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Thu, 12 December 2019

布袋 寅泰 インタビュー
ロンドン公演 INFORMATION
HOTEI THE ELECTRIC SAMURAI

2013年11月9日(土)20:00
£20~34.72
O2 Shepherds Bush Empire
Shepherd's Bush Green
London W12 8TT
Tel: 0844 477 2000
www.o2shepherdsbushempire.co.uk
24時間チケットホットライン
Tel: 0844 338 0000
BookingsDirect.com



少し気が早いですが、布袋さんにとっての2014年の目標をお聞かせいただけますでしょうか。

まずは11月9日のロンドン公演が来年に向けての大きなスタート。今後はスイッチを切り替えて、色々な人とコラボレーションしながら自分の新たな可能性を探っていきたいな。また11月の公演は大きな会場で行われるのだけれど、来年は少し小さめのクラブとかライブハウスみたいなところをこまめに回りたいと思っているんだ。BOØWYの初期みたいに、目の前にいる聴衆の一人ひとりを納得させていくという努力をここロンドンでもしない限りは、本当の意味での成功にはたどり着けないと感じているから。また来年は音楽フェスティバルにも挑戦したい。


渡英してから一年が過ぎて、音楽に関する価値観に変化は生まれましたか。

考え方がすごくシンプルになったんじゃないかな。日本で自分が作った音楽を改めて振り返ってみると、音を詰め込みすぎているような、色彩を使いすぎているような、ともかく装飾過多に感じてしまう。英国の音楽シーンはリズムやベースがもっとずっとシンプルで、音楽の骨格の部分が響いてくるよね。それは一つひとつの音を大切にしているということでもあるんじゃないかな。日本だとどうしても完璧な形に仕上げたくなるというか。音楽に限らず、製品全般にわたって言えることなのかもしれないけど、英国だと何か買うとその容器の蓋が開かなかったりするじゃない。でもそれでも日常生活を送る上では大きな問題とはならないんだよね。音楽の話に戻ると、装飾し過ぎてしまうと根幹にあるスピリットやメッセージみたいなものが遠のいてしまう危険があるから、ロンドンで音楽活動していく上ではよりシンプルに、よりダイレクトに、という方法を取らないと勝てないと思うんだ。



11月9日のロンドン公演はビジュアル・アートと連動させた構成になるとうかがいましたが、こうした他分野との融合は今後も続けていくのでしょうか。

このアイデアはさらに深めていきたいね。最近は日本の殺気立つような美しさというのを伝えていきたいと思うようになってきたんだ。音楽だけではなくて、日本の現代アートやファッションを自分のステージで具現化することによって、欧米の人たちの想像力を掻き立てることができたら、と考えている。

あと僕は映像的な音楽がもともと好きだったから、そうした方向性が自分の武器にもなり得ると思う。今後は様々な人とコラボしながら、たくさんの人たちに僕のステージに上がってもらって、クールを超えた「ホット・ジャパン」を目指したい。最終的には、それがHoteiという名のチームによるエンターテインメントとして完成できればなあと。大きなものを表現するときは、俯瞰的に視点を広げて、学び、そして演出していくっていう力も必要になるだろうから。

一方ではギター、ベース、ドラムだけで演奏するシンプルな音楽の生々しさにも惹かれていて、その両方からたくさんのヒントを得られるのではないかなと思っているところ。ミュージシャンとしては、音がさびないように常に演奏していたいし。

「ジャパン祭」でのステージ
10月5日に行われた「ジャパン祭」において、
トラファルガー広場の特設ステージで演奏を行う


最後に在英邦人の皆さんへのメッセージをいただけますか。

まずは、こちらにいる先輩方に対しては新参者ですけどよろしくお願いします、という気持ち。あとは皆さんと同じく、僕もこの英国そしてロンドンという街で暮らしながら色々なことを感じていますという報告というか。アーティスト、会社員、学生、父親、母親と立場がそれぞれ違っても、ロンドンという街を通して日本とは違った世界に触れながら、日本人としてのあり方みたいなものを日々感じながら生きていくという姿勢は変わらないんじゃないかな。そこには苦しみもあれば喜びもあって、こうやって晴れの日もある、雨の日もある、同じ空の下で頑張っている、言わば同志。同志がいるという事実が僕にとっての支えになるし、逆に僕ができることは数少ないかもしれないけれど、できることがあるのだとしたら何らかの形で伝えていきたいと思う。

先日は娘が通う日本人学校で講演会をさせていただいて。あとはその小学校で交通整理の当番を受け持ったなんてこともあったな。生徒の両親が順番で担当することになっている当番で、「まさか布袋さんは……」みたいなことも言われたけど「いえ、やりますよ」って。僕が交通整理していたら、「あっ布袋寅泰だ!」と止まってしまった運転手の方に「危ないですから止まらないでください」と言いながら誘導したりね。

ライブを行っているときはステージの上に立つミュージシャンとして活動するけれど、それ以外のときは一人の日本人として同じように接していただけたら、というのが僕の願い。ロンドンの街でもし会ったら気軽に声を掛けてほしいとも思う。在英邦人の皆さんとは絆のようなものを感じるから。自分が皆さんに対してそう感じているように、皆さんにも布袋という人間を英国で暮らす日本人の同志として感じてもらえたらとてもうれしい。


布袋寅泰(ほてい・ともやす)
1962年2月1日生まれ。群馬県出身。1981年にロック・バンド「BOØWY」のギタリストとしてデビュー。1988年の同バンド解散後はソロ活動を本格化。クエンティン・タランティーノ監督の映画「キル・ビル」のメイン・テーマとなった「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」は、英国のiTunes Storeの音楽部門で1位を獲得したほか、欧州サッカー連盟の入場テーマに使用されるなどして世界的なヒット曲に。2012年8月より家族とともにロンドンに移住した。 www.hotei.com


 
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