ニュースダイジェストの制作業務
Wed, 10 December 2025

LISTING イベント情報

中国人はシャンゼリゼを救えるか from France

中国人はシャンゼリゼを救えるか
中国人観光客は、シャンゼリゼの
救世主となるか
ついに北京五輪が開幕したが、シャンゼリゼ通りに立ち並ぶブティックの経営者にとっては、五輪の結果よりも大切なものがあるよう。最近、シャンゼリゼの商店組合は中国の有名誌女性記者4人をシャンゼリゼに招待し、朝から晩までVIP待遇でもてなしたという。

シャンゼリゼ通りといえば誰もが思い浮かべるあのメロディー。「オ~、シャンゼリゼ~」の一節はついつい口ずさみたくなるご機嫌な歌だが、現実はなかなか厳しい事情に迫られている。昨今はあまりにも激しく家賃が高騰したため、ブティックが軒並み移転を迫られているのだ。

そこで注目されているのが、中国人観光客。昨年は中国から約60万人の観光客がフランスを訪れたというが、1日に費やした金額は1人当たり247ユーロ(約4万2000円)。しかも、その額の82パーセントを占めるのが、シャンゼリゼとオペラ界隈にある百貨店での出費だという。ホテル代や食費は削ってでもショッピングにお金を費やす中国人観光客は、ブティックにしてみたらありがたい存在となっているわけだ。

ところが今年の春以降、フランスでは様々な人権保護団体がチベット問題などに対して中国バッシングを決行。日に日にエスカレートするバッシングについに堪忍袋の緒が切れた中国では以降、フランス製品やフランスへの観光旅行がボイコットされるように……。そこで、なんとか中国人観光客を取り戻したいと考えついた苦肉の策が、前述のシャンゼリゼ豪華ツアーだ。

朝9時半に大型化粧品販売店「セフォラ」へ直行した一団は、まずマニキュアやヘア・ケアのサービスを受け、プレゼント入りの大きな袋を手に、高級宝飾店カルティエへ。昼食を挟み、午後はルイ・ヴィトンで高級バッグについての商品説明を受け、18時にはヨーロッパ最大の高級キャバレー、リドでのディナー・ショー。まさに至れり尽せりである。

一昔前までは日本人観光客が「神様、仏様、日本人様」ともてはやされていたが、果たして今度は中国人観光客が、シャンゼリゼ通りを救う新たな救世主となるのであろうか。

「Parisien」紙 "Les champs-Elysées à la reconquête des Chinois"



 

科学者が生んだ未来の動物たち from France

科学者が生んだ未来の動物たち
 未来のジャングルではタコ足のサルに会える
 ©F. Juille - ©The Future is Wild Limited/
 Pictural Charts Educational Trust/Studio
 Ludo/Artefacto/Getty Images.
フランス西部ポアトゥー・シャラント地方のポワティエにある、近未来テーマパーク「フュチュロスコープ(Futuroscope)」に、今年の春から新しいアトラクションが追加され、話題になっている。内容はヴァーチャル・リアリティーの最新版といった趣きで、そこで使われる映像に登場するのは、想像上の未来の動物だ。

この新アトラクション、名前は「2億年後の地球でのサファリ・ツアー」。既に人類は滅び、火を吹く鳥や虹色のイカなど、見たことのない奇妙な動物たちがジャングルや海、砂漠などを占拠しているという設定になっている。

このアトラクションには、専用のゴーグルとハンドセンサー内蔵の専用グローブを着用して参加する。ゴーグルからはコンピューター・グラフィックスによる疑似世界が映し出され、目の前を奇妙キテレツな姿の動物たちが走り回る。さらに、専用グローブを付けた手を前に出すと、疑似世界の動物に触れたり、エサをやったりすることが出来るというのだから本格的だ。

アトラクションに登場する動物は、地理学、気候学、動物学に基づいて作り出された、れっきとした研究結果とのこと。可愛いというよりはグロテスクな動物の方が多いが、怖いもの見たさも手伝ってか、いつの間にかハマッてしまいそうな独特の魅力がある。画面を食い入るように見つめる参加者の中には、思わず椅子から飛び上がったり、声を出して笑ったりする人も。

「さすが芸術の国フランスの科学者は想像力が優れている」と感心してしまいたくなるような遊び心いっぱいのアトラクションだが、実はこのアイデア、2005年の愛知万博で紹介されていた日立パビリオンがヒントになっているのだとか。科学技術の進歩は日本がフランスよりも3年は進んでいると言われているが、それが今回、はっきり証明された形になったわけだ。

だからといって、それでフランス人が想像する未来の動物の魅力が失せるかと言えば、それは別の話だ。亀の甲羅を背負った恐竜などのデザイン・センスは、まさにシュールな国、おフランスのお家芸と言えるかも!?

「Le Monde」紙
"Des Sientifiques imaginent les animaux du lointain avenir" ほか



 

社長が社員をお出迎え!? from France

社長が社員をお出迎え!?
 東京並みの混雑振りを見せたスト中の駅構内
 © REMY DE LA MAUVINIERE/AP/PA Photos
フランスでは10月11月と、年金の特別制度見直し案に反対するストライキのため、市民の足であるメトロもRER(高速電車)も麻痺状態になってしまった。

今回のストでは、50万人と言われる政府職員の特別年金が焦点に。今までは37.5年だった年金納入期間を他の一般企業と同じ40年にするという今回の改革に、公共交通機関や電気・ガス関連の労働組合は大反対。10月に行われた小規模なストに続き、11月には9日間にわたってストが実施され、さらに交渉次第では12月にも再開される可能性があるという。

政府は「社会的公正の観点から」年金改革を推し進めようとしているが、鉄道員たちは、第二次世界大戦後から存在する特別年金制度を守ろうと必死だ。確かに、不規則な時間割で働かざるを得ない鉄道員の労働条件は厳しいし、彼らの平均寿命がフランス人の平均寿命と比べて短いことなどを考えると、ストを起こしたくなる気持ちも分からなくはない。

とはいっても通勤や通学、また大事なヴァカンスのために交通機関を利用する乗客にとって今回の一連のストは頭の痛い問題。当然、世論調査の結果もストが長引くにつれて政府支持に傾くが、交渉はそんな簡単に終わるようなものではないようだ。

そんななか、パリ郊外で人材派遣会社を営むある社長は、10月のスト中に人員不足で四苦八苦した経験を踏まえ、11月のストでは何が起ころうとも営業に支障が出ないよう、驚きの解決策を編み出した。1週間ミニバスをチャーターして、パリ郊外各地に住む派遣員をピックアップ。初めの社員を朝5時に拾い、合計30名の通勤を助けたというからスゴイ。2004年に会社を立ち上げたばかりでやる気に満ち満ちている社長にとって、早朝からドライバーとして働くことなんてまさに朝飯前。「この方法はWin-Winシステム。従業員は給料を満額受け取れるし、私は売り上げを保つことができる。それに何より、我が社のイメージを下げなくてすみますからね」と意気揚々だ。

それにしても、ストにかまけて朝寝坊を決め込む不謹慎な輩もいるなか、早くは朝の5時から通勤しなければならない社員たちの心中は複雑かも!?

「Parisien」紙 "Un patron affrete un minibus pour ses salaries Laure Parny"



 

「チャールズ皇太子の」ガチョウ、盗難される from UK

こんなにかわいいひな鳥たちが
こんなにかわいいひな鳥たちが
丸焼けに……
皆さん、2007年のクリスマスはどう過ごされましたか。英国のクリスマスでなくてはならないものと言えば、鳥の丸焼き料理。もう鳥なんて見たくないという人も多いと想像しますが、今回は鳥料理をめぐり年末に発生した悲しいニュースをお届けします。

昨年のクリスマス前、英南西部デボン州にあるとある農場から、大事に大事に育て上げられたオーガニック・ガチョウ350羽が盗まれるという事件が発生した。アミス夫妻が経営するこの農場は、かのチャールズ皇太子の経営するオーガニック食品ブランド、「ダッチー・オリジナル」と契約しており、この事件が起きた翌日には、このガチョウたちは調理用に準備された後、チャールズ皇太子に献上される予定だったそうだ。今回の盗難騒動のせいで、同ブランドは昨年クリスマス、小売り大手セインズベリーにガチョウを卸すことができなかった。

さらに悲しいことには、泥棒たちはガチョウをトラックに乗せた後、証拠隠滅と逃走時間を稼ぐために800羽のひな鳥が残っている納屋に火をつけたのだ。明け方、火災に気付き目覚めたアミス夫妻は、泥棒たちの思惑通り火災の処理に追われ、鎮火後、焼け跡からひな鳥の死骸しか出てこないことで、ようやくガチョウの盗難に気付いたそうだ。

盗まれたガチョウは丸々と太っていて、一羽50ポンドで取引される予定だったという。また800羽のひな鳥も各15ポンドで取引されることになっていたと言うから、アミス夫妻の損失は3万ポンド(約680万円)にも上る。

「盗難に遭うのはこれで3度目だけれど、こんな風に火をつけられたんじゃ、もうやっていけないよ」と泥棒たちへの怒りをあらわにしたアミス夫妻。そんな傷心の夫妻を慰めたのが、なんとチャールズ皇太子だった。「もうガチョウの飼育を続けることはできない……」と皇太子宛てに手紙を送ったところ、皇太子の個人秘書から実に心のこもった、温かい励ましの返事がきたそうだ。「とても感動的だった」とその喜びを語ったアミスさん、きっと今後も皇太子のため、ガチョウ飼育を続けていくことになるのだろう。

「Times」紙 “Raiders kill 800 ducklings and steal Prince of Wales's supply of free-range organic geese”



 

結婚相手は双子の片割れ! from UK

結婚相手は双子の片割れ!
 なにが愛でなにが罪なのか……
結婚相手が生き別れた双子の片割れだった……。つい最近、こんなショッキングなニュースが英国を駆け巡った。

この2人の詳細は明らかにされていないが、生後まもなく別々の家庭に引き取られた男女の双子が成人して恋愛結婚。しかしその後、双子の兄妹であることが判明し、裁判所から「近親婚」にあたると婚姻を無効とされた事実が上院の審議で報告されたというのだ。

この双子カップルがどのくらいの期間結婚していたのか、はたまた子供がいたのか、どのようにして事実が判明したのかなどといった詳細はすべてベールに包まれたままだが、愛し合って結婚した者同士、お似合いのカップルであったことは容易に想像できる。この事実が判明するまで双子として生まれたということを全く知らされていなかったという2人、事実を知った時の衝撃たるや……。専門家の話によると、血がつながっていることを認識している場合には強いタブー意識が働くが、血縁関係を知らなければ、逆に自分に似た血縁者に惹かれることはごくごく自然なことなのだという。

近年、英国では他人の精子や卵子を用いた人口受精が増えているが、この悲劇のニュースを受けて、生物学的両親を子供にあらかじめ知らせておくための法整備が急ピッチで進められることになりそうだ。

さて、この双子は兄妹だと知らずに恋に落ちたケースだが、海を渡ったドイツでは、兄妹だと知りながら恋に落ちたカップルの例が報告されている。

ライプツィヒ在住のパトリックさんとスーザンさんのカップルがそれだ。この2人の場合もパトリックさんが養子に出されていたため別々に育てられたそうだが、兄妹として再会。母親が亡くなった後に2人は恋愛関係になり、結婚こそしていないものの、今までに4人の子供をもうけている。しかし、ドイツで近親姦は違法とされており、パトリックさんは2年の受刑期間を経て出所したところだという。「私たちは何も悪いことをしていない。法律が変わることを望むわ」というスーザンさん。ここまでいくと、近親姦がなぜ罪なのかという根本的な部分まで分からなくなりそうだ……。

「BBC Online」ほか "Parted-at-birth twins 'married'"



 

「世界一の交通機関」を海外にアピール! from UK

「世界一の交通機関」を海外にアピール!
 昨年のインド訪問時には1億円以上を使った
 リビングストン市長
 Picture by: Manish Swarup/AP/PA Photos
昨年、某旅行サイトが企画した「世界一の交通機関」投票でロンドンの交通網が「世界一」に選ばれ、鼻高々だったケン・リビングストン・ロンドン市長。目立ちたがり屋の同市長が今回、よせばいいのに「世界一」の素晴らしさを世界にお披露目しようと、オリンピックとロンドン交通機関を無理矢理結びつけるという大プロジェクトを立ち上げた。ちなみにこの「オリンピック」とは、2012年のロンドン五輪ではなく、今夏開催される北京五輪である。

市長が考案したプロジェクトとは、ロンドンから北京までを、ロンドン交通機関の「アイコン」とも言えるダブルデッカーで走破しようというもの。出発予定は6月。8月の北京五輪の閉会式に間に合うよう、3カ月の行程で陸路を行く。気になるご予算は何と45万ポンド(約9200万円)なり!この費用は、ロンドン交通局(TfL)とロンドン五輪関係者が負担するという。予算が足りないといっては毎年運賃値上げを断行するTfLと、当初より4倍近く膨れ上がった予算に非難轟々(ごうごう)のロンドン五輪。一体どこにこんなお金を出す余裕があるのだろうか……。

当然のことながら、このお祭り計画には「時間と金の無駄使いだ」との声が続々。影のオリンピック相、ヒュー・ロバートソン氏は「くだらないPRに金を使うくらいなら、ロンドンにおける草の根スポーツの振興活動に使った方がずっとましだ」と断罪。環境政党、緑の党ロンドンのダレン・ジョンソン氏は、「ロンドン五輪でロンドンにやって来る人たちをどうやって飛行機ではなく、列車で来させるかを考えるべきだ」とエコの視点から批判した。

しかし、何を言われてもめげない、というより馬耳東風なのがリビングストン市長。「深まりつつある英国と中国の文化的、経済的絆を称えるのに、世界に誇る我々の交通機関を利用することほどピッタリの方法はないだろう?」と、自らのアイデアにすっかりご満悦だ。毎日何かしらの交通トラブルに見舞われても、驚くべき忍耐力で耐え続けるロンドナーたち。果たして今回も、じっと忍の一字なのだろうか……?

「Evening Standard」紙
"£450,000 to drive bus to Beijing"



 

モン・ブランならぬモン・ルージュ? from France

モン・ブランならぬモン・ルージュ?
染色の代わりに赤く染色された
キャンバス生地で モン・ブラン山頂を
覆い尽くしたエヴァリスティ氏
Marco Evaristti. www.evaristti.com
フランス中部に位置する欧州最高峰(4810メートル)の山「モン・ブラン(白い山の意)」がこのほど赤色に染められそうになるという珍事件が発覚した。フランス公共ラジオによると、首謀者はチリ出身のデンマーク人芸術家マルコ・エヴァリステイ氏(43)。当初の計画では染料をぶちまける予定だったが、横槍が入ったため、染色した生地を広げて代用。同山中の標高3400メートルの地点まで下りてきたところを自然環境保護違反の容疑で御用となった。

エヴァリスティ氏は、地元デンマークで過激な作風で知られており、5年前に同国のトラフォルト美術館で行われた展示では、金魚を電気ミキサーの中に入れ展示し、来客者にミキサーを作動させるか否かの選択権を提示した、いわくつきの人物。

今回の「モン・ルージュ(赤い山の意)」計画は、エヴァリスティ氏の自然環境保護計画作品3部作のひとつで、最初の作品は2004年にグリーンランドの流氷を赤く染め、米国がトゥーレ基地近くに廃棄した核廃棄物に対して抗議したものだった。

今作品ではフランスが以前ポリネシア諸島沖で行った核実験に対する抗議作品で、「自然は誰の所有物なのか」という問いかけをフランスが誇るモン・ブランを赤く染色して訴えようとしたという。作品に使う染料およそ1200リットルを運ぶために、15人のクルーを結成しており、経費は5万ユーロかかったとか。

同氏は、自身の作品が環境保護に密接に関連しており、使われる染料なども植物性のものを使用しているので、「環境汚染には繋がらない」と主張して、今回の拘束に異議を唱えているが、地元のシャルレ市長は「植物性の染料が無害なのは一般的な土地環境の場合においてのみ、氷山や流氷の上では一旦しみこんでしまった染料は、長期にわたり残るので致命的な汚染となる。純粋さの象徴である山で恥ずべき行為だと」遺感をあらわにしている。

環境破壊を非難するはずの行為が破壊行為であるならば意味がない。逆説的ながらも、この事件を機に環境汚染に関して注目が集まり、人々のモラルも向上してくれれば良いのだが。

「Libération」紙 “Un artiste danois veut changer le Mont- Blanc en Mont-Rouge”



 

スレードさんにお屋敷あげます from UK

スレードさんにお屋敷あげます
お屋敷の主に見事“当選”した
アイザック・スレード
Ancestory.co.ukというウェブサイトをご存知だろうか。これは、自分の名字や生誕地などを入力して検索にかけると、血縁関係にある遠い遠い親戚に会えるかもしれないというサイトだ。この他にも、同種のウェブサイトがいくつかあり、家系図作りが趣味という英国人の間で密かなブームとなっている。

さてさて、そんな話題の血縁者探しだが、イングランド南西部のサマセット州に暮らす貴族、サー・ベンジャミン・スレード氏(59)の血縁者探しの目的は、18世紀から代々スレード家が所有してきたという750万ポンド(約20億円)相当のお屋敷相続のためだというから驚き。独身で身よりもない彼が、屋敷を相続してくれる親戚を大々的に探し始めたのは2005年のことだった。そしてこの度、米国の ロック・バンド「ザ・フレイ」のヴォーカル、アイザック・スレード(26)との血縁関係が証明されたのだ。

捜索を始めてからというもの、1万5000通にも及ぶ手紙やメールを受け取ったというサー・ベンジャミンだが、スレード姓なら誰でも良いわけではなく、「男性でお金持ち」という条件は譲らなかった。しかも最後の手段としてDNA鑑定までする徹底ぶり。

アイザックの祖先は、スレード・アート・スクール(ロンドン大学スレード・アート・スクール)を立ち上げた後、米国に渡った人物で、昨年末のツアー中にサー・ベンジャミンの話を聞きつけたアイザックは、すぐに彼に連絡を取ったという。

サー・ベンジャミンは「ザ・フレイ」の存在さえ知らなかったが、知人に勧められるまま、彼らのコンサートに赴き、その場で大ファンになったとか。「屋敷の管理には莫大な費用がかかるんだが、彼が屋敷の庭でコンサートでもすれば、すぐにそんなものは稼ぎ出せるし、なんたって、彼はロック・バンドをやってるのに、酒もドラッグもやらないんだから」とは、サー・ベンジャミンの弁。アイザックがこの屋敷を相続することは間違いないと見られている。

こんな夢のような話が転がってこないかなぁと、指を加えているそこのアナタ!早速、遠い親戚を探し始めてみては?

「BBC Online News」 "Rock star could be baronet's heir"



 

「サルでもわかる(!?)」聖書マンガが登場 from UK

「サルでもわかる(!?)」聖書マンガが登場
 マンガがキリストの「救世主」となるのか!?
ある日、不思議な男が突如街に現れた。気難しいが、世界を救うという目的のため数々の奇跡を起こしていく……。ヒーローもののストーリーの雛形をそのまま再現したような書き出しで始まるこのマンガの主人公の名は、イエス・キリスト。そう、世界的ベストセラーである聖書が、ついに英国でもマンガで登場したのだ。

シクの名で知られるナイジェリア出身の男性が手掛けたこの聖書マンガは、創世記から旧約聖書、黙示録、そして新約聖書に至るまでの膨大な内容をたった200ページで網羅。その中身はと言えば、聖書にまつわるストーリーが若者好みのストリート・カルチャー風に仕立てられ、キリストが軽い文体の口語で話すのはもちろんのこと、洗礼者ヨハネに至っては、コンピューター・ゲームから飛び出した戦士のように扱われている。

マンガ聖書など、真面目なクリスチャンからは眉をひそめられそうな印象があるが、英国国教会はこのマンガを大絶賛。「大切なのはどう伝えるかでなく、何を伝えるかだ」と述べ、どのような形であれ聖書のメッセージが多数の人々に伝わることを歓迎している。さらには、カンタベリー大主教からも「聖書を新たな視点から捉えた傑作」というお墨付きまでもらっているのだとか。それもそのはず、近年では聖書離れが急速に進んでおり、それを食い止めるために若い世代にも受け入れられる「新」聖書の登場が切望されているのだ。

このようにキリスト教関係者からは大歓迎されているマンガ聖書。ところがマンガ関係者からは「マンガなのに文字数が多すぎる」という辛らつな批評を浴びているというから皮肉なことだ。ともあれ、シリーズ化される予定のこのマンガ版聖書、作者は既に次の作品に着手している。気になる次回作は、キリストの生涯を300ページに収める「マンガ・キリスト」。作者は「キリストはバットマンのようにクセのあるキャラクターなので、ヨハネやペテロをうまく使いユーモアを取り入れていくのがこれからの課題」としている。マンガが、若者へのアピール力が薄れつつある宗教の救世主となり得るのか!? 乞うご期待。

「タイムズ」紙 "Religious superheroes come back fighting in a Manga comic Bible"



 

ダックスフントも少子化の時代? from Germany

ダックスフントも少子化の時代?
かわいいのがボクたちの取り柄
出生率の低下が何かと話題に上るドイツだが、頭を悩ませているのはどうやら私たち人間だけではないようだ。昔はアナグマ狩りのお供をしていたダックスフント。ドイツ犬の中でも最も古い品種に数えられる彼らだが、ここのところ人気が下がり気味で、生まれてくる子犬の数が減っているという。

細長ーい胴体の両端に頭としっぽがくっつき、短い足でぽってりしたお腹を支えながらチョコチョコ歩く姿がとびっきりキュートで、外国では「ソーセージ犬」なんて呼ばれて可愛がられているダックスフント。もちろん本国ドイツでの人気はこれまで不動のものだった。

例えば、皇帝ヴィルヘルム2世はその昔、愛犬のダックスフント、エアトマン君が死んでしまった時、カッセルにある公園にお墓を造ってあげたほど溺愛したというし、作家のフロリアン・ランゲンシャイト氏は、自著「私たちの国を愛する250の理由」でダックスフントの存在を挙げている。1972年のミュンヘン・オリンピックでは、ダックスフントの「ヴァルディ」も大会マスコットとして活躍した。

しかし時は流れた。ある飼育業者によると、72年当時はいわゆる「ベビーブーム」の真っ只中で、年間2万8000匹の子犬が誕生していたというが、1996年にはその数が1万2000匹と半分以下に減り、2005年にいたってはわずか7300匹というさびしい状況に陥っている。「ダックスフント、プードル、シェパード」という、かつてドイツ中を支配した人気トリオはなりを潜め、今や街では、道路中のほこりを集めて回っているような毛むくじゃらのモップ犬(可愛いことは可愛いけど)やゴールデン・レトリバーなど、ライバルたちが幅をきかせている。

一方、犬の専門家たちは、現在の「少子化」傾向にも冷静だ。「あまりに人気が出すぎると、周りに流されて大して好きでもないのにダックスフントを飼い、大事にしない人が増える」とし、現況はかえってありがたいという。

どちらにしても、ダックスフントが絶滅してしまうほど切羽詰った状況ではないので、「ソーセージ犬」を愛して止まない飼い主のみなさん、どうぞご心配なく。

「Kölnische Rundschau」紙 “Waldi kriegt weniger Welpen”



 
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