤路や身近な公園で見かけたら、是非その樹々の後ろにひっそりとたたずむ歴史や背景に思いを寄せてみてください。
Oak オーク
ブナ科コナラ属の樹の落葉性のものの総称。
和名: カシまたはナラ
オークというよりも、どんぐりの樹といったほうがお馴染みかも。英国を代表するこの樹は、多くの公園で見かけることができる。切り込みが特徴的な葉の形と、深い縦溝のある樹皮が目印の針葉樹。200~400年の樹齢のものが多く、1000年以上の樹齢を誇るものもある。堅くて重い素材が重宝され、昔から船舶、車両、農具、家具などに使われてきた歴史を持ち、とくにアンティーク家具にはこの素材を使ったものが多い。ロンドン郊外のオークス競馬場は、その領地に多くのオー クがあり、地名をオークスと名づけられたことに由来する。
Beech ビーチ
ブナ科ブナ属
和名: ブナ
温帯域に多く生息する落葉広葉樹。灰褐色のなめらかな樹皮と先端が少しとがった卵型の葉が特徴で、大きいものは30メートルにまで達する。実は三角形で食用に用いられる。ヨーロッパでは森の女王様と呼ばれ、昔から親しまれてきた。英国では3000年ほど前から生息していたと言われ、多くの場所で見かけることができるが、特にコッツウォルズ地方に多い。落葉時には美しい赤茶色に紅葉する。乾燥に弱いため、針葉樹と比べて利用しにくいと言われてきたが、近年人口乾燥法が発達したため、新たに木工家具の素材として注目されている。ちなみに英国王室御用達のハンガーは、RUSSEL社製で、ブナ材が使われている。
Birch バーチ
カバノキ科カバノキ属
和名: カバノキ
黄葉する落葉広葉樹。北半球の亜寒帯から温帯にかけて多く生息する。高さは10~20メートル、幹は太いもので45センチほどになる。灰白色で薄く紙のようにはがれる樹皮と、2重の切れ込みのある葉が特徴。白樺と言うとピンと来る人も多いのでは。三角形の葉は利尿・浄化作用があるフラボノイドを多く含むため、植物療法に用いられ、近年では化粧品に配合されることも。砂糖の主原料として重宝されてきた反面、花粉のために花粉症に苦しんでいる英国人も多い。ちなみに、世界で始めて花粉症が発見されたのは180年前の英国で、当時は枯草熱と呼ばれ た。ケルト文化では最も神聖視されている樹 のひとつでもある。
Rowan ローワン
バラ科ナナカマド属
和名: ナナカマド
山地帯から亜高山帯に多く生息する落葉広葉樹。高さは7~10メートルになり、灰色がかった暗褐色の樹皮と、表面は緑で裏が薄緑の葉が特徴。葉の形はバラ科に属すことからもわかるように、バラの葉に似ており、とがった卵形で周辺にぎざぎざがある。実は球状で赤く熟し、秋には赤く紅葉する葉と共に、樹全体が真っ赤に美しく染まる。日本名のナナカマドは、7回焼いても焼け残るほどに燃えにくいことから名付けられたとされる。英国では家をちらかしたり片付けたりしてくれる妖精の魔法を防ぐのに、ローワンで作った十字架を身につければ良いとされている。
Larch ラーチ
マツ科カラマツ属
和名: カラマツ
北半球の亜寒帯と中緯度の高山に広く分布する落葉針葉樹。高さ20~30メートル、直径60~100センチにまで生育する巨木。松より少し短い尖った針葉を持ち、黄色に紅葉する。公園樹や街路樹として植栽されることが多く、その素材が重くしっかりしているため、古くから建築、土木、船舶材、また枕木として用いられてきた。カラマツ属の学名Larixはヨーロッパカラマツの古代名であり、豊富な樹脂を持つことから、ケルト語のlar(豊富)に由来があるとされる。また、氷河期時代を生き延びた樹としても著名だ。
Small-leaved Lime スモールリーブド・ライム
シナノキ科シナノキ属
和名: シナノキ
日本では冬菩提樹、セイヨウシナノキ、リンデンと呼ばれる樹を指すことが多い。ヨーロッパから中央アジアに分布する落葉広葉樹。高さ20メートルに及び、北半球の温帯で見られる。街路樹や庭園樹として古くから使われてきた。葉は5~10センチで、樹の種類によって長さが異なるが、スペードかあるいは卵型をしている。蜂蜜を採取するための蜜源植物としても知られる。若葉は鮮やかな緑色で、秋には黄葉する。中世ヨーロッパでは「自由」の象徴とされ、シューベルトの歌「リンデンバウム(菩提樹)」としても知られる。葉はハーブティとして親しまれ、幹の繊維はその強度ゆえに、楽器や彫刻、ロープなどに多用されてもきた。
Ash アッシュ
モクセイ科トネリコ属
和名: セイヨウトネリコ
ヨーロッパ南部に主に生息する落葉広葉樹。高さ30メートルにもなるヨーロッパでは最大級の巨木。英国からカフカス地方に分布し、卵型の葉は、夏は明るい緑色だが、秋は美しい黄色になる。堅くて強い性質と、木目がまっすぐなので、建築材、家具材に幅広く利用されてきた。その範囲はステッキ、ラケット、スキー板、自動車のフレームなどにも。公園樹としても親しまれてきたが、近 年は花粉症の原因とされ、多少人気は下がり気味。北欧神話の宇宙樹「イグドラシル(世界樹、生命樹)」とはこの樹のこと。
Black Poplar ブラック・ポプラ
ヤナギ科ヤマナラシ属
和名: ポプラ
北半球の温帯に生息する落葉広葉樹。樹形が美しく、風が吹くと葉が触れ合ってサラサラと音を立てるがゆえに、街路樹として昔から人気が高い。葉は広三角形で秋には黄葉する。セイヨウハコヤナギと呼ばれることもあり、北海道大学のポプラ並木はこの樹。綿毛つきの種子が風に飛ばされる時期は、あたり一面が真っ白になる。材質がやわらかいので、マッチの軸木や包装材などに使われてきた。英国では交配が進んだがゆえに、純正のブラック・ポプラは貴重種となっている。強度が高いので、壁のフレームなどに使われてきた。
Field Maple フィールド・メイプル
カエデ科カエデ属
和名: カエデ
英国では唯一の古くから自生するカエデの一種。10~15メートルぐらいまで成長し、樹齢は50~100年ほど。特徴のある葉は、いわゆるもみじの形で、カナダ国旗のデザインでお馴染みだろう。秋には黄、赤、金茶などに見事に紅葉する。英国では黄葉する樹々が多いので、赤く紅葉するこの樹は貴重な存在。葉は脱落するときにくるくると回りながら落ちるという特徴がある。英国ではカンブリアからダラム地方に多く分布するが、スコットランドやアイルランドではほとんど見かけない。クラフト・ワークやたきぎとして重宝されてきた。
どうして葉っぱは紅葉するの?
秋になって気温が下がり、日照時間が短くなると、樹の水分吸収力が低下します。すると十分な水分が葉まで届かなくなるので、葉と枝の間に離層という組織を作り、水分や栄養分の葉への補給を止めてしまいます。それまでのように葉から水分を発散させ続けると、樹本体が枯れてしまうからです。すると、葉が行なっている光合成によって作られた栄養分が葉に残り、それが緑色の葉緑素(クロロフィル)を破壊して、今まで目立たなかったカロチノイドという黄色い色素が浮かび上がるので、色が変わったように見えるのです。
また、赤くなるのは、葉の中に残った糖分によりアントシアニンという赤い色素が、褐色になるのはフロバフェノの褐色になる色素ができるからです。樹木によって色が違ったり、同じ樹でも部位によっていろいろな色が混ざるのは、それぞれの樹木が持つ栄養素が異なったり、日当たりが違ったりなど、環境の違いや個体差によるものです。また、年によって紅葉の美しさが違うのは、気候が大きく影響するからです。その年の夏に十分な日照があり秋に一気に冷え込むと、葉緑素の分解が急激に進むので、その結果、美しい紅葉が期待できます。朝晩の気温差が激しい地方の紅葉が美しいとされるのはそのためで、京都などはその代表例です。



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「ブレードランナー」や「アキラ」的世界と言えばわかる人も多いはず。鉄骨とガラスの外観は、パリのポンピドー・センター(総合文化センター)も手がけた建築家リチャード・ロジャーズのデザイン。 過剰とも言える配管が、見る者に畏怖感を与える。これが世界屈指の保険組合ロイズのオフィスなのだ。1901年に建設され、100年後の2000年に改修工事が始まり、現在の姿に再生された。その際、オリジナルの内装や構造はそのままに、最新の建築技術を加味することが試みられたと言う。RIBA*アワードを受賞。グランド・フロアと11階 のギャラリーを公開する。
こんな壮大な風景を毎日見ていたら、小さな悩みなんて吹き飛んでしまって、自由自在に生きていけるかも、と思わず想像してしまうのは、ここがロンドン市長舎だからかも。テムズのたもとにたたずむ巻貝みたいなフォームそのままに、中には螺旋らせん階段が最上階まで延びている。このユニークなデザインは、大英博物館のグレート・コートも手がけた現代建築の巨匠、ノーマン・フォスターならでは。2002年度フォスター・アンド・パートナー賞受賞。螺旋階段や会議場などが公開される。16日の10:30~13:00に子供向けイベントあり。
大学や大学院というと、長い歴史を彷彿とさせるいかめしい建物が多い中、ロンドン・メトロポリタン大学は、かなりいけてる。なにしろ、「オリオン座」というコンセプトのもと、ビクトリア&アルバート美術館の螺旋階段の設計やデザインを手がけたダニエル・リベスキンドの「作品」だから。外壁はステンレスのパネルで覆われ、幾何学的な窓は光が室内にたっぷり届くように設計されている。2004年度RIBAアワードほか、受賞多数。今回は講義室、バルコニー、共有フロア、グラウンド・フロアなどが公開される。
大家族のために、都会でどこまでプライバシーと開放的な空間を創造・維持できるかという課題に、極限まで挑戦した現代建築の「天才的回答」のひとつとも言える作品。四方を建物で囲まれ、細い路地を通らなければ玄関にたどり着けない構造は、東京の住宅事情を連想させるが、ここはお金持ちが多く暮らすノッティング・ヒルだ。随所に現代建築の粋とアイデアが盛り込まれたその造りは、いつの日か東京に家を建てる時の参考になるかも。2006年度RIBAアワード、2005年度ジャンニ・ボツフォード建築賞受賞。
建築は依頼主の趣味に左右されることが多いけれど、では建築家が自分自身のスタジオを作ったらどうなるのか。ホプキンスは、まずは1993年にオフィス・キャンパスを、ぺテラと呼ばれる壁の装飾を活かした第2ビルと共に拡張。さらに1995年にガラスのレセプション・ルームを追加して、現在のスタジオに作り上げた。パイプやガラスを多用したデザインは、光があふれる彼の作品の特徴でもある近代的なフォルムの代表作。それぞれの建物は渡り廊下でつながっているので、「拡張の過程」を自分の目で確認し発見できる。
公共の建物なら普通に入れるが、個人の家にお邪魔する機会はなかなかないだけに、ツリー・ハウスはぜひ訪れてみたい。敷地を占領する古木にインスピレーションを得て設計されたこの家は、結果的に光があふれる場所となり、自然との共存というコンセプトを家中の至るところで発見することができる。この気持ち良い共生を体感すれば、 従来の家中心の建築方法に疑問がわき、ちょっとは頭が柔らかくなり、もしかしたら環境問題や新しい生き方に、おのずと目が開かれるかもしれない。

会員制のヨット・クラブと聞くと、それだけで敷居が高い。いかにもお金持ちが集いそうな、いかめしくて立派な建物を連想しがちだけど、現代アートの粋を集めたようなアルミニウムと木材でできたこのクラブは、かなりアートしている。ここから眺めるテムズはまさに絶景。桟橋と河や河岸とのコントラストも斬新、きっと新しい発見があるはず。今回はメインのクラブ・ハウスへの入場が可能で、メンバーと話せるチャンスあり。それにしてもヨットのオーナー達って、甲板でもクラブでもこんな良い思いしているんですね。
ミレニアム記念としてテムズ河岸に登場したロンドン・アイ。すっかり新名所として定着したその「輪」は世界最大級で高さは135メートル。普通の観覧車と違って、1つのカプセルに数十人が乗れて天井も壁も透明。さらにはカプセル内を自由に歩けるのも楽しい。昼間も良いけど、煌めくロンドンの夜景はとってもロマンチック。カプセルを丸ごと借り切って、プロポーズするのが大人気というのも確かにうなづける。RIBAアワードはもとより、1999年度にはマークス・バーフィールド建築賞も受賞している。
ハイド・パークの一角にあるウェリントン・アーチは、バッキンガム宮殿の門であり、ロンドンのランドマークとしても親しまれている。つい先ごろ修復が終了したばかりでもあるこの文化遺産は、建築家デシマス・バートンによって1830年に制作され、1882年に現在の場所に移された。リフトでバルコニーに登ると、ハイド・パークや国会議事堂が一望でき、その素晴らしさは登った人にしかわからないと言われる。頂上の彫刻はヨーロッパで最大の大きさ。アーチ内部にあるかつてのロンドン最小の警察署が公開される。
ピクルスに似ているからと「ガーキン(ピクルス用の若いキュウリ)」の愛称で著名なこのビル。一度見たら忘れられない姿に、一度入ってみたいと思った人は多いはず。総ガラス張りで40階建ての「キュウリ」が世界屈指の金融街にそびえる姿は、やっぱり異様。今回公開されるのはロビーと最上階。ガラスのドーム天井からはまぶしいほどに太陽光線が差し込み、雲が真近に流れていく。そんな場所からガラス・フレーム越しに見下ろす360度の下界は、いったいどんな眺め?2004年度RIBAアワード、 2003年フォスター・アンド・パートナー賞を受賞。
テムズ河に沿って発展したロンドンは、水力発電が発達したため、電気には不自由してこなかったと言われる。長らく人々の文化生活を支えてきたのが、1869年に建設された8角形のタワーを持つ初期の水力発電所のひとつである、ライムハウス蓄電タワーだ。今回公開される螺旋階段を登ってたどり着くオープン・バルコニーからは、カナリー・ドックと後方に広がる壮大な風景が楽しめる。37年前のロンドンと、どこが変わらず、どこが新しいかを、パズルを解くように、風に吹かれながら考えつつ眺めるのも一興だ。
これがイングランドとウエールズの最高法廷?とため息をつくほど美しいビクトリア・ゴシック建築の傑作は、弁護士から建築家に転身したジョージ・エドモンド・ストリートの設計に基づき1882年に完成したが、彼自身は完成を見届ける前に他界した。総部屋数1000、回廊が全長5.6キロという壮大さは、ちょっと類がないほどのスケール。裁判所なんて一生ご縁がないほうがいい、なあんて思っている人でも、建築を見るという理由があれば、堂々と入れるかも。メイン・ホールと限定された法廷数室などが公開される。
英国の田舎を車で走っていて、ダーク・カラーの木材と白い漆喰が美しい幾何学模様を描く家を発見し、入ってみたいなあと思ったことありませんか。文化遺産でもあるこの家にはかつて劇作家ウィリアム・ギルバートが住んでいたことがあり、建築家リチャード・ノーマン・ショーの「古き良き英国スタイルの田舎の家」の代表作の一つとしても知られている。英国らしい美しい庭も文化財に指定されており、池に映る建物と花々は、まるで絵のような世界。あの長寿連続ドラマ、イーストエンダーズのロケ地でもあります。
クラシックの巨匠とロックの神様……、ちょっと奇妙なこの取り合わせを一挙に体験してみませんか。目の前に立つのはバロック音楽の巨匠ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが1723~59年に没するまで住んだ家。そしてそのすぐそばには60年代後半、ギターに火をつけるなどの過激なパフォーマンスで一世を風靡し、「ギターの神様」と呼ばれたロック・ミュージシャン、ジミ・ヘンドリックスが1968年から1年間暮らしたフラットが立っている。両方の建物を訪れて、異なる2つの偉大な音楽の才能が、時空を超えて同じ場所に引き寄せられた空気を、肌で感じてみてほしい。
公共図書館での無料配布





学生時代は政治活動には無関心で、自治会にも政治グループにも加わらなかった模様。学生時代の彼はそれよりも音楽活動を熱心に行っていたことで知られている。長髪を振り乱し、自身のバンド「The Ugly Rumours(醜い噂)」で演奏していたというから驚きだ。
学部時代の化学とはまったく異なる文科系の修士号も持っているという勉強熱心な彼女。ブレアとは対照的に、学生時代からオックスフォード大学保守党協会の会長を務めるなど、政治活動に熱心だったという。
人を食ったようなとぼけた表情がトレードマークのコメディアン、ローワン・アトキンソンも実はオックスフォード出身のインテリ。日本でも大人気の「ミスター・ビーン」の構想は在学中、何とたったの48時間ほどでつくり上げられたものなのだとか。
ちなみに卒業時の成績はセカンド(正確には2.2)。皇太子の成績までオープンになってしまうのはさすが英国。在学時にはドラマ・ソサエティに参加し、レビューやソロでの演技をたびたび披露、実は演劇関係に興味があったらしい。
女優としてだけでなく、脚本でアカデミー賞を獲得するなど、才色兼備ぶりを発揮しているエマ・トンプソン。在学中にはフットライト・コメディ・クラブの副代表を務めていた。1980年には、ケンブリッジ大学初の女性のみの舞台に、(共同)制作・演出、そして役者として参加している。
ブラックホール研究の第一人者として知られるホーキング博士。実は彼、オックスフォード(ユニバーシティー・カレッジ)とケンブリッジ(トリニティ・ホール)の両大学で学んでいた。学部時代はオックスフォード、博士課程はケンブリッジ。現在はケンブリッジ大学でルーカス教授職(数学教授)に就いている。
Michael Jeffersonさん
Ashminder Kaurさん
Marie Taborさん
Dominic Youngさん
Kate Steadさん

寄宿制である、というのも典型的なパブリック・スクールの特徴の1つ。下級生はユース・ホステルのような6人部屋を共有し、学年が進むと2人部屋、上級生になると個室が与えられる、といったパターンが多い。このため朝昼夜の食事の時間、放課後の観劇やコンサート鑑賞まで、ともかくグループ活動三昧となる。寮内での喧嘩も日常茶飯事だそうで、生徒たちはこういった修羅場を経て自分の意見を主張することと共にチームワークの大切さを学んでいくという。








15世紀にヘンリー6世によって設立された超有名校。これまでに19名の英国首相を輩出している。貴族の子弟が多く通い、エリートの象徴として君臨している。
イートンのライバル校と目されるロンドン北西部の男子校。「ハロ ー・ハット」と呼ばれる水夫がかぶるような制服帽子が有名。北京やバンコクにも分校を持つ。
イングランド南部ハンプシャー州に位置する男子校。同地区の主教を務めていた「ワイカムのウィリアム」初代校長のモットー「礼儀作法が人間を造る」が校訓。
ウエストミンスター寺院の真横に位置する名門共学校。カソリック教会付属の教育機関として生まれ、宗教戦争を生き延びたという長い歴史を持つ。
スポーツの「ラグビー」発祥の地として知られる共学校。サッカーの試合中に思わずボールを手で持ちゴールに駆け込んだエリス少年の伝説は余りに有名。
チューダー朝のイングランド王、エドワード6世とエリザベス女王1世が設立に関わった歴史を持つイングランド中西部の男子校。数年後に共学化を予定している。
ロンドン南西部郊外バーンズにて、テムズ河を見晴らす校舎を持つ男子校。ロンドンの観光名所でもあるセント・ポール大聖堂付属の公立学校として生まれた。
ロンドン郊外サリー州に位置する。授業料と寮費合わせて年間2万3955ポンド(約479万円)という、英国で最も高価な学校。近代サッカー発祥の地との説もある。
ロンドン郊外ノースウッド地区の男子校。かつてはロンドンの金融街シティに位置していため、同地区で大流行したペストからの被害を乗り越えてきた歴史を持つ。

ウェールズの歴史は長い。ウェールズ人の祖先であるケルト人は、遥か紀元前5世紀頃に鉄器文化を伴ってブリテン島に渡ってきたという。自然を信仰の対象としたケルト人は、ブリテン島全域で暮らし、音楽・詩など芸術をこよなく愛したと言われている。



カーディフが名実共にウェールズの首都となったのは、ウェールズに独立した議会が設置された1998年のこと。「市」となってからもまだおよそ100年ほどという、ヨーロッパで最も若い首都だ。もともとは産業革命時に、石炭や鉄を集積する港として栄えた町だが、現在ではカーディフ湾に面したお洒落なウォーター・フロントが建設されたりと様々な変化の波に乗っている。EU諸国から毎年選ばれる「ヨーロッパ文化首都2008」候補地ともなり、これからの益々の発展が期待できる都市。
カーディフの真ん中にそびえる古城。ローマ人やノルマン人が要塞として使用したという歴史ある城だが、17世紀以降は廃墟と化していた。1766年に石炭の輸出で財を成したビュート公爵家が購入し、現在の形に復元された。建物内部は悪趣味なまでに豪華絢爛だが、庭にはクジャクやアヒルが戯れ、のどかな雰囲気を醸し出している。
海岸沿いに建ち並んだパステル・カラーのカラフルな家、「ピアッツァ」と呼ばれる村の広場、ウェールズに突如として現れたイタリアの町のようなポートメーリオンはユニークな趣向の村だ。
エドワード1世が1295年に着工したが、途中で資金が底をついて工事が中止されたという未完の城。しかしながら、完全な左右対称のバランスや城壁の中に城壁があるという珍しい構造上、建築の観点から言って「最も完全な城」と称されることもある。世界遺産指定。




スノードン山頂上までの約8キロを1時間かけて登る観光用の鉄道。登山はしたくないが、ウェールズの広大なパノラマを見てみたいという人にピッタリ。辛い登りは列車を使い、下りはウォ ーキングという楽しみ方も可能。
ウェールズでの移動に便利
英国に住んでいると、世界中の国の人々と共に生きていることを日々実感するのでは。その中でもインドでは1947年の独立まで約200年間、英国の支配が続いた関係で、多くのインド人たちが英国に移住して暮らしている。彼らの歴史は21世紀の今日に至るまで、社会のあらゆる面において見ることができる。この特集では現在の英国社会においてインド出身の人々がいかに活躍しているのか、探ってみたい。
英国で生活をする上で必需品が欲しくなった時便利なのが、ニュースエージェント。コーナーショップとも呼ばれるこの種の店では、なぜかインド系の人達が店番をしていることが多い。これは偶然なのだろうか? 昨年、全国小売ニュースエージェント協会の会長を初のインド出身者として務めたメハンドラ・ジャデージャ氏に話を伺った。



8月11日(金)から公開される「カビ・アルビダ・ナー・ケーナ(英語タイトル:ネバー・セイグッバイ)」。それぞれ倦怠期を迎えている2組の夫婦。互いに全く面識のなかった彼らが、ある時、運命の十字路に迷うことに……
左)ヘンナで施した繊細なデザインが花嫁の手を彩る
いい香り!料理で使用されるスパイス。 


英国人にとってウォーキングとは、なくてはならない生活の一部。都市部でのお手軽な散歩から、本格的なトレッキングまで、 さまざまなウォーキングを楽しむ英国人の支えとなっているのがフットパス(歩道)だ。英国中を縦横無尽に走るこのフットパス、実は法律によってその定義が明確に定められている。
無数の海鳥の生息地として名高いウエールズ、スコマー島。ウエールズ南西部野生トラストが管理しているこの島は、4月1日から10月31日までの期間(月曜日休)のみ一般開放されている。主な島のルートは十字型に広がっていて、短い距離の散策から島の沿岸部のほとんどを踏破する周回コースまで選択の幅は様々。ヨーロッパ北西部でも屈指の海鳥観察スポットなので、是非とも珍しい野生動物を見てみよう。
海鳥たちの宝庫として知られるスコマー島だが、見どころは鳥だけではない。アザラシを見たいのならば、9月は特にお勧めの季節。北端のGarland Stone(ガーランド・ストーン)では、白い毛皮に覆われたかわいらしい子アザラシの授乳シーンを観察できる。そして、島の中心にある農場は1800年代初頭に建てられたという歴史的なもの。情報集めのほか、宿泊施設としても利用できる。
ここの松林はすばしっこいマツテン(イタチ科の動物)の住処。マリー湖西部には他にもヤマネコやカワウソが生息している。また、湿地では多くのトンボが観察できる。その中には希少価値の高い種も。
大人気の映画、ハリー・ポッター・シリーズでホグワーツ魔法魔術学校として登場し、その悠々たる姿には覚えがある人もいるだろうアニック城。本コースでは、この中世の城から出発し、13世紀の姿を今に残す小さな修道院跡や公園の静寂の中をゆっくりとたどっていく。また、カントリー・ライフを特集する雑誌の調査で「英国で一番住みやすい場所」に選ばれたこともある美しい街も見どころの1つだ。
南ウエールズに広がるブレコン・ビーコンズ国立公園。1800メートルの山脈が悠々と連なり、数多くの滝や渓流、鍾乳洞が点在している夏場にもってこいのウォーキング・ポイントだ。心洗われるような水音を聞きながら歩けば、日頃のストレスもいつのまにか解消されているはず。
















英国ゴースト研究家
離婚して新しい妻を娶るために英国の宗教まで変えてしまったヘンリー8世の2番目の妻。取り立てて美人ではないが、きらきら輝く漆黒の魅力的な瞳にヘンリー8世が夢中になったと言われている。1533年ヘンリー8世と結婚し王妃の座に就くも、わずか3年後の1536年には不倫の濡れ衣を着せられロンドン塔に幽閉され、同年5月19日に斬首刑に処された。アンの幽霊は、処刑の翌日から目撃されるようになった。首のない4頭の馬に引かれた馬車の中には首から上のないアンが座っていたり、誰もいないはずの礼拝堂の明かりをつけ部屋を徘徊している姿が報告されている。約450年も前から、ロンドン塔の勤務簿にはアンの幽霊の出没記録が細かく記録されているのだが、特に斬首が行われたロンドン塔内のタワー・グリーンで目撃されることが多い。
アン・ブーリンの従姉妹で同じくヘンリー8世の妻(5番目)。1540年ヘンリー8世に見初められ結婚した後も、前の恋人との付き合いが終わることはなく、1542年、ついに王の怒りを買いロンドン塔に幽閉される。処刑の際、キャサリンは恐ろしいほどの力で処刑人たちの手を振りほどき、髪を振り乱し叫びながら処刑場の中を逃げ回ったそうだ。処刑人は大斧を振りかざして王妃の後をどこまでも追いかけ回したが、3 度大斧を振り下ろすも失敗に終わり、ようやく4度目にして王妃の首をたたき切ったと言われている。キャサリンの亡霊が頻繁に目撃されるのは、ヘンリー8世と暮らしていたハンプトン・コート・パレス。許しを請いながら、廊下を引きずられて行く姿や宮殿内ロイヤル・チャペルのドアをバンバンと叩く姿が目撃されている。






ライムハウス地区に出来た1955年当時のチャイナタウン(写真左)、

在英中国人にとっての心のよりどころに
早い、うまい、安いがウリ!
チャイニーズ・エルビスとはこれいかに

1955年生まれ。長崎県出身。東京大学在学時に劇団「夢の遊眠社」を結成。92年、劇団解散後に文化庁芸術家在外研修員として1年間のロンドン留学を果たす。翌年93年に帰国後は、企画・製作会社「NODA・MAP」を設立。以降、プロデュース公演形式で数々の作品を発表し続けている。


THE BEE
舞台は70年代の日本。平凡なサラリーマン、イドは自分の留守中、こともあろうか脱獄犯に妻子を人質に取られてしまう。途端に騒ぎ立てるマスコミや警察。彼らの高圧的な態度、欺瞞に満ちたその本質に触れたイドは、次第に常軌を逸していく……。






